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彼女の友達の旦那の話を聞いているうちに、ふと、こういう話をNちゃんから聞いたこと自体が初めてだということに気づいた。普段は私の失敗談とか笑い話、彼女の話をしていることが多いので、戸惑いとともに新鮮でもあった。ただ、総じて彼女の友達は結婚後に旦那のことで悩んでいることが多く、その影響を受けてか彼女自身もマイナス思考に近い部分が多かった。
私はいい年して結婚もしていなければ、モテもしないので偉そうなことも言えないし、経験談でもない。ただ、それでもなんだかNちゃんに言いたくなった。
「結婚って、好きだから一緒にいたいものじゃないのかなぁ?この人と一緒にいたいとか、そばにいて欲しいとか思うから結婚するんだと俺は思ってた。家事料理とかしてもらうために結婚するものでもないし、そんなの手が空いたほうがすればいいし。一緒にいて楽しいとかって必要じゃないのかな・・・。」
彼女は少しきょとんとした顔をした。それから少し笑って言った。
「なんか意外ですね。それに・・・真面目な回答をするみつわかさん初めて見ました(笑)」
「せっかく真面目に答えたのに〜恥ずかしかったのに〜(笑)」
ダメだ・・・。恥ずかしさのあまり茶化してしまった。どうしても自分の口から伝えたかったのに、どうしても耐えられなかった。私はNちゃんと一緒にいたいし、そばにいて欲しい・・・。なんか女の子みたいな感情だ。
自分自身に嫌悪感を感じ、どうしようもなく切ない気分になった。そんな私の様子に気づくわけもない彼女は、いつになく上機嫌で、私との温度差を痛感させられる羽目になった。
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