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松本電鉄バスと松本電鉄上高地線を乗り継いで午後6時過ぎにJR松本駅に到着しました。松本駅周辺で休憩した後、新宿方面特急乗り場へやってきました。この日は松本駅を午後8時00分発の最終・スーパーあずさ36号の指定席を確保してあります。新宿行きの最終列車ということもあり、乗客の数はかなり多いです。
グレースパープルと白く塗装されたスーパーあずさ号専用のE351系です。
私が乗るのは9号車なので、しばらくホームを歩きます。
9号車はグリーン車になっています。車体の塗装と同じグレースパープルに染められている座席と暖色系の証明が特徴的です。かつては喫煙可の座席部分と喫煙不可の部分に仕切りがなされていてのですが、現在は全車禁煙となっているので仕切りが取り払われています。
座席は2列+2列と普通車の座席と同じなのですが、足元が広くフットレストが装備されているなど、普通車の座席とは差別化が図られています。肘を置くスペースが大きかったり、頭部を沈めることができる枕が装備されています。
実際に座ってみると、普通車と比べてみて明らかに余裕のある、ゆったりとした造りになっています。足元のスペースも広く、逆に落ち着かないくらいです。
今回の上高地のレポートはこれでお終いです。4月の中旬くらいに上高地が開山するので、それまでお待ちください。 |
10.上高地10・11月
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再び左岸側へやってきました。観光の最盛期には人々で埋め尽くされる河童橋前の広場ですが、全くと言っていいほど人がいません。河童橋の橋台と主塔が広場の中で高くそびえています。
河童橋もほぼ無人に近い状態です。改めて見ていると普通の吊り橋のようなシンプルなデザインにまとめられています。
焼岳にかかっていた雲が取れてきて、稜線がくっきりと映っています。
氷河地形も再び薄い雲が架かってきました。
岩盤に打ち付けているメインワイヤーが特徴的な河童橋です。
河童橋と氷河地形の組み合わせは上高地のシンボルです。
午後になり梓川の上流方面からバスターミナルへ戻ってくる人たちが徐々に増えてきます。
上高地バスターミナルから発射する路線バスの時間が近づいてきたのでこれで引き上げたいと思います。 |
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河童橋を渡橋し、左岸から右岸へ渡りました。大きな広場になっていて開放感のある左岸と比べて、背の高い木々に囲まれている右岸側は鬱蒼としているイメージが今までありましたが、御覧の通り周囲が枯れ木になっているのでさっぱりとしています。
右岸側の主塔脇から撮影した河童橋です。橋げたや欄干、メインワイヤーやハンガーロープ、補助ワイヤーの構成がよくわかります。対岸には公衆トイレやお土産物屋さん、レストラン、低層階ホテルなどが密集しています。その後ろ側は常念山脈の断崖絶壁になっています。右岸側の橋の下は中州になっていて、河原に降りることができます。
いつ来ても暗くてジメジメしている印象の強い右岸側ですが、周囲が枯れ木となっているため太陽の光で明るくなっています。主塔の脇には背の高い木々が何本も立っているので、主塔自体が可愛く見えてしまいます。
護岸工事のなされている岸壁を降りて、河童橋の真下に広がっている中州へやってきました。言い伝えによると橋の下には河童がいるらしいのですが…(>З<)
エメラルドグリーンに輝いている水がかなり早いスピードで流れていきます。
中州から撮影した氷河地形です。
河童橋の真下から撮影した明神岳です。
河童橋と明神岳です。
河童橋の真下にいると、人が上を歩く音がよく聞こえます。 再び河童橋を渡り左岸側へ戻ります。 |
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河童橋左岸側の主塔の脇から撮影した写真でパノラマ写真を作成しました。梓川の水はエメラルドグリーンに輝いていて、水しぶきを上げながら河童橋の下を流れていきます。天気も全体的に薄い雲が架かっていますが、冬らしい晴れ間が広がっています。
河童橋の上から上流側を撮影しました。正面には新雪に覆われている氷河地形が広がっています。手前の原生林の奥には小梨平の平原が続いています。どこまでも枯れ木の原生林が続いていて、荒涼とした雰囲気が漂っています。広い川幅の河道を流れてきた梓川は、河童橋の手前で急激に川幅を狭くしています。
河童橋の橋げたの振動を抑制している補助ワイヤーです。上流側と下流側にそれぞれ1本づつ緩やかなカーブを描きながら橋げたに装着しています。実際に河童橋を歩いて渡ると多少の上下振動を感じます。
メインケーブルとそこから垂れ下がっているハンガーロープ越しの氷河地形です。
氷河地形の中の細かい雨裂が雪に覆われていて、雪に覆われていない個所との色合いがとても美しく、水墨画のようです。
下流側を見ると、背の高い木々に沿って梓川が下流側へ流れていきます。焼岳の巨大な山容が霞みながら佇んでいます。
下を見下ろすとエメラルドグリーンの水面が西日に輝いています。
河童橋の上流側はこの日も水量が少ないのか、中州が目立ちます。
橋けたの床板や手すりは接続具を除いて、すべて木製です。河童橋には私一人だけです。
河童橋の中央部、メインワイヤーが最低点に差し掛かった個所からの氷河地形です。
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※パノラマ写真の右下をクリックすると拡大することができます。左右にスライドしてみてください。
