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愛?地球博

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これまであまり関心がなかったのだが,休みがとれたので「愛・地球博」に行ってきた。

ペットボトル
 弁当の持ち込みに関してはゴタゴタした後に解禁になったことは知っていたが,恥ずかしながらペットボトル持ち込み禁止は知らなかった。早朝コンビニで購入して,半分ほど飲んだお茶のペットボトルを入口で取られた。「なんでや?環境に配慮して?…」と思っていると,園内で販売していた。一つでよいところを二つ消費することになったのだから環境じゃないようだ。どうもテロ対策らしい。園内のごみ箱はペットボトルの山ではないか。これらはすべて発電に利用されるらしいが…何か「違う」ような気がした。

行列
 中に入ると,入場口検査のものものしさとがいっぺんに吹き飛ぶ様相,比較的空いている日だということだったがやっぱり夏休み,大混雑である。日本企業のパビリオンは軒並み2時間以上の行列,一瞬並んだがすぐにリタイヤ,「万博」なのでやっぱり万国のパビリオンへ行きましょう。

スペイン館
 建物のデザインが印象的なスペイン館に並んだ。並ぶこと40分,中にはいると「NHKの取材中」ということで,1から5の展示室をとばして6からお願いしますといわれ,6の部屋へ。セルバンテスのドン・キホーテをテーマにした展示室である。何がどうということはない。次はスポーツの部屋,写真とかカップやトロフィーがあるだけ。次は「人間の塔の祭」の映像を見る部屋,真ん中にゴムボートのような座りにくいソファーがあり,そこに座って観る。空調が涼しい部屋で快感!汗が引くまでボーと,以前テレビで観たことのある「人間の塔」をはらはらとしながら観る。そのあとも別に何ということもない展示室が1・2続き,そして出口へ。良かったのは涼しい空調だけでした。外観は良かったのに…

イタリア館
 気を取り直して向かいのイタリア館へ。約20分待ちの列をどんどん進んで中に入ると,広いスペースに美しい映像とさまざまな展示物が並ぶ。そして,メイン展示物である「踊るサテュロス」の部屋へ。前4世紀頃ギリシアの作品だそうだ。「踊るサテュロス」はもちろんすばらしいが,360度,周囲をめぐりながらサテュロスの影がまわりの壁に映し出される展示の仕方もすばらしい。古代の地中海に想いをめぐらせることができた。最後の大きな部屋は,イタリアの各州の特色を見事にコンパクトにまとめた展示室となっていて満足できるものであった。出口にはショップがあり2,100円の野球帽を買い,帽子をかぶって外へ。

昼飯は…
 一杯1,000円の割高の味噌カツ丼

アジア・アフリカのパビリオンたち
 アフリカ,アジアの各国のパビリオンを一国ずつ丁寧に見て回った。各国のお国柄と貧富の差を感じた。お金持ちのカタール館なんて,入口で無愛想なおばさんが切手シートを一人ずつに3〜5枚ずつくらい適当にばらまいていた。一方,ただひたすらにモノを売り続けているだけのような貧しい国もたくさんあった。万博は「いい金儲け」なのだろう。

イラン館
 チャイハネ(喫茶店)で熱いチャイ(200円)を注文。これはおいしかった。疲れたからだが癒された。

案内ロボット嬢 アクトロイド
 出口近くの案内所に,人間そっくりの案内ロボット嬢がいた。アクトロイドというらしい。名前も気持ち悪いが,このお嬢さん,本当に気持ち悪い。この気持ち悪さこそが,近代科学の本質なのであるということが実感できる代物だ。近代科学の本質を感じさせてくれるすぐれた企画である。

ひとにぎりの天才と…
 1日中,人混み(人ゴミ?)の炎天下と薄暗いパビリオンを出たり入ったりして疲れ果てた。夕方,夏の終わりを感じさせる心地良い風を感じながら出口へと向かった。人波の中を歩きながら,中学生時代に大阪万博(1970年)に行ったときのことがそのまま思い出された。35年間,科学技術は大きく進歩し社会は大きく変わったのであるが,万博に来場する人波の様相は全くといってよいほど変わっていないではないか。ひょっとすると,最初のロンドン万博(1851年)以来,一部の天才たちの努力よる技術の進歩や一部のエリートによって動いてきた世の中の変化とは裏腹に,民衆(人ゴミ)のあり方はほとんど変わっていないのかも知れない。ひとにぎりのスターと大多数の観衆としての凡人たち。悲しい気持ちで帰途についた。

「愛?地球博」

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