「らりるれろ」通信 Remark On The MGS

考察系です。ゲームとちょこっと映画です。よろしくお願いいたします<m(__)m>。

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◆獄門島。

 
じゃーん!
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予告でここまで出していいんですか?www
 
 
 
獄門島(1977)。
監督 市川崑
出演 石坂浩二       金田一耕助
   司葉子          勝野
   大原麗子         早苗
   草笛光子         お小夜
   東野英治郎       鬼頭嘉右衛門
   内藤武敏         鬼頭与三松
   武田洋和         鬼頭千万太
   浅野ゆう子        鬼頭月代
   中村七枝子       鬼頭雪枝
   一ノ瀬康子        鬼頭花子
   佐分利信         了然和尚
   加藤武           等々力警部
   大滝秀治         分鬼頭儀兵衛
   上條恒彦         清水巡査
   松村達雄         漢方医幸庵
   稲葉義男         荒木村長
   辻萬長            阪東刑事
   小林昭二         竹蔵
   ピーター          鵜飼章三
   三木のり平        床屋の清十郎 
   坂口良子          お七
   池田秀一         了沢
   三谷昇           復員服の男
   荻野目慶子       少女時代の勝野
 
 
 
「俺が島に戻らなければ妹たちが殺される」。
鬼頭千万太(武田洋和)の復員船での臨終間際の言葉がすべての始まりだった。
金田一耕助(石坂浩二)は、その奇妙な言葉を聴いた雨宮に依頼されて、
千万太の故郷、瀬戸内海に浮かぶ獄門島を訪れる。
そして、その島では金田一が訪れたその夜から、
千万太の言葉通り、奇妙な連続殺人事件が起きるのだった。
 
 
 
 
 
 
かなり久しぶりに鑑賞。
原作準拠の観点から見ると、かなり改変がある作品。
一見、一番の改変は犯人が原作とは違う、と云う点ですが、
実はもっとも改変されているのは金田一耕助(石坂浩二)の立ち位置。
原作では、物語の基点となる、鬼頭千万太の遺言を、復員船内で直接聞いたのは金田一なのですが、
映画では、千万太の遺言を直接聞いたのは雨宮と云う金田一の友人になっています。
その雨宮の依頼で、金田一は獄門島に向かいます。
これは、犯人を変えたことによって、金田一を終始、第3者的な立場に置きたいためだろうと思います。
よって、金田一が早苗(大原麗子)に恋するエピソードはカット。
故に、原作とは立場が逆転した早苗の告白と云う局面においても金田一は冷静に対処する。
まぁ、ここまで違うけれど、原作準拠と云う観点で角川映画以降の作品を見れば、
後に作られる2作の「八つ墓村」(野村版は2ヶ月後に公開)よりは、かなりましとも云えますけどねw
 
 
 

 
横溝作品を映画化する際、どうしても、そのおどろおどろしさや、トリックの方を優先させる映像作品が多く、
この作品も、見立て殺人を強調しています。
それと、原作と犯人を変えてしまったおかげで、
この作品が本来持つ恐ろしさと云うか、そう云う部分が抜け落ちていて、そこはある意味残念な作品。
ただ、映像的には、見立て殺人も印象的に見せているし、
建物やロケーション、俳優にわたるまで、もはや今ではこの雰囲気を出すのは不可能では?
とも思わせられるところがあります。
それは、市川崑監督がセルフリメイクした2006年の「犬神家の一族」を見ても明らかでしょう。
作品の時代背景にあった重厚な演技が出来る俳優陣が少ないため、
どうしても、ある程度は薄っぺらい感じになってしまうんですよね。
それと、ちょっとネタバレになりますが、「獄門島」は、複数の人が最後に告白するため、
構成として、最後がちょっと冗長な感じになってます。
その割には群像劇としてはちょっと弱めだしね。
そこは残念ですね。
 
 
 
 

役者は、金田一耕助役、石坂浩二はファンにも定番的な金田一さんですね。
あんまり評判よくないですけど、
個人的には近年の金田一の中では豊川悦司も悪くはないと思いますけどね。
ヒロイン、鬼頭早苗役の大原麗子はきれいですが、このとき31で、案外年なんですね(^_^;。
印象的なのは、分鬼頭の巴役の、太地喜和子
こう云う女優さんももう出ないだろうねぇ。
お小夜役、草笛光子も印象的。しかし、どんだけ魔性の女なんだ、って感じですけどw
モチーフとして「京鹿子娘道成寺」があまりうまく生かせてない印象もありますね。
鬼頭嘉右衛門役の東野英治郎、巴の夫、儀兵衛役の大滝秀治も味がありましたね。
それと、等々力警部役の加藤武。なぜか、瀬戸内海が舞台なのに、
磯川警部じゃなくて等々力さんなんですが(笑)、
この時期では、まだそんなに「よし、わかった!」が定番になっていたとも思えないんですがw
この辺は「悪魔の手毬唄」(1977)とのバランス問題なのかも。
しかし、この時期はほんと人気があったんですね。
「悪魔の手毬唄」「獄門島」「八つ墓村」は同じ年の公開なんですね。
これを見ても、当時どれだけ横溝ブームだったかわかりますよね。
了然和尚の佐分利信は貫禄がありますが、勝野役の司葉子がいまいちかなぁ。
三木のり平小林昭二も味がありますね。
浅野ゆう子荻野目慶子池田秀一が出てるのはトリビアレベルで有名ですねw
しかし、今、こう云う時代の映画を撮るには、日本人の体型自体がもう無理でしょうね。
リメイクの「犬神家〜」の松嶋菜々子もそうですが、身長も高しい、高くなくても、
もう、バランス的に手足も長く、頭も小さいです。
こう云う体型になってしまうと、もはや、ロケーションにどんなにこだわっても、
雰囲気を出すこと自体が無理でしょうからね。
 
