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プロ野球の監督をしてこられた人が、「新任の監督というものは、どうしても早く動きすぎてしまう。私もそれでいくつも試合を落とした苦い経験がある」と、テレビで話されていました。
新監督として早く結果を出したい、一つでもよけい勝ち星が欲しいと考えるのは無理もありません。それで自分の野球をしようとして選手を起用し、交代させるのですが、選手は監督の考えていることが、すぐには理解できない。それで監督の頭の中だけの“独り野球”になってしまうわけです。
監督のほうは「なんと下手くそな選手だ」と選手を責める。選手は「野球を知らない新米監督」と心の中であざける。お互いに違った土俵で不信感をつのらせてしまうのです。監督が考えていることを選手が腹の底から納得してプレーができるようになるには、それだけの熟成期間が必要です。
早く油をとろうとして一気に搾って油を汚してしまう「油を圧(お)す殃(つみ)」の戒めは前にもお話ししましたが、功をあせって「油を圧す殃」をおかし、あたら人材をつぶしてしまったのでは元も子もありません。
立正佼成会開祖 庭野日敬師 世界宗教者平和会議主導者
テンプルトン賞 ローマ教皇より「大聖グレゴリウス賞」 1999年92歳示寂。
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