「らりるれろ」通信 Remark On The MGS

考察系です。ゲームとちょこっと映画です。よろしくお願いいたします<m(__)m>。

全体表示

[ リスト ]

◆ブーリン家の姉妹。

イメージ 1

ブーリン家の姉妹(2008)
監督 ジャスティン・チャドウィック 
出演 ナタリー・ポートマン         アン・ブーリン 
   スカーレット・ヨハンソン       メアリー・ブーリン 
   エリック・バナ            ヘンリー8世 
   デヴィッド・モリッシー        トーマス・ハワード(ノーフォーク公爵) 
   クリスティン・スコット・トーマス   レディ・エリザベス・ブーリン 
   マーク・ライランス          トーマス・ブーリン卿 
   ジム・スタージェス          ジョージ・ブーリン 
   ベネディクト・カンバーバッチ     ウィリアム・ケアリー 
   オリヴァー・コールマン        ヘンリー・パーシー 
   アナ・トレント            キャサリン・オブ・アラゴン 
   エディ・レッドメイン         ウィリアム・スタフォード 
   ジュノー・テンプル          ジェーン・パーカー 
   トム・コックス  
   マイケル・スマイリー  
   イアン・ミッチェル  
   アンドリュー・ガーフィールド  
   ビル・ウォーリス 



16世紀、イングランド王ヘンリー8世(エリック・バナ)には世継ぎの王子がなく、
貴族たちが権力欲のため、側室に自分の娘を、と画策してる頃、
ブーリン家では利発な長女のアン(ナタリー・ポートマン)を王の側室に、と考える。
しかし、王が心を動かしたのは、すでに夫のいる次女のメアリー(スカーレット・ヨハンセン
の方だった。
アンとメアリー、二人は好むと好まざるにかかわらず、
宮廷の愛と権力争いの渦に巻き込まれることになる。



う〜ん、悪くはないのですが
後半特にダイジェストぽい感じがしました。
それは、アンがヘンリー8世の求愛を実際は6年も拒み続けるのに
映画の中では6年もたってるような気がしないとか、
歴史的なことなのですが。
そんなこと別にいいじゃん!と思えればいいのですが、
そう云う描写が駆け足のため、アンを処刑するに至るヘンリーの
心理とかが、いま一つ単純に見えてしまったりするんですよね。
歴史物は、基本的にはよほど<筋の通った改ざん>がなされていない限り、
こうなって→こうなる、という筋だては決まっているので、
歴史を知っていると、この映画の駆け足加減は、ちょっと物足りなく思えます。
逆を云うと、すごくわかりやすくは作ってあるので、
歴史を知らない人にもかなりやさしい映画なのかもしれません。
主役3人に、メジャー級の俳優を使っているのでメジャー映画としての
この作りは間違っていない気がします。
とは云っても、衣装やロケ地にはこだわって作っていますし、
最後まで見ると、それなりに納得できる作りにはなっています。
個人的にはちょっと映像加工しすぎかなぁ、と思いました。
ロケーション自体はきれいだし、歴史的建造物も使っているのに
デジタルな加工をしてしまうと、ちょっと雰囲気的にもったいないですね。
特に現代的な解釈の歴史映画ならいいのですが
この映画はどちらかと云うと、歴史に関しては、古典的な解釈の映画だと思うので。
あと、歴史物は見えすぎもどうかと思いますね。
と云うのは、衣装がきれいに見えるのでよほど、
布や、歴史的な部分によほどこだわっていないと
化繊っぽく見えちゃうんですよね。
この当時は絹でも、今ほどきれいな絹じゃないでしょうしねぇ。
何と云うかきれいすぎ、みたいな(^_^;。
そう思うとソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」(2006)
みたいにした方が、その部分は気にならないでしょうね。
まぁ、この辺は好みだと思います。



