「らりるれろ」通信 Remark On The MGS

考察系です。ゲームとちょこっと映画です。よろしくお願いいたします<m(__)m>。

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これは最後の結婚式のシーン。







細かく蜷川幸雄演出のシェイクスピア劇視聴中〜♪
オールメールの「間違いの喜劇」(2006)を見た後、
やっぱりオールメールなら倒錯系!(笑)を見るのが醍醐味!
と思い、「から騒ぎ」(2008)を見かけたんですけど、
「お気に召すまま」(2004)にシフトw
なぜ「お気に召すまま」かと云うと、
この彩の国シェイクスピアシリーズでは解りやすい倒錯系?「十二夜」(1998)がオールメールではないから。
「十二夜」に関しては「NINAGAWA十二夜」(初演は2005年)と云う歌舞伎演目があり、
これがオールメールだよねw 歌舞伎だからw
私は、これは歌舞伎座で実際に見ているので、機会があれば記事にしますね。
で、倒錯系って?って話ですけどw
シェイクスピアの時代にはイギリスには女優は存在しなくて、
女性の役は少年俳優が女装して演じていたんですね。
つまり役者は全員男性。
蜷川のオールメールシリーズは、それを模している訳。
つまり全員男性。
シェイクスピアは、この少年が女性を演じる、と云うのを逆手にとって?
結構女性に男装させるエピソードがあるんです。
ちなみに、映画の「恋におちたシェイクスピア」(1998)はこれをまた逆手に取っている訳ですね。
代表例としては、「ベニスの商人」のポーシャ。
ポーシャは、若い法学者に男装して、山場の裁判で活躍する。
「十二夜」は嵐の海で別れ別れ&行方不明になった双子の兄セバスチャンと
男装した双子の妹ヴァイオラの取り違えの喜劇。
「間違いの喜劇」も双子の取り違え物なんですけど、こっちは男性の双子。
では、構造を見てみます。

少年→女装して女性を演じる→その女性が男装する。


すると、見た目的には、本来の性別の男性なんですけど、役の上では女性で、
女性だとばれないように、変に男らしい立ち居振る舞いをしたりする。
でも、実際は男性だから、女性のしぐさの方が演技なんだよね、
と、何ともジェンダーの曖昧化と云うかトランス状態w
たぶん、現代でもオールメールにすることで、シェイクスピアの時代の観客と、
ある意味同じ笑いが共有できる部分がある、ってのが面白いところですかね。
女性の役を女性が演じると、やはり脚本本来の意味と、多少のニュアンスの違いもあるでしょうしね。
でも、やはり現代に演じるので、全く同じではなく、現代的な笑いに昇華されちゃっている部分もあるでしょう。
「間違いの喜劇」はちょっとそれが強かったかな。
そもそも、シェイクスピアの喜劇って、実はそんなに笑えないです(笑)。
それは、当時の世相や政治批判なんかが反映されているからで、脚本を読んでいても注釈の嵐だしねw
ギャグを説明されても面白くもなんともないし(笑)、
「へーーそう云うのが面白かったんだ〜」って感じw
当時のイギリスと今の日本では社会形態も違うしね。習慣や宗教の差もある。
なので、逆を云うと、結構演じる方は力量が要求されると思います。
でも、普遍的な部分もあるから、その辺は演出家の腕って感じですかね。
前置きが長くなりましたが、と云う事で以下感想〜♪





