もりつちの徒然なるままに

<禁無断転写> ウォーゲームの話、戦史の話(かなり濃い目)、旅の話などを書いてみました。

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GMTの戦車戦ゲーム「Panzer」。その拡張キットNr.3は1944〜45年における西部戦線を扱った作品だ。登場する戦車は、シャーマン、ファイアフライ、クロムウェル、チャーチル、4号、パンター、ティーガー、各種駆逐戦車等である。
今回プレイするシナリオ28は、1944年12月における米第4機甲師団によるシングリング村攻略作戦を扱った内容だ。米エイブラムス中佐率いるタスクフォースエイブラムスは、交通の要点であるシングリング村に対する攻略作戦を開始した。石造りの堅固な建物に立て篭もるドイツ軍の抵抗に苦しんだ米軍だったが、戦闘の末これを奪取。その後ドイツ軍戦車の反撃を受けるが、これを撃退してシングリング村を確保した。

今回、このシナリオを3名でプレイすることになった。下名はドイツ軍を担当し、シングリング村の保持に努める。残り2名は米軍部隊を二分して担当することになった。

兵力

初期配置されているドイツ軍は、5号戦車パンター3両、4号駆逐戦車2両の計5両のAFVと、75mm対戦車砲1門、20mm対空機関砲2機、そして歩兵部隊が15ユニットである。盤外砲兵は中榴弾砲2個大隊である。AFVの数にやや不安があるものの、拠点防御用としては申し分ない兵力だ。他にパンター3両が途中から増援として登場する可能性がある。

対する米軍は、シャーマン戦車14両(76mm砲型5両、75mm砲型8両、支援タイプ1両)と歩兵部隊が9ユニットだ。盤外砲兵も2個大隊存在する。歩兵戦力の不足が気になる所だが、米軍の強みは練度の高さだ。特に主導権修正+20は大きく、主導権の有無が重要な意味を持つ本作では結構重要なファクターといえる。

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1Turn

米軍部隊がマップ端から進入してくる。しかし慎重に攻撃の機会を伺っている。

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2Turn

イメージ 11前線で米独の歩兵同士が激突する。建物から撃ってくるドイツ軍歩兵の先制射撃を受けて米歩兵1ユニットがステップロスを食らう。それに対して建物から距離を保って射撃姿勢に入っていたシャーマン戦車2両がドイツ軍の防御拠点に対して榴弾砲を叩き込む。しかし堅固な石造りの建物に籠るドイツ歩兵に対しては何ら損害を与えられない。

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3Turn

戦線左翼から村に近づく米シャーマン戦車の小隊に対してパンター中戦車が迎撃した。距離300mの至近距離から放たれた70口径75mm高速徹甲弾は、76mmシャーマンに命中。これを引き裂いた。

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4Turn

イメージ 12米軍の盤外砲撃が村の中心部に着弾する。装甲車両に殆ど損害はなかったが、歩兵部隊はその半数が制圧下に置かれるという重大な損害を被った。
戦線左翼では、さらにパンターがもう1両のシャーマンを行進間射撃で撃破した。その後は米軍による反撃を回避するために道路沿いを後進移動していったん後退した。しかしその側面後方から別のシャーマン戦車小隊が近づいてきた。シャーマン戦車6両からなる襲撃グループがドイツ戦車の背後100mの位置に陣取る。戦車部隊を直衛するドイツ軍歩兵部隊が、シャーマン戦車に対してパンツァーファーストで迎撃する。1両のシャーマンをパンツァーファーストで撃破するも、残り5台が隣接ヘクスに突っ込んでくる。

先の盤外砲撃によって歩兵部隊に大きな損害を出したのが痛かった。

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5Turn

前のTurn、米ソの戦車部隊が急接近したので、このTurnの主導権が重要になってくる。独軍としては、何とか主導権を取りたい所だが、ここでは順当に米軍が主導権を確保した。

イメージ 13二手に分かれて接近して来るシャーマン戦車の小隊に対し、左翼の4両に対しては独軍の盤外砲撃が降り注ぐ。シャーマン戦車4両のうち3両を制圧下にして、一時的にその脅威を排除した。またシャーマン戦車に跨乗していた米歩兵部隊が間接射撃の猛威をまともに浴びて大損害を被った。

