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不動明王
祥琳作 【不動明王】
■別名 お不動さん 不動金剛明王 無動尊
■本籍 不空羂索神変真言経 大日経
■お姿 坐像 結跏趺坐 右手に宝剣又は利剣 左手に羂索を持つ
瑟瑟(シツシツ)座 火炎光背
■異形像 立像 岩座 火炎光背
御真言
[火界呪(かかいじゅ)]:
ノウマク サラバタタギャテイビャク サラバボッケイビャク サラバタタラタセンダマカロシャダ ケン ギャキギャキ サラバビキンナンウン タラタ カンマン(全方位の一切如来に礼したてまつる。一切時一切処に残害破障したまえ。
最悪大忿怒尊よ。カン。一切障難を滅尽に滅尽したまえ。
フーン。残害破障したまえ。ハーン。マーン。)
[慈救呪(じくのしゅ)]:
ノウマク サマンダバザラダン センダマカロシャダ ソワタヤウン タラタ カン マン(遍満する金剛部諸尊に礼したてまつる。暴悪なる大忿怒尊よ。砕破したまえ。忿怒したまえ。害障を破摧したまえ。ハーン・マーン)
[不動一字呪(いちじしゅ)]:
ノウマク サマンダ バザラダン カン(あまねき金剛尊に礼したてまつる。ハーン)
梵字:カーンマン(上半分カーンで表すことも多い)
種字は、一字呪の最後の字「かん」、また「かんまん」。
「かん」は、不動堅固の行によって、煩悩の深い者を大空三昧(菩提)へ導いてくださる梵字。
「かんまん」は、「かん」が不動心、「まん」は、柔軟心」を表している。
●サンスクリット語では「アチャラナータ」といい、シヴァ神の異名である。五大明王の筆頭。激しく燃えさかる炎を背後にし、眼光鋭く、右手には「降魔(ごうま)の剣」、左手には綱をもっている。そして、矜羯羅(こんがら)、制た迦(せいたか)の二童子を初めとして、八大童子などの使者を従えている。背後の猛火は、迦楼羅鳥の吐き出す火炎であり、「迦楼羅炎」(かるらえん)と呼ばれる。
●インドの神話。ブラフマー、ヴィシュヌとトリムールティを形成するヒンドゥー教三大神の一人。シヴァとは「吉祥な」という意味で、『リグ・ヴェーダ』では、暴風神ルドラの別称であった。強力な破壊神であるルドラは、豪雨、雷などによって人間を殺す恐ろしい神であったが、反面病を癒やす治癒神でもあった。ルドラは、モンスーンの神格化であり、破壊をもたらすと共に、雨によって植物を育てるという二面性を持ち合わせていたのだ。その二面性は、後のシヴァへと受け継がれることになった。
創造神であるヴィシュヌも、シヴァの破壊がなければ役に立たない。そう言い切る所が、ヒンドゥー教の大らかさとも言えるだろう。
シヴァは、破壊神という顔の他に「ナタラージャ(踊りの王)」とも呼ばれ、舞踏の神でもある。
シヴァの姿は、裸体に虎の皮を纏い、首には数珠と蛇を巻き付けた姿で描かれることが多い。ぼさぼさの髪を無造作に束ね、手には三叉戟を握っている。これは、つまり遊行者のスタイルである。現在でも、シヴァ派の寺院に行けば、シヴァ神そっくりな苦行僧を見ることが出来るだろう。
彼らのもっとも目立つ特徴は、額に引かれた3本の線である(逆に、ヴィシュヌ派の額には、Vの字が刻まれている)。そしてそれに加え、額に「第3の眼」が描かれている。シヴァの第3の眼が一度開くと、そこからは世界を焼き尽くすほどの光線が放出されるという(第3の眼出現のエピソードは、パールヴァティーの項目を参照)。
シヴァの持つ三叉戟も、重要なシンボルといえるだろう。それは普通、雷を表していると考えられるが、ヒマラヤの峯の象徴ともいわれる。また、彼の身体が青白いのは、牛糞を燃やした灰を身体に塗っているからだという。
シヴァの住まいは、ヒマラヤ山脈にそびえるカイラーサ山である。その根元にはガンジス河が流れているとされている。仏教では「鶏羅山」と呼ばれるこの山は、標高約6700mの山として、実在している。
そこで、シヴァはデーヴィーと呼ばれる数多くの妻達と暮らしている。しかし、もっとも有名なのはパールヴァティーだろう。そして、その間に生まれるのが、ガネーシャとスカンダである。また、シヴァの乗り物はナンディンという聖なる牛である。
シヴァ神崇拝の、最も特徴的なのはリンガ崇拝だろう。リンガとは、抽象化されたシヴァの男性器である。大小様々なリンガがあるが、通常は、ヨーニと呼ばれる女性器を象徴した台座に乗せられ、崇拝されている。この様な生殖器崇拝は、本来のアーリア人にはなく、ヒンドゥー教の時代になり土着信仰と融合した物だろう。
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