「らりるれろ」通信 Remark On The MGS

考察系です。ゲームとちょこっと映画です。よろしくお願いいたします<m(__)m>。

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LEADERS リーダーズ(2014)。
演出 福澤克雄
出演 
愛知 佐一郎 アイチ自動車社長。                                                      佐藤浩市 
石山 又造   愛知自動織機社長→アイチ自動車副社長 → 社長。          橋爪功  
愛知 正二   アイチ自動車開発担当常務・佐一郎の甥。                        椎名桔平
北川 隆二   アイチ自動車労働組合委員長。                                       吉田栄作
近藤 利郎   アイチ自動車取締役経理部長。                                       萩原聖人
三宅 光男   アイチ自動車取締役総務部長。                   高橋和也
太田 耐介   アイチ自動車拳母工場長・製造担当常務。            緋田康人
島原 清吉      アイチ自動車創業期の職人。                    えなりかずき
神田 征太郎 アイチ自動車販売担当常務 → アイチ自動車販売社長。   神保悟志
高瀬 善造      アイチ自動車労働組合副委員長。                 須田邦裕
島原 美鈴   清吉の妻・後にアイチ自動車総務部社員。           前田敦子
桜井 武                                           金子賢
梅谷 守                                           橋爪遼
藤城 貢    アイチ自動車工員。                           勝信
山梨 良夫   日本銀行総裁秘書 → 同名古屋支店長              香川照之
財部 登     日本銀行総裁。                             中村橋之助
梶田 健二郎   日本銀行名古屋支店営業課長。                   戸田昌宏

愛知 晴子 佐一郎の妻。                                 山口智子
愛知 洋一郎  佐一郎の息子。                             溝端淳平
 
東山 雪乃   本郷食堂従業員 → 料亭女将。                  宮沢りえ
隈沢 和志   東京帝國大学工学部教授。                     市川右近
児島 正彦    西国銀行(モデルは住友銀行)名古屋支店長。         吹越満
加藤 喬     三河銀行(モデルは東海銀行)頭取。               金田明夫
山崎 亘     日の出モータース店長。                      岡田浩暉
志村 武史   松坂銀行(モデルは帝国銀行→ 三井銀行)名古屋支店長。 冨家規政
高瀬 真紀    善造の妻。                               寺島咲
西尾 成次    上海愛知紡績支配人。                        伊藤四朗
斉藤 源一   大藪ガラス工場工員。                        原田泰造
山田 六郎   三河ゴム工場工員。                         六平直政
 
 
 
昭和4年(1929)。アメリカ帰りの愛知佐一郎(佐藤浩市)は、日本の国を豊かにするには、
技術立国になる事だと、国産の自動車開発に執念を燃やす。
しかし、あらゆる技術が欧米より遅れている日本にとって、それは不可能とも思える挑戦だった。
本作は、トヨタ自動車の創業者・豊田喜一郎をモデルに、
戦前、戦後を通じて、国産自動車に人生をかけた人々の物語である。
 
 
 
 
 
さて、ドラマのもう1本。
こちらは、トヨタ自動車創業者、豊田喜一郎をモデルに、
戦前戦後と、国産自動車を作る事に人生をかけた人々を描く、と云う内容。
放送は3月22、23日で、2夜連続。2夜合わせて放送時間は「宮本武蔵」とほぼ同じ5時間弱。
実話を基にはしているが、作中名称は変更されている。
トヨタ自動車は愛知自動車、豊田喜一郎愛知佐一郎と云った具合。
制作のTBSは、昨年の「半沢直樹」のヒットを受けて、このドラマもある意味半沢路線。
割合、骨太な内容で、中高年の男性視聴者を基本のターゲットにしていると思われる。
個人的な感想としては、やっぱりパイオニアって気が狂ってるんだなぁ、って思った(笑)。
いい意味なんですけど、やはりその時代の常識に縛られない、破天荒な発想、
時代を先取りする先見の明、主人公の愛知佐一郎(佐藤浩市)は、
それらを余すところなく備えている。
さらに、目的を完遂する(国産自動車を作る)強い意志力までも備えており、もう周りは振り回されっぱなし(笑)。
基本、佐一郎はお金持ちのお坊ちゃんだから憎めない人柄で、そこも性質が悪い(笑)。
 
