みさき道人 ”長崎・佐賀・天草etc.風来紀行”

■写真ブログ/長崎・佐賀ほか ●風景・史跡・古写真・巨樹・石橋・滝・山野歩き・標石・戦跡 ●江戸期の「みさき道」

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                  鮎もどし自然公園と滝  対馬市厳原町内山

 厳原港から南下、県道24号線により豆酘方面へ行く。久田トンネルを抜けると、安神の山上に三叉路があり、右上手の豆酘瀬へ向かう県道192号線へ入る。
 同県道は山手を越し、豆酘瀬へ下っていくが、その途中に「鮎もどし自然公園」の入口があり、駐車場と吊り橋がある。滝はまだ下流にある。

 公園入口の吊り橋を渡って、上部の「龍良山自然公園センター」まで行くと、駐車場の外から未舗装の林道を通り、「龍良山登山入口」から龍良山山頂(標高558.5m)へ約2時間で登山できる。途中の龍良山原始林の板根スタジイ巨樹までは約30分である。
 社団法人長崎県観光連盟HP「ながさき修学旅行ナビ」による説明は次のとおり。

                        鮎もどし自然公園

  鮎もどし自然公園 自然体験 対馬エリア/ 清流のそばの公園で楽しく体を動かそう
 対馬市厳原町のほぼ中心に位置し、対馬の最高峰矢立山(648.5m)と原始林に覆われた龍良山に狭まれた内山盆地にあり、中央を流れる清流瀬川沿いに整備された自然豊かな公園。
 盆地内を西に向かって流れる瀬川は、川全体が天然の花崗岩からできた1枚岩で覆われ、全国でも珍しい景観をつくり出している。
 その他、26haを整備した公園内には、スポーツスライダー、パットゴルフ、ソリスキーなどの遊具やキャンプ場などがあり、自然を思いっきり満喫して楽しく過ごせる。

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                    龍良山原始林  対馬市厳原町豆酘

 厳原港から南下、県道24号線により豆酘方面へ行く。久田トンネルを抜けると、安神の山上に三叉路があり、右上手の豆酘瀬へ向かう県道192号線へ入る。
 同県道は山手を越し、豆酘瀬へ下っていくが、その途中の鮎もどし滝上部、吊り橋がある「鮎もどし自然公園」の入口まで行かず、約2kmほど手前の「内山橋」から左折して、山腹の「龍良山自然公園センター」まで上がった方が、近くて楽となる。

 センター駐車場に車を置いて、駐車場外の未舗装林道を左方へ600m行くと、「龍良山登山入口」の道標があり、山道を20分登ると、龍良山原始林最大の板根スタジイ巨樹と対面できる。
 この区間は自然観察路となっており、木々には名札が付けられている。ここから龍良山山頂(標高558.5m)まで登るのは、まだ1時間30分かかる。
 登山口の未舗装林道は、豆酘の美女塚まで続いているようだが、長路となり悪路である。

 長崎県HP「長崎県の文化財」による説明、及び対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによる説明は次のとおり。
 最後の写真は、裏側の与良内院から見た龍良山。

               龍良山(たてらさん)原始林  天然記念物(国指定)
 
  指定年月日 大正12年3月7日  所在地 下県郡厳原町大字豆酘  所有者 国
 龍良山は海抜558.5m、原始林はその北側斜面に海抜120mの低地から山頂まで広がっている。海抜350m付近を境に、下方にはスダジイ林、上方にはアカガシ林が発達している。スダジイ林は樹高20m、最大幹径は1mに達する。場所によりイスノキも多い。
 上方のアカガシ林は雲霧帯に発達する森林でアカガシを主木とし、ヤブツバキ・カクレミノ・ネズミモチが生育し、ミヤマシキミの低木を伴う。原始林全域の自然度は極めて高く、しかも低地から高地まで連続しているのは貴重な存在である。

            111 竜良山(たてらやま)原始林  国 (厳原町内山)

 緩傾斜地に残る照葉樹林の原生林としては世界に類を見ない高い自然度と広さをもった林です。板根の発達したスタジイの巨樹のほか、普通は巨木となりえないような種類の太さ大きさにも感動する原始林です。
 111 竜良山原始林    スタジイ    幹回り 8.05m  樹高 22m
 111 竜良山原始林    スタジイ    幹回り 7.30m  樹高 24m
 111 竜良山原始林    イスノキ    幹回り 4.20m  樹高 22m 

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                 豆酘寺門「樫ぽの」遺跡  対馬市厳原町豆酘

 厳原港から南下、県道192号線または県道24号線により豆酘へ行く。対馬市役所豆酘出張所前の県道を進むと、「多久頭魂神社」の参道へ入る案内標識がある。
 豆酘寺門「樫ぽの」遺跡は、同神社鳥居がある参道入口から右手の農道へ入る。600mほど行って、権現川上流に出た小さな橋の脇一帯である。

 現地に神社が設置した説明板はあったが、草に覆われてまったく穴の場所がわからない。図示や写真でもあればそこの草を払ってでも探しようがあるが、時間がなく切り上げた。
 長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は以下のとおり。

 なお、対馬新聞社HP「対馬ポータルサイト 対馬の文化/県指定有形民俗文化財 豆酘寺門樫ぽの遺跡」と、長崎県文化振興課HP「長崎文化ジャンクション 長崎文化百選(65)樫ぼの遺跡」に、もう少し詳しい内容と写真があるので参照。
 貯蔵穴の「ほな」が樫の実を入れるため、地元では今「樫ぼの」に転訛し言われている。「対馬ポータルサイト」は、江戸時代記録を次のとおり紹介している。