単純な感想としては、主役の一人オーランドー役小栗旬
若いころの小栗旬ってかっこいいんだ〜〜。って思いましたw
今おじさんなんだな〜(笑)。
「君、おじさんになったね」って蜷川に言われたそうですが、よくわかるwww
この当時、小栗旬は21歳。今33歳だもんな〜。子供もいるしね。
この作品は、友達と一緒に見たんですけど、「宝塚の人みたいだね〜」とっ二人でずっと言ってました(笑)。
2003年のハムレット(小栗はフォーティンブラス)の時は「今より全然芝居下手だな〜」って
思ったんですけど、この頃に蜷川に鍛えられたんでしょうね。芝居的には向上。
役があっていると云うのもありますね。
おぼっちゃんなんだけれど兄に虐げられていて、行き場がなくやけになり気味の青年。
恋に悩む後半より、前半の方が印象的。
もう一方、ヒロイン・ロザリンドの成宮寛貴は、滑舌にちょっと癖があるね。
聞きにくくはないけれど、なんだろう、ちょっとセリフの焦点が甘い感じ。
後半、この人がコメディの部分を担っているので、その辺はうまかったかな。変にキュートでw
彼も小栗旬と同じ年なんだけど、あんまり印象は今と変わらないかな。
この演目、後半、オーランドーとロザリンドは謎の関係に陥りますw
ロザリンドは追放され、オーランドーも不遇の家を出ます。
そこで、二人は別々のルートでアーデンの森にたどり着きます。
ロザリンドは従妹のシーリア(月川悠貴)と一緒に暮らしていますが、
男装してギャニミードと名乗っています。
オーランドーは兄の手から逃れ、都を追放された公爵(実はロザリンドの父親・吉田鋼太郎)の元に
身を寄せています。
公爵は、実の弟で、シーリアの父親に地位と財産を奪われて追放されている身の上。
そして、ロザリンドが男装しているのは、女二人の生活だと単純に危ないから、って理由なのですが、
この男装の姿でオーランドーと再会します。
この段階で、二人は両思いなのですが、オーランドーは男装したロザリンドには気が付きません。
オーランドーはロザリンドを恋するあまり、恋の詩を紙に書きなぐって、
森の木に、その恋の詩を書き綴った紙をガンガン張り付けていると云う謎の行為をしているのですが(笑)、
その行為(熱烈に恋している若者の奇行なので許してやれ!www)で二人は再会します。
ロザリンドも「私よ!ロザリンドよ!」って言えばいいのに(笑)どう云うわけか、
オーランドーにカウンセリングと称して、自分をロザリンドに見立て、恋の告白のレッスン?をすればいい、
と云う話になります。
一応両思いなのですけど、二人はお互いに告白したわけではないので、
相手の気持ちが計り知れない、ってのはあるとは思いますが。
オーランドーも「わかった、そうしてみよう」」と、ギャニミード(ロザリンド)をロザリンドと見立てて、
恋の告白!や、まるで恋人同士の会話を展開します。
あのーーーこれ何?www
ここで考えてみましょう。
ギャニミードは、本当はロザリンドなので、オーランドーはカウンセリングと称していますが、
実際には、ロザリンド本人に恋の告白や愛の語らいをしているのです。
でも、自分は相手は男性で別人だと思っています。
偽の関係であると思っているのです。
この段階でもう十分BLですが(笑)演じているのが、実際は男性同士、

男性が女装して、さらに男装して、そして、自分を女性と思って告白してね(ハート)、と云う状態。

わけがわからなすぎwwww
実は構造を考えると、この時のオーランドーの立場は、観客の立場なのです。
男性を女性と思ってこの芝居を見ている。
構造上はまったく同じ。
男性が女性を演じている上に、観客の立場が、その上にさらに上書きされて芝居の中に存在するのです。
でも、これがオールメールのシェイクスピアの芝居本来の構造マジックかと思います。
これは、オールメールでないと表現できないですね。
この構造が、現代社会のジェンダーのトランス化や複雑化に通じる、と解釈する事もできるわけで、
16世紀のシェイクスピアは、未来がこんなジェンダーレスやジェンダーの複雑化した社会になるとは
思ってなかったと思いますが、こう云う普遍性も持っているのが、
シェイクスピアの戯曲の面白いところですかねw
この話は、そもそも、このオーランドーとロザリンドの話だけでも変に複雑なのに(笑)、
男装したロザリンドに森の娘が恋をして、さらにその娘に求愛している羊飼いもいる。
と、まったくもって変な3角関係がさらに存在しますw
それと、シーリアもなー。なんか変にロザリンドラブでレズみたいなんだよな〜。
前半特にw 実際は男同士だからホモ?????wwww
これはシーリアを演じている月川悠貴の問題もあるかもね。
この月川悠貴は蜷川のオールメールの常連で、いつも女性の役を演じているんですけど、
なんか、なめまかしいんだよな。変に色気があって、
「間違いの喜劇」で私は初めて見たのですが、「男性?なんか女性みたいだな」って思いました。
2本+「から騒ぎ」少しを見た感じだと、やはり元が男性で、みんな特には女性的な演技はしないから
ヒロインは中性的なんですよね。むしろオカマぽ。。。。。げふげふ。。。。。
でも、この月川さんはなんか華奢だし女性的。
ちょっとアングラ的な匂いもありで、蜷川はすごく気に入ってたんだろうね。
このシーリアはいきなりか!!!!!って思うんですけど、
後半、オーランドーのお兄さんとお互いひとめぼれで恋に落ちちゃうんですけどねw




