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金を払ってるからって、偉そうに客ヅラするじゃねえ!のコンサート

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イメージ 1

(このイラストを貼るのは二度目のことですが・・・)



なんの変哲のない、在りきたりの日常のはずだった。

いつもの街、見慣れた通り・・・。

走行する車のラジオが天気予報を告げ、

すかさずお昼のニュースに切り替わろうという時間―――。

私はちょうど、イラスト左側の駐車スペースを見つけ、

(イラストでは、私が運転する車は青い車)

首尾よくそこに車を滑り込ませた。

あとは馴染みのフレンチの店で・・・、

いや違った、安くてボリュームのある定食屋で、

いつも通り昼メシをとるつもりだった。



ところが、車を駐車させる前に、

一瞬だが、赤い車の存在が視界に入った。

なんだか、この赤い車も、

私が留めようとしたスペースを狙っているような・・・。

そんな気もしないではなかったが、

駐車スペースは、私の進行方向側にあったので、

とくに気にするでもなく、

私はそのスペースに車を駐車させたのである。



ところが、車を出て歩きだそうとした刹那、

赤い車がUターンしてきて、

中の助手席にいた中年の女性が私を指差し、

窓に越しに何か吠えているように見えた。

まさか、たかだか駐車スペースのことで、

しかも、恐らく、優先権は私にあるであろうに、

文句や抗議を受ける筋合いなどない・・・。

そう怒りが込み上げつつも、

ふと隣りの運転席にいる人影を観察すると、

その人は中年女性の娘さんではないか、

と私には感じられた。

娘さんは・・・(娘さんだとすると)、

自分の母親の暴挙に手を焼いているというか、

明らかにウンザリしている様子であった。



この瞬間であったろう。

私の身体に、怒りの炎が点火した。

厚かましいのにくわえ、

なんと、醜くい母親なのか・・・!



私の顔からは、すでに血の気が引いていたに違いない。

やおら、彼女らの車に駆け寄ると、

私は思いきり叫んだ。




『ここは、お前の土地なんかッ!

 おのれが銭出して買うたんかッ!』



すると、女はこう斬り返してきたのだ。

『誰が、こんな狭い土地を買うっちゅうねん!

 そんなヤツおれへんやろ!

 ええか、ワシ(←女のくせに『ワシ』と言う)

 がここへ車停めようと思うて、

 狙っとったんや!

 向こうから、3分47秒待っとったんやで!

 どないしてくれるんじゃ、ボケッ!』



このアホな母親の言を聞いて、

図らずも、私は正体を失ってしまった。

あとは、売り言葉に買い言葉の応酬―――。

私も女も一歩も引かなかった。



そうこうしているうちに、

女は私の容姿を侮辱するようなことを言い出した。

彼女の娘はあきれ、知らんぷりである。

この期に及んでは、私もついにキレてしまった。

私の容姿を侮辱したことだけでなく、

自分の娘の前で平気で醜態を晒すアホ女。

こういうヤツは絶対に許せん・・・。

そう思った私は、女の頭を抱え込み、

女の娘に詫びを入れさせるような体勢を強いた。

その時、なにかの弾みで、

私の指爪が女の目蓋に当たったらしく、

そこから、鮮血がほとばしった。



女はしたたり落ちる血を大袈裟に両手で受け止めると、

自分が被害者であるかのように演じ始めた。

コイツが私を殴った、

女の私に、この男が暴力を振るったと。



そうこうしているうちに、

ギャラリーも集まってきて、

そんな中で、誰かが110番したのであろう。

警察官数名がやった来たのだが、

女の目蓋は破れ、鮮血が滲んでいる。

それに、被害者は私だと、

女が叫び続けている。

状況は、明らかに私に不利であった。



私が女の頭を抱え込もうとしたのも、

いけなかった。

その光景を目撃した人々にとっては、

私が女に暴力を振るっていると見えたのだ。

ギャラリーの多くから、そのような証言の声が集まり、

結局私は、傷害容疑の現行犯で逮捕され、

警察に連行されることになった。

数台のパトカーのサイレンと赤い回転灯・・・。

自分がまさしく今連行され、

これまで縁のなかった独房に入るのだ。

なぜだ!?

なぜ、オレなんや!?

オレは、パトカーに押し込まれようとするも、

懸命に叫んだ。



『なんでや、なんでオレなんやッ―――』



・・・アッ・・・フゥ―――。

な、なんや・・・夢か・・・。

それにしても、なんちゅう嫌な夢を見るんや。

そやけど、現実じゃなくて、

ああ、助かった―――。

  • あービックリしました!
    mk13kiが傷害事件を起こしたと思いましたよ(汗)
    でもこの前半の駐車場のトラブルは実際にあったことでしたよね?

    myokazu

    2009/11/19(木) 午前 8:01

  • myokazu様、驚かせてごめんなさい。
    ほんの一歩間違ったら、傷害事件に発展しても不思議ではなかったという意味で、仮定ののストーリーを書いてみました。
    ちょっとしたサジ加減で、結果、あるいは運命が違ってくるならば、それって、とても恐ろしいことだと思いまして・・・。
    はい、前半のトラブルは実際にあったことでしたが、そのことを覚えていて頂いてありがとうございます。

    [ mk13ki ]

    2009/11/19(木) 午後 10:03

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