 江戸時代宝暦8年(1758)12月御郡奉行より出された「肝煎(きもいり)血判頭百姓之差図方並心得」に、「…或は孝行芋の切り干、櫧(かし)の実の水生け、干菜…ありあう時節になるだけ貯え置き…」とみえ、『楽郊紀聞』(中川延良編安政7)にも、「樫ノ実を家別拾ふて、儲蓄とす。川縁にほなを作りて蔵め置く也」とみえ、樫の実が人々の重要な食料であったことがうかがえる。

              豆酘寺門「樫ぽの」遺跡  県指定有形民俗文化財

  指定年月日 平成8年3月18日  所在地 下県郡厳原町大字豆酘字寺門2429番地
  所有者 多久頭魂神社
 「樫ぼの」遺跡は、豆酘湾に注ぐ神田川の支流である権現川の上流にあり、遺構は川の縁に群集している。
 計15基が確認されており、大きさはそれぞれ異なっているが、直径が約1.5mから2m、深さが約1.5mのほぼ円形あるいは楕円形のピットである。内側から石積みされ、底に板石が敷き詰められ、常に水が替わるように工夫されている。
 民俗学的調査では、明治時代中期以降は利用されていないとされ、江戸時代とそれ以前の遺構であることが推測される。一般に、樫の実は天日で乾かすか水漬けにして保存されていたが、水漬けの場合も比較的規模の小さいものが普通である。
 これに対して、豆酘の「樫ぼの」は大規模で恒常的な設備として設けられている。これは、この地で樫の実が主食に近い食料であったことを裏付けるものであり、対馬の食習俗を知る上でも貴重な遺構である。

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                梵鐘(多久頭魂神社)  対馬市厳原町豆酘

 厳原港から南下、県道192号線または県道24号線により豆酘へ行く。対馬市役所豆酘出張所前の県道を進むと、「多久頭魂神社」の参道へ入る案内標識がある。
 神社にはこのほか、国指定重要文化財「金鼓」、県指定有形文化財「大蔵経」がある。
 長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。

              梵鐘(多久頭魂神社)  重要文化財(国指定)・工芸品

  指定年月日 昭和50年6月12日  所在地 下県郡厳原町大字豆酘
  所有者 多久頭魂神社
 多久頭魂神社遥拝所入口の鐘楼にあり、豆酘観音堂鐘とも呼ばれてきた梵鐘である。鐘の姿はやや丈長の端正な形で、双頭式の竜頭は竜の口が笠形上の柱を噛み、竜の上に三面宝珠が火炎につつまれて配されている。袈裟襷(けさだすき)も通常のもので、鐘身上帯は無文、下帯は唐草文を鋳出している。乳区には4段4列の笠形乳をならべ、撞座は筋蓮弁を用いた八葉蓮華をかたどって竜頭の長軸方向に2個を配し、下辺の駒爪は2段につき出している。
 銘文により初鋳は平安時代の寛弘5年(1008)、改鋳が平安時代の仁平3年(1153)と南北朝時代の康永3年(1344)の二代にわたるものであることが知られる。また銘文中に上松浦山下庄の大工覚円、小工李興の名が見られ、竜頭に肥前鐘の特色が指摘されている。
 総高98.5m。

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                 豆酘多久頭魂神社社叢  対馬市厳原町豆酘

 厳原港から南下、県道192号線または県道24号線により豆酘へ行く。対馬市役所豆酘出張所前の県道を進むと、「多久頭魂神社」参道へ入る案内標識がある。
 対馬の中では最大級というクスノキは、拝殿の裏側にある。
 対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによる説明、及び厳原町「厳原町誌」平成9年刊、第9節対馬の自然林45〜46頁による説明は次のとおり。

              121 豆酘多久頭魂神社社叢  (対馬市厳原町豆酘)

 参道左手と拝殿奥の林に、クスノキ、ホルトノキ、ムクノキなどの巨樹や巨木が目につきます。特に、拝殿の奥のクスノキは幹回り7.09mと対馬でも最大級で、なかなかに樹形の良い巨樹です。
 121 多久頭魂神社社叢   クスノキ   幹回り 7.09m  樹高 30m
 121 多久頭魂神社社叢   ムクノキ   幹回り 5.52m  樹高 38m
 121 多久頭魂神社社叢   ムクノキ   幹回り 5.09m  樹高 32m
 121 多久頭魂神社社叢   スタジイ   幹回り 7.70m  樹高 23m
 121 多久頭魂神社社叢   ホルトノキ  幹回り 3.40m  樹高 36m

                       豆酘多久頭魂神社の社叢

 この神社の参道を左を見ながら上っていくと巨木が目につく。クスノキ、スタジイ、ムクノキ、カゴノキ、オガタマノキ、イスノキ、ホルトノキ、ヤブツバキ、カヤなどである。拝殿の裏側には対馬の中では最大で、幹囲9m、高さ25mに及ぶクスノキが、その地上8m位の高さから4本の大枝を出し、すばらしい樹形を保っている。
 林床には全域にわたってカナワラビ類が密生しているが、このほかムサシアブミ、ヤブラン、コクサギなどが見られる。

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