田舎暮らしライター・山本一典の田舎雑記

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 昨今の天気予報でたびたび耳にしている「線状降水帯」なる言葉。豪雨をも
たらすことはわかっているが、私を含めて本当に意味を理解しているかは疑問
である。そこで、ちょっとお勉強。気象庁の説明によると、「次々と発生する
発達した積乱雲が列を成し、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたって
ほぼ同じ場所を通過または停滞することによって作り出される、線状に伸びる
50〜300km、幅20〜50km程度の強い降水を伴う雨域」のことなのだ
とか。さすがにお役所の説明は詳細だが、素人にはちょっとわかりにくい。
 つい最近では九州北部豪雨、大事には至らなかったが新潟・会津豪雨もこれ
によるもの。要は積乱雲が次々現れるため、只見町では1日に1カ月の9割に
相当する雨が降った。一気にこれだけの雨が降れば、まず川が増水する。さら
に土砂災害が発生して、流木が二次災害をもたらすケースも少なくない。この
現象は1990年代から指摘されていたのだが、3年前の広島市の土砂災害以
降、盛んに使われるようになったようだ。
 どうしてここ20年くらいこういう現象が多発しているのか、私も不勉強で
よくわからない。いや、仮にわかったところで防ぎようがないのが現実だ。2
011年の新潟・会津豪雨のとき、都路の小学校でもグラウンドの裏山が崩れ
て立木が散らばった。わが家から見える位置にあるのだが、グラウンド自体が
もともと造成地だから、崩れても不思議はないのだろう。豪雨は地震や津波よ
りは予測しやすいので、テレビの情報はおろそかにできない。

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 イチエフの汚染水問題で、最初から取りざたされていたのがトリチウムの扱
い。現場では核燃料を冷やすために注水した水がどんどん汚染水に変わってい
るわけだが、弱い放射線を出すトリチウムだけは技術的に除去しきれない。法
令上は基準値を下回れば、海洋放出できる。しかし、地元の反対が強く、イチ
エフの敷地内には約580基のタンクに約77万7000トンが溜まったまま
になっているのだ。
 これについて就任したばかりの川村隆会長が、「判断はもうしている」とコ
メント。過去に輝かしい業績をあげた人なのだろうが、どうやら福島県民の感
情はよく理解していないらしい。「トリチウムは海洋放出以外にない」という
本音はわかる。しかし、よそから来たばかりの人に「もう決まってる」と断定
されたら、反発を受けて当たり前。内堀知事も「誤解を招かないように」と発
言したくらいだ。もう少し言葉に配慮が必要だったのではなかろうか。
 海洋放出が難しい最大の理由は、県漁連が風評被害を心配しているから。い
ま常磐ものは少しずつ回復しているものの、福島産というだけで敬遠する人が
少なくないのも事実。ようやくそれが収まってきたときに、会長が情勢をひっ
くり返しかねない発言なのである。さすがに吉野復興相もすぐに反対の意向を
示したくらいだ。いずれは何とかしなければならないので、悩ましい問題には
違いない。それでも、タイミングが悪すぎる。つくづく原発事故の復興の難し
さを感じざるを得ない。

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 写真はわが町のヘリポートだが、救急病患者を搬送するドクターヘリの離着
陸を目的にしている。人が住んでいたが、10年前の中越沖地震
で半数ほどの建物が全半。世帯数壊が激これと似たようなものが、新潟県柏崎市の椎谷集落にあ
るらしい。ここには81世帯208減した。残った集落に造ったのは、避
難用のヘリポートというわけだ。
 完成したのは2010年だからフクイチの事故より前だが、この集落は柏崎
刈羽原発からたった5km。もし福島と同じことが起きたらヘリコプターで避
難するしかない、と認識を新たにしたようだ。あのとき私たちが県外脱出をた
めらったのは、車に充分なガソリンがなかったため。もしヘリコプターで脱出
できるなら、乗り込んだ可能性は高い。
 いま福島でこのような論議はなされていないと思うが、ヘリコプターでの搬
送はどうしても人数の制約がある。1集落なら何とかなるかもしれないが、都
路町民全員を50km圏外へ脱出させるのも現実的な話ではあるまい。でも、最
後の最後のオプションとして、そういう想定はあってもいいはず。せっかく各
地でヘリポートができているのだから、有効活用してもらいたいものだ。

