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 お久しぶりです。生きてます。
 どうやら最後の更新から2ヶ月以上経っていたみたいですが、流石にネタが溜まり過ぎたので更新します。どれから書けばいいものやら……。
 とりあえず手元の写真をイベント別に整理したところ、去る5月28日に行われた「首都圏サイコロ大回りの旅」が、このブログに掲載していない一番古いネタということが分かったので、それから書こうと思います。

 まず、サイコロ大回りって何だよ。

 という話になるかと思いますが、大回り乗車の説明は他所に譲り、なぜサイコロなのかというところから説明します。なぜサイコロなのか。それはサイコロが好きだから、それ以上でもそれ以下でもありません。北海道某局の旅番組にメンバーが感化されてしまったから、という理由も考えられますが、とにかく詳細な理由は分かりません。
 サイコロ大回りでは、大回りが可能となる範囲の分岐駅や途中駅を選択肢としてサイコロを振り、行先を決定します。そして目的地に到着したら再び選択肢を決めてサイコロを振り、移動するということを1日中繰り返すものです。
 大回りは、今では各種メディアなどで取り上げられるほどポピュラーな鉄道旅行のひとつになっていますが、あくまで規則の拡大解釈であるため、守らなければならない色々なルールがあります。特に、乗車経路上の駅が重なってはならないという決まりがあるので、頭を使って選択肢を選ばないと、どの路線や経路を使っても過去に経由した駅にぶつかってしまう「詰み」が発生するのです。もし「詰み」が発生した場合は、メンバーの不手際なので、その時点で企画を終了し、精算することになります。(続行すれば不正乗車になるので当然です)

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 朝8時、何の因果か、東京駅の総武線地下ホームに集められた4人。4人ともサイコロ企画の常連で、この大回り以外にも、こでまで様々なサイコロを使った旅に参加してきた熟練の選手たちです。
 しかし、この運と能力(?)が試されるツアーは、参加者が慣れているかどうかは大きな問題ではありません。むしろ慣れている方が、突拍子もない事象に遭遇することがあるからです……。


 時間がもったいないので、早速選択肢を決めます。最初なので何でもいいのですが、2投目以降のことを考えながら決定します。

■1投目……東京駅での選択
 ①上野駅 ②錦糸町駅 ③赤羽駅 ④新宿駅 ⑤品川駅 ⑥蘇我駅

 例えば、ここで「⑥蘇我駅」を出した場合、京葉線で移動すれば、蘇我駅から総武線で秋葉原に戻る選択肢が残ります。ところが、総武線で移動した場合、蘇我駅から京葉線で都内に戻ろうとすると、スタートと同じ東京駅へ戻ってしまいます。途中の南船橋駅から武蔵野線に乗ろうとしても、西船橋駅で総武線と交差するため、「詰み」となります。つまり、総武線で移動してしまった場合は、蘇我から直接都内に戻るルートは絶たれ、最短でも東金線・成田線・常磐線を経由するほかありません。
 運命の1投目。序盤から波乱の展開は勘弁ですが、近場の⑤品川駅が出ました。山手線・京浜東北線・東海道線・横須賀線のどれを使っても次以降の選択肢に影響しないので、一番楽な目だったかもしれません。早速、そのまま横須賀線に乗って移動します。

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 最近増えている新型のグリーン券売機の前で記念撮影。ICカードをパスケースから出さなくても、パスケースごと台に置いて購入情報を記録できるタイプです。
 品川駅での選択は、大きく分けて2つに分かれることになります。1つは、山手線で西側に出るもの。もう1つは、東海道線を南下するものです。例によって時間がもったいないので、休む間もなく作戦会議に入ります。


