個人 古美術館 夢想館 真贋不明

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龍虎堆彩漆提重
17C頃
サイズ 14X21 高さ25cm
堆彩漆は、土の粉と膠(または漆)で文様の形に盛り上げ、上から漆で着彩する技法

提げ重は手提げ重箱のことで、外出時にお料理を詰めて持っていくものです
花見遊山の時に持って行ったようです

* 中国 朝鮮では時の皇帝などの官管理の下に制作された、陶磁器、銅器、漆器他多く見られますが、日本では鍋島の磁器が有名です
琉球王朝は、17Cは日本ではありませんでしたが、今は日本であることを考えると、琉球漆器は数少ない官製品と言えると思います

歴史的内容については、琉球王朝の貝摺奉行所(かいずりぶぎょうしょ)管理による官製品他、まだ不明のことも多く、美術館などによって研究が進められています

文化を比較するのもどうかと思いますが、日本の輪島塗、京塗の製品は極めて細密で豪華絢爛でありますが、琉球漆器もそれに負けず劣らずのものが多いように思います
技法については時の明王朝から技術を習得することに力を注いだので、漆芸の幅の広さでは時の日本をはるかに上回ってるように私は思います
中国明王朝の漆製品を凌いでいるものも多々あるように思います


<琉球漆器の概要> 美術館発行の資料より

15世紀に成立した琉球王朝は、中国との朝貢貿易を中心に朝鮮・日本・東南アジア諸国との交易と文化交流をを通して、独特な王朝文化をつくりあげました
とくに中国からは、朝貢国として破格の待遇を受け、多くの文物と各種の技術が伝たわりました
その一つが琉球の漆芸だと考えられています
16世紀には琉球独自の優れた漆芸品が生産されました
当時の琉球漆器には、細密な線彫りの沈金や、のびやかに文様を描いた朱漆螺鈿(しゅうるしらでん)などがあります
 
1609年に琉球王国は薩摩に征服されましたが、漆芸は、その支配下でも日本の影響を巧みに受けとめながら螺鈿を中心に独自の発達をとげました

王府の貝摺奉行所(かいずりぶぎょうしょ)では、将軍家への献上品や諸大名への贈答品、あるいは中国皇帝への朝貢品として、黒漆に精巧な螺鈿の作品が製作されました
このようにな豪華な漆芸品で、王国の外交はきらびやかに飾られていました

19世紀になると民間工房の生産も盛んになりました
再び朱漆が多くなり、また量産に適した箔絵(はくえ)や堆錦(ついきん)による簡単な文様が多くなりました

<漆芸の技法>

加飾の技法は、多種多様で、その種類の多さは、琉球の国情に由来するものである
総じて中国的な要素が強く感じられ、東南アジア、日本、朝鮮の要素もうかがえるが独自に消化して琉球独持の様式をつくりあげているといえる

沈金、螺鈿、箔絵、密陀絵、漆絵、堆錦、堆彩漆、堆朱、存清、等多彩で、また、それぞれの技法を複合的に使用した例も数多く存在している
日本の蒔絵に相当するものはないようです

<堆彩漆と時代判定について> 以下資料より

堆彩漆の時代判定には袋中上人 が琉球王国よりAC1611年に帰国する際に、尚寧王より送られた贈り物の中に堆彩漆の香合があったことから、この頃にはすでに堆彩漆の作品があったものと考えられています


<袋中上人 (たいちゅうしょうにん)> (天文12年−寛永16年)(1552−1639))
天文12年(1552)1月29日、磐城(いわき)国(現在の福島県いわき市)生まれ
寛永16年(1639)に京都・南山城で亡くなられました
人々から感服される名僧として有名です

袋中上人は諸国を巡り念仏の教えを極め、中国(明王朝)に渡り、いまだ日本に渡来していない経論を持ち帰りたいという希望を強く抱いていた
上人51歳のとき渡明を決意
しかし大陸に到着するも、上陸を許されず、慶長8年(1603年)その後琉球(現在の沖縄県)に漂着し、浄土宗のお念仏をお広めになりました
時の琉球国、尚寧王は上人に深く帰依し、琉球王家系図尚寧王の部に上人を特記させるほどであったと伝えている
以後、民衆の教化、児童の教育、産業の振興、浄土念仏の普及に力を尽し、『琉球神道記』五巻を著している
まさに現沖縄の恩人であるといわしめる所以である
琉球滞在3年ののち、帰国し、全国には20数ヶ寺を再興及び建立
著書も多数残されている

京都の檀王法林寺には袋中(たいちゅう)上人にまつわる多くの御遺物が残されているが、中でも特筆すべきは、上人が琉球王国より帰国するのに際し、尚寧王より贈られた、書棚、青貝掛板、クバ団扇、鼎形香炉、琉球螺鈿入椅子、西湖図など三十余りの名器である
これらには15,6世紀の秀逸な琉球工芸品が多く含まれ、当時の作風を伝える貴重な資料となっている


<龍の足について>
蛇足ではありますが、龍の絵柄の足の爪の数は、中国皇帝用のものは5本、中国の臣下と認められた国のものは4本、その他3本だそうです
琉球王朝のものは4本です


* この龍虎堆彩漆提重は、琉球文化に詳しい知人Aさんの推奨でGetしたものですが、Aさんによれば、1600年代初め頃の制作で、日本に数個しかない非常に珍しいものということです

又美術館の学芸員の方によれば17〜18Cの制作でしょうと言うことでした

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この牡丹文様は近代的でおしゃれですね・・・
今用いても少しもおかしくないと思います

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側面の牡丹文様です

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浦添市美術館所蔵 黒漆琴高仙人堆彩漆盆 17〜18C

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朱漆騎駄人物堆彩漆合子 17C 尚王家と琉球の美展図録

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袋中(たいちゅう)上人の持ち帰った堆彩漆作品の一つです




Aさんはいずれ琉球文化についての研究を発表したいということですが、その時はこの提げ重はAさんのもとに行くことになるかも知れません・・・

少々自慢たらしくなりましたが、当時はごく小さな琉球王朝が精一杯生きるために努力した交易品の1つ、琉球漆器を理解していただければ幸甚です

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