しかし右翼から接近してきたシャーマン5両が林の陰から先制射撃を加えてきた。いかなパンター戦車でも、至近距離、しかも後面から攻撃を受けた場合には耐えられない。命中弾を食らった2両のパンターが撃破されてしまう。一方のドイツ軍はパンツァーファーストでシャーマン1両を撃破した。

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6Turn

一旦後退したドイツ軍戦車が反撃を実施。4号駆逐戦車が100mの正面に位置するシャーマン戦車を直接射撃し、これを撃破した。また戦線左翼のシャーマン戦車の小隊は再び盤外砲撃を浴びて、随伴歩兵がほぼ壊滅してしまう。


7Turn

ドイツ軍歩兵と交戦中のシャーマン戦車がパンツァーファーストの直撃を受けた。その戦車は運よく撃破を免れたものの、直撃弾の衝撃に驚いたクルーが戦車を放棄して脱出してしまう。この脱出によって士気を阻喪した米軍は、作戦失敗を認めて後退した。

ドイツ軍の勝利

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感想

イメージ 12結果的には勝利したが、反省点は多い。まず第5Turnにパンター2両が撃破されてしまったが、相手の現在位置と未来位置を予想していれば、この損害は回避可能だった。パンターは正面装甲が強力なので側面や後面に回り込まれない限りはシャーマン戦車をそれほど恐れる必要はないが、逆に言えば側面や後面に回り込まれれば弱い。敵を撃破できるチャンスがあっても、敵に側面や後面に回り込まれるリスク回避を優先すべきであった。とはいっても相手の方が主導権を取る可能性が高いので難しい所ではあるが・・・。

イメージ 14今回のシナリオでは、市街戦における歩兵戦力の重要性が再びクローズアップされる形になった。シャーマン戦車撃破は計6両。そのうち3両を撃破したのは歩兵であった。また盤外砲撃や歩兵戦闘によって米軍歩兵が早期に撃破されたことが米側の敗因の1つになった。そういって意味では、Panzerシリーズは戦車を主役としたゲームでありながらも、歩兵戦力の重要性がさり気なく表現されていることが嬉しい。今回大活躍したパンツァーファーストは勿論、米軍のバズーカでも相手が中戦車クラスなら十分に撃破可能だ。さらに携行型対戦車火器を持たない場合(例えばソ連軍)でも、相手が随伴歩兵を伴っていない場合は近接突撃で敵戦車を撃破することは必ずしも難事ではない。その一方で石造建造物や重森林等の重防御地帯に籠る歩兵を排除するのは至難の業。完全に排除しようと思えば、歩兵対歩兵で白兵戦を仕掛けるしかない。

こうしてみると、Panzerは単なるメカとメカの衝突だけではなく、砲兵や歩兵と戦車の連携を考えさせてくれる好ゲームと言える。

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戦車対戦車

イメージ 15今回登場した戦車同士の性能比較を試みたい。
まずドイツ軍のパンター中戦車と米シャーマン戦車の各モデルとの対決だ。パンターの火力は殆どの戦闘距離でシャーマンの装甲を貫徹できる。一方、シャーマンの主砲ではパンターの正面装甲には歯が立たない。唯一の例外は76mmシャーマンが搭載する特殊砲弾であるHVAP弾で、これを使えば、900m以下の距離ならパンターの正面装甲も貫通可能だ。一方、側面や後面についてはパンターは脆弱な装甲しか有していないので、シャーマンの主砲でも十分に貫徹可能だ。だからこそパンターは敵に側面や後面を見せてはならないということになる。

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イメージ 16次に独軍の4号駆逐戦車とシャーマン戦車の比較。4号駆逐戦車は700m以内の距離ならシャーマン戦車を確実に貫通できるが、シャーマン戦車は75mmタイプなら300m以内に近づかないと確実な撃破は期待できない。76mmタイプなら1300mで撃破が期待できる。また固定砲タイプよりも旋回砲塔の方が色々な面で有利なので、76mmシャーマンと4号駆逐戦車の対決なら76mmシャーマンの方が有利と言えよう。

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