 
 

 
ところで、ある統計によると、金田一さんは殺人防御力がかなり低い探偵のようです。
これは、防御率を算出する計算方法の問題もあるようですが、
実際問題「三つ首塔」などでは犯人の自殺を含めて11人も死人を出しているので(^_^;
致し方なし、と云う部分もありますね。
それと、連続殺人事件の方が盛り上がる側面もありますよね(^_^;。
原作が長いので、なかなか原作どおりに映画にするのは難しいと思いますけど、
横溝物は、今映画にしてもウケそうですが、
前述の体型や演技形態の問題以外に、
脚本家や監督に適任者がいない、と云う現状が一番の問題かもしれませんね。
でも、「八つ墓村」の映画は野村版、市川版、両作品とも、
作品の出来・不出来は別にして、原作準拠率が低いので、もう1回映画化もありかな、と思う。
しかし、本当に「八つ墓村」はドラマ、映画版とも全体的に原作準拠率が低い。
まぁ、これには直接的な理由があることにはあるんですが、
うまく脚色すればその部分はどうにでもなると思うので、
ぜひがんばっていただきたい。
「三つ首塔」や未映画化の他の作品でも映画に向いているのもあるので、
現在の規制の問題で、無理な部分もあるとは思いますが、ぜひ、映画製作者にがんばっていただきたい。
って、実は一番の問題は、金田一耕助のキャスティングなのかもね。
 
 
 

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横溝正史も有名どころは読んだはずなんですけど、うろ覚えで困ったもんです(>_<)
映画の方は石坂金田一が刷り込まれてる世代なんですが、今なら大泉洋とかどうでしょう?
たしかに日本固有のおどろおどろしさって、今では出すの難しい気がしますね。

2012/6/18(月) 午後 3:43 木蓮 返信する

考えてみると金田一シリーズというのは今もリメイクされてるので原作がまず素晴らしいと言うことなんですよね〜
このオリジナルの方が実は観た事が無くてリメイク版の方が記憶にしっかりあります。なので石坂さんについては知ってますが大原麗子さんとか出てたんなんて知りませんでした。
金田一耕助はほんと色んな人がしててだれがいちばんでしょうかね〜
結構SMAPゴローちゃんもいい味出してましたが(笑)
↑大泉さん良さそうですね〜

2012/6/18(月) 午後 4:34 ひかり 返信する

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このあたりは原作も読んで映画も鑑賞してます〜。
でもこの「獄門島」は好きな一作やな〜、あ、原作でね。(笑)
おっしゃるように横溝ワールドの再現は今の時代では無理ですよね。
演じる俳優も、原作の時代の雰囲気じゃないですもんねぇ。

2012/6/18(月) 午後 6:42 Kaz.Log 返信する

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懐かしいですね〜
とにかくこの頃、横溝さん流行りましたよね。私も↑のKazさんと同様、このあたりは全部本も読んで映画も(TVでですが)観ましたっけ。
でも、細かいところは大分忘れているわ。^^;
今こうしてみると個性的なキャストですよね。(全員わかるところが自分でも怖いけど(笑))
独特の雰囲気は横溝さんならではですね。

2012/6/18(月) 午後 9:05 choro 返信する

自分はずっと『本陣殺人事件』を被害者側から描いた物語を
夢想しています。
『八つ墓村』の原作準拠率が低いのは
たんに原作がつまらないからでは(笑)
それは言い過ぎかも知れませんが
あれは他の作品と違い、冒険小説の趣だからのような気がします。
あと、自分の脳内で金田一は何度か映像化されていてw
その際、金田一を演じているのは草?儒剛。
少なくとも稲垣吾郎ではない。

2012/6/18(月) 午後 9:06 [ HK ] 返信する

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角川に踊らされて『吸血蛾』とか『仮面舞踏会』
『夜歩く』まで読んじゃいました。

ただミステリーが原作の場合、
犯人を変えるのはイカンと思いますがね。

2012/6/18(月) 午後 10:48 GH字幕 返信する

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【もくれんさん】この映画の時はものすごいブームだったみたいですよね。
やっぱりファンの支持率は石坂金田一がダントツみたいですね。
次が古谷一行かな〜。
大泉洋もとぼけた感じがいいかもしれませんね。
個人的にはできれば、50も過ぎたような人じゃなくて(^_^;20代、30代の若い人に演じてほしいです。
そそ、いろんな部分で今そう云うの出すの難しそうですよね。