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 福島にあんまり詳しくない人でも、「スパリゾートハワイアンズ」を知らな
い人はいないだろう。わが福島県が誇るいわき市のレジャー観光施設である。
このくらい大きな組織になるとショッピングサイトも運営しており、クレジッ
ト決済で買い物する人が少なくない。それを運営するシステム会社が不正アク
セスを受け、カードの情報が最大6860人分流出したという。不正な買い物
が確認されているのは20数人分だが、被害額は計700万円前後と小さくも
ない。
 流失したのは2月10日〜5月25日にショッピングサイト「ハワイアンズ
モール」を利用した客のカード番号、有効期限、セキュリティコードなど。
設内でリストバンド決済をした人も含まれている。事件発覚後、サイト内のカ
ード利用を停止。現在も調査を継続しているが、被害が拡大する可能性もある
ようだ。身近な存在だけに、恐ろしい話である。
 ただ、運営会社の常磐興産が偉いところは、すぐに会見で「再発防止に取り
組み、被害に遭われた皆さまに誠実に対応したい」と発表したこと。賠償する
ことも念頭にあるようだ。カード利用はこういうシステムもあるので、泣き寝
入りというケースはほとんどないが、いつ被害に遭うかはわからない。利用明
細の確認も含めて、慎重に自己管理する必要がありそうだ。

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ビール系販売が不振

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 いまはビール、発泡酒、第3のビールを合わせた商品を「ビール系飲料」と
表現する。その今年度前半期の出荷量が、5年連続で過去最低を更新した。理
由は若者のビール離れもあるが、やはり6月から強化された安売り規制が響い
たようだ。低価格で人気だった第3のビールですら前年割れになったくらいだ
から、そう考えて間違いないだろう。
 もちろん、普通のビールは安売り規制の影響を大きく受けている。主要4社
で出荷量が伸びたのは、「黒ラベル」が好評のサッポロビールだけ。他の3社
は軒並み減っている。ちなみに、「ビール系飲料」全体のシェアはアサヒ、キ
リン、サントリー、サッポロの順。わが家で見比べてみたら、私はアサヒ、妻
はキリンを飲んでいる傾向が強い。
 ビールは利尿作用があるので、熱中症には逆効果といわれる。それでも7月
は猛暑が続いたから、ビールでも飲まないとやってられない、と思った人が多
いのではなかろうか。それが数字に影響するかはわからないが、政府のビール
会社いじめが減少傾向に拍車をかけたのは事実だ。実際は1本数十円くらいの
値上げに過ぎないのだけど、消費者心理というのは微妙なもの。それを改めて
感じさせた。

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 クレジットカードの話は先月にまとめて書いたが、実情は私が考えていたよ
りひどいようだ。朝日新聞がカードローンを扱う銀行50行から得た回答によ
ると、口座数や融資額の増加を支店や個人の評価対象としている、としたのは
約6割の29行。つまり、支店や営業マンに実質的なノルマを課している可能
性があるのだ。ビックリである。
 相手が銀行だからと安心してコンビニの機械で金を借りることもできるわけ
で、借り手の敷居は低い。実際、カードローンの貸付残高は2016年度末で
5・6兆円。消費者金融の4・1兆円をはるかに上回っている。しかも、貸付
額の上限がある消費者金融と違って、銀行は制限が緩い。だから過剰融資に陥
っているのに、政府も役人も一向に改める気配がないのだ。最初にたった10
万円借りたがために人生を狂わせたケースもあるようで、この問題の深刻さを
浮き彫りにしている。
 2カ月ほど前、銀行に就職した大学時代の同窓生と数十年ぶりに再会したの
だが、「金貸し業に身を落とした」と揶揄していた。昔だったら、手堅いとこ
ろに就職したと思われたはずだから、彼なりに思うところがあったのかもしれ
ない。何かの雑誌に「銀行マンは大失業時代」といった見出しが出ていたと思
うが、どうしてそういう時代になってしまったのだろう。経済音痴の私にはよ
くわからないが、だからといって銀行の生き残りにカードローンを利用するの
はいかがなものか。

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人口減が顕著

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 日本が人口減少社会に突入したことは周知の事実だが、どのくらい減ってい
るのかご存じだろうか。総務省の最新の人口調査によると、今年1月1日の住
民基本台帳に基づく日本の人口は、昨年より30万8084人少ない1億25
58万3658人。1年間で大きな地方都市1つが消滅するほどの減少率なの
だ。人口が増えたのは東京など6都県で、あの沖縄県も含まれている。逆に、
人口減少が著しいのは北海道、新潟、静岡の順。東北は宮城を除いてドングリ
の背比べだが、残念ながらわが福島の減少数がいちばん高い。
 一方で、昨年の出産者数は98万1202人と、調査開始以来初めて100
万人切れ。亡くなった人が130万9515人と、出生数を33万人近く上回
った。外国人の人口も14万人くらい増えている。全体として言えるのは、大
都市圏への一極集中が続いているということ。3大都市圏の人口は前年より1
4万人あまり増え、11年連続で全国の人口の半数以上を占めている。3年前
の増田レポートで述べられたことが現実味を帯びているのだ。
 いずれ大都市圏でも人口減少に転じて、日本は本格的な人口減少社会を迎え
る。いま各自治体がその対策に向けて動き始めているところだが、現実問題と
して人口を維持するのは難しい。現在、約192万人の福島だって、2040
年に人口160万人を目指しているくらいだ。私のまわりでは2人以上の子ど
もを育てる夫婦が増えつつあるが、「いやー、とてもとても」と話す人が少な
くない。生む生まないはあくまで本人の自由だが、望んでも育てられないのが
日本の現実。人口減少を前提とした地域再編は避けられそうもない。

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ワインが安くなる?