■2投目……品川駅での選択
 ①安善駅 ②蒲田駅 ③小田栄駅 ④武蔵小杉駅 ⑤東神奈川駅 ⑥代々木駅

 東海道線を南下する場合の選択肢は色々あります。まず、現在地が品川駅なので、品鶴線で武蔵小杉駅に向かうか、東海道線を南下するかの選択肢に分かれます。武蔵小杉駅からは南武線で東海道線上に戻ることも可能です。さらに、川崎駅からは、鶴見駅までの1駅を移動するために、南武支線の浜川崎駅を経由して、鶴見線に乗り継ぐルートも考えられます。
 南武支線の新駅「③小田栄駅」に行ってみたいという気持ちもありましたが、今回は⑥代々木駅が出ました。東海道線とは一度別れ、山手線で西側に向かいます。

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 折角の山手線なので、最近増えている新型車両「E235系」に乗ろうと思ったのですが、あろうことか3本連続ですれ違ってしまいました。
 すれ違った3本のうち、1本は試運転だったようですが、まさか団子になって走っているとは……。撮り鉄としては、ものの10分程度で新型が3本も撮れるという美味しい日だったのかもしれません。まぁ、そのうち全部新型になるんですけどね。


■3投目……代々木駅での選択
 ①田端駅 ②飯田橋駅 ③上野駅 ④西荻窪駅 ⑤西国分寺駅 ⑥二俣新町駅

 3投目です。代々木まで来たので、中央線で西側に行くルートが検討されます。しかし、現在駅が新宿駅ではないというのがミソで、総武線で東側に出るルートも残っています。選択肢の④西荻窪駅は、特に分岐駅でも乗車路線の確定要素となる駅でもありませんが、参加メンバー「思い出の地」として入れてあります。
 ネタとして「思い出の地」を入れると、本当にそこに行くことになって歯車が狂い始めるのが常ですが、今回はそんなこともなく、⑤西国分寺駅へ。西国分寺駅といえば、ホーム上にミスタードーナツの店舗がある珍しい駅です。実は朝食を摂っていないメンバーがいたため、ちょうどよい軽食タイムになりそうです。

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 新宿から中央線に揺られること30分、西国分寺駅に到着しました。普段、中央線沿線には特に用事がないので、久々の探訪になりましたが……西国分寺名物がまだ残っていました。
 大昔から残っている、ホーム上の電燈看板です。最近まで根岸線の一部駅にもありましたが、ついに撤去されたので、西国分寺駅のものも同時期に撤去されたものと思っていましたが、現役でした。


■4投目……西国分寺駅(の中のミスタードーナツ)での選択
 ①府中本町駅 ②立川駅 ③拝島駅 ④新川崎駅 ⑤武蔵浦和駅 ⑥尻手駅

 西国分寺駅は、東西に走る中央線と、南北に走る武蔵野線の交差点になっています。今回の選択では、東側から西国分寺駅までやってきたので、西・南・北のどれが選ばれるかが肝になります。つまり、基本となる選択肢は①府中本町駅②立川駅⑤武蔵浦和駅の3つです。
 早速サイコロを振ってみますが、結果は①府中本町駅でした。ここまで非常に無難な選択となっているだけに、この先が不安でなりません。

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 府中本町駅に到着すると、駅は昼間とは思えないほどの混雑。ちょうど日本ダービーの日だったようで、コンコースは東京競馬場に向かう人で溢れていました。もちろん、臨時出口が開いているのを見るのは初めてです。
 コンコースでサイコロを振るつもりでしたが、混雑でとてもそれどころではないので、人気のない空間を探して、密かにサイコロを振ります。


■5投目……府中本町駅での選択
 ①立川駅 ②八王子駅 ③武蔵小杉駅 ④川崎駅 ⑤東神奈川駅 ⑥小田栄駅

 やっぱり⑥小田栄駅に行きたいので、ここが最後のチャンスになるかも?と選択肢に入れていきます。南武線で東海道線のルートに戻れるため、③武蔵小杉駅⑤東神奈川駅といった選択肢も復活です。とはいえ、ここまで来ておいて東海道線に戻るのも……という考えから、西を攻めて行きたいような気もします。
 サイコロは我々の考えなど知ったことではありません。全てはサイコロが決めます。出目は……⑤東神奈川駅!!ほら、怪しくなってきました。