役者はアン役のナタリー・ポートマンは
悪くはないのですが、もう少し細かいニュアンスが出るともっと良かったと思います。
特に前半、フランスに行く前と後での差がもう少しほしかったです。
メアリー役のスカーレット・ヨハンセンは全体的によかったと思うのですが
アンが処刑された後は特によかったです。
ヘンリー8世のエリック・バナは
けっこう繊細さも持ち合わせている感じはうまかったですね。
あと、個人的にはブーリン姉妹の母親役のクリスティン・スコット・トーマスがよかったです。
何と云うか、
この当時の、道具として使われてしまう女性の悲哀と、したたかさ、娘を思う母親の顔、
細かいニュアンスをうまく演じていたと思います。



基本的には、アン、メアリー、ヘンリー8世の人間関係と、
ノーフォーク公(デヴィッド・モリッシー)やブーリン姉妹の父親(マーク・ライランス)の権力闘争をわかりやすく絡めて
まとまった映画にはなっていると思います。
ただ、歴史的な解釈は古典的なのに、人間の感情の描写はけっこう今風?と云うか
わりと、この時代の価値観はあまり顔を出さない感じなのがちょっと不思議な映画ですが
そこが、見やすいと云えば見やすい点だし、
たぶん、宗教争いなどの複雑な要素を極力排除して、
そう云う見やすい感じを狙った映画ではないかと思いました。

閉じる コメント(12)

顔アイコン

そうですね。こちらでそういわれてしまうとほんと〜と思ってしまいます。そうそう。アンがヘンリー8世の求愛を拒んだのは6年。彼はこの間、宗教のこととスペイン女王のことですごく悩んだのにそれが省略されていたのが残念でした。でもその辺のことにつっこんでいってしまうと10時間くらいになってしまうので、色々な意味で仕方なかったのでしょうし、だからこそコンパクトにわかりやすくまとまっていたのかもしれませんね。
いずれにしてもこの時代の王室、上流社会の人たちがいかに政治に巻き込まれて運命を変えざるをえなかったのか・・がよくわかりました
TBさせてくださいね。

2008/11/1(土) 午後 10:24 car*ou*he*ak 返信する

顔アイコン

「ブーリン家の姉妹」は、いい映画でしたね。見た感想は人それぞれだと思いました。11/2「映画『ブーリン家の姉妹』に男の本能を見た!」で感想を書きました。

2008/11/2(日) 午後 7:37 ひろ 返信する

顔アイコン

【Cartoucheさん】おっしゃる通り、細かくやっていると、ミニシリーズか連続ドラマにするしかないですよね(^_^;。
なので、姉妹の葛藤と王との恋愛にある意味しぼった感じは、シンプルでよかったと思います。
ただ、キャストもそろっているし、お金もかかっているし、欲を云えば、もう少しいろいろ表現できたかな〜と云う気はします。
でも、最後まで見ると、意図も明快で、歴史的事項をある程度排除することによって、一般的に見やすい感じにしたんでしょうね。
女性映画としてシンプルで、好むと好まざるにかかわらず、権力争いの道具にされてしまう悲哀もうまく表されていたと思います。
TBありがとうございました。

2008/11/3(月) 午後 9:39 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

顔アイコン

【ひろさん】記事拝見しました。男性はいつの時代も魅力的な女性には弱いものなのかもしれませんね。
ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンセン、二人の女優の共演も見どころでしたね。

2008/11/3(月) 午後 9:50 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

アバター

あはは、衣装がきれい過ぎると化繊ぽいく見えちゃうって言うのわかります〜(笑)日本の時代劇で同じ事をいつも思っていました。大河ドラマ観ながら「昔はあんなにきらびやかなうちかけではなかったはず」なんてよく突っ込み入れてましたから(笑)。
歴史物はその臨場感を出すか、ストーリーを面白おかしくして表すかで違ってきますよね。
確かに6年間拒み続けたというくだりは、この映画ではかなりあっさりでしたね。(「1000日のアン」の方がそこは伝わってきたかも)
なかなか2時間にまとめるのは難しいですよね。^^;
でも一般的には楽しめる映画になっていたと思います。題材もスキャンダルだし、おっしゃるようにブーリン姉妹を中心とした女性映画ですよね。
こちらからもTBさせてくださいね♪