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 日本とEUの経済連携協定(EPA)が大枠で合意。発効すれば、ワインの
輸入関税が即時に撤廃される。いちばん鼻息が荒いのは本場のフランスで、日
本の市場に攻勢をかけてくるのは必至だ。いまではコンビニでも簡単に購入で
きる輸入ワインだが、ビールほど身近な商品でもない。もし安いフランスワイ
ンが出回れば、注目が高まることは確かだろう。
 そう言い切れるのは、チリ産ワインの前例があるからだ。2015年にボト
ルワインの輸入でフランスを追い越し、16年にはさらに差を広げた。その背
景には、07年に発効した日本とチリのEPAがある。私のまわりでも「チリ
産ワインはコスパ(コストパフォーマンス)がいい」と噂になっているくらい
で、輸入量はこの10年間で約5倍。チリ産もEU産も近い将来、関税ゼロが
実現しそうなので、熾烈な価格競争になることが見込まれる。
 日本の消費者にとっては歓迎すべきことだが、一方で国産ワインの生産を目
指す地域も増えている。お隣の川内村もその1つだが、商品化を果たしたとき
に輸入ワインとの価格競争は避けられないだろう。国産品は高くて当たり前、
が通用するとは思えないのだ。チリ産ワインは本当にコスパが高く、いま50
0円のワインでも充分に満足できる。それがさらに下がるとすれば、国産ワイ
ンにとっては脅威だろう。でも、日本の自動車の関税は7年間維持される。安
いワインの恩恵にあずかる人も、そのことは忘れない方がいい。

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 3日前の日曜日、クリーンアップ作戦で体は少しだるかったが、この飲み会
は断るわけにはいかない。震災のときに1カ月避難させていただいたIさん宅
での宴会である。だいたい季節ごとに実施しているのだが、到着するなり「ソ
バができているよー」と移住者仲間のミーちゃん。今回はいつものソバ打ち名
人の弟子が打ったそうで、何と44人前も用意していた。「どんどん食べて」
と言われても、3杯が限界だ。でも、麺は細くきれいに揃っており、お弟子さ
んもなかなかのレベルである。
 標高約500mのIさん宅でも、猛暑は容赦なくやってくる。事前に黒い寒
冷紗で日陰を作っていたのはさすがだが、メインの料理は焼き肉。移住者仲間
のYさんが調理してくれたのだが、炭火だから近づくだけで汗が噴き出してく
る。この日は豚肉、モツ、カシラとバリエーションも豊富で、ソバで満たされ
た胃袋にもご馳走がどんどん投入された。もちろん、ビール、ワイン、焼酎も
ふんだんにあり、すっかりいい気分に。あっという間に時間が過ぎていった。
 気のおけない仲間が集まる宴会なので、マシンガントークが飛び交う。移住
者仲間のケンちゃんは北海道の土産話を披露。「あんな美味い回転寿司が4人
で6600円なら安いべえ」と笑っている。わざわざトリトンの寿司をフェリ
ーに乗って食べに行くのだから、この人たちも根っからの遊び人だ。そういえ
ば3・11日の地震のとき、私らはIさんの孫の誕生祝いで飲んでいた。その
女の子が小学生になったという。震災から6年だから計算通りだが、月日の経
つのは本当に早い。「次はサンマパーティだね」と早くも次の宴会を気にして
いる私たちであった。

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クリーンアップ作戦

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 農村の美化は地域住民がやらなければならない。というわけで、今年も好例
のクリーンアップ作戦が行われた。ただ、いつもは朝6時からなのに、今回は
8時から。理由はわからないが、結果的には失敗だった。だってこの時点で3
0度近い猛暑で、黙っていても汗が噴き出してくる。「熱中症にならないうち
に終わらせましょう」という区長の説明はあったが、所要時間は約1時間40
分。正直、ちょっとバテてしまった。
 今回の共同作業で驚いたのは、その参加人数。40名以上はいる。震災から
3年くらいまでは、その半分くらいだった。仮設住宅や借り上げ住宅に住んで
いる人も多かったし、戻ってきても知らんぷりという人もいたのである。私ら
の地域は縛りがそんなにきつくないから、名前の確認などはしない。あくまで
本人の意思で参加する。古い農村では不参加だと罰金を取るところもあるそう
だから、同じ田舎でもかなり違うのだ。
 クリーンアップ作戦の主な作業は、沿道の草刈りとゴミ拾いである。機械操
作の苦手な私はゴミ拾いに回ったのだが、とにかく多いのはタバコの箱と吸い
殻。空き缶やペットボトルより目につく。福島は喫煙率の高さで知られている
が、マナーも悪いなと改めて感じてしまった。この暑さで雑草が勢いよく生え
ており、それも時間がかかった理由。でも、私は午後から飲み会の予定があっ
たので、その前に仮眠を取ることにした(笑)。

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