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ほぼ地球の真裏にあり日本からとてもとても遠いパラグアイでは、老夫婦が日向ぼっこをしながら妻の髪の毛を切ってあげるという光景を目にします。
それは、パラグアイの田舎のお家にホームステイをしてから、そろそろ1年半が経とうとしていたころでした。
土曜日の昼下がり(もちろん土日は休日です)、ホームステイ先のお父さんとお母さんがイスとはさみを持って来ました。
そして、庭の大きな木の下で、お母さんが腰掛け、お父さんが大きな裁ちばさみで、お母さんの髪をおもむろに切り始めました。
お互いとても自然で、特になにかを言うわけでもなく、当たり前のように夫婦で髪を切ってあげている。
わたしは、その光景を庭の少し離れたところから、ビーチにあるようなすごく寝そべれるイスに深く寝そべり、半分寝むりながらうっすら一連の光景を見ていました。
暑いから、いつものようにお父さんは服を着ないで、座ってるお母さんの周りをぐるぐる回りながら、上から下からハサミを入れています。
そして、少し離れては何回も仕上がりを確認して、チョキチョキと色んな角度から攻めてます。
お母さんはというと、ずっしりと座って、大きな木の下で木漏れ日が目に入り時折眩しそう。
いつもは庭の草の上に大きな大きな布をしいて、もう昼寝をする時間なのに、どんなキレイな髪型にしてくれるのだろうとニコニコと楽しそうな顔で座っています。
この時、私は、ものすごく 幸せな気持ち になりました。
心が満たされていました。
今まで私は、物や勉強など自分と関係のある事柄が満たされている時に、幸せであると感じていました。
しかし、私の幸せとは「心穏やかに大切な人や何かを思いやりながら、安全な環境で共に時間を過ごしていくことだ」と深く強く感じました。
ひとそれぞれの答えがあるけど、自分自身の良いところも悪いところも認め、人と、環境と、動物と、そして何かと誰かと共に生き、それを大切にする生活の中で、一人一人の幸せがはっきりしてくるのではないでしょうか。
私は、この時、木の下で楽しそうに髪を切ってあげている光景を見ながら、そんな風に感じました。
素敵な時間の過ごし方、使い方を知っているパラグアイのお父さんとお母さん
日本もいい国だけど、季節も時差も食べ物も大きく異なる地球の後ろ側のパラグアイにも、人生を楽しみ、相手を思いやる心を大切にし、さまざまな幸せの尺度を持った人達がたくさんいます。
違っていることは当たり前です。
国や地域や市町村の単位でさえ、さまざまな特色が違っています。
し か し
世界中のどんな国でも、直接行って 握手して 話して 笑って 泣いて そして、友達になれば、さまざまな理解できないことは うんとへりますよ!!
そして、その自分からの行動と出会いは、お互いの理解と自分の幸せとは何かをはっきりさせる手助けとなるかもしれません。 ご飯を食べたら、庭でお昼寝
パラグアイ協力隊OB 小谷博光
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パラグアイこぼれ話
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