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			<title>月の☆彩り</title>
			<description>このブログはkomyuさんのブログにお気に入り登録したいために開設したブログです。自分でも二次小説が書ければ良いなと思いますので宜しくお願いします。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002</link>
			<language>ja</language>
			<copyright>Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.</copyright>
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			<title>月の☆彩り</title>
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			<description>このブログはkomyuさんのブログにお気に入り登録したいために開設したブログです。自分でも二次小説が書ければ良いなと思いますので宜しくお願いします。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002</link>
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		<item>
			<title>旅路其の三十七</title>
			<description>ウ・サンジョンが石礫を避けながら、チョンホ達の側に近ずくのを見た無頼漢達は、自分達も何とかチョンホ達の側に近付こうと、石礫を避ける為に側に有った木箱の蓋を盾にして、チョンホ達の方に近付こうとしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
”ウワー”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
咄嗟に起こった、後ろの方から聞こえる悲鳴に、無頼漢達が一斉に振り返ると、無頼漢達の一番後ろに居た、無頼漢が襟首を掴まれ先程掘られた穴の中に放り込まれていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
無頼漢を穴に放り込んだのは、ヨンウンだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヨンウンは、チョンホに言い含められ、今まで気の弱い男人の振りをしていたのだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
連れて来られてから、オドオドしているヨンウンを無頼漢達は、馬鹿にした様にいい様に使っていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今、目の前に居るヨンウンは、何時ものオドオドしたヨンウンでは無く、鋭い目つきで、無頼漢達を見据えていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
昔、チョンホとソンシクに助けられてから、二人の影響を受け悪事許すまじと言う心を培ってきたヨンウンだったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分達の掘った穴の中に、次々と無頼漢達を放り込むと、ヨンウンは一緒に捕まっていた他の者達に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「上からムシロを被せて」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
と、言うと&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
被せたムシロの上にヨンウンが飛び乗り、その衝撃で無頼漢達を動けなくしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
余りの手際の良さに、他の無頼漢達は唖然としていたが、ムシロの下から聞こえる仲間の呻き声で我に帰るとヨンウンを捕まえようと襲い掛かって来たのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヨンウンは、一緒に捕まっていた者達に、ムシロの下の無頼漢達を縛る様に言うと、襲い掛かって来た他の無頼漢達を次々に投げ飛ばしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その様子を、目の端に捉えながらもウ・サンジョンは、気にする事も無く、動じる事も無くじりじりとチョンホ達の方に近付いて居た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ウ・サンジョンの心の中には、何も無かった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
足元から崩れ落ちそうに成っている今の現状を止める気にもなれずに居る自分が不思議だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今まで、県察の命令に忠実に仕事をこなして来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
上官の命令は、絶対だったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
最初は、自分の中にも葛藤が有ったが、何時しかそんな事も気に成らなく成っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
只、県監の命令のまま、目障りな人物達を闇から闇に葬り去って来たのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今、近づく先には、今まで感じてきた事が無い、眩しい程の正義感を醸し出す者達が居るのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
最早、自分が手に入れたくても汚れきった自分には、手に入れる事の出来ないものだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ようやく石礫を避けながらチョンホとソンシクの傍にたどり着いたウ・サンジョン。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
石礫を投げていた下級官史達は、石を投げるのを止め手に石を持ったまま、チョンホ達を呆然と見守っているのだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「警備が厳しい筈だったが、良く此処まで近ずいてこれたものだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ええ、親切な平和を望む男人が此処まで導いてくれましたからね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの返事を聞いて、ウ・サンジョンは、下級官史達の方にチラリと視線を移したが、別段気に止める風でも無く視線をチョンホとソンシクの方に戻していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「フッ・・・下級官史達を味方に付けるとは、考えたな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何故、下級官史達が私達の味方をするか、考えた方がいいな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの声は、穏やかだが、どことなくウ・サンジョンを哀れんだ様に聞こえた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その声に反応するかの様にウ・サンジョンはソンシクに切りかかって行った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「チョンホ・・・手出し無用・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの言葉が終わらないうちに、頭上から刀が降りおろされたが、紙一重で刀をかわしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「若造の分際でやるじゃないか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「生憎だが、私も命が惜しいんでね。むざむざ切られる訳にもいかない・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクは、そう言うと刀を横になぎ払い、続けて回し蹴りを繰り出していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホに手出し無用と言ったが、ウ・サンジョンの腕前は、相当なもので気を抜くとやられかねないとソンシクは冷や汗をかいていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その様子を遠くで見ていた、県監は側近達に、早くこの現場を離れて官営に戻るように指示を出していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
官営に戻り、他の官史達に下級官史達が謀反をおこしたと通達し、討伐させようという考えだったが・・・不意に行くてを遮られた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監の前に立ちはだかったのは、馬に乗ったイム・ジュファンだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監は、イム・ジュファンの姿を見ると、何を思ったか&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おお、良いところに来てくれた。謀反だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監の言葉に、眉を眉を顰（ひそ）めるイム・ジュファンに、更に付け加える様に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「早く討伐をする様に」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イム・ジュファンが軍服を着ているのを見て、官営の軍人と勘違いしたらしい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監の言葉に動こうとしないイム・ジュファンを訝しげに見ていた側近の一人が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「貴公・・・見たことが無い顔だが？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
シゲシゲとイム・ジュファンの顔を見ていた他の側近が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お前、確か乞食のような身なりをしてうろついていた男人に似ているが・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その側近の言葉に、不敵な笑を浮かべるイム・ジュファンだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お前は、何者だ・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
側近とイム・ジュファンのやり取りを見ていた県監は、苛ついたように&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「早くその男を退けろ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監の言葉で今にも襲いかかろうとする側近達から、目を離す事なくイム・ジュファンが、ゆっくりと右手を上げると左右の森の中からおびただしい兵士たちが出て来て、たちまち県監達を取り囲んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
驚いた県監は&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「一体何のつもりだ。謀反人達は向に居るぞ。儂は県監である。人間違いをするとはけしからん」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「謀反人は、貴公であろう！証拠は上がっている」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イム・ジュファンは、そう言うと兵士達に命じ荷車を取り囲んでいた側近達を捕まえ、荷車に被せて有ったムシロをむしり取らせ、積んで有った銀塊を示した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
側近達は、抵抗仕様にも大勢の兵士に囲まれた事で戦意を失っていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「此の地方の銀の採掘は国法で禁止されている筈、此の銀塊は何かな？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「此れは、王様の命令で採掘した物で・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「黙りなさい！！　私は王命を受けて調べていたのだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イム・ジュファンはそう言うと袂の中から馬牌を取り出し県監に示していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「暗行御使・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監は、放心したように項垂れ、馬から降ろされていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「証拠も押さえた、証人も揃えてある。県監は漢陽に護送し王様より厳罰を賜るであろう。他の者達は牢に入れておけ、後で処罰が下される」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イム・ジュファンは、兵士達に指示を出すと、洞窟の方に馬の歩を進め、ヨンウン達に声を掛けていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「大丈夫か？怪我人等居らぬか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「俺達は、大丈夫ですが・・・怪我人なら此処に転がってます」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
其処には、ヨンウンに叩き伏せられ縛られた無頼漢達が多数転がっていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「チョンホに聞いていたが、聞きしに勝る怪力だな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イム・ジュファンは、愉しそうに笑っていたが、刀の打ち合う音が聞こえ顔に緊張が走た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「まだ、片ずいて居なかったな・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクとウ・サンジョンが戦っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
お互いに一歩も譲らず、一進一退の戦いだったが、ウ・サンジョンがイム・ジュファンに気が付き、一瞬隙が出来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その隙にソンシクの回し蹴りが決まった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ウ・サンジョンの身体がすっ飛び、木に強かに身体を打ち付けていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
固唾を飲んで見ていた下級官史達から歓声が上がった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「大丈夫か？ソンシク」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ええ・・何とか」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イム・ジュファンの問い掛けに、ソンシクは息切れしながら応えていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ウ・サンジョンは、木に打ち付けた背中の痛みに耐えながら、周りの様子を伺っていたが、県監やその側近達が捕縛されているのを見て総てを悟ったのだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホ達の目が自分から離れた一瞬、持っていた刀を腹に突き立てていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何をするんです！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホが気付き、ウ・サンジョンの腹から刀を引き抜くと傷口を抑えていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何・・・このまま生きていても死罪は免れん！拷問を受ける位なら此処で死ぬさ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「卑怯です！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「卑怯か・・・自分でしてきた事だ。例え県監の命令でも、何人もの人間をこの手で闇に葬ってきた。自分の番が来ただけの事だ・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホは言葉が出なかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「出来る・・・事なら・・・次に・・生まれ変われる・・なら・・ましな・・・生き・・方が・・したい・・な・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
