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エンドファイトを利用した農業の基礎と今後の展望
土壌中には、様々な微生物が存在しています。もちろん農場の土壌や畑、水田、森林など土壌の環境条件はその目的毎に変わってくるため種類や数に違いは生じます。しかし一般的な畑には面積10a、深さ10cmの土に約700kgもの土壌生物が存在すると言われています。その内訳ですが約70%はカビ、約25%が細菌や放線菌と呼ばれるもの、そして残りの約5%がミミズなどの土壌動物とされています。
農業において「土」の存在は欠かせません。そしてその土の中には、微生物達の存在も欠かせません。彼らは農作物である植物とともに生育していきます。そのため「共生」や「寄生」といった関係が生まれることも決して珍しいことではありません。互いの利益・不利益の関係から、植物と微生物の関係は「相利共生(双方が利益を得る)」「片利共生(片方のみ利益を得る)」「片害共生(片方のみ害を被る)」「寄生(片方のみが利益を得て、片方が害を被る)」に分類できるのですが、今回は「エンドファイト」と呼ばれる「共生」の農業活用法についてご紹介します。
■エンドファイト(植物共生細菌)とは
「エンドファイト」とは、ギリシャ語の「endo(内部の)」と「phyte(植物)」からきている単語で、植物体内で相利共生している微生物一般のことを指します。「エンドファイト」という名称をもつ微生物が存在している訳ではありません。ただこの「エンドファイト」は、農作物を栽培する上で、実用性が高いのでは?と考えられており、高い注目を集めています。
「エンドファイト」の先駆けとも言える存在に、イネ科植物と共生するNeptyphodium属と呼ばれる糸状菌がいます。この菌は少々聞こえは悪いかもしれませんが、植物種子へ感染し植物の遺伝形質の一部として扱われます。そのためこの糸状菌と共生しているイネ科植物は、菌の生成する分泌物のおかげで害虫から身を守ることができたり、その植物だけでは持つことの出来なかった形質を得られるとのことで、注目されました。
「相利共生」という観点から、農作物を育てる人には馴染み深い存在とも言える“根粒菌”、“菌根菌”も「エンドファイト」のひとつであると言えるでしょう。例えば菌根菌と呼ばれるカビやキノコの仲間は、植物の根の内部に菌糸を伸ばし侵入することで共生しながら生育しています。根の内部に侵入することで、根から自身の生育に必要となる糖分などの栄養素を供給していますが、その代わり菌糸を伸ばし土壌中から吸収したリンなどの無機養分、水分など、植物の生育に必要なものを提供してもいます。植物は無機養分を欲しているにも関わらず、根から数mmの範囲でしかリンを吸収することができません。しかし菌根菌と共生することで、植物だけでは吸収し得ないリンを受け取ることができるのです。
菌根には様々な種類がありますが、どの種類においても植物に必要な養分を吸収するという役割だけにはとどまりません。例えば水分吸収の促進という役割は、植物の生育には必要不可欠なものであり、菌根菌と共生している植物の成長が促進されることもよく知られています。養分が乏しい土壌であったとしても、彼ら微生物と共生することで、生育力が強まります。そのため菌根菌を共生させている植物は乾燥にも強くなることが知られています。
また菌のおかげで、植物にとって害となる病原菌から身を守ることもできます。菌の種類にもよりますが、病原菌に対抗する抗生物質を作り出す菌の存在も知られています。
■農業利用の方法とは
現在の農業では、地球環境に配慮した「環境保全型農業」というものが重要視されています。化学農薬を避けるよう努め、農作物に有害な生物は、生物で防ぐという考え方が、ここでは重視されます。その点から考えると「エンドファイト」はうってつけの存在です。
従来の農業において、微生物と植物の共生関係が崩れてしまっている農地もあることでしょう。しかしそこへ「エンドファイト」を利用することで、農業の中での生態系のバランスを整え、作物を育てていくという流れを作り出すことができます。「化学肥料=悪」という考え方では決してありませんが無機養分を肥料として大量に扱うと、その土壌に元々存在していた菌根菌の数が減ってしまうとも言われています。現在重視されている「環境保全型農業」という考え方からすれば、「エンドファイト」を利用することで、自然に備わった土壌の力を取り返そうという考えに達します。
また農作物が病原菌に抵抗できるよう「遺伝子組み換え」の手法ではなく「エンドファイト」の力を利用することで、農薬を減らしても病害虫から身を守ることができる、という活用法もあります。消費者の食への安心、安全への志向が高まっている昨今、生産者側と消費者側の理想をつなぐ役割を「エンドファイト」が担っているとも言えます。農薬を減らし、農作物の安全性、安心感を高めながら、「エンドファイト」によって病害菌から農作物を守ることができます。
従来の農薬の効果は、病気と害虫への効果は別物だったのですが、「エンドファイト」の力を利用した減農薬の取り組みによると、病害から身を守るだけでなく、害虫がその農作物自体を食べることを嫌がる、ということも報告されています。
 
