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旧横浜生糸検査所の裏には、写真のような帝蚕倉庫事務所(左側の建物)と生糸を保管する倉庫群
(右側の建物)がありました
事務所と倉庫群は、生糸検査所と同時に造られ、大正15年に竣工しました
当時、日本の主要輸出品であった生糸の保管倉庫だった建物でした
建物の構造は鉄筋コンクリートで、レンガを意匠としてコンクリートに貼っています
レンガは明治期より構造材として使われてきましたが、鉄筋コンクリート造が採用される様になる
と、コンクリートの仕上材としても使われたが、その後外装タイルが生産されるようになり、タイ
ルが使われるようになりました
外壁用タイルとしてはスクラッチタイルが当時使われ始めていました
この建物のレンガ貼りの意匠は、鉄筋コンクリート建物がタイル貼りへ変わっていく過渡期のもの
であったと思います
帝蚕倉庫事務所と倉庫群が再開発のため無くなるとのニュースが何年か前に流れたためか、一目見
ておきたいと思った人も多く、ネットにその時の写真を掲載している方が多くいます
しかし、事務所棟の1階外屋が解体され無くなっていたり、門が既になくなっていたりして、昔の
面影とずいぶん変わってしまっていました
工事のため、だいぶ早い時期に搬出入路確保のため、それらは解体されてしまっていたようです
この写真は、一昔前の事務所と倉庫群がまだ健在であった時代を撮したものです
当ブログでは、昭和初期に造られた帝蚕ビルや生糸検査所の写真も掲載しておりますので、合わせて
ご覧ください
設計者 遠藤 於莵
竣工年 大正15年
施工者 大林組
構 造 鉄筋コンクリート造
所在地 横浜市中区北中通5−57
★ネガ有り No.20−F★
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