動かなくなったウ・サンジョンの亡骸を地面に横たえると、チョンホは呆然と立ち尽くしていた。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002/29168553.html</link>
			<pubDate>Mon, 15 Aug 2011 02:57:04 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>旅路其の三十六</title>
			<description>チョンホ達は、見張りの目をかいくぐり、洞窟が一望出来る処まで近付き、様子を見る事にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監が取り捲きの役人達を連れ、洞窟の前に辿り着くと、洞窟の傍の小屋から商人らしき男人が出て来て、県監の側に近付き県監に挨拶すると手下の者を側に呼び何かを指図すると、洞窟の中から木箱が運び出されて来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
次々と、洞窟の中から運び出される木箱。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
運び出された木箱の一つを、取り巻きの一人のウ・サンジョンが開けて、中を確認すると手下に言い付け荷車に積み始めた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監が商人らしき男人に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「如何やら、此処此の近辺を探ってウロチョロとネズミが煩い。暫らくホトボリが冷めるまで此処を封鎖する事にする」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「中の連中は如何しますか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何時もと同じ手筈で・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監の言葉に、商人らしき男人は薄笑いを浮かべると&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「分かりました。何時ものように処分して置きますので・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、なまじ生きていると、何を言われるか分からん！死人に口無しと言うからな！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監は、そう言うとウ・サンジョンに木箱を早く荷車に積む様に言い付けると、急いで洞窟から離れる様に指図していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その様子を遠くから見ていたチョンホは、ヒョニに何か耳打ちをすると、ソンシクと二人で身を潜めながら洞窟の方に近付いて行った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
洞窟の中から、ヨンウン達が引き出されると、ヨンウン達は商人らしき男人に何か言われたのか、地面に穴を掘り始めた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヨンウン達が穴を掘る間、逃げない様に周りを取り囲んでいた無頼漢達は、穴が深く成るとお互いに顔を見合わせ頷くと、次々と短刀を抜いた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その様子を見て、穴から這い出て逃げ様とする者達に向かって、短刀を振り下ろすと、その手首に石が当たり無頼漢は短刀を取り落し手首を押さえて蹲っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
石は、チョンホが投げた物だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
無頼漢達は、一斉に石つぶてが飛んで来た方向に身構えると短刀を構え&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「誰だ！姿を見せろ！卑怯な！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「卑怯？私達を卑怯と言うなら、お前らは何なんだ？無抵抗の者に短刀を向けるのは、卑怯では無いのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの言葉が聞こえると、その場から引き上げ掛けていた県監とウ・サンジョンの歩みが止まった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「サンジョン」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監の言葉に、ウ・サンジョンは急いで踵を返し、無頼漢達の前に立つと、チョンホとソンシクを見据えていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「その掘られた穴は、墓穴のようだな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「・・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「役人で在りながら、何の罪も無い者達を殺そうとするとは、言語道断」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの言葉を聞いて、薄笑いを浮かべたウ・サンジョンは、刀を抜くとソンシクに斬り掛って来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクは、ひらりと身をかわすと、チョンホと横に飛びのき、身を屈めると、ソンシクとチョンホの後ろから、おびただしい石礫（いしつぶて）が飛んで来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
下級官史達が、チョンホとソンシクの味方をして投げている物だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
武力では、到底敵わない事は分かっているが、何かしらチョンホ達の手助けがしたいと思う下級官史達の気持ちがさせた事だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
次から次と飛んで来る石礫に閉口しながら、ウ・サンジョンは、ひらりと身をかわしながら、チョンホ達の側に近付いていた。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002/28320641.html</link>
			<pubDate>Sun, 10 Apr 2011 23:25:09 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>旅路其の三十五</title>
			<description>ヒョニは、酒席で男人の話題をさり気なく、少しずつ変えて男人が今手がけている仕事の事を聞き出していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
商人らしき男人は、美しい妓生が田舎者の自分に感心を持って呉れたのが余程嬉しかったのか、得意に成って色々と話していたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そしてその男人は、帰り際に他の妓生達に知られない様に素早くヒョニの手に何か握らせて&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「今日は、用事が有って帰らなければ成らないが、明日も来る。明日は泊っていくからお前が相手をしてくれ、床を共にしてくれたら、此れを沢山やる」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言ってヒョニの手を握りしめ撫で廻すと、脂ぎった顔にいやらしい笑いを浮かべ、耳元で&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「明日が、楽しみだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言うと、その男人は帰って行ったが、ヒョニは掴まれて撫でまわされた手の感触がおぞましく直ぐにでも洗い流したい衝動を抑え、手で握りしめた物を見ずに布で包み着替えると急いでチョンホ達が待つ酒幕に戻っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
酒幕に戻り、チョンホ達に事の次第を話すと、布を広げて男人が握らせた物を見せたが、チョンホもソンシクも、そして戻っていた、乞食両班のイム・ジュファンもそれを見て唖然としていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
布に包まれて居た物は、銀の塊だったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「此れは・・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「銀塊ですね。それもまだ、何も手を加えていないように見受けられますが・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
銀塊を手に取って、眺めていたチョンホが側にいたイム・ジュファンに銀塊を渡すとイム・ジュファンは&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「如何やら、この近辺で行方知れずになった若者達は、この銀塊に関係しているようだな・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「もしかして・・・・銀の採掘をしていると言う事か？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの言葉に、イム・ジュファンは&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、多分そうだろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「確か、此の地方の銀の採掘は国法で禁止されていた筈ですが・・・悪党の遣りそうな事ですね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホは、そう言うと黙りこんで何か考えている様なので、ソンシクはイム・ジュファンに&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ヨンウンが連れ込まれた場所が怪しいと思いますが・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「グンミンに案内されて、連れていかれた近辺を歩いてみたが、見張りの人数が多くて側に近付く事は無理だった。あれだけ厳重に見張っているんだ、間違い在るまい。近付くのは、昼間は無理だろうな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
二人の会話を聞いていたチョンホは、ヒョニにペク・イルソプと幼馴染だと言う見張りの役人を呼んで来る様に言うと&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ペク・イルソプの幼馴染に協力を頼みましょう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おい、チョンホ！本気で言って居るのか？上司に報告するかもしれないぞ・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「上司に報告するくらいなら、とっくに我々の動きを知らせている筈ですし、それにヒョニにペク・イルソプに隠れて居る様にと言付けした位ですから、悪い人間ではなさそうです」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの言葉にソンシクは&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうか・・・チョンホお前、その幼馴染が此の近隣の地理に詳しいのを踏まえて利用しようと言う事か？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「利用するとは、人聞きが悪いですね。正義の為に働いて貰おうと言う気持ちなんですがね！イム・ジュファン殿は如何思われますか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうだな、悪い奴では無さそうだ。此処は幼馴染を助けると言う名目で、協力して貰ッた方が良いだろう。他にも県監の悪事に眉を潜める者達も居よう、自分達の手で不正を暴く様にしてやる事も大事な事だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イム・ジュファンの言葉に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「自分達の手で不正を暴くと言っても、下級官史達では県監に太刀打ち出来る筈が無いと思いますが？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イム・ジュファンは、笑いながら&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「君達が居るではないか！漢陽の領義政大監が信頼して、江原道・三陟で都護府使を勤める甥のチョ・ソンハの元に行かせたであろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イム・ジュファンの言葉に、チョンホとソンシクが顔を見合わせると&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ソンハから君達の事は聞いてる！漢陽でも三陟でも助けて貰ったと、楽しそうに話していたからね。君達とは、一度会ってみたいと思って居たんだが、こんな形で知り合いに成れるとは思って無かったから、つい嬉しくてね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「チョ・ソンハ殿とは、如何言う関係何でしょうか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今まで、乞食両班と思ってぞんざいな口を聞いていたソンシクだが、チョ・ソンハと知り合いと聞き、態度を改めイム・ジュファンに聞いてみると&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そう態度を改める事も有るまい。着物は、ボロボロで散々君達にたかっていたんだ。胡散臭い男だと思われても仕方あるまい。気にするな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そう言って頂くと、私も気が楽に成ります」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「私は、チョ・ソンハとは、幼馴染で父が領義政大監の下で働いているんだ。実は、前々から銀の横流しが噂に成っていたんだが、前王が失脚して新しい王様に成り、事の次第を調べる様にと密命を受けたのだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「では、貴方が暗行御使殿・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホとソンシクは絶句していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
噂では聞いた事が在る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
暗行御使・・・王の勅命を受けて、秘密に行政を監察して、必要な時は現場で王を代理して判決を下し処置をする権限を持つ王の特使なのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「噂の真相を調べていたのだが、県監の悪事が中々掴めずにいた所、君達に出会ったと言う訳だ。悪く思うな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いいえ、そう言う訳では、身分を明かす事が出来なかったでしょう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホとソンシクは、イム・ジュファンの手に在る馬牌を見て、イム・ジュファンを改めて力強い味方だと確信すると同時に、県監の悪行を暴き、罪の無い役人達や民を救える事が出来ると、安心出来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
此れ以上の味方がいようか、多分酒幕の陰でイム・ジュファンが話していた相手は、イム・ジュファンの手の者だろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後は、ヨンウンが連れ込まれた洞窟の中で、採掘されているだろう銀塊を動かぬ証拠として監察に付き付け悪事を暴くだけだが、県監に気付かれ怪我人を出さない様に慎重に事を進めなければならないのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