 
先週末に植え付ける積もりでサツマイモの苗を購入していましたが、土曜日朝から雨(>_<) バケツに水を張って保存してタイミングを待っていました。今日は蒸し暑いけど曇天。明日も曇りの予報で土日が雨予報! チャンスと見て午後から出掛けて植え付けました。
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左、紅はるか18本(2本枯れてた)  右、鳴門金時20本。

あと一畝はシルクスイートか安能芋の入荷を待って植えようと思います。
保水と雑草抑制を期待してモミガラを撒いておきました。

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先月末に植え付けた里芋が7割程度発芽していました(^-^) 交互に植えたショウガはまだ全く気配無し(>_<)

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"微生物"は分類としては以下のように分けられる。

真核生物・・菌=カビ、キノコ、酵母菌
原核生物・・細菌(バクテリア)=放線菌、納豆菌、光合成細菌、乳酸菌

農業で使う菌は、真核生物に区分される「菌」や原核生物に区分される「細菌(バクテリア)」。

真核生物は、なんでも錆びつかせる酸素からDNAを守るために核の中にDNAを内包しています。細菌(バクテリア)は、DNAがむき出しになっていることもあり、基本的には酸素が苦手。


〈糸状菌の働き〉
(※糸状菌とは、菌類のうち、菌糸と呼ばれる管状の細胞から構成されているものの総称。いわば、"カビ")

デンプンを糖に変える。糖は、他の多様な微生物のエサとなり増殖を助ける。セルロースを溶かす酵素(セルラーゼ)、デンプンを溶かす酵素(アミラーゼ)、タンパク質を溶かす酵素(プロテアーゼ)を体外に分泌し、有機物を分解する。

〈納豆菌の働き〉

デンプンを分解する酵素(アミラーゼ)を出す。タンパク質を分解する酵素(プロテアーゼ)を出すことで、カビやヨトウムシの防除になる。セルロースを糖に分解し、有機酸を作ります。植物ホルモン(サイトカイニン)を生成し、葉を大きくします。カビ病を抑制(カビ1に対してバチルス菌が100以上いれば、カビ胞子は発芽できなくなると言われています。)亜硝酸の還元。具体的には、亜硝酸を納豆菌が食べることで納豆菌のカラダでアミノ酸に変化させ、納豆菌が死ぬことで植物にアミノ酸が取り込まれます。ビタミンB群を合成します。

〈酵母菌の働き〉

ブドウ糖をアルコールに分解し、炭酸ガス(CO2)を発生させます。この炭酸ガスによって土壌を団粒化する。根の周辺で酵母菌が死ぬと、酵母菌のカラダから、アミノ酸・ミネラル・核酸・植物ホルモン(花を大きくするオーキシン)・ビタミンなどの生理活性物質が放出される。根はこれらを容易に吸収することができる。植物ホルモン(オーキシン)を生成し、花を大きくします。そのため、実がなる野菜(トマトやキュウリ等)では酵母菌がよく使われる。有機物の腐敗を防止。硝酸を還元するので、土壌中の硝酸を減らすことができる。

