もりつちの徒然なるままに

<禁無断転写> ウォーゲームの話、戦史の話(かなり濃い目)、旅の話などを書いてみました。

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鋭意作成中の空母戦ゲーム「海空戦、南太平洋1942」(以下、本ゲーム)だが、初めて本格的なシナリオにチャレンジしてみた。
テーマは珊瑚海海戦。言わずと知れた史上初の空母対空母の戦いである。

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日本軍の戦略(つづき)

イメージ 4次に日本軍輸送船団の防空能力について考察してみたい。
例えば輸送船12隻を軽巡3隻、駆逐艦3隻、砲艦2ユニットで護衛した場合を想定してみよう。攻撃する米軍は、B26中型爆撃機4ユニット(36機)とする。艦隊上空には零式観測機(F1M,空戦力4)がCAPについているものとした。B26は全機低空進攻してくると想定すると、戦闘機による迎撃で0.4ユニットが撃退又は撃墜され、対空砲火によって1.2ユニットが撃退される。
一方のB26側の戦果だが、仮に防空戦闘機と対空砲火によってB26 1ユニットが撃墜又は撃退されたと仮定すると、輸送船1隻を撃沈できる可能性は約70%である。ただしB26側に護衛戦闘機がついた場合や日本側のCAP機が無力化された場合は撃沈率90%以上、2目標に分散して攻撃した場合は各目標に対して約60%の撃沈率となる。CAPや護衛戦闘機の意味が解ろうというものだ。
B26はこの種の攻撃を(距離にも依るが)1日1〜4回程度実施する能力がある。また輸送船団はポートモレスピーに近づく際、B26の威力圏内を2日間航行する必要がある。最初の1日は距離が遠いため、B26による攻撃は1日1回。2日目は距離が近づくので1日4回護衛付きで爆撃を受けると仮定すると、輸送船の損害は初日に1隻弱、2日目に平均4〜5隻と想定できる。全体の半数弱を失う計算になるので、痛手には違いないが、耐えられない損害ではない。従って輸送船団は敵襲を恐れず、珊瑚海を一路西へ向かうのが良策と考える。

イメージ 5その他、重巡戦隊を編制することが可能である。重巡戦隊は、空母直援部隊を除いた艦艇で編制されるものとし、重巡4隻、駆逐艦3隻程度で編制するものとした。その任務は輸送船団の間接護衛とポートモレスピー飛行場に対する事前艦砲射撃である。可能ならば輸送船団に先行してポートモレスピーに近づき、艦砲射撃で同基地を制圧するのを狙う。先にも書いたが、B26による対艦船攻撃能力は左程でもないので、輸送船と共同でポートモレスピーに近寄るという手もあろう。

さらにもう1隊。水上機母艦「神川丸」の戦隊である。この部隊の任務は船団の上空援護だ。船団と分離した理由は、水上機母艦が水上機を収容する際に余分に移動力を消費する必要があるので、そのために船団全体の足が遅くなるのを避けるためだ。そのために「神川丸」自身を守る随伴艦艇の対空火力が弱くなるのは致し方ない。
上記を鑑みて日本艦隊の編制を考えてみた。

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日本艦隊の任務だが、空母機動部隊はエリアJからエリアMを通ってエリアLに進出。エリアL、M、R、Qと予想される米空母部隊を発見、撃滅する。もし米艦隊が日本艦隊との対決を避けてエリアN,T方面へ移動した場合は、同方面からの奇襲を警戒しつつ、米艦隊の威力圏外に位置し、翌日以降の決戦に備える。
その他の艦隊はエリアHからエリアLを経由してエリアFに向かう。

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イメージ 6次に基地航空部隊の戦略に移る。
基地航空部隊については前回も触れたが、珊瑚海北部とソロモン海西部一帯を攻撃圏内に収めている。味方輸送船団にとって最大の脅威となるであろう米空母機動部隊を珊瑚海北部に近づけさせないことが基地航空部隊にとっての最重要任務となる。
従って雷装した1式陸攻隊をラバウル基地に常時待機させ、敵発見の報あらば、即座に離陸、攻撃できる態勢をとる。その一方で旧式の96陸攻と97大艇隊は索敵任務に投入し、敵空母の早期発見に努める。
米軍の基地航空部隊(B26やB17)がポートモレスピーから長駆ラバウルを襲う可能性は否定できない。そこで零戦4ユニット中3ユニットを常時CAPにつけてラバウルを襲う米攻撃隊に対して手痛い迎撃戦闘を行う。

連合軍の戦略

イメージ 7連合軍の主要な任務は日本軍によるポートモレスピー攻略の阻止である。その主力は空母機動部隊で、逆に最大の脅威も敵の空母機動部隊である。米空母部隊の戦略として考えられるのは以下の3パターンがあろう。

(1) 早期決戦案:エリアJから南西方向に出撃して来るであろう日本艦隊を叩くため、積極的にエリアMに進出。差し違え覚悟で日本艦隊と戦う。
(2) 西方攻撃案:いずれは日本空母と対決することにはなるが、早急な決戦は避け、エリアQあたりまで移動し、エリアLを進んでくる日本船団をまずは狙う。その後に前進して来るであろう日本空母部隊に対する返り討ちを狙う。
(3) 東方離脱案:これも早期決戦を避けるプランで、艦隊はエリアSからエリアNまたはTに移動。日本側の索敵機を避けつつ翌日以降の決戦を狙う。

この中から米軍が選んだ戦略は何であったか?。それはゲームを進めていく上で明らかになるだろう。

イメージ 8基地航空隊はオーストラリア、ニューギニア方面を担当する第5航空軍の所属が計16ユニット。他にヌーメアから発進するAirSoPac(南太平洋航空軍)のPBY飛行艇が2ユニットである。第5航空軍の内訳は、戦闘機6ユニット、軽爆(A24)1ユニット、中爆7ユニット、重爆2ユニットである。1ユニットの規模は約9機と考えれば良い。兵力的には相当なものだが、それでも実際の機数からはかなり割り引いた数のユニット数となっている。サミュエル・E・モリソン教授の「History of United States Naval Operetions in WW2」によると、珊瑚海海戦当日ニューギニア、オーストラリア方面に展開していた連合軍航空戦力は計482機。ただしニューギニア、オーストラリア東岸地区に展開していたのは約240機となっている。ユニット数不足を補うために「オーストラリア東岸地区沖には日本艦隊進入禁止」としたが、さてさてどうしたものか・・・。

第5航空軍は勿論日本軍に近いポートモレスピーに全力配備したい所。しかしポートモレスピーには配備機数制限(最大10ユニットまでしか配置できない)ので、結局戦闘機4ユニット、中爆6ユニットを配置することにした。残り6ユニット(戦闘機2、軽爆1、中爆1、重爆2)はオーストラリア本土に配備し、主に索敵任務に用いることにする。

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