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「瓶のふた」論とは?

1990年3月27日付ワシントンポスト紙に日米関係の歴史に残る発言が載っています。「瓶のふた」発言である。在日米海兵隊ヘンリー・C・スタックポール司令官(少将)による次のような発言です。
 「もし米軍が撤退したら、日本はすでに相当な能力を持つ軍事力を、さらに強化するだろう。だれも日本の再軍備を望んでいない。だからわれわれ(米軍)は(軍国主義化を防ぐ)瓶のふたなのだ」。
 
シカゴ大学歴史学教授(当時)のブルース・カミングス氏は、こうした第二時大戦後のアメリカ基本戦力について、有名なジョージ・ケナンの提唱したアメリカの「封じ込め政策」を次のように解説しています。
敵対する共産主義国ばかりでなく、資本主義の同盟国もその対象だった。ケナン・ドクトリンは二つの顔をもつヤヌスのようなもので、一つの顔はソ連とその同盟国の封じ込めに、もう一つの秘密の顔は敗戦国、つまりドイツと日本の封じ込めに向けられていた」。
 
在日米軍に二面性があること、つまり戦力放棄によって軍事的空白地帯となった日本を防衛するとともに、日本の侵略政策の再現を防ぐ役割を持つことは、これまで何度もアメリカ側の責任者から証言されてきました。
かつて大統領補佐官だったヘンリー・キッシンジャーは、197110月に行われた中国での秘密会談のなかで、周恩来首相から、「アメリカは1968年ソ連がチョコスロバキアに軍隊を派遣したのを認めませんでした。それなのになぜ、米軍を他国[日本]に駐留させるのですか」という根本的な疑問を投げかけられています。そうした周恩来に対してキッシンジャーは、
もしわれわれが[日本から]撤退するとなると、原子力の平和利用計画によって日本は十分なプルトニウムを保有していますから、われわれの撤退にとってかわるのは、決して望ましくない日本の核計画なのであり、われわれはそれに反対なのです
日本が大規模な再軍備に乗り出すのであれば、中国とアメリカの伝統的な関係[第二次大戦時の同盟関係]が復活するでしょう(略)。ようするに、われわれは日本の軍備を日本の主要四島防衛に押しとどめることに最善をつくすつもりです。しかし、もしそれに失敗すれば、他の国とともに日本の力の膨張を阻止するでしょう」。

以上は「日本はなぜ、『基地』と『原発』を止められないのか」(矢部宏治)の引用
著者と孫崎亨(外交官?評論家)の対談のビデオ(41分)
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