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 南武線を乗り通し、川崎駅から京浜東北線で東神奈川駅へ。この時点で、小田栄駅をはじめ、南武支線および鶴見線を経由することはできなくなりました。
 東神奈川駅に到着すると、ニュースで連日取り上げられていた「大口病院」の看板を見つけ、メンバーは興奮。地元民としては微妙な気分ですが、有名になってしまったものは仕方ないですね……。あの事件は闇に葬られたままですが。


■6投目……東神奈川駅での選択
 ①根岸駅 ②高麗川駅 ③茅ヶ崎駅 ④東戸塚駅 ⑤辻堂駅 ⑥洋光台駅

 ここでの選択肢は、東海道線または根岸線で南下するか、横浜線で北上するかに限られています。①根岸駅⑥洋光台駅では同じルートをとることになりますが、①根岸駅では留置されている大量のタンク貨車が見られるというオマケ的な価値があるため、オマケが見られるか見られないかで選択肢が分かれています。我々はあの貨車が並ぶ光景を、某漫画の1コマから取って、「一面のクソミドリ」と呼んでいます。
 しかし、これだけ南下の選択肢があったにもかかわらず、サイコロの答えは②高麗川駅。だったら西国分寺駅や府中本町駅の時点で、立川駅を経由して川越線に出ていれば良かったのに……!というのは後の祭りというか、もはや日常茶飯事です。横浜線の快速に乗り込み、八王子駅で川越線に乗り換えます。

 問題は、高麗川駅から先です。我々は、川越線に入ってしまった時点で、大宮方面へ抜けるルートと、八高線で高崎駅へ向かうルートの2択に絞られてしまっています。ここで、もし八高線のルートに決まれば、列車本数が極めて少ないため、高麗川駅でサイコロを振っている余裕はとてもありません。そこで、高麗川駅到着直前にサイコロを振ることにしました。

■7投目……高麗川駅(の直前)での選択
 ①高崎駅 ②大宮駅 ③倉賀野駅 ④成田駅 ⑤我孫子駅 ⑥大宮駅
 
 前述のとおり、この先の選択肢が限られているため、大宮駅が2つある苦し紛れのチョイスになっています。八高線に乗車するルートを取った場合、③倉賀野駅では高崎線で大宮駅まで戻ることができますが、①高崎駅の場合は後に下がれなくなるため、両毛線で小山駅までの移動が確定します。明らかに突飛となっている④成田駅⑤我孫子駅は、両毛線で小山駅まで行ったのち、宇都宮線で大宮駅へ戻るルートを潰す選択肢です。もし④成田駅を出せば、両毛線、水戸線、成田線経由のルートになり、高麗川駅から5時間以上はかかります。
 メンバーの「もうどうにでもなれ」という投げやりな考えの見える選択肢ですが、そもそもルートがだいぶ限られているため、仕方がない感じもします。しかし、ここでサイコロは奇跡的に⑥大宮駅を選びます。

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 正直なところ、久しぶりに八高線の気動車に乗ってみたいなぁという感じもあったのですが、八高線ルートの確率が2/3だったのに対し、1/3の確率だった大宮駅に行き着いてしまったので、「今回のサイコロは波乱なく終わるのでは?」という思いさえしてきました。
 しかし、未だ高崎駅周りの両毛線ルートが残されているので、ここで油断はできません。


■8投目……大宮駅での選択
 ①武蔵浦和駅 ②高崎駅 ③友部駅 ④我孫子駅 ⑤尾久 ⑥西船橋駅

 ここでの⑥西船橋駅は、武蔵野線に直通する快速列車「しもうさ号」を指しています。残りは両毛線ルートを除いて平和的なものですが、ここでも良心的サービスのサイコロは①武蔵浦和駅を選びます。普段はひどい行先ばかり出る気がするのですが、今日はどうしてしまったんでしょうか。

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このままでは面白くない!!

