いつかふたたびSalle Gaveau

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猫のはなし

『生誕120年、河井寛次郎 生命の歓喜』(JR高島屋にて開催中)

昨日、寛次郎記念館の学芸員をなさってるお孫さんの鷺球江さんによるギャラリートークがあったので出かけてきた。

圧倒的な存在感の作品の数々。
その中に、木彫「猫」があった。

寛次郎の一人娘である河井須也子さんの著書「不忘の記」の中に記述がある。
河井家と猫の関係が面白い。
  …陶器を作る仕事の途中、やっと釉薬を掛ける段階にきて、
   打ち薬をしたばかりの大皿の上を猫がおかまいなしに歩いて、
   見事な猫の足跡が残ってしまう。
   父は笑いながら
   「またやられたか。でもご覧よ、上手に『梅の紋』をたくさん描いて行ったじゃないか」と…

  また、小学6年だった須也子さんの愛猫「熊助」が突然失踪してしまった。3ヶ月たっても見つからず、悲しみに暮れて、とうとう心身症のようになってしまった。
すると、寛次郎は、「大切な熊助がいなくなって悲しむ気持ちはよくわかるが、猫そのものの生命体は死なないから心配しなくていいんだよ。またどこかで生まれているよ」という言葉を残した。
しばらくして、いつも陶器の仕事をしている父が、自宅を建てた余材で、にわかに木を彫り始めた。
1週間もすると、木の香りのする招き猫が出来あがっていた。
ただ須也子さんとしては、当時、この木彫の猫はあまり嬉しくなかったらしい。「こんなの熊助じゃない…」父の気持ちが解らなかったそうだ。親の心子知らず、とは自分のことだと。
でも、しばらくして熊助そっくりの猫がやってきて、父の言葉をやっと思い出すことができたそうだ。

その「猫」の絵ハガキ と、ナナ。
イメージ 1

と、トラ。
イメージ 2

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閉じる コメント(4)

こんばんは。京都に行った時寄ろうかと思っていた寛次郎さんの記念館。今高島屋美術館に来てるんですよね!実は週末、母と娘と一緒に行く予定なんですよなるほど…猫にまつわる貴重なお話が聞けてよかったですね

2011/5/27(金) 午後 7:38 apfel 返信する

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apfelさん、こんばんは。
高島屋は、連日大盛況で、なかなかじっくりと見ることができないようです。でも、今回のような多くの作品が一堂に集結することはこの先20年はないだろうとのことですから、是非是非お出かけくださいね。個人の所蔵品や京都博物館に収蔵されている貴重な作品も多かったです。京都の寛次郎記念館も素敵ですよ。季節によって展示品も変えてあるそうなので、何度でも訪問したくなります。

2011/5/27(金) 午後 8:26 [ miromesnil9 ] 返信する

うーん、いいお話ですね!
寛次郎さんって、大らかな方なんですね。いいなあ〜。
彫った猫、成長して親の気持ちがわかった時は、たまらない気持になったでしょうね。ポチ☆

2011/5/30(月) 午後 4:39 Maman 返信する

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mamanさま、こんばんは。
須也子さんは、「梅の紋」に現わされる父のユーモア精神について、子供ながらも感嘆したと語っておられます。また、父の作った抹茶碗の一つを熊助用のミルク入れにしていたとか…。とても微笑ましい情景が目に浮かんできます。 ね、いいでしょ〜。
ポチ☆ありがとうございます!

2011/5/30(月) 午後 10:12 [ miromesnil9 ] 返信する

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