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最終特急スーパーあずさ36号は暗闇の中を時速100キロで走り続けています。先頭車両の1号車には数人ほどしか乗客がいない状態です。たまに車内販売の人が通りかかる程度で、車内は空気が張り詰めたようになっています。長い下り坂をしばらく走っていると韮崎駅到着の案内放送が流れます。
21時00分、松本駅出発からちょうど1時間で韮崎駅に到着しました。駅ホームにはほとんど人影がなく、駅の周辺も暗闇に包まれていました。
JR竜王駅を時速130キロで通過すると甲府駅到着の案内放送が流れます。21時08分、甲府駅に到着しました。甲府駅のホームにはほとんど人影がありませんでした。甲府駅でも1号車の乗車人数は0人でした。
30秒ほど停車するとすぐに扉を閉めて発車します。午後9時過ぎの甲府駅、閑散とした雰囲気です。JR身延線のホームもほぼ無人状態でした。
21時15分、石和温泉駅に停車します。周囲の温泉街も当然ながら真っ暗です。駅のホームだけがまるで不夜城のような雰囲気になっています。石和温泉駅を出るとすぐに笛吹川を鉄橋で渡って甲府盆地の東端部に向かって走ります。
21時26分、山梨県甲斐市「JR勝沼ぶどう郷駅」の無人のホームを時速100キロで通過中!
スーパーあずさ1号は山梨県の峡東地域と呼ばれる山岳地帯の中を走っていきます。夜なのでほとんどわからないですが、山間の斜面をカーブを繰り返しながら走っていきます。笹子トンネルを抜けると下り坂になります。
21時40分、無人の大月駅に到着しました。スーパーあずさ36号は最終の新宿駅行きの特急列車なので、大月のような中規模の駅にも停車していきます。
神奈川県の相模川沿いの渓谷から小仏トンネルを抜けると東京都内に入ります。高尾駅を通過して22時06分、八王子駅のホームに滑り込みました。都心から高尾方面へ走っていく列車内はまだ多くの人たちで混雑が続いていました。
22時14分、続いて立川駅に停車します。しかしここでトラブルが発生しました。
吉祥寺駅で人身事故発生!!!
スーパーあずさ36号の前方を走っていた東京駅行きの快速列車が吉祥寺駅で人身事故が発生。負傷者の救出と警察の実況見分、車両や線路等の安全確認等を行うため、列車の運転再開は午後11時過ぎであると車内放送がありました。終点新宿の目と鼻の先でまさか足止めをくらうとは…。
スーパーあずさ36号は立川駅を発車してしばらくは低速で走っていましたが、国分寺駅の構内で完全に停止してしまいました。しばらく国分寺駅の構内の線路で停まっているとほどなく運転が再開されました。再開されたのは午後11時半過ぎでした。
ようやく新宿駅に到着したのは日付が変わった午前0時過ぎでした。1時間半の遅れで到着しました。すぐに千葉方面行きの総武線に乗らなければならないので、到着時の写真は撮り忘れてしまいました。上の写真は7月に新宿駅で撮影したスーパーあずさ号です。結局自宅の最寄り駅に着いたのが午前1時過ぎで、家に着いたのが午前1時半前でした…。
これで真夏の上高地の記録は終了です。お付き合いいただきありがとうございました。次は10月の中旬に紅葉の上高地の散策を計画しています。 |
11.上高地8月
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午後7時半、JR松本駅周辺は土砂降りの雨が降り続けています。上高地の散策時では帰りのバスに乗る直前しか降っていなかったのですが、アルピコ交通上高地線の電車に乗車中に猛烈な雨が降ってきました。松本駅に着いた時には止んでいたのですが、午後6時半すぎから市内でもバケツをひっくり返したような雨足となりました。
※雨がやんでいる時に映画「神様のカルテ」に出てきた深志神社へ行ってみようかと思ったのですが、途中で予備用に持ち歩いていたコンデジをなくしてしまって、探している最中にまた大雨が降ってきたので、コンデジはあきらめて松本駅の駅ビルのお店でしばらくじっとしていました。
これから乗車する「特急スーパーあずさ36号」は午後8時ちょうどに発車する特急列車です。松本から甲府、新宿方面への最終特急列車でもあります。停車駅は塩尻、岡谷、上諏訪、茅野、小淵沢、韮崎、甲府、石和温泉、大月、八王子、立川、そして終点新宿です。豪雨の中で列車はじっと発車を待っているように見えます。
