田舎暮らしライター・山本一典の田舎雑記

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 震災後に次々と新しい職場を創出している川内村。今度は造成したばかりの
田ノ入工業団地に縫製工場「リセラ」が進出し、地元で採用した15人と県外
の採用者、外国人の技能実習生が働き始めた。工場の2階には宿舎も設けられ
ており、新規に2名の採用も予定しているという。遠藤村長は朝日新聞の取材
に対し、「仕事の選択の場が広がる。復興だけでなく、新たに村に移住する人
も増やしていきたい」とコメント。
 ようやく暇になったので、昨日、私も「かわうちの湯」へ行くついでに工業
団地を覗いてきた。場所は村の中心から富岡町寄りにあり、田村市だけでなく
浜通りから通勤することもできそうな位置。団地内に工場用地が7区画あり、
野菜工場や発電、精密部品製造などの進出予定があるそうだ。さらに社宅用地
4区画も整備されており、住まいを確保できるのも魅力だろう。川内村は人手
不足の課題もあり、どれだけ定住促進につながるかはわからないが、確実に布
石を打っている。
 それに比べてわが都路。震災後にできた職場といえば、コンビニと仮設商店
とスイーツの店くらいのもの。行政にまったくやる気が感じられない。私は復
興予算をむやみに使うべきだとは思わないが、それにしても川内村とは違いが
ありすぎる。田村市が被災12市町村に名を連ねているのは全域避難指示を受
けた都路町を含んでいるからであり、住民がなかなか帰還しない現状で何か手
を打つのは当たり前の話。市長が替わってそろそろ新しい動きがあるのか待っ
ているところだが、どうなるのか。期待外れにならないことを祈りたい。

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なぜ茨城か

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 先週、取材で訪れたばかりの茨城には、お隣の県ということもあって親近感
を持っている。しかし、民間の都道府県魅力度ランキングで、茨城県が5年連
続で最下位になったとか。朝ドラ「ひよっこ」の舞台として人気を得ていただ
けに、ちょっと意外な気もする。実は茨城だけでなく、北関東の栃木、群馬も
同様の結果が出ており、この3県は関東と思われていないという自虐ネタも出
てくるほどだ。ふるさと回帰支援センターの移住希望地ランキングでも20位
以内に入っていないのは3県の中で茨城県だけ。不思議な感じはする。
 茨城県にないのは新幹線だけ。山もあれば、海もあれば、湖もあれば、特急
も高速バスもある。東京へ出るには便利なので、「田舎暮らしの本」のライタ
ーも2名が移り住んだ。田舎物件も多く、いま同誌でもっとも物件が出てくる
のは茨城県鉾田市。私も去年に取材したが、台地のため自然浸透になりやすい
という排水の欠点はあるものの、全体的に物件はリーズナブルで、気候も暖か
い。県北の大子町は有名な袋田の滝があり、田舎らしさも色濃く残っている。
 県も観光や交流人口の拡大には力を入れており、私も過去2回、講演を頼ま
れた。福島・茨城・栃木の広域連合FITも機能しているから、田舎暮らしの
世界では決して後進地域ではない。有名タレントを使った人気回復作戦もやっ
ているし、ゆるキャラのねばーる君もそこそこ人気者。茨城空港も禿膓港よ
りは活気がある。まあ、一度定着したイメージを覆すのは難しいということだ
ろうが、5年連続最下位なら逆に胸を張ってもいいのではなかろうか。1つや
2つ順位を上げた方が、むしろPRしにくいはずだ。

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岳温泉の夜

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 先週の取材は安達太良山麓の岳温泉からスタートしたのだが、「ホテルは夕
食付きにしますか、それとも外で食べますか」とカメラマンから相談された。
まあ岳温泉くらい有名な観光地になれば飲み屋の2軒や3軒はあると思うけど
ね、と回答。明るいうちに現地に着いたら、何とか飲めそうな店を2軒発見。
温泉ホテルとなれば入湯税だのオプションが付いて簡単に1万円を超えそうだ
ったので、ちょっと胸をなでおろした。
 ところが、6時に宿を出て温泉街を歩いても、店屋がみんな閉まっているで
はないか。20分くらい回ったが、どの店もきれいに消灯している。開いてい
るのはコンビニのローソンだけ。こりゃあ仕方ないな、とそれぞれ好きな酒と
つまみを購入。カメラマンの部屋で座り込み、2人で悲しい晩酌となった。こ
れもいい思い出にはなりそうだが、温泉街ではたまにある話。アンラッキーと
しか言いようがない。
 翌日、温泉街で働く移住者を取材。ところがこの人から「飲み屋は夜8時か
らなんです」という衝撃的な言葉が。今は旅館業も経営が苦しく、夕食も食べ
てもらわないと利益が少ない。だから2次会に繰り出したい人を対象に、そう
いう取り決めになっているようだ。そういえば先月、伊豆へ行ったときも似た
ようなシステムだった。でも、8時からのスタートでは翌日の仕事に支障が出
る。2次会という手もあるが、温泉街を利用するときの晩酌は事前調査が必要
だと痛感した。

