岡田茂吉の言霊

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戦前医学論文「手術」

「西洋医学中において、最も効果ありとする外科手術について詳説してみよう。
専門家も一般世人も、手術に依る療法は、病根を芟除(さんじょ)するが故に、その効果は適確であると思っておるのであるが、これは決して完全ではない。
実に拙劣極まる療法であって、人体器能をメスを以て自由に切開し、患者に苦痛を与え、しかも予後 障害にも等しい痕跡を留め、なおかつ危険さえ伴うというに到っては、まことに以て野蛮極まる方法であって、これを進歩せるごとく思うとは、まことに憐むべきである。
しかし現在これ以上の治療法が発見されないとすれば、また止むを得ないが、何ぞ知らん、我観音力療法は、手術すべき症状も、短時日に容易に全治し、しかも、手術による治癒は、往々失敗の憂と再発の危険あるも、観音力療法による全治は真の全治であって、再発の憂は決して無いのである。
一例を挙ぐれば、盲腸炎であるが、この病に対して医師は、二十四時間以内に手術をせざれば危険なりとして、手術するのであるが、これはそれ以上の良法の無い為、まことに止むを得ないのであるが、
この病の手術後、往々結果の良好でない事がある。
それは、傷口の容易に治癒せざる事二、三ケ月以上を要する者、稀には二、三年を経るも、なお絶えず傷口から膿の参出する者さえあり、又、一旦治癒するもその隣接部に化膿塊を生じ、発熱痛苦を伴う事盲腸炎と同一の症状を呈するので、この場合医師は、再手術を奨めるのであるが、実際上再三の手術が患者の疲労を増し、遂に生命に係わるまでの危険さえあるのである。
しかも、かくのごとき不結果なる治療に対して、数ケ月又は、数年の時日と、数百金ないし数千金に及ぶ多額の費用を要するにおいて、余りに無力なる西洋医学と思うのである。
それに引代え、我観音力療法によれば、一回ないし三回にて全治し、しかも再発の憂なく、費用のごときは、拾円以内にて足りるという、実に比較にならぬ程の違いさである。
次に、腎盂炎に対する手術も、盲腸炎と大同小異であるから略すが、彼の医学上最も治癒困難とされる各種の癌腫も、手術療法においては、結果不良が多いのであるが、観音力療法によれば、すべての癌腫の治病率が、九十パーセンテージの実績を挙げているのである。
子宮癌のごときは、二、三回ないし六、七回の施術によって癌腫は解溶し、下痢となって排泄し、何ら痕跡を止めない程に全治するのである。
その他、扁桃腺炎、中耳炎、淋巴腺炎は二、三回ないし五、六回、痔瘻、横痃(よこね)等も、一週間ないし三週間にて、重症も全治するのである。
瘍疔及びこれに類する腫物に対しての手術は最も不可にして、これらは自然療法が最も安全確実である。
忌憚なく言えば、これらの病にて生命を失うに到る原因は、大方手術の為といっても過言ではないので、これは医家も気付かねばならないはずである。
何となれば、一切の腫物は血液中に在る毒素が、自然浄化作用の為膿化し、その膿が体外に排泄さるる現象であるから、自然に放置すれば、熟するだけ熟して、最後に破れた皮膚面から全部排膿されて、痕跡も無く治癒するのであるにも不拘(かかわらず)、医師は未だ熟せざるに切開をするを以て、充分患部に膿が集溜していないから、幾日も排膿の工作を続けなければならないのである。
自然療法においては、排膿期は、患部の内面は、既に新しい肉が形成されているから、排膿するや速かに、常態に治癒するのである。
故に手術するよりも、自然療法の方が、短時日に全治するのである。
この見易き事実さえ不明なる西洋医学は、まことに不可解とさえ思うのである。
しかもこの際、唯一の方法としている氷冷法は、非常な誤りである。
何となれば、氷冷法を行うや、患部への膿の集溜は停止されるから治癒は妨害され、それが為に全治は非常に遅延するのである。」 (「新日本医術書」より)

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