演出は、この芝居に関しては演技主体って気がしますね。
森のセットが印象的。
蜷川は、結構立体的なセットを置くんですけど、
森の立体感がうまく表れたセットで、雰囲気もありました。
他の役者に関しては、公爵役で吉田鋼太郎が出てきた時は、
「また吉田さんだよ。マジで出てない作品探す方が大変なんじゃ?」って思いましたw
うまさは相変わらずですね。安心印。
蜷川は去年の「マクベス」の時、「鋼太郎はさー。理想的なシェイクスピア役者だよな」ってぼそっと
言ったみたいで、でもまさにそんな感じ。
吉田さん本人は、いきなりそんなこと言われて何事かと思ったみたいですけど。
蜷川本人も死が近いと思ってたのかもね。
道化のタッチストーン役、菅野菜保之はうまいんだと思うけれど、
ちょっと古典的な芝居すぎる感じがした。
この演目は、3年後に再演があり、この時のタッチストーンは田山涼成だったらしい、
これ見たかったな。映像ないんだよね。残念!
オーランドーの兄オリヴァー役、鈴木豊はなんかいきなりいい人になるんだよw
シーリアとの結婚式、オーランドー以上に彼女(シーリア)ラブで笑ったwww
背が高いから、結婚式のロングタキシードも似合いますw
もちろん小栗旬も似合うよw
最後まで見ると、この芝居で最も重要な役はジェイクイズ(高橋洋)なのではないかと思った。
この人は森で公爵に使える人なのですが、インテリで、公爵の議論の相手などをしている人。
鬱ぎ屋(ふさぎや)って設定みたいだけれど、シニカルなのではなくて、
高橋洋は、そう云う部分をむしろ軽いユーモアに転嫁しているように見えた。
このキャラは基本的には話にかかわってこない。
狂言回しなら道化がいるし、この役は必要ない。
すごく客観的な立場にいる役なんだよな。そこがこの役のミソかな。
役者のレベルは総体が高いので、おもしろいよね。





最後に、「お気に召すまま」は映画が何本かあります。
1936年のローレンス・オリヴィエの映画、
1979年のTVムービーはヘレン・ミレンが主演。
もう一つ2006年のケネス・ブラナーが監督して、
ブライス・ダラス・ハワードが主演の映画があるんですけど、これはこっちでは発売されてないんだよね。
かなり面白いアレンジをしてそうなので見たいんですけどね。
あ、そうそう、舞台、突っ込みどころとしては、
結婚式の神様が巨大な福助だってのと(笑)←ジャポネスクなのか????w
フランスが舞台なのにライオンにオーランドーが襲われるってところw
フランスにライオンはいないと思うなw







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単純に逆宝塚かと思いきや、シェークスピア劇の本来の構造を模すとより複雑なものになるんですね。
演じる役者も大変そうだけど、その複雑さを理解して観るとクセになりそう。
画像を見て最初はオールメールとは思わなかったほどです。
若い小栗君きれいだなぁ。
蜷川版は観れないですが、ほかの観てみたい。

