| 最近餌場作りや田んぼ作業などのアウトドアが多かったのですが、今日インドア作業です。それにちょっぴり専門的なお話です。 |
| 何やらごちゃごちゃ置いてありますが、今ドジョウからヒレを集めています。 |
| なぜ、ヒレを集めるかというと、それはドジョウのDNAを調べるため。 |
| 今しらやま・さかぐちではコウノトリ放鳥に向けて、コウノトリの餌となるたくさんの生き物が増えるように、さまざまな取組みが行われています。 |
| 中でも力を入れているのがドジョウの復活。 |
| かつてこの地域では、たくさんのドジョウが田んぼや水路に住んでいました。しかし、今は圃場整備や河川改修が進み、住める場所が減ってきています。 |
| そこで今、この地域のドジョウを休耕田や環境にやさしい米作りをしている田んぼで増やす試みを大学の先生と共同で進めています。 |
| ドジョウは、水質の変化にも強く、多少水が無くても湿った泥さえあればその中で生き伸びるこどができるうえ、比較的簡単に増やすことができるので、田んぼで増やすにはもってこいの魚です。 |
| こんなかんじにドジョウからヒレの一部を切り取って100%のアルコールの入ったサンプルチューブに入れていきます。ヒレの一部なのでドジョウを殺すことはありません(でも多少痛いかも・・・)。このヒレを実験室で処理してDNAシークエンサーという装置を使って塩基配列(ATGCの並び)を解読します。 |
| 解読した塩基配列を使って、全国のドジョウとの系統関係(親戚関係みたいなもの)を解析し、過去に他地域からの移植入の経緯が無いかどうかを調べたり、遺伝的な多様性の低下が起きていないかなどを調査し、適切なドジョウの保全方法を検討します。 |
| コウノトリは、食物連鎖の頂点に立つ生き物です。その食物連鎖の頂点であるコウノトリを復活させるためには、それを支えるさまざまな生き物のつながり(生態系)を健全な形で取り戻すことが何より重要です。 |
| だからこそ、ただ「餌を捕ってきて放して増やす。」では無く、生態系のバランスや系統関係、目に見えない遺伝子の多様性まで、さまざまな事を調べなければなりません。 |
| 文献を調べたところドジョウは、地域によって遺伝的な違いがあることがわかりました。今回のドジョウ復活作戦は、たくさんのドジョウを広範囲で増やすため、より慎重な調査が必要と判断し、遺伝子の調査も取り入れています。 |
| 今、越前市では、「コウノトリもすめる里づくり」に向け、農家さん、学校、研究者、行政、地域の方々など、様々な人たちが何ができるかを考え、それぞれの立場での取組みが進行しています。 |
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