山靴日記

登山と山についての徒然

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『凍』再読

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少し時間ができたので、以前に録画していたクライマーの山野井泰史・妙子夫妻の番組を見た。グリーンランドの「壁」に挑む内容だ。ギャチュンカン(ヒマラヤの高峰の一つ)で凍傷により両手両足の多くの指を失ったにもかかわらず再び壁を攀る、その凄さは簡単に言葉で表すことができない。

先鋭的といわれるクライマーにはもちろん憧れてきた。しかし極度の緊張と危険が連続する「壁」は自分にとっては余りに遠い存在だ。雪山には何度か登ったことがあるが、山野井夫妻に比べれば春先の里山みたいなものだろう。だからこそ垂直の8,000mに挑む人たちには無条件で敬意を表する。

沢木耕太郎による「凍」が出版されたとき、すぐに本屋で購入し、その日の夜に読んでしまった。もともと「深夜特急」など彼自身の作品が好きなこともあるが、特に題材が「山」であったこともある。

今回、山野井夫妻の映像を見終わって、ほとんど意識しないまま本棚から「凍」を手に取り、また一気に読んでしまった。
凄い、の一言である。

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読書の秋だから、というわけではないが、最近、山の本をよく読んでいる。
そうした中で、偶然にも秋田県立大館鳳鳴高校の山岳事故についてふれた本を2冊続けて読んだ。

その一冊目は、鳥海山の祓川ヒュッテで小屋番をされていた佐藤康さんが書かれた「鳥海山日記」。遭難は昭和28年8月12日の部分から記述が始まる。七高山で二人の高校生が亡くなっている。暴風で二人は50メートルも離れて死んでいた、とある。

二冊目は、「空と山のあいだ」。昭和39年1月6日、岩木山で同じ大館鳳鳴高校の生徒5人のうち4人が死亡したという遭難事故だ。こちらは5日間も捜索が続けられ、思わぬ結末を迎えている。

これまでも山の事故について書かれた本はずいぶん読んできたが、あらためて山岳事故の恐ろしさを思い知らされる。それが普段自分が登っている山、以前自分が登ったことのある山であるとなおさら現場の情景が浮かんでくる。

槍ヶ岳の山頂から北鎌尾根を望んだときは、「孤高の人」加藤文太郎や「風雪のビバーグ」松涛明、有元克己を思ったものだ。今年、剱や穂高で亡くなった人たちも何人か居られたに違いない。
「みんな山が大好きだった」(山際淳司)

今年の登山もそろそろ終わりに近づいてきた。
山での事故は決して起こさないようにしなければ。

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このブログで鳥海山についていろいろと教えていただいている「楽遊原さん」のお話にとても興味を持ち、以前、祓川ヒュッテの小屋番をされていたという佐藤康さんの本を購入しました。「ひとりぼっちの鳥海山」です。
ここには、昭和20年代後半からの祓川周辺の自然や動植物の様子、ヒュッテに訪れる登山者たちとのやりとりなど、目の前にその情景が浮かんでくるかのごとく、大変温かみのある内容で文章がつづられていて、夢中で読んでしまいました。

この中で、祓川ヒュッテがまだ木造だったころの白黒写真に惹きつけられました。鳥海山が覆いかぶさる様にヒュッテの背後に写っています。夕方の写真のようで、西側からの光がとても印象的です。ヒュッテは何本かの支柱で、恐らくは雪で倒壊しないように支えられています。今のヒュッテの半分以下くらいの大きさでしょうか。いつも見慣れている風景とは明らかに違う写真ですが、なぜか懐かしいような気にもなります。

私も佐藤康さんとぜひともお話がしてみたかったな、とつくづく思いました。

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