部屋にペク・イルソプの幼馴染を呼んで、ペク・イルソプを助ける為に県監の悪事の証拠を掴みたいと、説得を試みた所、下の役人の殆んどの者が県監や県監の取り巻きの上司達に嫌悪感を持っているが、命が惜しく見て見ぬ振りをしていたと、涙ながらに話してくれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ペク・イルソプの幼馴染の話しによると、県監が時々、取り捲き達を伴い噂の山の方に出向く事が有り、帰りには荷車に何か乗せて戻って来ると話していたが、決して取り捲き以外の役人を近づける事が無いと話してくれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホは、獣道の所在を聞くと、山に通じて地元の猟師しか知らない、獣道が存在している事を教えて貰っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そう言えば・・・明日、山に行く筈です」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何故分かる？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「夕刻、一旦官営に戻った処、荷車の支度をしていましたから」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「明日か・・・丁度良い、現場を押さえれば、言い逃れ出来無いでしょう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「チョンホ、急ぎ過ぎじゃないのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いや、良い考えかも知れぬ。今度、何時山に行くか分からないからな。私は手の者たちに連絡して支度をさせる」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言うとイム・ジュファンは部屋を飛び出して行った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ペク・イルソプの幼馴染は&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「私は、明日県監様が出掛けた時を見計らい、皆さんをご案内します」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「外に居る他の役人達は、大丈夫か？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ペク・イルソプを助ける為だと言えば、協力してくれますよ！皆地元の仲間ですからね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言うと、ペク・イルソプの幼馴染は、何か吹っ切れた様な顔付きに成っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
翌日、ペク・イルソプの幼馴染から話しに引き込まれた下級官史から連絡が入り、県監が取り捲きの役人達を連れ官営から出掛けたと連絡を受けるとチョンホ達は酒幕を後にしたが、チョンホ達を監視していた下級役人達が一緒に付いて来てしまった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
如何やら、横暴な上官や県監の遣り方に憤慨してチョンホ達の味方に成ったようだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
漢陽の、領義政大監から通達の有った成均館の儒生。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
下級官史達は、イム・ジュファンの事はまだ知らないが、此の若い二人が通達の有った成均館の儒生に間違いないと思えていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
此の現状から救って貰えるなら、此の二人の若者にどんな手助けをしても良いと考えて、いざと成ったら上官に抵抗しても二人を助ける気持ちに成っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホ達は、ペク・イルソプの幼馴染の案内で、獣道から噂の山の麓に入り込んでいた。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002/27603800.html</link>
			<pubDate>Mon, 03 Jan 2011 02:14:17 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>旅路其の三十四</title>
			<description>その日は、行方不明に成った若者達の事を調べに、近隣の村に出掛けたのだが、チョンホの考えでヨンウンとグンミンは別々に村に入って別行動をする様にと言われていた為に、ヨンウンだけが捕まりグンミンはその後を追い掛けたのだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホ達は、ヨンウンが連れて行かれた先をグンミンが確認して戻って来るのを待つ事にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その日の夕刻、グンミンは酒幕のチョンホ達の元に戻って来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ヨンウンが連れて行かれた先を突き止めて、もう少し早く戻りたかったんですが、見張りの警戒が厳しくてやっと抜け出せたんです」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンミンの話では、近隣の村に近付くと遠巻きに、ヨンウンの様子を窺う男人達が居た為、それと無く離れた場所から隠れて様子を見て居た所、その男人達は周りに人影が無い事を確認すると、ヨンウンに近付くと一言二言何か話していたと思ったら、急に短刀をヨンウンの脇腹に付き付け、ヨンウンの周りを取り囲む様にして連れて行ったと話していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
遠くから、その様子を見ていたグンミンは、慌てて手持ちの紙に事の次第を書き、近くで遊んでいた子供にその書付を渡しすと&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「これを町の酒幕に泊ってる、若い両班のパク・ソンシクと言う人に持って行くと、お駄賃が貰えるから直ぐに持って行ってくれ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お駄賃くれるの？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、ちゃんと貰えるよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「分かった、両班のパク・ソンシクと言う人だね！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「頼むな、坊主。大事な手紙なんだ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言って書付を渡すと、先程ヨンウンが連れ去られた方に踵を返すと、走りだしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヨンウンを連れた男人達は、山の中に奥深く入り込んで行った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
離れてヨンウンを追い掛けながら、進んで行くと所々に見張りがいるので用心をしながら、見張りの目を盗んで奥深く後をついて行くと、ヨンウンは見張りが立っている洞窟の中に連れて行かれたので、洞窟の中から出て来るのをじっと待っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
夜遅く成って、洞窟の中から何人もの若い男人達と一緒にヨンウンも出て来たが、側に近寄れない以上洞窟の中で何をしていたのか知る由も無いが、出て来た男人達は全員疲れ切っている様子で、洞窟の直ぐ側に在る掘建て小屋に入れられ、外から閂を掛けてヨンウン達が出ない様にして、小屋の周りに見張りが立ち逃げ出さない様にしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンミンは、その事を確認すると物音を立てない様に、そっとその場所を離れ夜が明ける頃、見張りが油断して居眠りを始めるとやっと山から脱出出来たのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
山から出ると、その周辺を歩いて一通りの地形を覚え込んみ、只ひたすらチョンホ達の元に急いでいたが、町に入るとのんびりと歩き出していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
此の町に入ってから、見張られて居た事を思い出してわざと歩調を落したのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
酒幕の傍まで来ると、今まで遠巻きに見張りが居たのにその見張りの姿が見え無い事に不思議に思ったがチョンホ達の元に戻って来れた事に安ど感が湧いて来ていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンミンは、此処を出て若者達が行方不明に成った村を訪ねた時の報告を一通りチョンホ達にして、先程から不思議に思ってた事を口に出していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そう言えば、この酒幕の周りで見張っていた役人の姿が見え無い様ですが、いい加減見張るのに飽きたんでしょうか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンミンのその言葉に、ソンシクは苦笑して&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何、お前が居ない間に役人共が乗り込んで来たのさ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ええ・・・・一体何でですか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「名目は、此処に運び込まれた怪我人の身元調べだったが、既にその怪我人が此処に居ない事が分かると、真っ青に成って慌てて戻って行ったさ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの言葉を補足するようにヒョニが話して呉れた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「昨日、急に役人達が押し込んで来て、怪我人が居ると届け出が有ったって言うから、怪我人ならとっくに家に帰りましたよって言ったんだけど、部屋を改めると言って酒幕中の部屋を片っ端から調べて、居ない事が分かると慌てて戻って行ったわ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「用心して、怪我人を移しておいて良かったですね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「本当に、でもあの役人達、外に出るとヒソヒソと『怪我人が運び込まれた時に、撤収命令を出すからこんな事に成るんだ』って言ってたわよ。それに『仲間の役人を斬った事を知られたく無かったんだろう』って『動けるようなら傷は浅そうだが、此のまま姿を隠してくれていた方が安心なんだが』って何だか怪我をした役人に同情的だったわよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「皆、上官の命令に逆らう事が出来ないんでしょう。それに怪我をした役人を連れて行けば如何成るか分かり過ぎる位、分かって居るんでしょう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの言葉に、直ぐにあの役人を安全な処に移した事を良かったと思えた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あのまま此処に居たら、官営に連れ戻され口封じで殺され兼ねなかったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
官営に戻った役人達は、直ぐに上官に報告すると、報告を受けた上官ウ・サンジョンは一瞬驚いた顔をした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
深手とは行かなくても、斬った時の手応えは確かに有った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう簡単に、動けるとも思えなかったが、一応怪我をした役人ペク・イルソプの家に、他の役人を差し向けて、所在の有無を調べさせたが家に帰った形跡も無く、一体何処に行ったのか段々不安に成って来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
斬り付けた時、駆け付けて来たのは確かに酒幕に逗留している、あの若者達だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その夜は、怪我人を抱え込んだ以上動きは無いと思い、また自分が部下を手に掛けた事実を他の配下の者に知られたく無く見張りを引き上げさせたのだが、その隙を突かれた形に成っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
此の事を県監には、報告せずに内密に怪我をした役人の行方を探す事にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
県監に手抜かりが知れれば、自分も何時口封じをされるか分からないし、実際何人も此の手で始末をつけて来たのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
町中の医者に、酒幕で刀傷の手当てをしたか如何か調べさせ、傷の手当てをした医者を調べると、怪我の度合いを確かめたが、自力で動ける程は軽くないとの事だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
手当は、その時だけでそれ以降その怪我人を見てはいないと言う事だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一体、ペク・イルソプは何処に姿を隠したのか？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
まだ、医者の手当てが必要な身体の筈なのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今まで、県監に忠節を誓い働いて来たが、自分の部下を手に掛ける事に成りウ・サンジョンの気持ちに陰りが出て来ていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一通りの話を聞かされた、グンミンは&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「段々ボロが出て来ましたね。悪い事をしていて、お日様の下を歩くなんてお日様が許しちゃ呉れませんや」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あはははは・・・グンミンお前はお日様に許されたくちだからな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いやですよ！パクの若様・・・俺は、今では若様達のお陰でお日様の下を大手を振って歩ける身分ですから」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうですね、悪い事をしていれば必ず綻びが出て来ますから・・・お日様も黙ってはいないでしょうね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「チョンホ何か良い案でも有るのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「今は何とも言えませんが、此処はイム・ジュファン殿が鍵に成ると思いますよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「乞食両班のイム・ジュファンか。確かに何か隠しているな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ええ、私もそう感じています。何せ此処の役人達とは係わりが無さそうですし、私達が手助けされて居る事は事実ですからね。イム・ジュファン殿が何者でも敵で無い事は確かでしょう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの含みの有る言葉に、ソンシクも何か思い当たる節が在るのか、其れ以上聞く事もしなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
怪我をした役人のペク・イルソプが、姿を消した事で県監の手下で、上官のウ・サンジョンが慌てて所在を探す中、チョンホは酒幕で話をしてくれた女人達を保護する事を考え、イム・ジュファンに頼んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
上官のウ・サンジョンに依って酒幕に居るチョンホ達に、再度見張りが付けられたが、見張りをしている役人達は、如何やら怪我をしたペク・イルソプに同情的な事が分かり、表面上は見張りをしていても、チョンホ達の行動を上官に報告する者は一人もいなかったのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その事は、チョンホ達に幸運だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンミンはヨンウンの事をチョンホ達に報告すると、イム・ジュファンと一緒にヨンウンが連れ去られた山の方に出向いていった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
他にも人手が必要だったが、その時はイム・ジュファンが心当たりが有ると言って心配無用との事、その行為に甘える事にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
