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八重山列島石垣島から西へ127キロ、与那国島が浮かぶ。
ここから台湾まで約72キロ。
晴れた日には台湾が見えると聞く。
(私の滞在期間に、空はそれを許してはくれなかったが。)
石垣島よりも台湾の方が近い。
日本の最西端である!
定期船の入る祖納(そない)の集落から約3キロ、南東に歩くと、島の裏側に出る。
島の南は男性的な岸壁が立ちはだかり絶景だ。
大きな岩をきれいに切ったような光景が続く。
子供が粘土遊びで作ったような、岩の舞台といった感じの景色だ。
周りにはサイコロのような正方形の岩石が転がっている。
自然にこんな形に割れるものか!
ここは、「サンニの台」と呼ばれるところである。
荒波が垂直に切り立った岩肌に当たり、白いしぶきを大きく吹き上げている。
そのしぶきが、南からの強烈な風にのって、僕のところまで飛んでくる。
風の勢いに押され、身体が前に進まない。
今日の海は大荒れだ!
石切をして、この大舞台を作った海の神が、僕を追い返そうとしているのか!?
景観はすごいが、それより雨と風が!
「サンニって何?」
頭をかすめ、退散。
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