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沖縄戦の集団自決について「軍の関与」を覆した教科書検定意見の撤回を求める沖縄県民大会が9月29日に開催された。今回の件は、従軍慰安婦問題と同じように軍すなわち国家が犯した罪を否定し「戦後レジュームから脱却」したい国家主義者の陰謀であり、これに怒った沖縄県民が立ち上がったのだろう。

この県民大会を受け民主党内では一時「検定意見の再検討を求める国会決議案」の提出に向け与野党に働き掛けていた。しかし民主党内の国家主義者が「政治介入すべきでない」と反対したり、同党の西岡参院議運委員長が「全会一致が望ましい」と否定的な発言をするなど議論は棚上げの状況にあった。

そこで小沢代表は10月16日、沖縄県民大会の実行委員会メンバーと面会。要請書を手渡した仲里委員長に対し「文科省は教科書検定調査審議会を隠れみのにしている。軍の関与があったことは明らかだ。歴史の事実がねじ曲げられた」と政府の姿勢を批判し政府、文科省と闘っていく姿勢を鮮明にした。

福田総理も15日夜、教科書検定見直しについて記者団に「政治的に指示したり、ということはできません」と述べたうえで沖縄県民大会の実行委員会が求めた要望事項について「報告は受けました。気持ちはよく分かる。重く受け止めていきたい」と語り、前政権の負の遺産見直しを示唆した。

ところで教科書検定は「政治介入」を防ぐために建前上は教科書検定調査審議会の独自性が尊重されている。しかし政府の審議会に出ると分かるが「役人が用意した資料を審議会で形式審議し、最後に審議会委員が拍手で承認する」という方法を採っており、そのため「新議会制度」は政府や役人の責任逃れの仕組みと揶揄されている。

今回の教科書検定についても安部内閣の時代に文科省の教科書調査官が「修正を求める意見書」を検定調査審議会に提出し、審議会がそのまま検定意見としていたようだ。どう見ても安部政権の国家主義者が文科省を動かし事実を歪曲したことは間違いない。

小沢代表の「文科省は教科書検定調査審議会を隠れみのにしている」という発言はまさに本質をついた意見である。時の政権の意向に左右される「審議会制度」を見直し、このような不条理がまかり通ることを許してはならない。そのためにも早期に政権交代を果たし真に「政治介入」できない仕組みを実現してもらいたいものだ。

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諮問委員会、協議会を隠れ蓑にする手法は、ほとんどのケースで見られますね。自治体についても同様ですね。なぜならば、委員自体が、役人の”言うまま”の人が人選されていますからねぇ。
ちなみに、”関与”と”強制”では、全く違いますね。抗議している人は、”関与”という認証で、納得されるのでしょうかねぇ。私は、”強制”という文言がないと意味が無いと思うところです。

2007/10/17(水) 午前 9:48 xxr*t9*5


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