見張りの中の一人が怪我をしたペク・イルソプと幼馴染だと言う事を、ヒョニが聞き出すと、その役人にペク・イルソプが無事でいるとを知らせると、涙を浮かべて喜んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
姿を現すと、自分達の手でペク・イルソプを捕まえ、内密に殺さなくてはならない為、此のまま隠れていて欲しいと言付けまで頼まれてしまい&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「皆さん、良い方なんですよね。只上官の命令で、罪が無い事が分かっていながら、同僚に危害を与えなければならない事が辛いようです」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒョニはそう言うとしんみりと&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「早く仲間同士で、危害を与える事が無い様にしてあげたいですね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうだな、自分の欲の為に部下を犠牲にして良いと言う事は無いからな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの言葉に、皆も同じ気持ちだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そんな時、妓房から県監と密談していた商人らしき男人が酒を飲みに来ていると連絡が有り、チョンホは暫らく考え込んでいたがヒョニを側に呼ぶと何やら耳打ちをしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
妓房では、商人らしき男人が余程景気が良いのか妓生を全員呼んで、妓房は貸し切り状態に成っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「今日は、お役人様達は御出でに成らないんですか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、今日は此の者達に沢山酒を飲ませてやってくれ、仕事がうまくはかどって気分が良いんだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それは、良かったです事。お前達そそうの無い様にお相手するんだよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
妓房の女将の声に、妓生達はにこやかに酌をして客の相手に成っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
商人らしき男人は、妓生の一人に目を止めると&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「見掛けない妓生だな！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、あの子ですか？私の姪なんですけど、漢陽から遊びに来てましてね。折角ですからご挨拶させようと此方のお座敷に連れて来たんですよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おお、漢陽から来たのか。どうりで垢ぬけて居る筈だ。こっちに来て酌をしてくれ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
呼ばれた若い妓生は、ゆっくりとその男人の側に行くと、ニッコリ笑って酌をしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「流石漢陽の妓生だけ在るな、華やかで美しい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その美しい妓生は、はにかみながら酌をしていたが、その男人はその妓生が気に入ったようで、傍から放さず面白い話を聞かせて、その妓生の気を引いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
男人に気に入られた妓生は、ヒョニだった。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002/26960113.html</link>
			<pubDate>Sun, 24 Oct 2010 01:06:44 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>旅路其の三十三</title>
			<description>「あの老婆には、悪い事をしました。あの老婆が官営を訪ねて来て、孫息子が行き方知れずに成ったので探して欲しいと私に頼んで来たので、色々とその時の状況を聞いて捜査をしようとした矢先、上司からその一件には係わる事は罷り成らぬと言われ、理由を尋ねても知る必要など無いと言われ取り合って貰えず、翌日あの老婆が訪ねて来ても上司からの命令で話を聞く事も出来ずに・・・・其れからは姿を見ると自責の念にかられ老婆を避ける様に成っていました」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その役人は、肩を落として帰る老婆の後ろ姿に亡くなった自分の祖母を思い出したと話していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
老婆を避ける様に成って、老婆が肩を落として帰る後ろ姿を見る度に、何か老婆に申し訳無く思い上司に相談したが、けんもほろろに扱われ、係わり合い成るなと再三の注意を受けたが、孫息子を探し周る老婆が哀れに成り、秘かにその孫息子が行方知れずに成った時の事を調べ出していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その事を知った上官に呼び出され、今回の事に成ったのだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
怪我をした役人は老婆の孫息子の事を調べるうちに、県監の今まで見えなかった闇の部分を知る事に成って、驚きと共にその事を黙認するしか無い現実に遣り切れない思いで胸が潰されそうに成っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今まで仕えた上官の中でも、民の事を考え決して己の欲望を満たす為に動く上官では無いと、尊敬の念を持っていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
だがそれは、あくまで表の顔で裏の隠された顔で、自分に盾を突く者達を平気で罠に掛け有りもしない罪を作り貶めていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今度の一件は、他に行方知れずに成っている若者達とも関係している事が分かり数人の役人が係わっている事も分かって来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう思っても、下級役人の自分には何の手だても無いまま時間だけが過ぎて行ったが、此処数日上官達の動きが慌ただしく、町に入って来た旅の両班を見張る様な行為にもしかして領議政大監より通達の有った成均館に通う方々かも知れないと思ったが、余りにも若い二人に人違いかも知れないと疑心暗鬼に成っている官営の役人達を見ながら、もしかしてあの二人なら手助けをして呉れるのではないかと一筋の望みを持って内密に尋ねる矢先だったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一通りの話を聞いていたチョンホとソンシクだったが、同じく話を聞いていた乞食両班のイム・ジュファンもその話しを聞いて何か考え込んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
傷は浅手でだったが、命を狙われた役人が又襲われ無いと言う保障が無い以上、怪我をした役人を其の儘にして置く事も出来ず取り合えず安全な処に移す必要が有った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
乞食両班のイム・ジュファンの提案で、怪我をした役人を取り合えず人目に付かないように荷車に乗せてござを被せ他の荷物を乗せると外に運び出した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュファンが他に隠れ家として安全な処が有ると言うので、此処は、ジュファンを信用して怪我をした役人の事を頼む事にしたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
怪我をした役人の話では、如何やら県監の命令で内密に他の役人が動いて居るようで、その中の一人が隠れる様に人目を気にしながら出掛けるのを見ると、こっそり後をつけて行くと、山間の谷間に入って行ったが見張りが居て、其れ以上は跡を追う事は困難で何をしているかは、不明だが何か有る事は確かだと話していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホ達は、怪我をした役人の話で、官営の役人が当てに出来ないどころか、もしかしたら敵対しなくては成らない現状だが、怪我をした役人の様に県監の不正を見かねて正義の為に動く者が居るかも知れないと微かな希望を持つ事にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュファンが安全だと言う場所に怪我をした役人を移すと、丁度グンミンが戻って来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あの商人みたいな男人は、此の先に在る山間の谷間に入って行ったので、そのまま後を付けましたが、途中から見張りが厳しく後をつけるのが困難で・・・しかし、あれ程見張りが居る処をみると、余程知られたら困る事でも有るんでしょうね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンミンの報告に、その山に何か秘密が在る事は明白だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホは、暫らく何か考え込んでいたが、ソンシクに&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ヨンウンに働いて貰いましょう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「確か行方知れずに成った孫息子は、身体つきがヨンウンに似ていたな・・・・ヨンウンを餌にして悪党を釣り上げようという魂胆か？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「餌にするとは、聞こえが悪いですね。いっそヨンウンに相手の懐に潜り込んで貰おうと考えただけです」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「まあ、どちらにしても、そうしないと糸口が掴めまい！ヨンウン済まないが頼む」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「人助けに成る事ですからね。それにあの婆さんが可哀想で・・・俺でよければ餌にでも何でも成りますよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヨンウンはそう言うと笑っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
翌日、ヨンウンとグンミンは近隣の村に出掛けたまま戻らなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その次の日、一緒に行動していたグンミンからの書き付けが子供の手によって渡されたのだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お兄ちゃんが、此処に来て此の手紙を　両班のお兄さんに渡すと、お駄賃を呉れると言ってたよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
手紙を持って来たのは、七歳位の子供だったが、子供にそう言われ手紙を受け取ると、ソンシクが多めに金子を出して子供の手に金子を握らせていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「有難う。助かったよ坊や、何処で此の手紙を渡されたんだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「此処から、二つ先に在る村の外れだよ。弟と遊んでたら、お駄賃を呉れるって言うからさ、此処まで来たんだ。おいら、弟や母さんに美味しいお餅食べさせてやりたくてさ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言うと、ソンシクから貰った金子を巾着の中に大事しそうにしまい込んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうか、美味しい餅を弟やお母さんに食べさせてやりたいのか・・・其れなら態々遠い処を手紙を運んで貰ったんだ。別に餅をやるから、その金子はお母さんに渡してやればお母さんも喜ぶだろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホはそう言うとヒョニに言って、別に餅を用意させ風呂敷に包んで子供の背中にくくり付けてやった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「こうすれば落さなくて済むからね。皆で食べなさい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
子供は、お駄賃とヒョニから沢山の餅を貰い嬉しそうに帰って行ったが、その後ろ姿を見てヒョニが&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「弟やお母さんに餅を食べさせてやりたいなんて・・・父親は居ないのかしら？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「親の居ない子等、大勢居る。お前もそうだったろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクにそう言われ、ヒョニは一瞬寂しそうな顔をしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
兄の事を思い出していたのだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
親に死なれて、兄と二人で生きて来て、目の前でその兄が死ぬ処を見ていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あの子は、それでも母親が居るだけ幸せではないかな？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクは、ヒョニの寂しそうな顔に気が付かない振りをして言った言葉だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンミンの書き付けには&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
『ヨンウンが、男達に連れ去られた。後を追う』&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それだけが書かれていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
前もって、何か有ったら呉々も抵抗だけはするなと、怪我をしない様にとチョンホが言い含めて居た為に、ヨンウンは無抵抗で捕まったのだろう。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002/26566176.html</link>
			<pubDate>Tue, 14 Sep 2010 00:23:02 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>旅路其の三十二</title>
			<description>チョンホは役人らしき者達に監視されてる事と、老婆の行き方知れずに成っている孫息子の事を相談した役人の態度が気に成って酒幕の女将に官営の高官で在る県監（従六品）の普段の様子を聞いてみたが、この町にいる高官は民の事を考えて呉れる優しく思いやりの有る高官だと褒めていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
老婆の訴えを聞かないのは、下の役人で面倒な事に係わり遭うのが嫌なのだろうと言う事だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
面倒な事と言っても、最初は親身に成って老婆の話を聞いてくれていたと話していたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
翌日、掌を返した様にと言うのは・・・・多分老婆の話を聞いてから、翌日に掛けてその役人に対して何かしらの働きかけが有ったのだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
下の役人が勝手に訴えをもみ消す事は、出来ない筈である。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その役人の上官、若しくは其れ以上の立場の者の指図なのか？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
三陟の官営に居た判官キム・ドンギュ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
汚職に塗れ、私腹を肥やすキム判官の様な役人等、何処にでもいるが、この町に居る県監の評判の良さにチョンホは、何か引っかかる物を感じていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それ程、思いやりの有る人物なら、下の役人も老婆の話しをうやむやにする筈は無いと考えていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