2012/6/18(月) 午後 11:37 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

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【ひかりさん】おっしゃるようにそれはあると思います。
大原麗子はこのころはきれいでかわいらしいですね。
早苗さんにはあっていたと思います。
原作ファンの支持率が高いのはやっぱり石坂金田一みたいですw
渥美清も金田一を演じてるんですが(^_^;、どうしても寅さんに見えますw
稲垣金田一の「八つ墓村」は案外原作準拠率が高い部分があって、割とファンには評判いいですよ。
けっこう稲垣金田一作品は本数ありましたがもう作られないのかなぁ?
大泉洋は考えたことなかったので、言われてみてなるほど〜って思いましたw
今の勘九郎や松ケンんなんかも悪くないと思うんですが、松ケンはちょっと金田一にしては背が高いですねw

2012/6/18(月) 午後 11:46 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

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【Kaz.さん】すごい凄まじいブームだったみたいですね。
ご本人は丁度小説を書いてらっしゃらなかった時期みたいですが、映画のヒットを受けて、また長編を執筆したみたいですね。
「獄門島」は推理小説としての評価が高いですね。
映画も雰囲気はありますが、製作期間が短すぎたのでは?wって思う節もありますよね。
そうなんですよね〜。雰囲気ある俳優はいないですよね〜。雰囲気のある美術が作れるスタッフなんかも少なくなっているでしょうしね。

2012/6/18(月) 午後 11:49 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

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【Choroさん】横溝物の映像作品は、今だとTVでは放送コードの問題で放映できない作品も多いみたいですね。
異様に流行っていたようで、なぜそんなにブームだったのか???っって考えても面白いような気もしますw
味のある俳優がたくさんキャスティングされてますよね。現在も活躍している人は当たり前だけど若いしwww
こう云う雰囲気の作品はやはり横溝物の醍醐味ってところはありますよね。

2012/6/18(月) 午後 11:56 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

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【HKさん】それ記事に書いてくださいw
どうなるんだろうどきどき☆
「八つ墓村」の準拠率は低いのは、おっしゃるように元の小説の形式に寄るところが大きいと思うんですけどね。
そのせいで金田一物として映画にする時、どうしても無理が生じるんでしょうね。
市川版も煮え切らない感じでしたしね。
あははw 稲垣金田一じゃないんですねw
なんだかんだ云って、今でもけっこう作ればウケると思うんですけどね、映画。
各映画会社で、金田一作品の競作とか見たいかもw

2012/6/19(火) 午前 0:12 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

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【GH字幕さん】字幕さんも立派なマニアですねw
でも、それだけ凄まじいブームだったみたいですよね。
そうですね。犯人を変えると云うのは、構成自体が台無しになると云うことだから、変えるのなら、よほど構成しなおしのうまい脚本家ではないと、作品自体の意味がなくなってしまいますよね。

2012/6/19(火) 午前 0:15 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

『犬神家〜』でも5人の死者を出した事を悔やんで、加藤さんの心付けも断ったのに、11人って(笑)そりゃあかんw
有名な3本は同じ年に撮られてたんですか。
とにかく撮れー!!って感じだったんでしょうね(笑)
それにしても原作との比較が出来ていてmiskaさんの記事は読み応えがあります。流石ポチ☆

2012/6/19(火) 午前 1:35 pu-ko 返信する

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【PU-KOさん】そうw 金田一って実はけっこう死なれている(殺されている)探偵なんですw
「八つ墓村」も8人だったかな。
映画はこの時期は半年も開かないで作られていてちょっとびっくりします。
市川監督もけっこう大変だったのではないかと思います。
そそ、とにかく人が入るから撮りましょう!って姿勢ですよね。これってw
市川版は角川作品ですが、この時期は東映、松竹も横溝映画作ってますしね。
原作も面白いので、原作と比べる面白さもありますね。
ぽち☆もありがとうございました〜♪

2012/6/19(火) 午前 2:00 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

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「かなり久しぶりに〜」って既に観てるところがさすがですね^^
石坂金田一はまったく疎い私でも知ってるぐらいの知名度、考えたらすごいです。
その昔は三省堂の辞書の人と同一人物だと思ってました^^;
殺人防御率とは面白い考え方ですね、シャーロック・ホームズも意外にその点ではダメダメな気がしますがいかがでしょ?

2012/6/19(火) 午前 9:34 M 返信する

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【Mさん】横溝はけっこう家族が好きだったので見ています。
金田一の知名度は高いですよね。
あははw 三省堂の辞書の方とは出身地方が同じなようですよw
殺人防御率は主要10作品でカウントするので、金田一はどうしても連続大量殺人物が多いので(^_^;低くなってしまうようです。
全体で防御率を計るとそこまでではないようですが。
ホームズもどの作品を対象作品として選ぶかで防御率は変わってきそうですね。
金田一物が異様に人が死ぬのは、語りの形式の問題もあるんですよ。
ホームズなどはシリーズで小説の形式が固定されていますが、金田一物は、必ずしも同じではないので、そう云う部分も防御率の低さになっている節があります。

2012/6/20(水) 午後 10:41 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

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