 
 
 
 
前半は、昭和4年(1929)あたりから終戦直後まで。
戦前、工業国としては、欧米にかなり後れを取っている日本で、
部品の全てを国産でまかなう、完全な国産自動車を作る、と云う佐一郎の、
ある意味、無謀な夢を、周りがフォローし、かなえると云う感じ。
佐一郎は、その時代の常識的な人からすれば、かなりの奇人変人だが、言ってる事は正しい。
国土の狭い日本は、工業国になるべきだし、必ず小型車の時代が来る、と云うのも
後年から見れば、まるで予言のように当たっている。
戦前に、これだけの先見の明があるのは、すごいと思う。
佐一郎の父親と云う人は、自動織機で財を成した人物で(つまりトヨタ自動車の前身は自動織機生産企業)、
「無限動力」を夢見ていたようだが、後編で、佐一郎はこれを「ソーラー」や「風力」で
達成できると考える。
戦後すぐに、「ソーラー」と云う発想が出てくること自体がすごいと思う。
後編(戦後の混乱期)でも、佐一郎の気が狂った感は炸裂!(笑)。
戦後のGHQ先導での金融粛清で、大不況のさなか、ようやく日銀が20億もの金額を投資してくれて、
何とか倒産を免れるのだが、佐一郎の頭は、欧米に負けない機能の小型自動車を作る事でいっぱいw
もちろん、不況を打開するために、それが一番効果がある手ではあるが、リスクも大きい。
さらに、20億もの融資を受けるのだから、リストラもやむなし、とする上層部とははなッから対立。
(と云っても、佐一郎は社長なのだが)。
 
「たかが、20億がなんだ!」
 
と言ってのける気が狂ったぶりw
戦後すぐの20億って、今のお金にしたら天文学的数字だろう。
佐一郎の頭の中には、本当に、自動車の事しかない(笑)。
そう云う人だから、これだけの業績を残したんだろうけどね。
昔だから、創業者が技術者でもある、その点も、今の企業とは違う点かもね。
 
 
 
 
 
ドラマとしては、前半はある種のサクセス・ストーリーなんだと思う。
周りに反対され、失敗を繰り返しながら技術を開発し、国産自動車を開発するのに成功する。
しかし、性能の悪い国産車はどうしてもトラブルを招きがち。
それを、企業努力で補うあたりは、面白い発想。
物を売るのではなく、信頼や信用を売る、と云う理念は、企業の初歩的な理念で、
今は忘れがちな、そう云う部分にも共感する人は多いのでは?と思った。
自動車の宣伝のために、蒸気機関車と競争させると云うのは、
この時代ならではの、かなりエキサイティングなエピソードだ。
前半で第2次大戦直後まで描写。
後半は、戦後のGHQ占領下での、金融粛清と労働争議が描かれる。
正直、このドラマは前半の方がおもしろい。
後半は、扱う年数が、前半より短くなった上(ほぼ、2年くらい?)
主人公の佐一郎は、蚊帳の外にいることが多い。
労働争議が主体なのは別にいいのですが、これに関して、佐一郎はあまり直接的に関与しない。
そう云う意味では、後半は少し物足りない。
 
 
 
 
 
佐一郎は、自動車開発しか頭にない人なので、
恋愛配置は、いまひとつどうでもいい(笑)。
若い頃から佐一郎を愛している東山雪乃↓(宮沢りえ)の気持ちにも気がついてるんだかないんだか(笑)。
 
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              りえちゃん、けっこういい役なんだけれど、佐一郎にはスルーされてるw
 
