みさき道人 ”長崎・佐賀・天草etc.風来紀行”

■写真ブログ/長崎・佐賀ほか ●風景・史跡・古写真・巨樹・石橋・滝・山野歩き・標石・戦跡 ●江戸期の「みさき道」

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                   小ヶ倉水源池上の立岩  長崎市上戸町

 次は長崎市上戸町、小ヶ倉水源池上の立岩。星取山のアンテナのちょうど下くらいの山中となる。見事な垂直岩で大師堂がある。戸町・田上間の新道ができて、行きやすくなった。
 小ヶ倉水源池の左側から新道を田上へ上がって行く。逆に田上の準提観音から市民の森への車道を行き、途中の分岐から下る。分岐に「立岩大師堂 徒歩約10分」の案内標識がある。
 岩永弘氏著「「歴史散歩 長崎東南の史跡」2006年春刊の67頁による説明は次のとおり。

                           立 岩 大 師

 準提観音より市民の森への道を5分ほど下り、戸町線道路の道を600m下ると、右側土手に立岩大師の案内表示があり、巾1mのセメント道があります。谷に向かって70mほど下ると霊場立岩大師があります。深山幽谷の地です。通り抜け洞穴、石仏・女神・地蔵などが祀られています。
 今は雑木が茂り山道も判然としませんが、茂木戸町間のルートとして、道行く人々もお参りしたことが考えられます。田上の先、河平バス停下の谷道、茂木旧道に「戸町二至ル」の碑が残っており、山を越えてこの谷を下って行ったことでしょう。
 戻って新道を下って行き、小ヶ倉水源池わきを通り、戸町バイパスへ出ることになります。

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                  潮見崎観音と月見台  長崎市茂木町

 長崎市茂木から宮摺の方へ向う。茂木港の南側先端、防波堤が出ている上に「潮見崎観音と月見台」がある。
 平野露治氏著「茂木史談」昭和63年刊、第4章名所・旧蹟等38頁による説明は次のとおり。

                          潮 見 崎

 潮見崎観音堂は宝永3年(1706)の開山。本尊は十一面観音として信仰され、長崎の市中からも参拝者が多い。8月10日の千日祭は夜店もたくさん出てにぎわっている。
 月見台は潮見崎の上にあり、注連(しめ)が崎ともいう。月は赤井が崎の上から出て、その光を海に映し、注連が崎、月見台の下にかけて布を引いたようになるので、「布引の月」といっている。

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                    裳着神社と玉台寺の「夫婦銀杏」  長崎市茂木町

 長崎市茂木町で見た大木として、玉台寺の大イチョウを前項に載せた。裳着神社も史跡の項に載せ、イチョウを写している。この2本の大きな木を、地元では「夫婦銀杏」と呼んでいるという話。

 玉台寺のイチョウが大きいのは、寛政4年(1789年)島原の眉山の大爆発のとき漂着した死者を大量土葬した墓地(慰霊碑あり)に生えているから、という話もある。
 平野露治氏著「茂木史談」昭和63年刊、第4章名所・旧蹟等42〜43頁による説明は次のとおり。

      夫 婦 銀 杏

 茂木の町に、四季折々の風情をそえる2本の大きな銀杏の木がある。町の人はこれを、「お宮の銀杏は雄銀杏、お寺の銀杏は雌銀杏」といっている。
 お宮というのは、茂木の氏神様裳着神社、お寺というのは松尾山玉台寺のこと。いずれも、寛永3年(1626)の建立で、今から353年前のことになる。別に縁起をかつぐわけではないが、お宮お寺の建立が同じ年、2本の銀杏がまた、樹齢といい、大きさといいほぼ同じで、しかもそれぞれの地にあることなど思い合せて、なにか興味深いものがある。

 2本の銀杏の樹齢は、もちろん推定だが、どちらも500年位だろうといわれる。根周りは、お寺の銀杏が5m、お宮の銀杏は4.6mでやや小さい(昭和37年調)。高さは目測で、お寺の方が20〜25m位だが、お宮の方はもっと低い。
 だが、樹相というか、その姿となると、お寺の方は堂々とそびえて如何にも男性らしく、お宮の方は横に枝がはって豊満な感じだし、むしろこちらの方が女性を思わせる。学問的事はわからないが、こんなところに自然の愛敬があるのかもしれない。

 それにしても、遠い昔の「通い夫」(かよいづま)のように、銀杏の木の精が、小高い裳着神社の地から若菜川を越え町並みを越えて、平地の玉台寺へ飛び、見事に銀杏を実らせる図は、思うだにおおらかで楽しい。
 ちなみに、裳着神社は、初め八武者大権現といい、明治初年の神仏分離に改称したものだが、この八武者大権現と同じ年に、同村の各郷の神々の、つまり、田上の山王権現、稲荷大明神、木場の山神、宮摺の三方荒神、大崎の加茂大明神、千々の盟寵大明神が建立されている。

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                     茂木の立岩 (2)  長崎市茂木町

 茂木から宮摺へ向い、潮見崎先の「立石」バス停から海岸を歩いて行く。茂木町教育委員会「茂木町郷土誌」昭和33年刊、第10章観光茂木の136頁による説明は次のとおり。
 大田南(蜀山人)の歌がある。「またたくひあら磯浪のたて岩を 島このみする人にみせはや」
 (2)は、潮を見計らって12月17日午後に再訪。立岩の近景。岩の裏側にも回った。

                            立 岩

 注蓮ヶ崎の後にあたり、海辺をはなれて海中にあり、悄然としてそびえ起り、衝き立ち秀でる頂上に松あり、昔は五葉の巨松なりしが、中頃枯れて後又生れ出たるは常の松なり、隻巌ならび立つ、一つは大きくして数十丈、一つはやや低し、盆石を見るごとし。  (長崎名勝図絵より)

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