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大学生の活動報告会

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 都路ではいま、福島大学と桜美林大学の学生が被災地支援の活動しており、
昨日、知人からその報告会&交流会に出席してほしいと頼まれた。正直、あん
まり気乗りはしなかったが、いまの大学生が何を考えているか知るにはいい機
会。予想通りすごく真面目な内容で、「週に一度の活動では畑の管理を地元の
人にやってもらうしかなく、中止も考えた」らしい。地元の人たちへのお礼と
して、自分たちでつくった野菜や料理を配る活動もしたそうだ。
 地元の人は優しいので、若者の支援を温かい目で見つめている。しかし、本
音は別。移住歴17年のよそ者の先輩である私は、やはり本音で語るのが誠実
だろう。「あなたたちからものをもらった地元の人は、まずお返しを考える。
つまり、心理的負担も与えていることを理解せよ」と説教。さらに、「私たち
は学生さんに何かしてほしいとか、地域をこうしてほしいという気持ちはさら
さらない」と厳しい言葉も伝えた。ご近所のMさんも「いっぱい失敗すればい
いんだよ」と素晴らしいアドバイス。自分たちが期待されていると思っていた
若者には、ショッキングな言葉だったかもしれない。
 でも、被災地の地域振興の難しさは地元住民がいちばん知っていること。た
まに足を運んでくる学生さんにできることは限られている。「ご馳走になった
○○が美味しかった」発言などはその自覚の欠如を表しており、イベントを増
やすという安易な発想にも釘を刺すべきと判断。真意は彼らにも伝わったよう
で、本音の交流をするヒントを話したら真剣にメモっていた。本音の交流の先
に何が生まれるのか、大きな期待はしていないが、少し楽しみにしておこう。

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今度はバッテリー故障

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 この秋になってから、私の車に故障が相次いでいる。そもそもは夏タイヤに
替えるとき、「エンジンにオイルが回っているみたいで、量が減っている。月
に1回でいいからゲージをチェックして」と移住者仲間で車屋のケンちゃんか
ら指摘されたのが始まりだった。取材で遠出するときもあるので、マメにチェ
ックしていたのだが、1カ月ほど前に急にオイル量が激減。念のため乾いた舗
装道路で確かめたら、オイルがしっかり漏れている。
 この車は3月に車検を通ったばかりだから、できればあと1年半は乗り続け
たい。しかし、こう頻繁にオイルトラブルがあったのでは買い換えも仕方ない
かな、と頭をよぎった。ちょうど父親の法事があったときだが、ケンちゃんか
ら携帯に連絡が来て「フィルターに穴が開いていたから交換した。5000円
で直る」とのこと。買い換えまで考えたので、こんな安い修理代で済むとは本
当に有り難い。ついでに冬タイヤに交換もしてもらった。
 ところが、その約10日後、東京に出かけようとしたらエンジンがかからな
い。その前にかかりにくいなとは思っていたのだが、今回は完全にアウト。緊
急事態なので、ケンちゃんに連絡したうえ、カアちゃんの車で出発。その数日
後、「新しいバッテリーに替えておいた。あとは添加剤で補強するから大丈夫
だと思う」で問題解決。さすがにもう何も起こらないだろう。本格的な冬を迎
える前にトラブルが解消して、ラッキーだったと思っている。

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東京上空に新ルート?

