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水戸一高鉄道研究会
実績についてはコチラ http://mito1hauptbahnhof.web.fc2.com/

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 お久しぶりです。期末試験が終わって久しぶりに暇になった0代会長です。

 特急「あやめ」はしばしば房総特急のカテゴリに含められますが、ご存じのとおり千葉県だけでなく茨城県内にも乗り入れます。茨城県内は普通列車として運行されますが、一時期は特急として鹿島神宮まで乗り入れていました。

 このように茨城県に浅からぬ縁のある「あやめ」が、3月の改正で廃止されることが決定したため、私は帰省を利用してこれに乗ることを計画しました。

ところが、「あやめ」は朝に上り列車が運転され、夜遅くに下り列車が運転されるという地元通勤客向けのダイヤで、下り列車が鹿島神宮に着く前に大洗鹿島線の水戸行き最終列車は発車してしまいます。同じ茨城県とはいえ県央地域の人間が利用するためには早起きを余儀なくされました。

水戸6:42→鹿島神宮8:09
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 常磐線で水戸に到着。鹿島臨海鉄道の乗車券を購入して鹿島神宮へ。通学と逆方向であり、時間帯も早いので車内は空いていました。
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 水戸のビル群の向こうに朝日が昇ります。

冬の大洗鹿島線の車窓は田畑や広葉樹によって茶色一色です。わずかに涸沼と北浦が色彩を与えます。

荒野台を過ぎ、しばらく茶色い田舎の景色をゆくと、線路が分岐し、頭上に突如として架線が現れます。臨時駅のくせにJRと鹿島臨海鉄道の境界となっている鹿島サッカースタジアム駅です。架線が続いているという違いはありますが、新中小国信号場に似た趣があります。試合日のみ営業しているので、一度降りてみたいです。

5524M~1024M 鹿島神宮8:20→東京10:03
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 鹿島神宮は事実上鹿島線と大洗鹿島線の終着駅として機能していますが、1面2線の小さな駅です。茨城県内ではありますが、房総方面を走る直流電車が乗り入れ、管轄もJR東日本「千葉」支社なので、もう千葉県に入ってしまったような気分になります。
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 水戸からの気動車が到着したホームの向かいにはすでに「あやめ4号」となるE257系5両編成が停車していました。車体側面のLED表示器には「(佐原まで普通)」という注記が入り、正面の愛称表示器は「普通」を表示しています。鹿島神宮発車時点で乗客は1両につき5人程度。車内放送は車掌が読み上げていました。
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 鉄橋で北浦を横断。全国2位の面積を誇る霞ヶ浦ほどではありませんが、この北浦も十分に大きな湖で、湖面の上を飛ぶかのようです。左手のはるか彼方には鹿嶋市の工業地帯も見えます。

鹿島線と成田線が合流する香取の次の佐原で特急に種別変更し、「あやめ4号」として出発。放送もJR東日本管内の特急でおなじみの自動音声に切り替わります。

 成田線に入っても景色は相変わらず茶色い田んぼばかりです。稲作を行っている季節に通れば美しいでしょうが、次の田植えのころ、この列車はもうありません。ただし、天気が良ければ遠くに筑波山や富士山が見えます。

 成田で乗客がほぼ倍増。成田から先は複線である上、「成田エクスプレス」が京成に対抗するためなのか線路状態が良く、「あやめ」も快調に飛ばします。

千葉でまとまった乗客がありましたが、それでも乗車率は3割程度。次は錦糸町まで停まらないので、これが乗車率の最高値となりました。
イメージ 7 今回の旅で私は鹿島線に初乗車し、同線の完乗をもってようやく茨城県内のJR線を完乗しましたが、そのきっかけとなったのが「あやめ」の廃止であったとは皮肉なものです。

 東京駅八重洲口と鹿島神宮駅前との間には10〜40分間隔で高速バスが走っており、価格は「あやめ」の乗車券分よりも安くなっています。統計で見ても、常磐線沿線に比べてバスや乗用車の比率が高いことが分かります。
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(全国幹線旅客純流動調査より↑)

 また、東京―成田間で「あやめ」に乗る代わりに京成電鉄の(スカイライナーでない)特急に乗れば、設備は劣りますが所要時間はほぼ同じで、運賃料金はずっと安くなります。東京―成田間でどうしてもリクライニングシートに座りたければ総武線の快速「エアポート成田」のグリーン車に乗るという手もあります。

 このように考えると、「あやめ」の乗車率が下がるのももっともであると言わざる
を得ません。
 

 「あやめ」は現在、東京―鹿島神宮間1往復と東京―銚子間1往復が運転されていますが、本来の運転区間は東京―鹿島神宮間で、東京―銚子間はかつて「すいごう」として運転されていた特急を統合したものです。

 分割民営化時、「あやめ」は5往復が運転されていました。それが乗客の減少などにより1往復になったのが1994年12月改正のことですから、本家「あやめ」はもう20年以上の間、1往復体制で孤軍奮闘していたことになります。鉄道輸送が有利な時間帯の運転とはいえ、1往復になってからこれだけ長い間運転が続けられてきたことは驚きに値するでしょう。

 同じ2015年3月改正で臨時格下げされる「北斗星」と比較すると、「北斗星」が現時点でも数秒で寝台が売り切れる状況なのに対し、全車自由席の「あやめ」はガラガラで哀感が漂います。逆に言えば、それだけ「あやめ」のありのままの姿を見ることが可能ということですが。

 週末に早起きして、消えゆくJR特急の現実を目の当たりにするのも良いかもしれません。

 相変わらず文字が多くてすみません。おやすみなさい。

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