その雪乃を挟んで、三角関係の立ち位置にある日銀総裁・財部(中村橋之助)とも、
佐一郎が、明らかな恋愛オンチなので(笑)、まったくもって盛り上がらないw
雪乃は、他の男性と結婚し、その男性が戦死し、
それでも佐一郎をたぶん、ずっと愛してきた女性だと思うけれど、佐一郎は割りとこう云う事項はスルーw
ちなみに、佐一郎には妻・晴子(山口智子)がいるが、晴子の方が、雪乃の存在には敏感。
でも、佐一郎はあんまり雪乃は眼中にないから、奥さんの老婆心にしか過ぎない(笑)。
それドラマとしてはどうなのか?(笑)。
最後は、労働争議で退陣を余儀なくされた佐一郎は病で亡くなり、
その直後に朝鮮戦争が起こり、特需となり、会社が立ち直ると云う展開になる。
が、ここは、どうも事実と時系列が反対らしい。
豊田喜一郎(佐一郎)が亡くなったのは朝鮮戦争勃発後。
このあたりの改変は、あまり意味があるような気がしないのですが。。。。
まぁ、戦争は偶発的な事態だから、佐一郎の死後、佐一郎の意思を継ぐ人々によって
会社が再生した、と云う風にした方がドラマ的な収まりが良かったのかもしれない。
 
 
 
 
 
俳優は、主人公・愛知佐一郎役、佐藤浩市はいやみがない。
下手をすると、意志力があるのではなく、意固地な人に見えてしまうこの人物を、
好感度高く演じていると思う。
年を取っても、理想主義で、何となく子供っぽいこの人物が、恋愛に疎いのは致し方ないか、
とも思える感じ(笑)。
演技的には、父親の代からの重鎮で、会社を守る為に、佐一郎に苦言を呈しつつも、
根本的には佐一郎を父親のように見守る石山又造の橋爪功がいい押さえになっていると思う。
前半、大田耐介役の緋田康人が鬼気迫る演技。
この役は、エンジンの雛形を作る技術責任者で、どんなにやってもやっても鋳造技術が低いため、
失敗を重ねるエンジン部分の製造に執念を燃やす人物。
この人もかなり狂ってると思うけど(笑)、
やはり狂ったパイオニアについていけるのはそう云う人でしょう。
高橋和也、吉田栄作、萩原聖人あたりの、派手すぎず、地味過ぎない人を配置したのも良かった。
他に、↓吹越満、神保悟志など、芝居の出来る中堅俳優の配置、
 
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            かなり慇懃な銀行マンの役。トヨタと住友銀行の遺恨は、この後もかなり残ったようだ。
 
 
ゲスト的な、市川右近や、前田敦子えなりかずき(TBSだからw)のバランスも、やりすぎでないのが良かった。
伊東四朗、冨家規政、金田明夫など、若干、大作りな(でも重めな)俳優を少しだけ配置しているのも○。
出番は少ないのだが、ある意味キーマンの山科良夫役・↓香川照之は、
 
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       一番左は橋之介。一番右が香川照之。なぜか、時代劇でもないのに歌舞伎関係者がけっこう出ている。
 
 
金融関係者だから、どうしても「半沢直樹」の大和田常務のような気がしてしまうのだが(笑)、
印象的な芝居が出来るのでいいね。
そう云えば、「武蔵」と両方に出ているのはこの人だけかな。
日銀総裁・財部 登役、中村橋之介は、押さえた演技で悪くはないんだけれど、
案外、佐一郎との因縁が低く、その辺で損だったかも。
この辺は、前半に、フィクションでもいいから何かエピソードがあるか、
雪乃を巡って、もう少し何かあれば、もっと良かったと思う。
女優陣は、正直、添え物。基本、骨太路線を目指していただろうから、あまり色恋は、と云う事でしょう。
キャストは、地味になりすぎす、派手になりすぎず、
若手、中堅・ベテラン、作品にあったいいバランスでした。
 
 
 
 
 