2016/6/17(金) 午後 9:21 pu-ko

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【pu-koさん】そそ、意外と複雑でその構造自体が面白いんですよね。
でも、結構客席はいわゆる腐女子でいっぱいで(笑)少数派の演劇ファンの男性は肩身が狭かったみたいですよwww
成宮君も月川君も結構華奢なので、他のに比べるとこの作品はオカマ度が低い感じですねw
若い小栗旬はほんとかっこいい。身体がね、きれいなんですよ。
若いってすごいwって感じですw
今はこの時より芝居はうまいけれど、比べるとおじさんですねw
シェイクスピアは映画でもたくさんあるので映画で見るのも面白いですよ。

2016/6/17(金) 午後 10:43 [ miskatonic_mgs_b ]

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小栗ん!もうおじさんなんだ〜!( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
今度「銀魂」の実写化で銀さんって噂ですが〜、どこまでアニメ原作に出続けるのだろう?
付き合って出る山田孝之も同じくですが〜。( ̄∀ ̄*)イヒッ
もう邦画もほとんどアニメ原作って感じですもんね〜。
シェイクスピアもいろいろ比べながら見ると、どんどんハマっていきそうですよね。
時間が欲しい〜ってなりますよね。あとディスク化ね。( ̄▽ ̄)

あ、しつこいですが、ベネレット、今日から1週間BUNKAMURAル・シネマで上映です!
http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/16_hamlet2.html

2016/6/18(土) 午後 8:14 木蓮

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【もくれんさん】今だけ見てると全然そうは思わないんですけど、このころの見ると、今おじさんだって思いますwww
小栗は自分がすごく漫画好きみたいですね。それで、結構出たいと思うんじゃないかな?
「進撃」も小栗でやればよかったのにwww
山田孝之もなんか不思議な路線ですよねww
原作が人気あると、興行が固いですよね。ハガレンとかまじか?って感じだし。「銀魂」はまだ日本人だからましですかねw
今、ちょっと癖になってます、、シェイクスピア(笑)。
今日は「タイタス・アンドロニカス」見ました。吉田鋼太郎主演で小栗んも出てましたw
映画の「タイタス」見直したくなりましたw

ふふw
ちゃんと今回はチェックしてます!
人気本当にあるんですね!
カンバーバッチおそるべし!ですね!

2016/6/18(土) 午後 9:11 [ miskatonic_mgs_b ]

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そういえば、ハガレンの話もありましたね。(>_<)
良い予感が全くしないですが。( ̄∀ ̄*)イヒッ
吉田鋼太郎さんの舞台はちょっと見たい気がしてます。

人気あるのは、コアなファンが何度も観ているだけで、広がってはいないような〜(^_^;)
ファンはそんなに増えなくてもいいのですが、おかげで地方では上映してもらえません。(T ^ T)
「コリオレイナス」とか他の作品も観たいんですけどね。

2016/6/19(日) 午前 9:20 木蓮

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【もくれんさん】しないですよね(笑)。
そもそもいい予感のする漫画&アニメ原作のコンテンツってないようなw
吉田さんは本当にうまい俳優です。
今日の深夜1時10分からEテレで「ミュージック・ポートレート吉田鋼太郎×藤原竜也」の再放送があります。
これ結構、蜷川の舞台の映像が挟まっているので、興味があればw

でも、これだけ、再上映されるってなかなかだと思いますよ。
東京は人口も多いですからね。
動画配信サイトと連携して有料でも手軽に見られるようになるといいですよね。
「コリオレイナス」は結構面白い内容なので、私もトムヒのも見たいと思ってます。

2016/6/19(日) 午後 4:04 [ miskatonic_mgs_b ]

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ミュージック・ポートレート見ました!
面白かった!
途中に曲掛かるの要らね〜って思いましたけど。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
でもやっぱり全体通して見ないとってなりますね。( ̄∀ ̄*)イヒッ

2016/6/20(月) 午後 9:14 木蓮

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【もくれんさん】結構内容濃いですよね。
芝居の話もいっぱいで見ごたえまりました。
藤原竜也も大変だよねw蜷川厳しかったから。
「タイタス・アンドロニカス」結構面白かったですよ。
これ小栗が悪役で珍しいと思いました。
あははw 一応音楽番組だからw
確かに芝居は生がいいんですけど、DVDでもぜんぜんおもしろいですよ。

2016/6/20(月) 午後 9:38 [ miskatonic_mgs_b ]


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