現に、その役人は、老婆の話を聞いた時は、親身に成っていたと言っていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何か有る！！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう考えたチョンホは、急に妓房に行きたいとソンシクに話していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「珍しいな、お前から妓房に行きたいなんて、如何言う風の吹きまわしだ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いいえ、別に・・・只此の町の役人達が出入りすると思い、何か妓生達の噂話しに出るかも知れないと思っての事です」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「酒が入ると迂闊に話をする奴も居るからな・・・・何か手掛かりがつかめるかも知れない。よし行こう！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言うと、早速酒幕の女将に妓房の場所を聞いて、出掛けたが、田舎の妓房と言っても、其れなりに賑わっていて、夜が華やかに彩られていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホとソンシクは、普通なら書堂に通う年頃で妓房に通うには若く、一応乞食両班のイム・ジュファンに社会勉強の為にと言う名目で連れて行って貰う事にしたが、経費はもちろんチョンホとソンシクの負担だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
始めての客と言う事も有り、通された部屋は隅の方の寂れた部屋だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
生憎、主だった妓生達は、常連の官営の役人達の座敷に出てしまい、残っているのは売れない妓生と賄いの女中だけだったが、その方がチョンホ達には好都合だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
妓生と賄いの女中は、妓房に慣れていないだろう年頃のチョンホとソンシクの初々しさと、整った顔立ちに女心が刺激され親切に色々と話を聞かせてくれたのだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホ達は、思いやり深い高官で在る県監の噂に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それ程の人物が、この様な田舎に埋もれているのは、勿体ない。漢陽に出て祭り事をした方が、良いのではないでしょか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「民に慕われる様な役人等、ほんの一握りだろう。あやかりたい物だな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言ってわざと高官を褒め挙げて妓生達の様子を窺っていたが、乞食両班のイム・ジュファンが&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そんなに出来の良い役人なんかいる物か、如何せあくどい事等しているんじゃないのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
妓生が側にいた賄いの女中の顔色を見ていたが、声を潜めると&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「内緒の話ですけど、表向きは、評判の良い方ですが、裏では相当あくどい事をしていますよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その言葉にソンシクは自分達の感じていた物が、間違いないと確信していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
妓生は、俯いて話を聞いている賄いの女中の様子を見ながら、話を続けていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「本当は、この賄いの女中は、元は両班の奥さんだったんですよ。高官の策略でご主人が濡れ衣を着せられて、身分を奴婢に落されて、こんな処で働いていますけどね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
気の毒そうに話していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ほら見ろ、そんな善人の役人なんかいないのさ。金儲けと権力しか考えていないのだろう。表向き善人を演じていれば、事が露見した時部下に罪を着せる事も出来るからな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュファンの言葉に、その妓生は隠された高官の噂話を聞かせてくれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
賄いの女中に、罪に落された経緯を聞き出し、妓生から聞いた噂に高官の表の評判と裏腹な隠された裏の顔を垣間見た気がした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
下女の話が本当だとしたら、見えない処で行われているであろう高官の悪行に激しい嫌悪感を抱いたチョンホ達だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そして、一連の若者達の行方知れずに、何か関与しているのではとの疑惑が湧いて来て高官の身辺を秘かに調べる事にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
妓生の話だと県監は、今夜秘かに呼び付けた商人の様な男人と密会していると言うのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホは、妓房の下女に酒幕に使いを出してグンミンを呼んで貰うと、県監と密会していた商人らしき男人の身辺を調べる様に話し、グンミンも心得ている様に直ぐに行動に移していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホ達は、一頻り妓生と賄いの女中から話を聞き出すと、妓房を後にしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
酒幕に帰る途中で、何か男人の言い争うような声を聞いて、思わず足を止めると声が聞こえた方から&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
”何をするんですか!!”&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
男人の悲痛な声に、チョンホ達は声の方に駆けだしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声の主は、もう一人の男人に斬り付けられ、よろめいた処にもう一度斬られそうに成っていたが、駆け付けたチョンホ達に助けられ、斬り付けた男人は舌打ちをすると顔を見られない様にして逃げて行った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
残された男人が怪我をしていたので、取り合えず酒幕に連れて行き医者を呼んで手当をして貰ったが、思ったより怪我の具合が軽かった様だが、その男人は逃げた男人に斬り付けられた事が信じられないと言う様に茫然としていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
取り合えず、今夜は酒幕に泊めて様子を見る事にしたが、その男人は眠れずに夜を明かした様だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
翌朝、酒幕の女将が部屋に薬湯を持って来て、その男人の顔を見ると驚いた様に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「まあ、怪我人が運び込まれたって聞きましたが、お役人様だったんですか？一体何が有ったんです？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「女将、この男人と知り合いか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの問いに&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ええ、官営のお役人様で、あのお婆さんの行き方知れずの孫息子の話を聞いて呉れたお役人様ですよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「確か、掌を返した様に老婆の訴えを退けて、老婆から逃げ回っている役人でしたね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの言葉にその役人は身の置き所が無い様に小さく俯いてしまった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何か訳が有るのだろう、良かったら話してみて呉れないか。私達に出来る事が有れば手助けができるかも知れない！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの言葉に、その役人は暫らく黙って考え込んでしまったが、チョンホもソンシクも決して話を急がせず、その役人が話し出すのを待っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
暫らく考え込んでいた役人が、重い口を開くと&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「失礼ですが、貴方方は、もしかして領議政大監様から通達の有った成均館の儒生で在られるパク・ソンシク様とミン・ジョンホ様でしょうか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その問いにソンシクは&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、そうだが、此処の官営にも如何やら通達が有ったようだな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうですね。しかし解せませんね。通達が来ていながら陰で私達を見張っていましたからね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「まあ、チョンホそう言うな、何か訳が有るんだろう？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクは、その役人の顔を見ながらチョンホの言葉を押さえると、その役人が次に話し出すのをじっと待っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その役人は、覚悟を決めたのか重い口を開いて話しだした。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002/26260424.html</link>
			<pubDate>Sun, 15 Aug 2010 03:12:32 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>旅路其の三十一</title>
			<description>酒幕で行方知れずの若者達の話を聞くと、此のまま旅立つ事も憚（はばか）られチョンホとソンシクは此の町に逗留する事を決めたが、二人の雰囲気にヨンウン達が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「如何します？此の町に少し逗留しますか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうだな・・・私の領地まで後僅かだが、何か引っかかる。少し様子を見る事にしようと思うがチョンホは如何思う？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうですね、此処まで来たらそう急ぐ事も無いでしょうから、此処に逗留するのも悪く無いと思いますね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホとソンシクの会話で此処に逗留する事が決まると、早速ヨンウンが&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それでは旅籠を探して来ますので、少し此処で待っていて下さい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヨンウンが急いで酒幕から出ようとした時、話を聞いていた酒幕の女将がソンシクに近付いて来て&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「もし、宜しかったら、私の処にお泊まりに成りませんか？部屋が何部屋か空いていますし、お安くして置きますよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
酒幕の女将は、チョンホ達と一緒に居る如何見ても乞食にしか見えない両班のイム・ジュファンを見ながら、そう言って来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
金子を持っていたら、幾ら何でも仲間に擦り切れて薄汚れた着物を着せて居ないだろうと女将成りに判断し、旅籠代を心配して言って呉れた事だったが、チョンホとソンシクは、女将の言葉に苦笑するしかなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「如何する？チョンホ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうですね、旅籠に泊るよりは此処に居た方が私達も動きやすいですし、何かしらの情報が入ると思いますね。見た所常連客も多い様ですから」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホにそう言われ、辺りを見渡すソンシクだったが、先程声を掛けて来た男人も近隣に住んでいるような出で立ちだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの言葉で、ソンシクはすかさず女将に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「宜しく頼む」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
部屋に案内されて、荷物を置いたが先程の老婆が何時の間にかちゃっかりとヨンウンにくっいて部屋まで上がり込んでいたがチョンホ達は追いだそうとせずに老婆の話しを聞いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホはグンミンを呼ぶと、ヨンウンと二人で町を歩いて様子を見て来る様に話すと、老婆が町の案内をすると言ってヨンウン達と出掛ける事に成った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「町を見物したら、婆さんを家まで送って来ます」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、頼んだ。私達も別行動で町の様子を探って来る。何かおかしい事が有っても今日の処は様子を見るだけで、必ず私達に知らせる様に」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「若者ばかりが行方知れずに成っていますからね、もしかして何か有るかもしれません。呉々も用心して下さい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言うと、ヨンウン達を送り出してチョンホ達も町の反対側から町の見物をする事にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒョニは酒幕の手伝いをしながら、客の噂話に耳を傾ける事にして、早速女将の手伝いを始めていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
旅籠代を心配される原因に成った、乞食両班のイム・ジュファンは単独で町にふらりと出掛けたが、相変わらず得体のしれない部分が有りヒョニの好奇心をくすぐる事になった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホは、ヨンウン達と別行動でソンシクと町をぶらりと散策する事にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
忠州程の賑わいは無かったが、其れなりに人々の息吹が感じられ忙しそうに擦れ違う人々は、チョンホとソンシクの一見呑気そうに歩く両班の若者に引き付けられる様に顔を盗み見ていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクは気にも留めずに、店に並べられた品物を手に取ってはチョンホに声を掛けて選んでいる振りをしていたが、店から離れた所からの視線を感じて様子を窺っていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「如何やら監視されている様だな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうですね。あの雰囲気は役人と言った処ですが・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「各官営に領義政大監依り私達の事が通達されている筈だが、役人なら声を掛けて来そうなものだが・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「此の町に入った辺りから視線を感じていましたが、声を掛けて来ない処を見ると何か後ろめたい事でも有るのでは？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうか、通達では私とお前の二人だけの筈だが、私達の人数が多いので本当に領義政大監から通達の出ている者か？様子を見ていると言う処だろうな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そんな処でしょうね。私達が通達の出ている者なら、黙って此の町を通り過ぎるのを待っていると言う処でしょう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「成る程、痛い腹は探られたくないと言う訳か・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「私達が此の町に逗留を決めたと知ったら、如何言う行動に出て来るか・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「さぞかし慌てるだろうな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