駅のホームで少し待っている間にも周囲では雷が鳴り響いています。そのうち駅の構内に落雷して駅全体が停電してしまうのではないか?と思えるくらいです。雷鳴が響き渡り、雨足も強くなってきました。
ドアが開くとすぐに乗車します。今回私が席を指定したのはいちばん新宿寄りの1号車ですが、なんと発車の寸前に至るまで乗客は私一人(!)でした。この電車は松本から新宿への最終列車でもあるのでもっと人の数が多いと思っていたのですが…。
文字通り誰もいない客室の様子です。1号車の定員は60名で乗っているのは私一人だけ…、ということは乗車率は1.7パーセント(!)ということになります。行きのスーパーあずさ1号が100パーセントだったことを考えるとこの落差には驚かされます。
横殴りの雨が激しく窓に叩きつけて来ます。誰もいないし暇なので、車内で写真をたくさん撮ってみました。
特急スーパーあずさ36号の普通座席です。「表皮一体形成構造」という新技術で造られているらしいです。
午後8時前の松本駅のホームには誰もいません。たまに長野方面や飯田線方面への普通列車が構内に入ってきますが、それ以外は駅の中はシーンと静まり返っています。
午後8時ちょうど、特急スーパーあずさ36号は松本駅を定刻通りに出発しました。この時は普通に午後10時半過ぎに新宿に着くことができて、そのあと千葉方面まで電車を乗り継いで帰ることができると思っていたのですが…。
漆黒の松本市街地の中を時速130キロで快走すると20時07分、塩尻駅のホームに滑り込みます。12号車に乗ってくる人は誰もいませんでした。塩尻駅から先はJR中央本線の線路を走ります。
塩尻駅を発車すると塩嶺トンネルを一気に走り抜けます。このトンネルを抜けると諏訪盆地に出て来ます。塩嶺トンネルを抜けると雨はすっかりやんでいました。
20時15分、岡谷駅に到着しました。ホームの向かい側には松本行きの特急あずさ号が停車していました。この先は中央本線は単線区間となります。
しばらく諏訪湖に沿って走っていると20時25分、上諏訪駅に到着します。岡谷でも上諏訪でも全く乗車した人がいませんでした。上諏訪駅の西側に広がっている上諏訪温泉街もほとんど明かりはついてはいませんでした。
20時30分、すぐに茅野駅に停車します。茅野駅では少し乗車する人がいました。
真っ暗な車窓をしばらく眺めているといつの間にか長野県から山梨県内へと列車は入っていました。20時44分、山梨県北斗市「JR小淵沢駅」に停車します。JR小海線との接続駅なので少しは乗ってくるかと思っていましたが、ほとんどいませんでした。 |
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午後3時19分、2番乗り場にアルピコ交通・川中島バスの特急バス「せせらぎ号」、長野駅東口駅行きが横付けされました。この特急バスは国道158号線を松本盆地方面へ走り、松本ICから長野自動車道を走り、長野県の県庁所在地である長野市へ向かう直通バスです。
15時30分発のせせらぎ号は終点の長野駅東口には18時15分に到着します。そこから長野新幹線に乗車すれば午後8時半前後には東京駅に到着することができます。乗り継ぎさえスムーズにいけば中央本線経由よりも早く首都圏に帰ることができます。
せせらぎ号の乗車改札が始まる傍らで、5番乗り場には松本電鉄バスのシャトルバス「平湯温泉・アカンダナ駐車場」行きが横付けされました。個人客の人たちが大勢列をなしています。
扉が開くとすぐに車内へと乗りこんでいきました。沢渡駐車場や平湯温泉へのシャトルバスに乗車するには乗車整理券は必要ありません。バスの中では立って乗車することはできないので定員に達するとすぐに扉を閉めて発車していきます。そして後続のシャトルバスが後ろで待機しています。
旗を持っている添乗員の方が乗り遅れがないように大声を張り上げています。
しばらくバスの発着を眺めていると急な豪雨に見舞われ始めました。太陽の光が遠くから照りつけて来ますが、お構いなしに降ってきています。バス乗り場には屋根が設置されているので雨にぬれることはありません。駐車場周辺の原生林の木々がすごく幻想的な雰囲気になっています。