私は、トヨタ自動車の事をよく知らないので、へ〜ってとこもありました。
欲を云うと、もう少し衣装と美術ががんばってるとよかったかもね。戦後は特に。
視聴率は前半13.7%、後半15.4%。トヨタのお膝元名古屋地区では20%取れたみたいなので、すごいですね。
私も見る気はなかったのですが、たまたま見たら、前半が意外に面白かったので、
後編も見ちゃいましたw
「宮本武蔵」と比べると、題材とバランスの勝利と云う気がします。
ドラマとしては、全体構成に甘い部分があるし、もっと深みをもたせることや、
問題提起をすることも出来たと思いますが、
近代日本の工業の歩み、と云うのは、あまりドラマや映画にもなってない気がします。
戦後の労働争議や金融粛清も面白く見られました。
この題材が日の目を見たのは、「半沢直樹」のヒットで、難しいと思われていた金融問題が、
案外視聴者に受け入れられたのも大きいかもしれませんね。
私は、このドラマを見る前は、出演者に新鮮味もないし、古臭い感じがする、って思ってたんですが、
サクセス・ストーリーであり、企業もの(しかも工業)、でもあると云う点が意外と?目新しいですね。
今のドラマの流れ的に、割りと男性ニーズのドラマって当たりますよね。
TVドラマは女性が見るのが多いし、そう云う女性向けのドラマが多かったのですが、
「半沢直樹」以降、少し流れが変わってきてる感じがします。
まぁ、恋愛ドラマが全然数字が取れないってのもあると思うけどねw
 
 
 
 
 

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なかなか評価良いですね。
実話ベースのサクセスストーリーは気分が上がりそうですよね。
そういう話でも、やはり恋愛エピソードって必要なのかしら。
まあ野郎だけってのも華がなさ過ぎるんでしょうが(^^;;
キャストも揃ってますね。

2014/4/2(水) 午前 7:49 木蓮 返信する

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【もくれんさん】割りとシンプルで、工業でも自動車産業は、他に比べると、戦争時にあまり重要視されていなかったので、その辺を描写せずにすんだのが複雑にならずに良かったのかと思います。
一応やっぱり、恋愛は入れとけ!なんでしょうねw
宮沢りえの役は、偲ぶ恋、って感じで、けっこう大人っぽい恋愛なんですけど、佐一郎があまりにも恋愛オンチ過ぎるので、どうにもならない感じでした(笑)。
伊藤四朗とか出てますけど、「武蔵」と違って、重要な役なんだけど、あくまでワンポイントと云う感じで、こう云う役者の出番が少ないのもよかったかもですね。

2014/4/2(水) 午後 7:02 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

武蔵の放映は知ってしましたが、あ、観てませんが…、こちらは全く知りませんでした。
観たかったなあ〜。ちょっとイッちゃってる男性のサクセスストーリーというのは、柔い恋愛ドラマより、興味深いです。
トヨタ自動車が、どうやってできたかなんて考えたことがなかったです。
車に興味を持ち出した頃には、すでに日本車の性能が良かったし、立ち上げの頃には思いが及ばなかったので、勉強になったでしょう。
再放送があれば観てみます。

2014/4/3(木) 午前 0:25 オネム 返信する

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【Onemuさん】良く云うと、真っ直ぐな男性なんですが、佐一郎はなかなか困ったやつだと思います(笑)。
でも、やはりパイオニアはそう云うもんなんでしょうね。常人ならざる発想や行動力があったのでしょう。
私もトヨタ自動車の事をあまり知らなかったので、特に前半のエンジン部分を作る件など、なかなかおもしろかったですよ。
国産車の性能が上がったのは戦後からみたいですね。戦前は、やはりアメリカ車が強かったようです。
それなりにベタな部分もありますが、工業界題材のドラマと云うのはなかなかないので、機会がありましたら♪

2014/4/3(木) 午前 1:08 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

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トレンディ・ドラマが流行ったようなバブリーな時代ではそっぽを向かれそうなこういう題材が熱く受け入れられるのは、震災などを経たことも影響してるのかな。
面白そうですね。これわが夫はめちゃめちゃ観たがると思います(笑)

2014/4/3(木) 午前 3:32 pu-ko 返信する

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【PU-KOさん】おっしゃるように、やはり、逆境からアイデアと意志力で世界に名だたる企業に成長したトヨタのような国産産業のドラマは、震災後だからニーズがあるのかも。
工業界が題材のドラマは珍しいですし、だいたい日本で工業がドラマや映画になるのって明治時代が主なんですよね。
それだと、今の時代と少しずれちゃう感じなんでしょうね。
車や機械が好きな男性にはたまらないドラマだと思いますよw

2014/4/3(木) 午前 3:57 [ miskatonic_mgs_b ] 返信する

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