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ピンポ〜ン♪事務所のコール音が鳴る。当然私は相手がNちゃんだと知っている。知っているというより、待っているという方が正確だろう。来た来た!私はウキウキ気分を抑えながら、ドアに向かって歩こうとした瞬間に、背後から課長から声がかかる。
「みつさん、ちょっと・・・これだけど?」
なんだと〜!?この状況で声をかけられると止まらないわけにいかない。やむを得ず、パタリと足を止めて振り返る。その時の私の顔は、きっと世の末みたいな子をしていたに違いない。だって、目の前のドアを開ければ、そこにはNちゃんがいるんだから!
おまけに内線までもらって、約束をしながら自分が出れないなんて・・・。事情を知らないとはいえ、ちょっぴり課長を恨む。仕方なく課長の方へ向かう。
「これだけど・・・ちょっと違わない?」
・・・本当だ。きっとNちゃんのことで頭がお花畑だったツケが回ってきたに違いない。こんちきしょ〜伝票を受け取り、振り返ろうとすると、そこにKさんがポツリと私に言う。
「みつさん、Nさんが来てます。」
「は〜〜〜い♪」
振り返った私は、今度は満面の笑みだった。ゲッ・・・!?という声が聞こえそうなくらい、Kさんは引いていた・・・。
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