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 外国人観光客によるインバウンド効果は私たちの想像以上に拡大しているよ
うで、わが福島も含めてその獲得に躍起になっている。でも、実際は京都に集
中しており、市民がバスに乗れないなどトラブルも増えているようだ。202
0年の東京オリンピックでさらに外国人観光客が増えると予想されており、も
う1つ新しい問題が浮上。それが東京上空を通過する羽田空港の国際線・新ル
ートなのである。
 国交省の計画では渋谷の上空600m、大井町の上空300mを通過すると
いう。最初に懸念される問題が騒音。大井町上空で予測される80dBの騒音
は、地下鉄の窓を開けたくらいの音だとか。それが2分に1回、1時間に44
回も発生するのだ。学校や病院では防音工事を行う予定だが、どれだけのコス
トがかかるのか、想像すら付かない。第2の問題は落下物。9月に大阪でオラ
ンダ機の部品が乗用車に落下した事故は記憶に新しいが、飛行機のパーツは3
00万個もある。国内線だけでこの8年間に451件もの落下事故が確認され
ているのだ。さらに、タイヤ格納庫から氷も落下するという。それが住宅密集
地で起きたらどうなるか、考えただけで恐ろしい。
 そして第3の問題が航空トラブルだ。パイロットの世界では「魔の11分」
というが、離陸3分、着陸8分は事故が起きやすい。2015年に台湾では離
陸1分後にエンジン停止という事故も起きた。世界一着陸が難しいといわれた
香港の啓徳空港は、1998年に閉港するまでミスが多発。それを踏まえた上
でベテランパイロットは、「成田、茨城空港への変更を考えた方がいい」とア
ドバイスしている。残念ながら禿膓港は候補になっていないようだが、冒頭
の京都の話も、首都圏空港の話も、もっと分散を考えるべきだ。大事故が起き
たら、インバウンド効果など吹っ飛んでしまう。

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 冬に保存できる野菜といえば、真っ先に白菜が挙げられる。白菜漬けや鍋物
に使うのが一般的だが、淡泊な素材なので、それだけでは飽きてしまう。そこ
でお勧めしたいのがラーパーツァイ。中国語で「辣白菜」と書くが、辛い白菜
という意味だ。この料理のポイントは、赤唐辛子と油を使うこと。赤唐辛子が
辛みを醸しだし、さらに油を加えることで食欲を増進する。白菜も青豆も冬に
手に入る素材。今回はこのラーパーツァイに青豆を加える。青豆が入ると色合
いが良くなるし、たんぱく質もプラス。青豆と油の相性もバッチリだ。青豆を
加えるだけの簡単な料理なので、ぜひお試しを。
【材料】
白菜1/4株(400〜500g)、人参1/3本、青豆50g、塩大さじ1,調味料
(黒酢大さじ4、砂糖大さじ2〜3、ゴマ油大さじ2、サラダ油大さじ1、赤
唐辛子1本、塩小さじ1)。
【作り方】
①青豆を一昼夜、水に浸す。鍋に移し、少量の塩を加えて煮る。黄大豆に比べ
て軟らかいので、茹ですぎに注意(目安は15分くらい)。
②白菜の軸を長さ6cmに切り、今度は繊維に沿って細切りする。人参は千切り
にするが、彩りなのでなくても良い。
③切った白菜と人参をボールに入れ、大さじ1の塩をふる。軽く手で揉んで馴
染ませる。
④調味料を混ぜ合わせる。砂糖はコクの出やすいキビ砂糖か三温糖がベター。
分量は好みで調節して。酢は黒酢を使うとヘルシー。
⑤調味料に小口切りにした赤唐辛子を加え、小鍋で煮立てる。
⑥③から出た水を切り、そこに青豆を加える。⑤の調味料を上から回しかけ、
良くかき混ぜる。

