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〜あの光をもう一度〜 ――再び、時は流れ数年後。 ∇∇∇ 「――鳥の囀り」
ギャァギャアと烏の鳴き声が響く。 「――差し込む陽光」 崩れた落ちた屋根から太陽の光が差し込む。 「いやぁ〜 お茶を飲むには最高のシチュエーションですネ」 「……どこがですか?」 確かに廃墟と成り果てたこの古い教会跡でカップを片手に朗々と語る姿は、場合によっては狂ったお茶会の絵画のようで絵になるかもしれない。 しかし今はそんな場合でもないし、なにより少し離れた場所から発せられる雰囲気が時がたつほどに苛立ちを増していってるのが感じられる。 「いい加減ティータイムは終わりにしてください、ブレイク。不謹慎ですよ」 その気配に見兼ねたのか、シャロンがそう咎める。 しかし彼女自身も先程まで向かいに座り、ケーキを戴いていただけに何となく説得力がない。 「いーじゃないですか、シャロンお嬢様。“道”がつながるにはまだ時間があるでしょう?」 「全く…貴方はもう少し回りの雰囲気を読んだらどうですか?」 横目で見ながら少しきつめに言ってみるも、全く意に解さない様子で次のケーキに手を伸ばす。 「イライラしてる時には甘いものを食べるといいそうですヨー? という訳でルネア君も一つどうですカ?」 「……結構です」 そう言っている間にも一皿片付け、今度は懐から棒付きアメを取り出す。 「最近みんな冷たいネー、エミリー」 「ホントだぜぇ」 テーブルの上で人形が笑う。 あの人形…一体どうなってるのか少しだけ知りたい。 |

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