暑い日が続いています。
日中、冷房無しではあまりに過酷な温度ですね。
少しでもエコをと考え、5畳間の狭い部屋でカーテンを閉めて日光が入らないようにして
エアコンの温度を28度に設定、
わんこと一緒の部屋で真夏の読書をしてみました。
「この一冊」の書庫は久しぶりの更新です。
と言うのも、仕事に追われて読書らしいものをしばらくしていなかったんです。
拾い読みした本で、「心に響く言葉」の書庫を更新していたくらいです。
今回、紹介する本は、五木寛之氏の「生きるヒント」ー自分の人生を愛するための12章ーです。
「心に響く言葉で散々紹介してきたのですが、改めて読んで見てとても心に残った言葉がありました。
それは次のような内容です。
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人間の人生には希望などない。その理由は三つある。
この世の中に生まれてくるとき私たち人間は、自分でどこのどの時代のどういう親のもとに
生まれてこようとか、どういう人間として生まれてこようとか、どういう肌の色で生まれてこようと
いうことを選択できなかったということが一つ。誰からとも知れない力でもって、この未知の世界に
押し出されてきたのです。まず、自分の運命の第一歩が、自分の自由意志からではなくて、つまり
努力とか誠実とか、そういうのでもなくて、どうしようもない何かの力によってこの世界にこういう
人間として送り込まれてきたということです。
さらに、生まれてきた日からわれわれはどこへゆくのかというふうに考えると、生まれたその日から
私たちのゆく方向は絶対的に定められていて、変えることができない。どこへゆくのか。簡単に言う
と、死へ向かって一日ずつ接近してゆく旅。これはもう、絶対、間違いないことです。
そして、その間の期間が定められてしまって、これを超えることができないということです。
氏は最後に、こう続けます。
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・・・・・なぜかというと、この世界が永久に続くと考えたとき、人間というものは毎日毎日
の体験に感激を持てなくなります。それから、自分たちが何でもできるんだ、自分たちの力で
人生をつくっていけるんだというふうに考えたとき、人間というのは非常に傲慢になってきます。
人間は生まれる場所を選択できない。行く先も選択できない。その期間も選択できない。
そう考えたときに人間は、与えられた人生というものの中でどう自分の一生を生きていこうかという
ことを非常に謙虚に考えるようになるはずなのです。
氏は、仏教への造詣が深く信仰も持たれていますが、この本では度々聖書の引用や、アッシジの
聖フランチェスコの生き様なども紹介されており、広い意味での信心を大切にされていると
感じました。
実はこの本、シリーズになっていまして、今日読み終えたのが第一刊、4刊まであります。
この夏の間に全部読み終えようと思っています。
そしてまた、「心に響く言葉」の書庫で紹介できたらいいなと思っています。
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