 普段巻き込まれる波乱の展開に慣れてしまったのか、やや消化不良の我々は、ついに「このままじゃ面白くない」とわけのわからないことを言い出します。
 大宮駅を後にしたため、八高線や両毛線、水戸線のルートも選択肢に入れられなくなり、残るは千葉方面です。


■9投目……武蔵浦和駅での選択
 ①池袋駅 ②尾久駅 ③我孫子駅 ④新松戸駅 ⑤西船橋 ⑥安房鴨川駅

 武蔵浦和駅では武蔵野線に乗り換えが可能なため、武蔵野線で東側の千葉方面に出ることを検討します。既に西側のルートは乗り潰したため、現状は遅かれ早かれ東側に出るしかありません。そこで、「面白くない」とメンバーが入れた選択肢が⑥安房鴨川駅です。もしこの目が出れば、房総半島の一周が確定し、「終電が間に合うか」というレベルの話になります。

 サイコロ「面白くない?よろしい、分かった」

 出目:⑥安房鴨川駅

 あーあ。
 どう考えても、ここでサイコロは終わりです。急いで武蔵野線に乗り込み、乗換検索で終電を調べます。ところが、武蔵野線に乗っていて、これから東京方面に向かう人が、内房線・外房線・東金線・成田線を経由することなど、通常の乗換検索サイトは考えていないので、なかなか目的の経路になりません。四苦八苦して調べ上げ、房総半島を右回りするか、左回りするかを検討した結果、右回りでは戻れるものの、左回りでは途中で終電を逃すことが判明。西船橋駅で総武線に乗り換え、千葉駅から成田線・東金線・外房線・内房線のルートで房総半島を回ります。

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 房総地区から113系が引退して以来、地元の京浜東北線を走っていた電車が千葉を牛耳っていると聞き、「あの硬い椅子で房総半島を何時間もかけて一周する気にはなれないなぁ」となんとなく大回りを避けていましたが、まさかこんな形で乗ることになろうとは。
 千葉駅で209系に乗り込み、成田線、東金線と乗り継いで、大網駅から上総一ノ宮駅まで快速で飛ばします。船橋駅から快速に乗れば、ここまで1本ですぐに来られたのに、それをするわけにはいきません。もし快速を乗り通せば、外房線に入る前に蘇我駅を通過してしまうため、内房線から脱出することができなくなり、「詰み」になってしまうのです。
 今更になって、過去を嘆いても仕方がありません。我々はもう、安房鴨川駅に行くしかないのです。「面白くないぞ」と自分たちから吹っかけておいて、サイコロの決定に逆らうなど、到底できません。
 大網駅の夕焼けがやたらと綺麗だったので、余計に哀愁を誘います。



19時42分 安房鴨川駅 到着

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 疲れの余り、メガネ3人衆は魚を観察することに夢中です。現実逃避というやつです。日はすっかり落ち、車窓も途中からほとんどが漆黒でした。ですが、これから我々は房総半島の東側を通って、東京駅の1つ手前、八丁堀駅まで戻らなくてはなりません。
 こんなこともあろうかと、房総地区に入る前に購入しておいた握り飯を喰らいながら、空腹を満たします。大回り乗車は途中下車をしないことが前提であり、駅の外に出ることはできないので、計画的に食料を調達しておかないと、痛い目に遭います。ご飯買っておいて、よかった……。

 結局、八丁堀駅で大回りを終え、東京駅に再び戻ったのは、日付が変わる直前でした。京浜東北線は終電が遅いため、なんとか私は自宅に戻れましたが、一部のメンバーは帰宅を諦め、大学に泊まる羽目に。今回は「面白くないし安房鴨川とか入れておこうぜ」という参加者全体の軽い考えが帰宅困難者を出してしまったため、次回はそのようなことがないように気をつけたいです。(反省じみたことを言っていますが、どう考えても自業自得です)

 みなさんもサイコロ大回りをやる際には、大回りのルールをよく確認した上で、フラグを乱立させたり、サイコロの機嫌を損ねたりしないように頑張ってください。

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