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小百合さんが都路に

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 あの吉永小百合さんが都路の学校に来る、という情報はもちろん私の耳に入
っていた。朝日新聞も知っていたようだが、掲載されたのは1週間後。おそら
く事務所からそういう条件が出されていたのだろう。本当は私だって聴きにい
きたいが、PTAでもないのに入場するわけにもいかない。今回は想像だけで
我慢することにした。
 でも、小百合さんは遠い雲の存在のようで、実は私も少しだけ縁がある。
女が震災後に朗読している富岡町の佐藤紫華子さんの「原爆難民の詩」は、知
り合いがつくった詩集なのだ。当時、朝日新聞出版で「朝日ジャーナル」のデ
スクをしていた佐藤秀男さんが編集した出版物。それに感動した私は本を10
冊ほど購入して、知り合いに配った。佐藤さんはもともと朝日新聞経済部の記
者。定年前に本社に異動されたが、山下先生の講演のときに声をかけられ、以
来、何度か情報交換。週刊誌の記者・デスクから詩集、経済部で「ブラックバ
イト」という流行語まで編み出したスーパーマンなのだ。私が本を配ったこと
も作者に伝えてくれた。
 そういうつながりはあるので、仮に小百合さんにお会いしても話はすぐに通
じたはず。しかし、彼女は福島での活動にものすごく繊細な気配りをしている
ことは知っていたし、こんな裏話をしても都路で信じてくれる人もいなかった
だろう。小百合さんが都路を訪れたのは廃校になった古道小学校の校長が手紙
を書いたことがキッカケとのことだが、改めてここが被災地と思わせるのに充
分な逸話。子どもたちの記憶にも深く刻まれたのではなかろうか。
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 避難先のIさん宅では毎年12月、新蕎麦パーティが開かれる。それも素人
集団のお遊びではない。何と蕎麦打ち3段の名人・Yさんが手打ちしたものな
のだ。以前はその場で打っている場面も見せてくれたのだが、Yさんもいまや
引っ張りだこ。というわけで、持ち込んだ蕎麦を茹でるところからスタートし
た。冷たい蕎麦と温かい蕎麦の両方が振る舞われたが、やっぱりビックリする
くらい美味い! 
 Yさんの蕎麦は講釈付き。それを聞かないと食べられない(笑)。でも、さ
すがに近年は口数も少なくなったので、逆に聞きたくなってきた。そこで真面
目に質問。すると、饒舌が戻ってきた。Iさんの家がある田村市常葉町では1
6町歩の蕎麦畑があり、今年は9トンを出荷したという。長雨にやられて例年
の7割程度しか収穫できなかったそうだ。蕎麦は1俵当たり45kgで計算する
のだが、その価格が1万8000円くらい。意外に高いと思ったら、「反収2
俵くらいしかとれない」のだとか。年に2回収穫できるとはいえ、これでは割
がいいとはいえないだろう。阿武隈山系はヤマセも吹くので、喜多方の山都よ
りは栽培の条件が悪い。
 この日は地元の住民も含めて10数名が集まり、賑やかな宴会になった。初
めての人は遠慮がちだが、「自分のことは自分でやらないと飲み食いできない
よ」と移住者仲間のケンちゃん。蕎麦以外にも焼き肉がいっぱいで、もちろん
野菜も酒もたっぷり。震災直前に生まれたIさんの孫のMちゃんも小学1年生
になり、話す言葉も大人っぽくなってきた。私個人はこれから仕事の年末進行
に突入するので、この日は糸の切れた凧状態。すっかり楽しませてもらった。
さて、そろそろ気分を切り替えて師走を乗り切りたい。

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 避難先のIさん宅では毎年12月、新蕎麦パーティが開かれる。それも素人
集団のお遊びではない。何と蕎麦打ち3段の名人・Yさんが手打ちしたものな
のだ。以前はその場で打っている場面も見せてくれたのだが、Yさんもいまや
引っ張りだこ。というわけで、持ち込んだ蕎麦を茹でるところからスタートし
た。冷たい蕎麦と温かい蕎麦の両方が振る舞われたが、やっぱりビックリする
くらい美味い! 
 Yさんの蕎麦は講釈付き。それを聞かないと食べられない(笑)。でも、さ
すがに近年は口数も少なくなったので、逆に聞きたくなってきた。そこで真面
目に質問。すると、饒舌が戻ってきた。Iさんの家がある田村市常葉町では1
6町歩の蕎麦畑があり、今年は9トンを出荷したという。長雨にやられて例年
の7割程度しか収穫できなかったそうだ。蕎麦は1俵当たり45kgで計算する
のだが、その価格が1万8000円くらい。意外に高いと思ったら、「反収2
俵くらいしかとれない」のだとか。年に2回収穫できるとはいえ、これでは割
がいいとはいえないだろう。阿武隈山系はヤマセも吹くので、喜多方の山都よ
りは栽培の条件が悪い。
 この日は地元の住民も含めて10数名が集まり、賑やかな宴会になった。初
めての人は遠慮がちだが、「自分のことは自分でやらないと飲み食いできない
よ」と移住者仲間のケンちゃん。蕎麦以外にも焼き肉がいっぱいで、もちろん
野菜も酒もたっぷり。震災直前に生まれたIさんの孫のMちゃんも小学1年生
になり、話す言葉も大人っぽくなってきた。私個人はこれから仕事の年末進行
に突入するので、この日は糸の切れた凧状態。すっかり楽しませてもらった。
さて、そろそろ気分を切り替えて師走を乗り切りたい。

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