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今日まで福井市立郷土歴史博物館で行われていた「鏨(たがね)の魔術」と言う展覧会。 サブタイトルは「金工の名門・後藤家と刀装の美」。 それにしてもすごい展覧会。180点の展示品。ほとんど個人コレクターのものですが、 よくぞここまで、と言う感じ。 特に私が注目したのはそのデザイン。獅子・龍・虎などの霊獣、十二支や鳥類、器物、弁慶と牛若 などバリエーションが豊富。彫刻と違い目立ちにくいのですが、小さな世界に職人の妙と ともにデザインの美しさが込められています。 初めはただの部品にすぎなかったものが美を帯びてくる。 建築の釘隠などもそう。装飾彫刻もそう。 そして恐るべきは図録。目貫や笄はすべて原寸大で写真が出ています。 また、解説もこれでもかと書いてあり、後藤家歴代の人物、刀装具の説明などが網羅。 これで2000円は安い。 残念ながら展覧会は終わりましたが、図録はまだあるかと思います。
装飾に興味のある方、金工に興味のある方。必見ですよ。 |
美術関係
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上野公園から不忍池を横断しすぐのところ。 こんなところに洋館が? 今「龍馬伝」で話題の岩崎弥太郎、その息子、久弥が建てた邸宅です。 私は西洋建築についてずぶの素人で、何にもわからないのですが、美しいものには 興味があります。たとえば天井。刺繍の布張りというのですから、当時の技術・美意識に 驚かされます。 建物は明治29(1896)年のモノで重要文化財。 日本の近代建築史に名を残すイギリス人、コンドルによる設計。 洋館なのですが、そんなに違和感がありません。 実は、隣には日本建築の和館があります。洋館から畳敷きの渡り廊下を抜けるとこの空間。 和洋が一つの空間に同居しています。但し、和館はごく一部のみの現存。 こんな建物が上野公園の隣にあります。
上野公園に立ち寄った際には一見の価値あり、です。 たとえ建物に興味がなくても、美しいものに興味のある方はぜひ。 |
上京と上洛をしておりました。 片や食文化研究のため、片や趣味のため。 まずは名刺代わり、明日(3月3日)までで行われている目黒雅叙園百段ひな祭りを。 目黒雅叙園といえば結婚式場の代名詞。とともに装飾の宝庫。 ややもすれば過剰とも評される装飾ですが、一見の価値があります。 「百段階段」には6室連なっており、それぞれ装飾がされています。内部は上記サイトで ご覧になれますのでご確認を。とにかくすごい。贅を尽くし、美を尽くす。まさにそのもの。 これは実際見ないとわからない。 正直に言うと、装飾を見に行ったのか、雛飾りを見に行ったのか。 それくらい密なんです。というよりも建築装飾のほうが雛飾りに勝っている。 ちなみに、現代の目黒雅叙園も装飾に満ちています。利用しなければ見られませんが、 ここは通路なので1枚。花魁通りといわれる通路のレリーフ、その1枚です。 目黒雅叙園 JR目黒駅より行人坂を下る。歩いて5分ほど。 なお、百段階段はイベント時のみ公開。イベントについては目黒雅叙園ホームページ (上記URL)をご覧下さい。建築装飾の詳細も出ています。 |
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今上天皇御即位20周年と言うことで、記念切手が出ました。 10周年の時も切手が出て購入している(菱形という、前代未聞のモノ)のですが、 今回はなんと、麒麟と鳳凰。 これら麒麟と鳳凰は天皇が即位する際に使用した高御座(たかみくら)の基礎部分に描かれているもの。 麒麟はアとウンのセット。鳳凰はそのまま建築の懸魚にでも出てきそうな姿。 しかも切手の周囲には天皇のみ使用が許されると言う桐竹鳳凰麒麟文。豪華絢爛でもありますが、 装飾云々に興味を持つ私としては垂涎モノ。 ただ残念なのは、よく手紙を出す私としては、勿体無くて使えないということでしょうか。
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今年最後の遠出、滋賀県へ行ってきました。今回の目玉はMIHOミュージアムというところで かの伊藤若冲の展覧会があるというので、朝早く起きて、見てきました。 場所は滋賀県の信楽。今は甲賀市となったようですが、あのタヌキの置物で有名なところ。 県外からの見学者が非常に多く(私もそうですが)、駐車場は一杯。 こんなのが走っていました。電気自動車です。駐車場から美術館棟まで少し歩くのですが、 無料で走っていて、これに乗ってもよし。 さて肝心の若冲展、ボリュームもさることながら、内容も濃い。今日まで動物をモザイク状に 描いた様な屏風が展示されており、まさに垂涎。そして目玉は 象と鯨を描いた屏風。何年か前に発見されたものとの事。地上の王者と海の王者。 とんでもない組み合わせです。若冲ならではというべきか。 よく考えてみると私は伊藤若冲が好きなのですが、肝心の作品、ほとんど生で見たことがなかったん です。10年前に動植綵絵を見たっきり。後は展示情報はありましたが、行けずじまい。 そんななかで対峙したのですが、やはり素晴らしいものは素晴らしい。 願うらくは、一過性の流行ですまないことを。
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