完璧といふ曲線の寒卵 白濱一羊閏年の2月も今日で終わり。今日はこのところ吹き荒れていた風もなく 穏やかなお日和です。 「あ!見〜いつけた!」の記事で ご紹介した一羊さんの俳句カレンダーです。 年代物のメトロノームとピアノの上で仲良く並んでいます。 一羊さんは「俳人協会新人賞」の授賞式のため 東京においでになり ついでに用事で千葉まで足を伸ばされたのですが みるくの体調不良のためニアミスに終わってしまいました。 残念!! 寒卵というのは冬の季語です。 この句が寒卵という季語から生まれたのか 実際の卵から季語を連想したのか その辺は、どちらが先かコロンブスの卵のようなものです。 それにしても、俳句を作る方々は 季語に対して 俳句を作らない者とは全く違った何かを感じているのでしょうね。 どんな風にイメージを膨らませるのか興味深いところです。 この句を初めて拝見した時は 寒卵が何かも知りませんでした。 寒の内に生まれた卵を寒卵と言います。 この時期の卵はたいへん滋養に富み これを食べると金運・健康運にめぐまれると言われてきました。 寒卵について調べていると これを季語とした句もたくさん目にすることになりました。 そんな中で一羊さんのこの句は とても現代的な感じがしました。 同じ季語の句でもずい分感じ方が違うのだということが 面白くもあり 難しい気もしました。 この句の素敵なところは、他のものを交えず ただ卵そのもののシンプルな美しさを歌っていることだと思います。 寒卵と何かを結びつけるのではなく その形を完璧という言葉でビシッと言い当てた潔さも感じます。 余計なものを剥ぎ取り ものの本質に迫る表現というのは 音楽でもなかなか難しいです。 ついごちゃごちゃと飾りたくなります。 自分の伝えたいことをストレートにシンプルに表現することは 今、演奏の第一の目標にしていることでもあります。 こういう目に見えるスッキリ感というのは たいへん参考になります。 それから、「完璧」と「寒卵」で 「かん」という読みをくりかえしていること。 これは、声に出して読んでいると たいへんよいリズムの流れを感じさせます。 「かん」は、K音ではっきりしているけれど 母音がアのため硬すぎない響きなので 心地よいリズムとなっています。 この句は、俳句界のたくさんの方から絶賛を浴びていますが、 私のようなど素人にも 確かな何かを運んできてくれました。 そして何度も何度も読んでいるうちに 初めはわからなかったことが 少しずつ見えてきました。 噛めば噛むほど味の出るスルメのように! ちなみに音楽の世界では 噛めば噛むほど味の出るスルメのような音楽はバッハの音楽だと言われます!! さあ、明日からは3月。
カレンダーを一枚めくったら また新しい日々が待っていてくれるでしょうか。 |

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