松本電鉄バスの「平湯温泉・アカンダナ駐車場」行きのシャトルバスが発車していきました…。平湯温泉へ行きたい人たちがまだバス乗り場に残っているので後続のシャトルバスが出るそうです。
駐車場の真ん中で待機している濃飛バスに皆さん乗車していきました。行先は不明ですが、おそらく平湯温泉方面へ向かうのでしょう。
すぐに後続の松本電鉄バス「平湯温泉・アカンダナ駐車場」行きのシャトルバスが5番乗り場に横付けされました。奥穂高岳や上流方面から下山してきた登山の格好をした人たちは、リュックなどはバスの床下の荷物室へ入れていました。
午後3時半、長野駅東口行きの「せせらぎ号」が発車していきました。乗車率は半分にも満たない模様です。いつか長野新幹線とこのせせらぎ号で上高地へ行ってみたいです。
せせらぎ号が発車していくとようやく私が乗車する松本電鉄バス、午後4時ちょうど発「新島々バスターミナル」行きの路線バスが横付けされました。私の乗車整理券の番号は17番でしたが、なぜか一番前の座席に座ることができました。
バスの後部の松本電鉄の表記の上には「アルピコ交通」の文字が書かれています。2011年4月に松本電鉄が「川中島バス」「諏訪バス」を合併して新しい会社になったのです。
上高地と各地を結んでいる路線バスやシャトルバスは低公害車両が使用されています。「HIMRシステム」という技術が採用されていて、ブレーキをかける際に充電池に充電し、加速する際にモーターを駆動させてディーゼルエンジンの動力補助を行う、いわゆる「ハイブリッドバス」と呼ばれています。
午後5時05分、新島々バスターミナルに到着しました。バスターミナルにはアルピコ交通新島々駅が併設されていて、午後5時24分発の松本駅行きに接続しています。新島々駅の中には休憩室があるのでそこでしばらく休憩することにします。
乗ってきた路線バスは乗客を降ろすとバスターミナルの脇に併設されている車両基地へと入っていきました。
新島々駅周辺はひっそりと静まり返っていています。
17時24分発のアルピコ交通上高地線の電車に乗車します。真夏の上高地の涼しい中を散策することができて、そしてたくさん写真を撮影することができて、このまま何事も起こらずに千葉まで帰れると思っていたのですが…。 |
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上高地バスターミナル
河童橋から歩いて約5分ほどの場所、鬱蒼とした原生林の中に上高地バスターミナルの広大な敷地が広がっています。敷地内にはバスターミナル施設の他に「上高地観光センター」「上高地食堂」「日本アルプス観光売店」やチップ制のトイレや水道、などが設置されています。午後3時過ぎのバスターミナルは下山ラッシュが始まっています。
上高地は通年に渡ってマイカー規制が実施されているのでシャトルバスや路線バスや観光バス、タクシーでしか上高地の中に入山することができません。そのため梓川の下流の沢渡地区や岐阜県側の平湯温泉地区に多くの駐車場が設置されています。上高地へ入山する人は駐車場に車を止めてから、シャトルバスで上高地へ向かうことになります。
真夏や紅葉の最盛期などの多くの観光客が上高地へ訪れるシーズンには観光バスの入山も規制されます。団体旅行などのツアーバスは沢渡か平湯温泉の駐車場にバスを止めた後、ツアー客はシャトルバスに乗り換えて上高地へ向かうことになります。そのため8月8日のバスターミナルは観光バスがいないので逆に閑散とした雰囲気でした。
観光バスがいない代わりに駐車場の敷地内には沢渡や平湯温泉と上高地の間を往復しているシャトルバスが10台以上待機しています。16時ちょうど発の新島々バスターミナル行きの路線バスの乗車整理券を手に入れたので、しばらくバスターミナルの様子を観察してみます。
上高地バスターミナルと沢渡駐車場を結んでいるシャトルバスは15分〜20分間隔で運行されています。待機しているシャトルバスの車両が次々と発車番線に並んでいきます。上高地のシャトルバスは松本電鉄バスと濃飛バスの二社が運行しています。濃飛バスは岐阜県の飛騨高山周辺を本拠地としているバス会社です。