暫らく店の前で品物を見る振りをして、監視者の様子を見ていたが何も仕掛けて来ないのでゆっくりと歩きながら酒幕に戻る事にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホとソンシクが、酒幕に戻る頃にはヨンウンとグンミンも戻っていたが、乞食両班のイム・ジュファンも何時の間にか戻って部屋で横に成って寝ていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
部屋に入りヨンウン達に町の様子を聞いていたが、取り立てておかしな事は無い様に感じたが、老婆がヨンウンに話した事が気に成った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
老婆の話しでは、孫息子の姿が見えなく成って、二・三日待ったが帰って来る気配が無いので役人に相談した処、最初は親身に成って話を聞いて呉れていたが、翌日に成るとけんもほろろに取り合って呉れず、忙しいの一点張りで追い返される始末だったと言う事だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
老婆は何度も役人に話を聞いて欲しいと頼んだが、そのうち老婆の姿を見掛けると役人の方が老婆を避ける様に成っていたというのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「役人が取り合わないのは、何か理由が有る筈だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「行方知れずに何か係わりが有るるかもしれませんね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「兎に角少し様子を見て、如何するか決めよう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホ達が話している間、ジュファンは寝ていたが、実は寝たふりをして話を聞いていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
部屋に夕食の支度が運ばれ、チョンホが厠に行こうと部屋から出ると、ヒョニがそっと側に依って来るとジュファンが酒幕の陰で誰か他の男人とヒソヒソと話し込んでいたが相手の雰囲気が役人の様だったと話してくれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホは手短にジュファンを監視する様にヒョニに頼んで、厠に行き部屋に戻ると何事も無かった様に食事を取っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
果して、チョンホ達を監視しているのはジュファンなのだろうか？其れとも此の町の官営の役人なのだろうか？其れともジュファン自体が官営の役人なのだろうか？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何か得体の知れない空気に、困惑しながらチョンホは考えを巡らせていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
官営の役人達は、昼時にふらりと町に現れたチョンホ達が何と無く気に成り、もしかすると領義政大監依り官営に通達の有った両班の若者達かと思い様子を見ていたが、聞いていた話と違い人数が多いので確信が持てずに遠巻きに様子を窺っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
もし、通達の有った若者達なら何事も無く町を通り過ぎるのを待つだけだったが、昼を酒幕で食べても出て行く気配は無く、剰（あまつさ）え酒幕に逗留と決めた様子に困惑を隠せなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
人間違いならそれで良いが、もし領義政大監依り通達の有った若者なら、ひと波乱起きそうな嫌な予感に気持ちが暗く成るのを止め様が無かった。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002/25871594.html</link>
			<pubDate>Sun, 11 Jul 2010 03:33:06 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>旅路其の三十</title>
			<description>忠州を盗賊摘発のドサクサに紛れ、旅立った形に成ってしまったチョンホ達だが、口には出さずともあの女人の行く末が穏やかで在る様にと思う心は一緒だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
漢陽を旅立ってから秋も大分深まり、肌寒い日が続いていたが、チョンホ達は何事も無かった様に穏やかな旅を続けていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何か、こう何も無いと退屈ですね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何だグンミン、お前は揉め事が好きなのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「揉め事が好きって事は無いですよ。何にも悪い事は無い方が良いに決まってますからね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうですね、何も無い穏やかな日が続く事は幸せな事でしょう。呉々も揉め事が起きない様にお前達も祈っていて下さい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの言葉にグンミンが首を竦めると、すかさずヒョニに脇腹を小突かれていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
忠清道・清州に在るチョンホの領地に入ると、チョンホ達一行は、領地を任されている執事夫婦に温かく向かい入れられていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「若様、大旦那様にお手紙を頂いてお待ちして居りました。予定より随分遅れての到着ですが、途中何かあったのでしょうか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「いや、別に何も無い、途中に在る温泉が気に入って数日逗留した位だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
のんびりと穏やかに答えるチョンホに執事は、途中でチョンホ達に何が起こっていたかは想像する事も出来なかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
領地に滞在中は、ヨンウンやグンミンも農作物の収穫を手伝いヒョニは執事の妻や娘と台所で賄いを手伝っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホはソンシクと一緒に農園や菜園を周りながら、下女や下男の話を聞いてチョンホは改めて領地を任してある執事の実直さに触れた様な気がして心が穏やかに成っていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
数日間をチョンホの領地で過ごし、次の目的地で在るソンシクの領地に向かい歩みを進める事にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヨンウン達が手伝った事で、事の他作業が進み旅立つ日には持ち切れない程の食材や酒を持たされたが、ヨンウンは重いとも言わずに、むしろ自分から進んで荷物を持っていたが、考えてみればその半分以上がヨンウンの腹の中に収まるのであってヨンウンにすれば苦には成らなかったのである。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
短い滞在では有ったが、その中でグンミンは執事から算術を教わっていたが、事の他呑みこみが早く商才が有る事に自分でも驚いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
秋晴れの中、進む一行の中に真新しいチマチョゴリを身に纏い嬉しそうにしているヒョニの姿が在った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの領地に滞在していた時に、執事の妻が新しく作って呉れた物だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今まで、古着しか着た事のないヒョニにとっては、新しいチマチョゴリを着るのが勿体なく、荷物の中にしまって持って行こうとするのをソンシクの一言で着る事にしたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「折角作って呉れたんだ、着たら良いだろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「でも、勿体ないので余所行きにしようと思います」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何、私の領地でもチマチョゴリ位新調してやるさ。お前はそれだけの働きをしているんだ、大威張りで着てて良いさ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうだよ、ヒョニが着ないと俺達も新しい着物を着れないだろう。折角作って貰ったのに・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
途中から予定外に道連れに成っていたヨンウン達の着物は、擦り切れていて流石にチョンホも可哀想に思い、秘かに執事に頼んでいたのだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
新しいチマチョゴリを着て歩くヒョニの姿は眩しかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今まで、地味で色あせたチマチョゴリを着ていたが、目の覚める様な真紅のチマと黄色のチョゴリに擦れ違う人々は、皆振り返りヒョニを見ていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
美形な両班の若者二人、そして連れの綺麗な娘とお供の二人、旅をしているチョンホ達は事の他目立っていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの領地・清州を旅立ち、ソンシクの領地全羅道・光州に向かっている時に、不思議な男人と道連れに成る事に成った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
身成りはみすぼらしく、見るからに落ちぶれた感じのする両班だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
此の当時、両班でも相当の財力が無く、官史に成りえない両班の末路は相当惨めな物だったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その両班はチョンホ達が旅籠を出た辺りから、何と無く着いて来ていたが、昼食時に成り見晴らしの良い山の上で昼食を取る事にして座り、旅籠で作って貰った握り飯を食べようとした時に、その男人が声を掛けて来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ほう、珍しい光景だな。両班が身分の低い者達と一緒に同じ場所で飯を食うとは」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
繁々とチョンホ達を眺めていたが&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「困った時は、相身互いと言う助けあいの精神が無くてはいかん。如何だその握り飯、同じ両班のよしみで私に恵んでくれぬか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「名前を名乗らずに、握り飯を恵んでくれと言うのも可笑しな話だ。事と次第に依ってはくれて遣らぬ事も無いが・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
相手は、自分達より年上だったが、余りの身成りの見窄（みすぼ）らしさと、それに反した横柄な態度に、ソンシクがそう言うと&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「貴公の言う事ももっともな事だ。私はイム・ジュファンと言う。如何だその握り飯恵んでくれ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「名前を名乗らせて、差し上げ無いと言うのも可笑しな話しですので、此れをどうぞお食べ下さい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホはそう言うと、自分の握り飯の包みから一つ手に取り、包みに残った二つの握り飯をジュファンに渡していたが、その様子を見ていたヒョニが自分の分の握り飯を一つチョンホに渡し、水の入った竹筒をグンミンがジュファンに差し出していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュファンと言う男人は、余程腹が空いているのだろう。むさぼる様にしてチョンホから渡された握り飯を食べていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
食事が終わり、歩きだすチョンホ達の中にジュファンの姿が在った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホもソンシクもその男人に着いて来いとも、着いて来るなとも言わず何時の間にか自然にチョンホ達一行に加わる形に成っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
夕刻、町に辿りつき旅籠を探すと当然の様にジュファンもチョンホ達の後に着いて宿の中に入って来ていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
余りの厚かましい態度に、ヨンウン達も驚いていたが、当のチョンホやソンシクが何も言わないのに自分達が文句を言う訳にもいかず、相手が両班と言う事も有りジュファンの行動を黙認する様に成っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジュファンは、時折黙って姿を消す事が在ったが、何時の間にか現れるとチョンホ達の中に入って歩いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホもソンシクも、その得たいの知れない乞食両班の事が気に成ったが、話の中に時折垣間見える知性の深さに驚き、自分達から離れずにいる事で、自分達の側に居るのは、何か目的が在るのだろうと考えて、敢えて何も言わずにいたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それ程大きく無い町の酒幕で、昼食を取っている時にチョンホ達の側に老婆が近付いて来ると徐にヨンウンの腕を掴んで&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ギョンインや、今まで何処に行ってたんだい！夜も眠れない程心配したんだよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
老婆の言葉に、酒幕の女将が驚いて&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「御婆さん、此の人はギョンインじゃないよ。人違いだよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
酒幕の女将の言葉で、我に返ったのだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その老婆は寂しそうな顔をして掴んだヨンウンの腕から手を放していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
驚くヨンウン達に、酒幕の女将は&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「此のお婆さんの孫息子が、二月程前から行き方知れずに成ってましてね。背格好の良く似た男人を見るとこんな風に成っちまうんですよ。決して悪気は無いんです、許して遣ってくれませんか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
両班が一緒の所為か、老婆の無礼を咎められたらと考え低姿勢で話す女将に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「許すも許さないも無い、わざとではあるまい。しかし、その孫息子は何処に行ったんだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの問いに、酒幕の女将は&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「さあ、私達も探したんですけどね・・・何処に行ったのやら」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「この男人と同じ背格好なら、相当目立つだろう。誰にも見られずに姿が消える事はあるまい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクと女将の話を聞いていた乞食両班は、何を思ったのか&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「他に行方知れずに成っている者はいないのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
