CG: Singapore is too far for Kim Jong-un
初の米朝首脳会談が6月12日にシンガポールで開催される事が決まったが、金正恩が難色を示し始めた。 容認していた筈の「米韓合同軍事演習」を挑発だと言い出し、米朝首脳会談の中止を示唆し出したのだ。 金正恩は米国が「リビア方式」での核廃棄を強要するなら中止すると、条件交渉に踏み出したとも取れる。 土壇場での「中止」をチラつかせる事で交渉を有利に運ぼうとする得意の「瀬戸際外交」なのかも知れない。 そもそも開催地シンガポールにも問題はあった。北朝鮮政府専用機はイリューシン62という旧型機である。 40年以上も前の機体であり、生産機数が少なく、1993年に製造が終了し交換部品が無い状態だとされる。 金正恩がその不完全な政府専用機でシンガポールまで飛べるのか疑問を呈する航空専門家も居るという。 そして金正恩は「米韓合同軍事演習」の空域を飛んでシンガポールへ向かわねばならない。それも不安要因だ。 金正恩が乗る政府専用機には北朝鮮中枢幹部のほぼ全員が搭乗するとも見られ、リスクも大き過ぎるのだ。 「中止」の示唆は条件交渉という見方が一般的だが、金正恩は米国による「暗殺」も警戒してはいないか。
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