〈放線菌の働き〉

キチン質を分解する酵素キチナーゼを出すので、センチュウ対策に効果がある。抗生物質を作る。太陽熱養生処理の際、45℃以上の熱がかかると、団粒の隙間に生じた糸状菌が、放線菌に置き換えることができる。※糸状菌はカビの仲間なので、植物の病気の原因になる。

〈乳酸菌の働き〉

通性嫌気性(嫌気状態で乳酸を作るが酸素があってもOK)糖をエサにし、殺菌作用がある有機酸「乳酸」を作ります。乳酸によりpHが下がることで雑菌が抑制され、他の有効菌が働きやすい状態になります。(菌の掃除屋)土壌中のミネラルをキレート化し、植物に吸われやすくします。


1年半ぶりのblog更新

2016年12月以来、久々のblog更新です(笑)

2年程前から、近況や畑の様子はフェイスブックにアップしていました。手軽で重宝していますが、農作業記録としては、過去の記事をアーカイブ出来ません。

それで面倒だけどblogを併用していこうと思います。宜しくお願いします。

さて、2012年から松山市東部郊外の北梅本町の山裾で実践中の完全無肥料無農薬栽培は、7年目になりました。2009年に自宅近所の貸し農園から始めて足掛け10年、未だに試行錯誤の繰り返しですが、どうにか思い描いた仮説通りにうまくいってるようです。

現在、エンドウとソラマメの収穫最盛期です。共に自家採種を繰り返しているもので、アブラムシやハモグリバエなどの被害は皆無、もぎ取るのに飽きる位沢山収穫しています(笑)

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東ゾーンと北ゾーン(どちらも緑肥栽培専用圃場)に5月5日に蒔いたソルゴーの種、ほぼ発芽しました。
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流転の海

宮本輝さんの長編小説「流転の海」
戦後の混乱・復興期を生きた作者の父親を描く超大作です。

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雑誌「海燕」に1982年から84年まで連載されたのが、福武
書店から単行本として1984年7月にその第一部が発行された。
その6年後、雑誌「新潮」に第二部となる「地の星」が連載
され、1992年に、一部二部同時に新潮社から単行本として
発行された。以来数年ごとに続編が発行され、今年2016年
に第八部「長流の畔」が発行された。1〜8部まで24年、
雑誌連載開始から34年!

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いよいよ第九部「野の春」が最終巻になるそうです。
第八部「長流の畔」のあとがきでの作者の心境が心に残る。

「流転の海」の第八部となる「長流の畔」を書き終えて、私はちょっとした臆病風に吹かれてしまった。最終巻となる第九部を書き始める昂揚感はどこにもなくて、とうとうそのときが来たことへの袋小路の鼠のような気分だけに襲われて、この小説を書き始めた34歳から35年間が茫々とした霞に隠れて、それはただの暗渠だったとしか思えない精神状態になった。
 私はなにを書いてきたのか。累々たる死と失敗と挫折を凡庸な物語に託しただけではにのか。どこにでもある死と失敗と挫折を延々と書きつづけてきただけではないのか。そんな無力感のなかでこの数ヶ月を過ごした。しかし、なんだか打ちひしがれるような数ヶ月のお陰で、私は「流転の海」の最終巻に向かう己の心構えと闘争心を取り戻すことができた。
 どこが始まりでどこが終わりなのかわからない長い長い川の畔を旅していて、疲れ果てて倒れ込んでしまうときがあっても、そこには毒虫もいれば菫も咲いている。そのどちらと出会うかは「運」ではない。「意志」である。
 累々たる死と失敗と挫折は、それらを乗り越えるごとに、源が遠ければ遠いほど流れは長いことの証となる。流れのはるか彼方の、目に見えない未来で待つ生が燦然と輝くであろう証である。私が「流転の海」で書こうとしたことはそれだったのだ。その原点に立ち返ることができて、私はいま最終巻「野の春」を書き出そうとしている。

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