乞食両班の問い掛けに、酒幕の女将は暫らく考え込んでいたが、何か思い出した様に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そう言えば、町外れに住んでいた若い男人が此処一月程姿を見せなく成っていますね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
女将のその言葉を聞いていた客の一人が&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「此の先の村にいた若者が、何人か二月程前に消えたと聞いた事があるな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あら、初耳だわ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「普段から、悪さばかりしていた奴らだから、居なく成って村の人達もほっとしているんだろう。探す事もしなかった様だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
客と女将の話を聞いていたチョンホとソンシクは思わず顔を見合わせると、乞食両班の様子を窺っていたが何か考え込んでいる様子に気が付かない振りをして&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何か、おかしいですね。一・二ヶ月の間に若い男人ばかりがいなく成るとは・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、匂うな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの言葉に乞食両班のイム・ジュファンが、思わず着物の袖口に鼻を付けて、クンクンと匂いを嗅ぎながらヒョニに&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そんなに匂うか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「旦那様の事では無いですよ！若様達は他の事を言っているんですよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言いながら笑うジュファンの瞳が笑って無い事に、気が付いているのはチョンホとソンシクだけだった。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002/25651700.html</link>
			<pubDate>Mon, 21 Jun 2010 01:53:39 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>旅路其の二十九</title>
			<description>チョンホ達は、盗賊捕縛の場所で後の事を呉々も頼み、忠州牧使令監に別れを告げると、チョンホの領地忠清道・清州に向かう事にした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
旅籠に置いて来た荷物は、ジョンファの無事の知らせに心底喜んだジョンファの兄ソンジンの取り巻きの一人のチャン・グンソクが自分から志願して馬でチョンホ達の後を追って届けて呉れる事に成った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンソクは、自分の浅はかな行動でジョンファを危険な事に巻き込んだ自分が許せなかったが、その事が切っ掛けで此の度の大掛かりな盗賊捕縛に繋がった事で、忠州牧使令監から&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「此の度の事は、不慮の出来事でお前も生きた心地がしなかったで有ろう。幸い盗賊共は一網打尽に出来た。もう気にするな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
忠州牧使令監の言葉に思わず涙が零せそうに成ったが、ぐっと堪えていると、忠州牧使令監がチョンホ達の荷物を旅籠から持って来る様にと、部下に指示を出しているの聞き付け如何するのかと様子を見ていたが、チョンホ達の後を追って届けるとの話を聞くと自ら届けたいと忠州牧使令監に志願していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンソクは、あのままチョンホ達と別れるのが嫌だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今なら、何故ジョンファの祖父や父親の忠州牧使令監がチョンホとソンシクを婿がねとして見ていたか、分かる気がしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あれだけの手柄を立てながら、自分達の手柄を自慢するでも無く、只名も無き女人の行く末を案じている事に驚きと民を思う心を見た気がしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンソクは、今まで忠州牧使令監の子息の取り捲きとして、好き放題にして来た事を思い出すと、恥かしく身の置き所が無い様な複雑な気持ちがグンソクの心を支配して来て、自分の成すべき事が分からなく成っていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
荷物を届けるのは、口実で只チョンホやソンシクと話をしてみたかったし、盗賊の人質に成ったヒョニがチョンホに弓を向けられた時、何故チョンホを信じきる事が出来たのか直接本人に聞いてみたかったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンソクは馬に荷物を括ると、馬に鞭を当て一路チョンホ達が向かった方向に馬を走らせていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
馬を走らせながらグンソクは頭の中で、もしあの時チョンホ達が居なかったら自分はどの様な行動をしていたか考えていたが、如何考えても盗賊の巣窟と成っていたあの森に辿り着く事は出来なかったと思い知らされていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンソクは、チョンホ達がジョンファとの婚姻話を断るのを聞いた時、ジョンファを侮辱された様な気がして許せ無かった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
二人に拒絶されたジョンファが、泣きながらチョンホ達の後を追って行くのを見た時、思わずジョンファの後を追いかけていたが、ジョンファが二人に追い付いて&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「納得出来ません！私の何処がお気に要りませんの？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジョンファの言葉に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「気に入らないとは言って無い！只私もチョンホも己の理念に従ったまでの事だが・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう返事を返された事が、グンソクの感に障った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
家柄も気立ても良く、美人で思いやりの在るジョンファとの婚姻話を簡単に断る二人が許せなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
話に聞くと、チョンホ達の家柄も相当なもので、嫁の候補が相当居るだろうと言う事は、ジョンファの祖父の大監の言葉でも分かっていたが、ジョンファを其処ら辺の女人と同じ様に思われた事がグンソクには許せなかったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンソクは、今まで秘かにジョンファの事を想って来たが、高値の花と諦めてジョンファの婚姻を祝福するつもりでいたが、チョンホ達二人が自分の理念に従い断る言葉を聞いた時、グンソクは如何してもどちらかにジョンファを妻にすると言わせたく成っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そんな時に、事件が起こった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何の躊躇も無く屋敷に飛び込み、盗賊相手に怯む事も無くいる二人に驚いた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
自分だったら、見て見ぬ振りで通り過ぎていただろう事に、チョンホ達が命掛けで何の縁も無い人達の為に戦っている姿がグンソクの目に焼き付いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何の欲も無く、只人の為に戦う姿は、今まで自分達がして来た事と何と大きな差が有るのか・・・・&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう思うと、グンソクは急に自分のして来た事が恥ずかしく成っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジョンファを民家に預け、一目散に忠州牧使令監の元に走っている自分がいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何故か、あの二人に対して卑怯な振る舞いだけはしたく無いグンソクだったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
忠州牧使令監に事の次第を伝え、役人を連れて盗賊に押し入られた屋敷に戻ると直ぐ様ジョンファを迎えに行ったが、預けた民家から住人と共に姿を消して居る事が分かると、言い知れぬ不安に襲われて茫然として居ると、忠州牧使令監の息子のソンジンがグンソクの異変に気が付き、問い詰められ事の次第を話していた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンジンは、父親が牧使を勤めるだけあって何か感じたのだろう、何時もと違い迅速に預けた民家の事を調べると、事の次第を父親の忠州牧使に報告に行ったが、其処でジョンファが人質にされ盗賊に連れ去られた事を知ったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホ達の姿が消えて居たが、現場を調べていた忠州牧使令監の&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「如何やら、チョンホ達は盗賊達の後を追った様だな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その言葉に、一筋の望みを託している自分がいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今まで神仏に頼んだ事等無いが、縋る思いで祈るグンソクの姿が在った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
もしジョンファが無事に戻る事が出来たなら、今までの行いを悔い改め民の事を考え弱い者を助ける為に行動する事を誓っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
近隣を探しながら時間だけが虚しく過ぎ去り、焦る気持ちに絶望的に成っていた時に、チョンホ達の傍に居たグンミンが現れた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お嬢様を連れ去った盗賊達の隠れ家を見付けましたので、直ぐに案内する様にとの事です。お急ぎ下さい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ジョンファは無事なのか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「私が此方に向かった時は、奥の小屋に他の娘と一緒に押し込められていましたが・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「チョンホ達は何をしてるんだ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンソクの苛立った様子に忠州牧使令監は、落ち着いた様に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「此処でこの男人を問い詰めても仕方在るまい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「小屋の傍には見張りが居て、側に近ずく事が出来ません。盗賊の人数は三十人程と見受けました」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンミンの言葉に、忠州牧使令監も心中は穏やかでは無いが、自分が動揺しては手抜かりを起こしかねないと静かに役人達を指図してグンミンの後を追た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
暗い夜道に提灯の灯りで足元を照らし、走るグンミンの足の速さは尋常では無く、松明を翳して馬で後を追う忠州牧使令監達はグンミンを見失わない様に必死だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンミンが持つ提灯の灯りだけが道しるべなのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
必死で馬を走らせ、森に着くと周りを囲む様に役人達に指示を出して森の中に入って行くと、其処で見る光景に思わず息を呑んで動けなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
焚き火の灯りに照らされて、チョンホが弓を引いてる姿が見えたが、弓の先には人質にされているチョンホ達の連れの若い娘の姿が在ったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
固唾を呑んで見ていると、チョンホの行動に盗賊の方が動揺して後ろにジリジリと後退っていたが、何かに一瞬気を取られた時、チョンホの指先から鋭く矢が放たれた瞬間、周りに居た役人達は思わず目を閉じていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
役人達は、娘の悲鳴が聞こえると思って居た所に聞こえて来たのは男人の唸り声で、目を開けると盗賊が右肩を押さえて信じられないと言う様に茫然としていたのを捕縛した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンミンに案内されて来る間に、殆んどの盗賊を縛り上げていた手際の良さに忠州牧使令監も驚きを隠せなかったが、ジョンファの話でその時の事を聞いて居ると、漢陽の領義政大監から父親の大監が貰った書簡に書かれて在ったチョンホ達の活躍を褒め称える領義政大監が決して大袈裟では無い事を物語っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
全ての盗賊を捕縛して後始末をしていると、チョンホ達は、此のまま旅立つと言って後の事を呉々も頼んで旅立ってしまったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンソクは馬を走らせながら、自分達が今までして来た事を思い起こしていたが、何れも人に誇れる事等無く、寧ろ人に嘲けられる事ばかりだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
只、その時の気分次第で日々を過ごして来たが、人々に如何思われようが構う事は無かった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
だから、今チョンホ達と出会い、チョンホの相手の心の奥底を見透かす様な眼差しに戸惑いを感じていたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
山を越え、暫らく馬を走らせていると村外れの酒幕で昼食を取るチョンホ達を見付けた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
馬から降りるとゆっくりと酒幕の側に行き、近くの木に馬を繋ぐと荷物を馬から下ろしチョンホ達が座っている処まで行くと声を掛けていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「旅籠に置いて在った荷物を持って来たが・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「有難うございます」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「済まなかった。あそこまで出向くと戻るよりも進む方が楽だったからな・・・・今此処に居ると言う事は食事はまだだろう。一緒に如何だ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンソクが座れるようにヒョニが座を譲り、酒幕の亭主に食事の追加を頼んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンソクは座ると、忠州でチョンホとソンシクにした自分の行動を詫びて、ジョンファを助けて貰った礼をしていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そうして、もう一度ジョンファとの事を考え直して欲しいと二人に頼んでいたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「私達に言わないで、自分が妻にしたら如何なんだ。私達の妻に成るよりもジョンファは幸せに成ると思うがな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「馬鹿な事を言うな、私では釣り合いが取れないし、ジョンファが可哀想だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「可哀想か如何か・・・・貴方に想われている事は知らないのでしょう？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それに私達は、はっきり断りを入れている。他の男人に取られる前に早く告白するんだな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
