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 先週、21日から24日まで議会教育民生委員会の行政視察でした。何回かに分けて報告します。
 21日は、益田市の石見空港から、羽田に飛び、埼玉県桶川市で多重債務の窓口対応などの仕組みを聞きました。よそより踏み込んだ対応が参考になりました。その日は東北新幹線に乗り、宇都宮で宿泊しました。
 22日は、新幹線でくりこま高原駅に、そこから視察先の登米市まで市のバスで移動、昼食後、小中一貫教育の豊里小中学校に。宮城県の米どころだけあって、周囲はただっ広い水田が広がっています。ラムサール条約で保護されている伊豆沼もちかくにあり、鳥の大群が羽ばたいていました。一貫教育は、教育長のトップダウンで進められたようです。その日は、登米市で宿泊。
 23日は、新幹線で盛岡経由秋田市に。盛岡駅で、一騒動ありました。宝くじ2億円当たった女性が殺された事件の容疑者が同じ新幹線で護送されていて、駅は報道陣がわんさか。容疑者が下ろされるとどっと集中し、もう少しで走る報道関係者から突き飛ばされるところでした。記者は、すぐにベンチにパソコンを置いて、撮った写真をメールで送っていました。よい写真を撮った人も、うまく写っていない人もいました。
 奥羽山脈を越えて、秋田市に入るとここも広かった。昼食は弁当で済ましていましたから、駅からすぐに秋田市の総合環境センターに向かいました。


 秋田市は、人口33万3千人で面積が905平方辧⊇田県の人口の3割をしめ、東北では仙台に次ぐ第2の規模で、北東北の拠点都市です。97年に中核市の指定を受けています。一般会計の予算規模は1130億円程度(07年度)です。

 秋田市の総合環境センターには、47・6任良瀉呂縫乾瀝詫算楡澆抜浜事務所、焼却施設、リサイクルプラザ、第2リサイクルプラザ、スラグのストックヤードがあり。19・1任虜能処分場があります。

 溶融施設は、200邸親×2基で、2002年に竣工、プラントだけの総事業費204億6千万円です。新日鉄のシャフト炉式直接溶融炉です。国庫補助金が69億2700万円、市債120億2920万円、一般財源15億0596万円という財源構成です。
 一日処理量のトン当たり500万円ということです。萩市が一日60田度です。
 家庭ごみ、下水汚泥、粗大ゴミ破砕物、焼却残渣、資源化物残渣を溶融しています。処理量は07年度で12万9千邸稼働日数320日/年、平均処理量403邸親となっています。

 分別は「家庭ごみ」「粗大ゴミ」「資源ごみ(カン・ビン・古紙・ペットボトル・金属・電池・その他)」と分けられているだけです。トレイやプラスティックの分別は行われていません。ピットへの粗大ゴミ投入を見て「あんなものまで放り込むのか」という声も聞かれました。

 処理後に出てくる溶融物は、溶融スラグ1万6千邸⇒詫札瓮織襭隠牽娃悪鼎任后M詫使灰などの最終処分量は、2327邸複押鵝砲箸いΔ海箸任后

 運営費は年間約12億円で、助燃材のコークス2億7千万円、石灰4900万円、A重油6500万円、その他用役費2億6千万円、操業委託料2億円、点検整備費4億円、売電収入は1億6千万円です。トン当たり9300円の運営費になっています。(萩市のゴミ処理量2300鼎之彁擦垢襪硲臆円を超えます)

 一方焼却炉は、83年に竣工、200邸親の処理能力で、三菱重工業のマルチン型連続燃焼ストーカ炉方式です。建設費は41億4600万円。その後ダイオキシン対策工事を02年に12億5440万円かけて行っています。財源内訳は、国庫補助が建設工事14億4800万円、ダイオキシン対策に2億2400万円、市債が建設工事22億1600万円、ダイオキシン対策9億2400万円、一般財源は建設費4億8100万円、ダイオキシン対策1億500万円となっています。

 この焼却施設は、溶融施設の補完使用という状況でした。溶融施設の点検などで稼動しないときは、ここで処理しています。当日も溶融炉が2基とも稼動を休止しており、焼却炉が稼動していました。しかし、もう更新時期にきており、どの方式を採用するか検討中ということです。

 溶融炉、焼却炉とも発電施設を設けており、ほとんどの買電することは無く、売電する状況だということです。


 溶融炉と焼却炉が同時に稼動していることが、秋田市視察のポイントでした。しかし、それは焼却炉の建設から年数がたったため溶融炉を建設したこと、使える焼却炉は解体ではなく使えなくなるまで使用すると決めたことが理由となっています。だから積極的に2方式を併用しているのではなく、建設年次の問題から生じた状況だということでした。
 併設は、点検維持に余裕を持てること、助燃材の高騰を吸収できることがメリットで、デメリットは人件費の経費が高いこと、別々の維持管理が必要になることをあげています。

 そして秋田市でもコークスや重油高騰に頭を悩ましています。担当者は「ダメージが大きい」「予算補正をかけているところ」と述べ、「02年に16・52円/圓世辰織魁璽スが、08年には87・46円/圓硲鞠椶砲覆辰拭廖峪毀韻砲論献乾澆鬚發Π豺覆蠅靴討ださいとお願いしている」「刈り草を乾燥してから投入」するなど懸命の努力をしていると苦しい状況を説明しています。さらに、夏にゴミカロリーが下がると、プラスティックの残渣RPFを燃料として投入していることも明らかにしています。

 またガス化溶融炉につき物の施設の不具合については、「大きなものはない」と答えています。小さいものはあるということも認めました。

 また溶融処理後に発生するスラグとメタルは、現在は全量売却できており、古い在庫はあるが新しいものは無いと答えました。溶融メタルは小坂精錬所(萩市出身の藤田伝三郎・藤田組、久原房之助が開発した)での還元材として活用、スラグはコンクリート2次製品に加工しているということです。