上高地バスターミナルの敷地の端で待機中の松本電鉄バスの一群です。アルピコカラーの塗装のバスが整然と並んでいる姿は遠くからでも目立っています。
バスターミナルのバス乗り場には屋根がついていて、ベンチが設置してあります。バス乗り場周辺は多くの人で混雑していますが、私のような個人客は20人ほどしかいません。ほとんどが団体旅行で来ているツアー客の人達です。午後3時過ぎ、沢渡や平湯温泉で待機している観光バスへ戻りに行くのでしょう。
関西方面からやってきたツアーバスの御一行様達が濃飛バスの「平湯温泉・アカンダナ駐車場」行きのシャトルバスに乗り込んでいきました。このツアーの添乗員さんが乗り遅れた人がいないか最後まで人数確認をしていました。
乗りきれなかった人たちはすぐ後続の「平湯温泉・アカンダナ駐車場行き」のシャトルバスの乗り場に長い列を作っていました。シャトルバスは定員制となっているので一定の乗客数に達するとすぐに発車していきます。
午後3時11分、後続の濃飛バスの「平湯温泉・アカンダナ駐車場行き」のシャトルバスが発車していきました。バス乗り場に横付けすることなく、乗り場で待っている人たちは駐車場の真ん中で待機しているシャトルバスまで歩いていきました。
5番乗り場の平湯温泉行き、7番乗り場の沢渡駐車場行きのどちらの乗り場も長い行列ができています。シャトルバスは約15分間隔で運転されることになっていますが、この時期はそれを無視して次々と発車していきます。
駐車場で待機している濃飛バスの「平湯温泉・アカンダナ駐車場」行きのシャトルバスにツアーバスの人たちが乗り込んでいきました。関東方面からやってくるツアーバスは沢渡、中部や西日本からやってくるツアーバスは平湯温泉で待機する傾向があると思います。
午後3時15分、下山ラッシュは続いています。
午後3時16分、満席の濃飛バス「平湯温泉・アカンダナ駐車場」行きのシャトルバスがゆっくりと発車していきました。ツアーバスの人たちは関西方面へ帰る模様です。行ってらっしゃい…。
駐車場の端っこで列を作っているアルピコカラーの松本電鉄バスのシャトルバスがいよいよ動き始めます。
係員の指示に従って午後3時16分、松本電鉄バスの「沢渡駐車場」行きのシャトルバスが7番線乗り場に横付けされました。沢渡地区は合計13か所の駐車場を備えている地域です。シャトルバスが満席になってもいいように、背後には後続便のシャトルバスが何台も停まっています。 |
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まるで日中のJR新宿駅くらいに混雑している河童橋のそばでしばらく休憩していると、太陽の光が氷河地形に降り注ぎ始めて氷河地形の稜線の緑が鮮やかに輝いてきました。一年の中で一番濃い緑色の風景をしばらく楽しんできました。これから秋に向けてこの稜線はひたすら紅くなり始めます。
河童橋の全景の写真ですが、一枚ではこの距離からは収まらないのでパノラマ写真にしてあります。川の両岸に2つの主塔が立ち、主塔同士を橋げたで結んである構造です。2本のスパイラルロープで両岸の岩盤に打ち付けてあり、橋げたや人間の重量を支えています。
河童橋の左岸側の主塔と氷河地形です。主塔は一本のカラマツの木から加工される形で造られています。両腕を回しても足りないほどそばで見ると太いです。
河童橋周辺の善六沢と呼ばれている周辺は梓川の河畔に岩盤がむき出し状態になっています。露出している岩盤に河童橋のメインケーブルがアンカーを介して打ち込んであります。そばで見るとワイヤーの直径は10センチはあります。
再び雲に隠れて周囲は暗くなっていきます…。
左岸側の欄干は「梓川」「河童橋」と漢字表記でした。
上高地のガイドブックなどによく出てくる光景の一つ、河童橋と背後の氷河地形です。河童橋周辺も真夏の濃い緑色に覆われています。これからの季節、河童橋周辺の紅葉も見事なものです。
最後に透明度の高い水が流れている梓川と砂州、周囲の鬱蒼としている原生林、そして真夏の濃い緑色に覆われている穂高連峰の氷河地形・岳沢です。日の光が氷河地形の稜線に差し込んだ瞬間を撮影してみました。
再び暗くなってきて雨雲が立ち込めて来ました。河童橋を後にして上高地バスターミナルへ向かいます。これで上高地の散策は終了です。あとは千葉まで帰るだけです。 |