2008/11/4(火) 午後 0:37 choro 返信する

旬なハリウッド女優が姉妹共演ですもんね〜たまりませんよね〜。。
個人的にはイギリス史に沿ってでしょうから・・・この程度が限界なのでは(時間的にも)^^;
トラバありがとうございます!トラバお返しさせて下さいね^^

2008/11/4(火) 午後 8:08 くるみ 返信する

顔アイコン

【Choroさん】着物もすぐわかっちゃいますよね。華やかにするのに派手な柄ものとか着せちゃうんでしょうけれどね(^_^;。
衣装デザインナーの故黒澤監督の娘さんの黒澤和子さんなどはかなり布などにも凝って衣装を作るようです。
「1000日のアン」はかなりよさそうですね。見たいです!
そうなんですよね、やっぱり時間的にきついと云うのはありますよね。
逆にこの映画は二人の女優を堪能するのにはいい作りですよね。
映画としてもまとまりはあると思いました。
TBありがとうございました。

2008/11/5(水) 午後 6:00 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

顔アイコン

【くるみさん】ナタリーとスカーレット、この二人の共演を見るにはかなりいい作りですよね。
二人だけでなく、周りの権力争いなんかもコンパクトに入ってますし、やはり時間を考えると
ある程度は省いていかざるを得ないのは仕方ないですよね。
ロケーションなどもきれいな作品でした。
TBありがとうございました。

2008/11/5(水) 午後 6:04 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

顔アイコン

ダイジェスト版という感じはピッタリかも。このお話をまったく知らない人には、よかったと思います。このお話は欧米社会では、あまりにも有名なお話ですし、何度も映画化ドラマ化されています。ベストセラーのオリジナル本(実は歴史学者からはボロクソ言われていますが・・)のファンもたくさんいます。その人達が観に行って、映画としての新鮮さに欠けること。また脚本がオリジナル本の半分も生かされていないことなどから(本ではもっとメアリーの話が中心なので)、どうも評判がイマイチだったですね。
キャサリン・スコット・トーマスのお母さん役は、女性の当時の心や規範を代弁する物語の語り部的な役割ですが、この映画で必要な存在でしたね。全体にメロ・ドラマ風というか、歴史の重みが伝わってこないですね。どこかにもっと焦点を絞って、スキャンダルに描くなら、もっとスキャンダルに描くとか。
制作が決まった当時から心待ちにしてましたが、ハリウッド映画にしては、小物に作られた印象の映画になりました。脚本のピーター・モーガンは、『クイーン』『ラスト・キング・オブ・スコットランド』なので、期待してたんですが・・。TBさせてください。

2008/11/5(水) 午後 11:33 [ nomad ] 返信する

顔アイコン

【nomadさん】歴史を知らない人には見やすい作りですよね。しかし、知られている話だからこそ、独自の切り口がほしい気がしますね。そうでないと新しく作る意味があまりないような・・・。
こじんまりしたまとまりはあるものの、キャストのバリューのせいか?3人を割と同格に扱っていますよね。
インパクトに欠けたのはそのせいもあるかもしれませんね。
脚本家のピーター・モーガンはメロドラマ的なものよりは、もう少し批評性のある硬派な作品の方が力を発揮するタイプなのかな。
こう云う形になったのはメジャー系のハリウッド映画の宿命なのかな?と思うところもありますね。
TBありがとうございました。

2008/11/6(木) 午前 1:20 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

アバター

今頃の鑑賞ですがヾ(;´▽`Aアセアセ
そうですね、歴史知らずの私でも見やすかったです。
そうそう、私もクリスティン・スコット・トーマスが良かったと思いました!
最近他の映画でも良いなって思います。
TBさせてくださいね。

2012/7/24(火) 午後 10:53 木蓮 返信する

顔アイコン

【もくれんさん】こう云うのは割りといつ見てもいい感じですよね。
そんなに時事とかは関係ない場合も多いしw
歴史物の割には見やすいつくりですよね。キャストも豪華だし♪
クリスティン・スコット・トーマスはいいですよね。
品があると云うか、女性として素敵な感じですよね。
遅くなって申し訳ありません<(_ _)>。
TBありがとうございました!

2012/7/28(土) 午後 8:17 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(6)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事