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昨日、田中先生の講演会を聞いてきました。
テレビの報道と、ネットの情報に食い違いがたくさんあり、どちらを信じていいか戸惑っていました。でも、昨日のお話を聞いてすっきり。
先生の本を買い、握手もしてきました。あったかくて、情熱を感じられる素敵な先生でした。
・・・以下まとめ・・・
田中 優 講演会 2011.6.8 大府市勤労文化会館
「放射能汚染から子どもを守り、未来を守るために」
「子どもこそが未来を作る」
子ども(未来)よりも目先の利益をとり続けてきた企業、政治を変えていかなくては…
現在の福島原発からは、1号機から6号機すべてが放射能を出している状態。
最悪のシナリオは、メルトダウン→地面から地中へ→水と接触し、急激な温度変化による水蒸気爆発。(まだこの状態にはなっていない)
事故から3カ月、危機感が薄れ始めることはこわい。持続できる危機感…ただ不安をあおるのではなく、正しい情報を知り、正しく怖がることが大切。
※ある人が、保安院に電話をして「もし、福島原発がすべて爆発したらどうなるんですか?」と聞いたところ、投げやりな答えが。「そんなことが起きたら、日本に住んでいられるわけがない」!!
「レントゲンと比較するのは、ナンセンス」
レントゲンを撮るときの放射線は、0.05msv/h。これは一回当たりの数字。放射能汚染されている地域では、24時間放射能が出続けている。1時間に1回浴びたとして、毎日24回もレントゲンを撮り続ける人なんているのだろうか??
「直ちに影響ない=のちに影響が出るかもしれない」
放射能を浴びると、がんになる人の割合が増える。だれがなるのかは分からない…
がんになるのに数年から10年以上かかる。だから「直ちに影響ない」。
がんになった人を調べても、それが放射能の影響によるものと立証することは不可能。
大人より子ども、子どもより胎児に多く影響がある。子どもは10倍、胎児は100倍!細胞が盛んに分裂する成長期に細胞が傷つけられると、遺伝子異常が起こりやすい。
「放射能に安全なレベルなんてない」
浴びた分だけ、がんになる確率は増えてしまう。政府の基準は、がんになって死亡する確率が交通事故にあう確率と変わらない、というだけ。
「福島から避難したくてもできない…」
福島県が雇ったアドバイザー山下俊一の「100msv/hは安全」というのはデマ。それなのに政府もマスコミもそれをとりあげた。福島の人は、「まずい状況」とうすうすわかっているが、藁にもすがりたい気持ちだった。その藁が、山下氏。
福島を出ようとすると「裏切るのか」周りに言われてしまい、出られない人がいる。
「全然スピーディーじゃない、“SPEEDI”」
原発事故があったときに放射能量を計測し公開するシステムなのに、2週間後に1枚。2ヶ月後にやっと2枚目が公表された。遅すぎて役に立っていない。
「放射能は、その世代では終わらない」怖さ
女性は、自分が胎児のときに卵子が作られる。卵子は最初100万以上。卵子は減数されていく。
胎児のときに傷つけられた卵子から生まれた子どもにも影響があることが、チェルノブイリの小児のがんのデータから推測できる。(ヨウ素の半減期が過ぎて何年も、小児の甲状腺がんが増え続けていた)
「データ公表しない、最悪のことを想定していない」
チェルノブイリの事故のときは、事故後すぐに住民を退去させた。ところが、日本はそのまま住まわせている。
汚染のデータを公表せず、同心円で区切り避難させた。汚染は同心円には広がっていないのに。
そのため、放射能の低い地域から高い所に避難させられた人たちがいる!
危機管理は、最悪のことを想定しなくてはいけないのに、「事故なんて起こらない」と考えてしまう原発推進派。自分にとって都合の悪いデータも隠してしまう。
「文科省は、何をしているのか…」
福島の学校には、放射能管理区域(レントゲンを撮るようなところ)より高いところがたくさんある。ふつうは医療上、子どもが入れないようなレベル。このような学校で、体育教師が運動場で腕立て伏せをさせた!(土埃が体に入り、内部被ばくの危険が高い)
文科省は…子どもたちの放射線の基準値を1msvから20msvに引き上げてしまった。(子どもを守ることのできない文科省なんて…)
「外部被ばくは、今からでも避けられる」
いろんなところで、引っ越し、避難のプロジェクトがある。子どもだけではなく、家族で。今必要なのは、住む場所でだけではなく、仕事を見つけられるようにすること。北海道では農家をしながら避難できるところがある。今からでも遅くはないので、避難を。
「外部より怖い、内部の被ばく」
外部被ばくは、その物質のある一定の角度からしか放射能が当たらないが、体に取り込むとすべての角度から被ばくするため、深刻。
今回放出された放射性物質で大きいものは、ヨウ素131(半減期8日)と、セシウム(半減期30年)
セシウムは、子宮と筋肉にたまる。男性より筋肉量が少ない女性は子宮に集中しやすい。
今の日本の食べ物の放射線量の基準は、甘すぎる。チェルノブイリの事故のとき、370ベクレルだった。今、500に引き上げられている。
※水の汚染に、炭がよい。1リットルの水に1グラムの炭を入れて一晩置く。それを、こして飲む。炭に吸着作用がある。
「風評被害ではない」
食べ物の放射能を測定する機械は高額。(1台900万)生協は発注をしているそう。
食べ物を厳しい基準で検査していないから安心して買えないのであって、風評被害ではない。
「がんになるクジをひかないためには」
・免疫力を上げること。・ごきげんに暮らすこと。・抗酸化食品を食べること。
医食同源。カレーは漢方。ゴマに含まれるセサミンは抗酸化作用がある。日本食は良い。
食べ物の5.5倍の重さ吸っている、空気にも注意。セシウムは埃につきやすいので、マスクを。
花粉症用マスクの内側に湿らせたガーゼを当てて。
「夏は福島から北に注意」
今もフレッシュな放射能が出続けている。夏になると南風になるため、福島以北に放射能が流れる。行くときはガイガーカウンターを。危ない時はマスク。子どもは行かせないこと。
「日本は地震の巣。原発は無理だった」
日本が最初に原発を建てるとき、フランスの保険会社に保険を申し込んだが、「地震が多い」という理由で断られていた!それなのに「地震の場合は免責」とし、最初に申し込んだものよりも小さな保険に無理やり加入。
今回の地震は、普通は想定内。電力会社が想定していなかっただけ。
地震の時に配管が壊れていたことは後々明らかになってくるだろう。津波のせいではない。
「不幸中の幸いだった、福島」
怖いのは、西にある原発。放射能が偏西風に乗って、日本中が汚染されてしまう!
