美織の生きる道

あがったりさがったりで、なかなかコメントが返せなくてごめんなさい。みんなのコメントにいつも感謝しています。

過去の話

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病院の食事

少しだけ残して

本当に食べたみたいに
上手に残して

ティッシュにくるんで捨てた。

病院の食事
ほとんどを捨てた。

もう罪悪感なんて感じなかった。

どうでも良かった。
バレさえしなければ。

どうでも良かった。

トイレに流した。
バイバイって。

食事が出来ずに
苦しんでいる子供たちが世界にはたくさんいるのに。

私は普通に
当たり前のように捨てていた。

よく食べたね。
頑張ったね。

主治医の先生は褒めた。

私は何も言わなかった。

一口も食べていない。

私は誰ともしゃべらなかった。

病院 点滴

病院で

麻酔をかけられて

知らない間に
点滴を入れられていた。

自分で抜けないように
胸の上の大きな血管に
太い針。

痛かった。
目が覚めると痛くて

憎くてしょうがない点滴が
高カロリーの点滴が
ポタポタと美織の中に入っていってた。

美織が一人で調節するから
点滴が予定より入らなくて
電気の機械を付けられた。

それでも美織は電源を切った。

看護婦さんがおかしいねぇっていった

美織はどうしてだろうねって言った。

どうしてだろうね。笑える。
自分で電源をつけたり消したりしているだけなのに。

もうどうでもよかった

痩せてさえいられればよかった。

寂しかった
死にたかった

殺してくれない周りの人を
死んでくれない自分を
ずっと恨んでいた。

苦しかった。
とにかく消えたかった。

編入

高校二年生の秋
美織は学校を編入した。

病気のせいで
頑張って入った進学校に通う事ができなくなった。

美織は苦しかった。
ちっとも通えなかった。

友達もできなかった。

大丈夫?とおせっかいな女の子が声をかけるだけ。

学校を辞める手続き

泣きながら行った

行きたかった
もっともっと

新品の制服
新品のカバン
新品の自転車

もっとボロボロになるはずだったでしょ。

新品のまま今も美織の部屋にいる。
捨てられなくて。

お金、無駄になっちゃったね。

ごめんね。

単位制の高校には
すぐに入れた。

頭が良いからね。

落ちてもよかったけどね・・・

楽しくない。

美織が行きたかったのは
ココじゃないから。

現実逃避?

美織ね、目が見えなくなるの。
笑えるでしょ。
現実逃避かもね。

視界が狭くなって
おおきな黒い点が美織の視界を阻むの。

現実逃避ね。

怖くて怖くて怖くて

何度も大きな病院で調べてもらったけど無駄。

異常ありません。

異常って何?
誰と比べて言ってんの?

誰と比べて異常なしなの?

美織は見えなくなるの。

それは確かなのに。

どうしたらいいんだよ。

とにかくストレス溜めるなって。

じゃあ、具体的にどうしろって

いってくれよ・・・

それが出来ないなら

この目をどうにかしてよ。

美織を助けてよ。

怖いよ。

美織はいい子だね。
美織は手がかからなくって良かったよ。
美織なら大丈夫だね。

そんな言葉要らなかった。

欲しかったのは

「美織がいてくれて良かった」
って

そんな言葉。

美織がいてよかった?

いい子なら誰でもよかった?



「美織がいてくれて本当に良かった。」

美織、そんな風に言われてみたいや。

そういって抱きしめてもらいたいや。

無理な事は分かってるけど。

高望み過ぎだね。
贅沢すぎだね。

わがまま美織。


大丈夫。
だって出来ない事はわかってるから。

ちゃんと一人で立っていられるよ。

大丈夫。
美織はそうして踏ん張ってきたもの。

これからもきっと
ちゃんと立っていられる。

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