|
私はドン引きなKさんには目もくれず、急いで廊下に出た。そこには相変わらず可愛らしいNちゃんがいた。そのまま抱きつきたい思いを抑えつつ、彼女に声をかけた。
「あの・・・こんなもので申し訳ないんですけど(笑)」
「いえいえ、Nさんからもらえるのなら、なんでもいいです!」
力強く宣言した私に、彼女からそっと小さな紙袋が手渡される。その場で開けたい気持ちもあったが、とりあえずそれは家に帰ってからの楽しみにとっておいた。
そこからまた、彼女と雑談に興じようとしたところ、話し始めてわずか五分で奥の廊下から足音がした。私はさして気にしなかったが、Nちゃんはあちゃ〜という苦笑いの表情をした。その変化に気づいて振り返ってみると、そこにはあのWさんがやって来ていた。
ひっ!という声が出かかるのを必死に抑えながら、Wさんに愛想笑いをする。Wさんは呆れた表情をしながら、私に言った。
「まあ、別にいいんですけど・・・本当に懲りませんね。」
もうひたすら笑うしかなかったが、Nちゃんは他人事のように笑っている。ああ、これで今日のお話タイムは終了か・・・。そっちのほうが私のほうにとってはショックだったりする。
|
全体表示
[ リスト ]