梓川の川幅が急激に狭くなっている地点に河童橋が架橋されています。この周辺には古代の火山活動によって岩盤が地表付近に露出しており、両岸の地盤が比較的良好で、橋の架橋に適しています。今現在の河童橋は5代目ですが、初代の河童橋もこの位置に架橋されていました。
川幅が急激にせまくなり、護岸工事がなされている河道を梓川の水は速い速度で流れていきます。河道の中には露出している岩盤が点在していて、水しぶきが至る場所で上がっています。
河童橋(5代目・1997年完成)
○現在の河童橋仕様――――――――――――
全長:36m
幅:有効幅員3m
高さ:一番高いところで5m
ワイヤーの太さ:56mm(スパイラルロープ使用)
材質:カラマツ
耐荷重量:500kg/1㎡
設置:環境省
両岸に約6メートルの主塔が建ち、2本のメインケーブルで橋げたを支えている構造です。メインケーブルから等間隔で吊るされているハンガーロープが橋げたに固定されています。橋げたの振動を抑制するためのワイヤーが水面近くに張っています。2010年は初代の河童橋が架橋されてから100年目を迎える年でした。
上高地を見つめてきた河童橋百年の歴史です。
文政11年(1828年) 僧侶播隆が槍ヶ岳に初登頂。仏像を安置する。
明治10年(1877年) 英国治金技師ウィリアム・ガウランド槍ヶ岳に登る。
初めて「Japan alps」<日本アルプス>という表現を用いる。
明治18年(1885年) 上高地牧場の放牧始まる。
明治25年(1892年) ウォルター・ウェストン槍ヶ岳に登る。
明治26年(1893年) 嘉門次を案内にウェストンが前穂高岳に登る。
明治38年(1905年) 鵜殿正雄が日本人登山家として前穂高岳に初登頂。
明治40年(1907年) 焼岳大爆発
明治42年(1909年) 芥川龍之介が槍ヶ岳登山。
明治43年(1910年) 河童橋初代吊り橋架設される。
大正 2年(1913年) ウェストン夫妻、嘉門次らの案内で槍ヶ岳、奥穂高岳に登る。
大正 4年(1915年) 現在のバスターミナル周辺にカラマツ植栽を始める。
大正 4年(1915年) 焼岳大噴火により大正池出現。
大正 5年(1916年) 農商務省山林局、上高地一帯を保護林に指定。
大正 9年(1920年) 小林喜作 喜作新道を開通させる。
大正11年(1922年) 島々線(現、松本電気鉄道上高地線) 営業開始。
大正12年(1923年) 雷鳥が国の天然記念物に指定される。
昭和 2年(1927年) 芥川龍之介小説『河童』を発表する。
昭和 2年(1927年) 「日本八景」に上高地が『渓谷の部』で選ばれる。
昭和 2年(1927年) 理学博士中井猛之進、日本で初のケショウヤナギを上高地で発見。
昭和 3年(1928年) 上高地が国の名勝および天然記念物に指定される。
昭和 5年(1930年) 河童橋吊り橋架け替え2代目となる。
昭和 6年(1931年) 国立公園法が公布される。
昭和 9年(1934年) カモシカが天然記念物に指定される。
昭和 9年(1934年) 上高地一帯が中部山岳国立公園に指定される。
昭和 9年(1934年) 上高地牧場終わる。
昭和10年(1935年) 河童橋までバス乗り入れる。
昭和12年(1937年) ウェストンのレリーフ取り付け。
昭和17年(1942年) ウェストンのレリーフ撤去。
昭和22年(1947年) ウェストンのレリーフ復活・第1回ウェストン祭行われる。
昭和27年(1952年) 上高地が国の特別名勝特別天然記念物に指定される。
昭和30年(1955年) カモシカと雷鳥が国の特別天然記念物に指定される。
昭和32年(1957年) 河童橋吊り橋架け替え3代目となる。
昭和38年(1963年) 「上高地を美しくする会」設立、ゴミのない美しい上高地を目指す。
昭和40年(1965年) 上高地バスターミナル竣工。
昭和50年(1975年) 河童橋吊り橋架け替え4代目となる。
昭和50年(1975年) 県道上高地公園線のマイカー規制始まる。
平成 9年(1997年) 河童橋吊り橋架け替え5代目となる。
平成 9年(1997年) 安房トンネル開通する。
平成17年(2005年) 安曇村と松本市が合併。
平成17年(2005年) 新釜トンネル開通する。
平成22年(2010年) 河童橋が「吊り橋」になって100年を迎える。
河童橋の主塔前の広場には2本のメインケーブルが地表に露出している岩盤に打ち込んであります。近づいてみるとワイヤーは大変太く、少しの力ではびくともしません。河童橋の2本のメインケーブルはスパイラルロープ方式のものが採用されています。
岩盤に打ち込まれているメインケーブルです。岩盤との接合部はシンプルなデザインが採用されていて、景観に配慮したものとなっています。
河童橋の橋げたはメインケーブルが打つつけてある広場から階段を上り、少し高い位置にあります。両岸の車いす用のスロープが設置されていて、バリアフリー対策がなされています。橋げたはメインケーブルから等間隔に吊るされているハンガーロープで支えられていて、さらに橋げたの振動を緩和するために補助ワイヤーが水面近くに通されています。
河童橋が架橋されている最狭窄部へ向かって流れが集中してくる梓川です。このあたりでは小さな支流がいくつも梓川に合流しています。ここから一気に川幅が狭くなって河童橋の下を流れていきます。
河童橋左岸側の主塔脇から撮影している氷河地形です。青空になってくれてとてもきれいな写真を撮ることができました。
河童橋の下を流れている梓川です。河童橋の両岸は石積みとワイヤーで護岸工事がなされています。かなり早い流速で梓川は流れており、水しぶきをあげている個所もあります。 氷河地形には若干薄い雲が架かっていますが、新雪に覆われている氷河地形と河童橋の組み合わせはとても素晴らしいです。 |