「原発を推進してきたワケ」
「総括原価方式」という仕組みを使い、儲けている。
電気代1030円とすると、1000円は必要経費、その3%が電力会社の利益となる。
300億儲けようとすると、設備に1兆円使えばいい。
お金がかかるほど電力会社が儲かる仕組み。政治家が原発推進し、原発が建てられると政治家の懐にもお金が。
こぞって設備にお金のかかる原発を推進してきたワケは、ここにある。
だから、日本の電気料金は高くなってしまった。(アメリカの3倍)
揚水発電は、夜の安い電気で水をくみ上げ昼にその水で発電。ところが10あげて落とすのは7。逆にお金がかかってしまう、無駄な発電になってしまっている。
※経団連のトップをみると、電力会社の人が多い。
「反原発を唱えているだけではだめ」
自然エネルギーへの転換を急ぐのではなく、まず消費を減らすこと。
今の発電の仕組みは、ピークに合わせた発電。そのピークは1年でわずか10時間!
ピーク時の電力の9割が、産業。省エネすべきは企業。
家庭の電気料金は使うほどに高くなるために省エネになる。ところが事業用は使うほど安くなる!このシステムを変え、事業の電気も家庭と同じ、使うほど高くなるようにすれば企業が省エネし始める。
東電が昔出したデータによると、平日の日中の14時から15時にピークがあることがわかった。田中先生は、このときに料金を上げるというプレゼンをおこなった。ところが、このあと東電はデータを出さなくなった…
※ピークの40パーセントはエアコン。30分に5分、送風になるリモコンを作れば良い。
「サプライサイドから、デマンドサイドへ」
今までの電気は、需要に合わせて供給する「サプライサイドマネジメント」。これからは、供給に需要を合わせていく「デマンドサイドマネジメント」にするべき。
節電して需要を減らしたうえで、自然エネルギーに切り替えていく。需要を減らした時点で原発の必要性がなくなるから。世界はすでに自然エネルギーに変わり始めている。
日本は情報統制を受けているため(北朝鮮よりもひどい)本当のことは教えてもらえない。
・風力発電…海に浮かべるタイプのものが開発されている。低周波騒音の心配も、波で倒れる心配もない。
・波力発電…常に波がある海に浮かべるだけで、発電可能。太陽光よりもたくさん発電できる。
・地熱発電…外国(アイスランド)の地熱発電は、なんと日本製!
・水力発電…ダムを作らなくても、小規模の水力発電はどこにでも設置できる。
「電気の道路である送電を自由利用に!」
発電、配電はだれでも可能。電気の道路である配線を、電力会社が独占している。
市民が発電した電気は安くしか買い取ってもらえない。ところが自分の身内企業や天下り先の企業からは高く買い取っている!こういうことが起こらないためにも、送電を自由利用にしていくべき。
「多額の広告費でマスコミも金融機関も支配されている!」
電力会社の広告費は、1500億。テレビやマスコミの強大なスポンサー。そのため、マスコミは電力会社に不都合なものは報道できない。
☆ところで…電力会社に広告は必要?
独占状態でライバルもいない、必ず使う電気に、膨大な広告費はおかしいのではないか??多額の広告費も、必要経費として、電気料金に上乗せされている!!
☆テレビなどからは情報が圧倒的に少ないが、twitter,facebookなどには多い。情報の少ない人たちとのギャップを埋めていけるよう、口頭で伝えたり、DVDに録画して見せたりしよう。
「スマートグリッドを目指し、送電線にリボンをつけてテープカット!!」
スマートグリッドとは、電力の流れを供給側、需要側の両方から制御し、最適化できる送電網。
スマートグリッドに必要なもの
・省エネ製品・バッテリー・電気自動車・自然エネルギー・IT技術
資金を地域、国で回転させることで活性化につながる。(外国では活性化できない)
ペレットストーブ…古い木をペレットにし、それを燃料として使うストーブ。電気も石油も使わない。暖房、給湯をこれですれば電気はかなり省エネに。
電気を自給自足すれば電力会社に頼らなくて済む。その時は、送電線にリボンをつけてテープカット!こうなるとあわてるのは電力会社。腰の低くなった電力会社に「原子力は、いらない!」と言ってあげよう!
「汚染された土地でひまわりを育てよう!」
ひまわり、なたねは汚染された土地から放射能を吸収する。
その種から油をとり、バイオガスとして利用。残った微量のかす(放射能を含む)は、コンクリートに閉じ込める。
放射線物質を吸収する微生物も発見されている。
風の谷のナウシカのようなことをしたい。
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