 私は、一番基本的な問題として、環境に配慮するというが溶融炉は地球温暖化に逆行しないかと聞きました。担当者は「二酸化炭素の排出量が増えることより、最終処分場の延命が大事」という考えを示しました。そして「プラスティックを分別する煩雑さもない、どうせ分別してもどこかで燃やすのなら同じ」「コークスの投入で消費熱量が多いが、それは火力発電所の肩代わりをしていると考えている」「熱回収すればよい」と述べました。

 私はさらに、「更新時期に来ている焼却炉の次の方式を検討しているということですが、正直、どの方式がよいとお考えですか」と単刀直入に聞きました。これには「現在検討中です」という建前どおりの回答でしたが「私個人としては、ストーカ炉派です」と目立たないよう答えました。

 そしてそのあと施設見学の時に「ストーカ炉派という理由は何ですか」とそっと聞いてみました。すると「技術が安定していること、安価だということ、誰でも扱えること」などをあげていました。

 そしてもうひとつ、大事なポイントを挙げていました。どんな方式を選ぶにしてもゴミ質が高くなれば、それだけ運営費だけでなく、プラント価格も下がってきますと教えてくれました。

 今回の視察により、改めて感じたことは、溶融炉方式では市民のゴミ分別に対する意識は低下し、たくさんの経費やエネルギーを投入して一括処理することになる、循環型といいながら温暖化を進めることになるということです。
 そして、大規模な都市では、ここでも経費をつぎ込んで熱回収・発電という方法も取れるが、萩市のような小さい規模ではそれも不可能で、溶融炉の選択は非現実的だと感じました。

 萩市では技術的に安定し、安価で運営経費も安い小規模な焼却炉で当面対応し、生ゴミを含め徹底分別で、ゴミの減量をすすめ、焼却も埋め立てもしないゴミゼロに向かっていくことこそふさわしい方向だということを改めて確信しました。

 次回には桶川市のことを報告します。


 写真1は溶融施設と事務所、2は粗大ゴミピット、3は焼却炉の焼却残渣の投入状況、4は焼却施設

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私の住んでる地域も、今年になってやっと徹底分別が始まりました。
最初は分別が大変だったけど、今はもう平気。これは大切なことなんですよね。これから生まれてくる子供達にとって住みやすい地球になるよう、少しでも努力をしなければいけない。今まで散々地球に悪いことをしてきた罰だと思っています;;;
生活が便利になった分、地球が病気になっていってるんですよね・・。

2008/10/29(水) 午前 11:17 めりー 返信する

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即解散.越年解散占い

霊験あらかた、電脳神社創建のご案内で
お邪魔させて頂いておりまする。
甚だ恐縮でござりまする。

お暇な折にご参詣頂ければ幸甚でございまする。

今朝は、臣が慎んで、即解散した場合と越年解散となった
場合について「分析」そして、その後について占って
おります。(臣・建白録 書棚参照)

ご参照頂ければ光栄でございまする。

2008/10/29(水) 午前 11:35 橘 朝臣 基嗣 返信する

meryさん、分別は手間がかかりますね。いまの日本は大量生産、大量消費、大量廃棄の社会です。その最終責任を自治体と消費者に押し付けています。もっとメーカーが責任を持つ必要があります。ゴミにならないような商品、分別がしやすい商品、回収しやすいシステムなど積極的に考えるべきです。消費者や自治体では、何をつかってどう作っているのかわかりませんが、メーカーはすべて知っていますので、どう対応すれば安全か知っています。何もかもみんな一緒に溶融するというのは怖いですよ。

2008/10/30(木) 午前 7:08 mis*kac*co* 返信する

臣さん、農業・稲作は日本の文化に大きな存在を占めていました。抗うことのできない自然を神と同一視してきた歴史は、私の住む風土にはいまだに根付いています。高齢社会になった今、それらがどんどん風化し、受け継がれなくなってきています。大和民族にしてもアイヌ民族にしても、その他の少数民族にしても同じ状況です。自然の恵みである食の安全性をないがしろにしてきた歴代政府の根底には、何があるのでしょうか。売国的農業政策の根本にアメリカの支配と大企業優先の政治があります。そのおおもとを変える事が日本社会の再生になるとおもっています。解散はいずれ行われます。そのときにどんな日本の進路を選択するのか。国民の大事な判断です。わが日本共産党も議席を増やして、「力が無い」と言われないようにしたいと思っています。

2008/10/30(木) 午前 7:25 mis*kac*co* 返信する

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そうなんですよ、例えば車の話、
事故などでバンパーなどの部品を修理できず交換する場合、外した部品の処分について、外注している板金屋に聞くと、とても苦労してるみたいです。ここでは大きな声で言えることではないので省きますが、そもそもどうしてメーカーが引き取ってくれないのかと思うのです。そうすれば、後処理しやすい材質で部品を作るかもしれないし、簡単に壊れないように作るかもしれない。
今は、作って売れたら終わり・・・ってな感じに思えます。
車の部品に限らず、身近なものでも同じことだと思います。

2008/11/2(日) 午後 6:50 めりー 返信する

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meryさん、メーカーが引き取らないのですか。それっておかしいですよね。作って売ればいいという世の中じゃなくなっていますよ。拡大生産者責任という認識がヨーロッパではどんどん広がっていますよ。日本はメーカーの責任が軽すぎです。政治の問題なのでしょうけど、大企業天国ですからね。企業献金が効果を挙げているひとつの事例ですね。

2008/11/4(火) 午前 7:54 mis*kac*co* 返信する

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