考え込むグンソクに&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「今までの事を、償う気持ちで此れからは動けば良いのではないでしょうか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
グンソクが考えて居た事を見透かす様に言うチョンホの言葉に&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうだな、確かに人に褒められた事では無い様な事ばかりして来たと聞いているが、此れから如何するかだと思うがな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうですね、信用して貰うのは大変ですが、己の行動を悔い改めて今から如何生きるかが大事ですね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホとソンシクの言葉に今まで胸に痞えて居た物が取れて行く気がした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「当たって砕けろと言うだろう。精々粉々に砕けてみたら如何だ？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「酷い言い様だ。まるで私では駄目に聞こえるが」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「何だ、自信が無い様に見得たが、精々頑張るんだな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「多分、想いは伝わると思いますよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
二人の言葉に穏やかな自分が居るのが不思議だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
食事をしながら一頻り話し込んでいたが、チョンホ達の足を此れ以上止める訳けにもいかず、村外れまで見送ると引き返した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホに矢を向けられた時の気持ちをヒョニに聞いて見様としたが、止めておいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
多分『信頼』の二文字しか無いのだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後日、漢陽に戻った頃、領義政大監よりグンソクとジョンファの婚姻の話を聞く事に成る。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
忠州の大監から書簡が届いて『グンソクの押しの強さに負けた。ジョンファを幸せにして呉れるだろう。孫息子のソンジンもチョンホ達に出会い刺激を受けた様で此れからが楽しみだ』と綴られていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
追記&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
さる官僚の子息の結婚式に呼ばれ、お供に名も無き女人を同行したが泣かれて困ったと書簡に有った。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002/25391987.html</link>
			<pubDate>Sun, 30 May 2010 06:51:39 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
		</item>
		<item>
			<title>旅路其の二十八</title>
			<description>チョンホ達を見据える覆面の男人の手には、ヒョニの腕が掴まれていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホは、それと無く覆面の男人の周りを見渡し、他に捕まった女人が居ないか素早く確認したが他の女人の姿は見えなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
多分、ヒョニはそろそろ役人が着く刻限なので、一人で様子を見に行った処で捕まったのだろう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
覆面の男人は、ヒョニの腕を引っ張り自分の前に立たせると、勝ち誇った様にヒョニの首筋に短刀を付き付けて、此方を見ながら残った盗賊達にチョンホ達を捕まえる指示を出す話の内容と夕刻に押し込んだ屋敷での対応を見る限り盗賊達の首領の様だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「大人しくするんだな、大分俺の手下共を手荒に扱って呉れた様だが、此処までだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「別に手荒に扱った覚えは無いが？私は借りた借りを返したまでだ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「若造が・・・・しかし良く此処が分かったな。此の場所は旨い具合に俺達を役人の目から隠して呉れていたんだが、此の場所を知られた以上此処に留まる訳にもいくまい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「此の場所が私達に知れたのは、お前達の悪運が尽きた証拠だ！お前達が今までして来た悪行も此処で尽きる運命だろう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ソンシクの言葉に首領は&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「悪行と言ったが、俺達は役人程悪い事はしていないぞ。大体役人共が賄賂を受け取って、豪商共に便宜を図り、その豪商共が遣りたい放題で民を泣かしている。その方が余程悪行だと思うが？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「生憎そんな役人達が居るのは事実で嘆かわしいが、全部の役人がそうでは在るまい！民を泣かせているのはお前達も同じだろう。人の家に押し入り女人を攫って身代金を要求し、身代金が払えなければ手籠にして売り飛ばす、酷い話だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「俺達が攫って来るのは、賄賂で私服を肥やす役人や、悪徳な豪商の娘や女房達だ。貧しい民は役人に掛けられた重い税金や、税金を払う為に高利で豪商に借りた金を払う為に娘達を売っている。不公平だろう？俺達はその不公平を無くして遣っているだけだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「それはお前達の悪行を正当化する為の言い逃れだし、女人達には関係の無い事だ！役人の中にも国の行く末を憂いている人達も大勢いるぞ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「行く末だと？前王が遣りたい放題でどれだけの民が泣いたと思っているんだ。官僚達はそんな前王のいい成りだったではないか！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「だから、前王の常軌を逸した行動に心在る官僚達が立ち上がって、中宗反正を起こしたんです。お前達が自分の悪行を正当化する理由には成りませんね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの言葉に首領は些か腹を立てたのだろう、ヒョニの首筋に当てた短刀を持つ手に力を込めると&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お前の能書きはいい、此の娘を無事に返して欲しければ大人しくすることだ。俺の失敗は只一つあの時お前達を殺さなかった事だ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
人質を取られ、何も出来ずにいる事に苛立って手を握り締めるソンシクだったが、チョンホは、ソンシクが盗賊の首領と話している時に傍の小屋に掛った弓を見付けると盗賊に気付かれ無い様にそっと傍に寄ると、手を後ろに廻し弓と矢を手に入れると何を思ったか、盗賊の首領に向かって弓に矢をあてがい弦を引いていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盗賊の首領は、チョンホの行動に驚き他の盗賊達も事の成り行きを只見ているだけだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「此の娘を犠牲にして俺を捕まえる気か？如何せ身分の低い娘だお前が気に止める必要も無いんだろうな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
此の盗賊の言葉にヒョニは動じず、弓で狙いを定めるチョンホの瞳を見ていたが、ゆっくりと目を閉じてチョンホの手から矢が放たれるのをじっと待っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今、此の時ヒョニの心の中には、恐れも戸惑いも無く只チョンホの瞳を・・・・静かな息使いを・・・張りつめた空気を心で感じ取っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盗賊にすれば当てが外れた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今まで、危ない状況の時は娘を人質にすれば、その場を逃れる事が出来たし、チョンホ達と夕刻に押し入った屋敷で出会った時も同じ手口で逃げる事が出来ていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何故、今　同じ手が通用しないのか？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
盗賊は、自分の身を守る事を考えたが両班の若造が、人質を無視して自分の事を弓の的にする気に成っているのを感じヒョニを抱き抱えたままジリジリと後退りをしていたが、足の踵に石が触れ一瞬足元に盗賊の注意がそれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その一瞬をチョンホは見逃さず、引き絞った弓の弦を放すと矢を放っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
矢はヒョニの首筋から僅かに逸れ、後ろの盗賊の右肩に刺さると盗賊は、手に持っていた短刀を落しヒョニを抱き抱えていた手を放し咄嗟に右肩を押さえた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ヒョニは盗賊の手をすり抜けてチョンホの傍に駆け寄って来たが、盗賊は自分が矢に射られた事が信じられずに茫然としていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
人質が居る以上、まさか本当にチョンホが弓を放つとは思わなかったが、右肩に走る鋭い痛みが自分達の悪事の終わりを告げていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「其処を動くな！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
声の方を見ると、役人達が何時の間にか周りを取り囲んでいた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「使いを貰って直ぐに駆け付けたが、皆無事で何よりだった」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
馬から降りて忠州牧使令監がチョンホ達の傍に近付いて来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「矢を放った時は冷や冷やしたぞ。しかし、大した腕前だな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
忠州牧使令監に褒められるとチョンホは恥ずかしそうにしていたが、ヒョニに向かって&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「大丈夫でしたか？怖い思いをさせてすまなかった。怪我はしていない様で良かった・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの言葉に、ヒョニは&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「少しも、怖く有りませんでした。若様を信じていましたから」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お前に頼まれて、弓を教えたが・・・お前が時々弓の練習をしているのは知っていた。だが、無謀だぞ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの行動に一番驚いたのは、ソンシクだったのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
忠州牧使令監の指示の元、チョンホ達が先に捕まえていた盗賊達が役人達に依って引っ立てられられると、様子を隠れて見ていたジョンファ達が傍に寄って来た。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「お父様・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ジョンファ怖い思いをさせたな、もう大丈夫だ。皆が心配してるぞ・・・・特にお前を盗賊の隠れ家とは知らずに、民家に預けたグンソクはお前に何か有ったら死んで詫びたいと私に許しを請うていたぞ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あの方が悪い訳では在りませんのに・・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「しかし、君達のお陰で散々手こずっていた盗賊達を一網打尽に出来たんだ。礼をしなくては・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「忠州牧使令監、申し訳ありませんが此の度の私達の働きを評価して下さるなら、褒美が欲しいのですが」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホの言葉に皆が唖然としていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何時もなら、自分の働きよりヒョニ達の働きを褒めていたのだが、チョンホの次に発せられる言葉に誰も異論を唱える者はいなかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホは、忠州牧使令監にジョンファ達を助ける手助けをして呉れた女人の刑罰を恩情を持って軽減して欲しいと頼んでいたのだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ジョンファからも事情を聞いた忠州牧使令監は&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「事情が事情だ。娘達を助けて貰ったし、他に何人かの女人も保護した。悪い様にはしないから安心してほしい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
忠州牧使令監の言葉に、話を聞いていた女人はハラハラと涙を流してチョンホとソンシクに頭を下げていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そうか、あの者達は旅立ったか・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「引き止めたのですが、日程が大分遅れたと言って行ってしまいました。父上は大分あの若者達が気に入られてましたから・・・残念です。もう少し私も係わりを持ちたかったのですが・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、何せあの領義政大監が見込んだ者達だからな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「領義政大監と言えば、中宗反正を陰で取り仕切っていたと聞き及んでいますが・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「ああ、あ奴は相当の狸だからのう、表立って動かんかったが軍を掌握していたな」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そう言いながら、残念そうにチョンホ達が旅立った方角を見ている大監に忠州牧使令監は、今度新しく雇い入れた女人を紹介した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
チョンホ達に依って救われた、あの女人だった。</description>
			<link>https://blogs.yahoo.co.jp/miyunaomama2002/25129933.html</link>
			<pubDate>Mon, 10 May 2010 02:02:02 +0900</pubDate>
			<category>練習用</category>
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