もりつちの徒然なるままに

<禁無断転写> ウォーゲームの話、戦史の話(かなり濃い目)、旅の話などを書いてみました。

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A6M?、零戦?

自作の空母戦ゲーム「海空戦、南太平洋1942」で、テストプレイヤーから最も多く寄せられた要望の1つに「ユニットの表記」があった。

曰く「A6M2では雰囲気が出ないから、零戦にしてほしい」というものである。

イメージ 1この要望については全く予想していなかった訳ではなかったが、テストプレイヤーの半数以上?が主張してきたのは驚きであった。結果的には「工程的なインパクトが大」という理由で要望自体は却下させて頂いたが、考える所があった。

三菱零式艦上戦闘機又は零戦、ゼロ戦と表記されることもある。日本では最も有名なヒコーキの1つだが、ウォーゲーム界における表記については必ずしも一様ではない。

イメージ 2まずウォーゲームの本場、米国製の古いゲームでは"Zero"又は"Zeke"が定番だった。"Zero"はゼロファイターのゼロだと分かるが、"Zeke"は戦時中のコードネームに由来していることはゲーマーの半分以上が知っていると思われる。

イメージ 3一方和製ゲームでは、ほぼ"零戦"で統一されており、時々"零戦21"とか"零戦21型"という表記もあったような気がする。しかし"一号零戦"とか"二号零戦"といった表記は見た事がない。ガダルカナル戦の時期なら、"三二型"よりも"二号零戦"(もっと正確には「零式二号艦上戦闘機」)の方が正確なのだが・・・。ついで言うと、"零戦21型"という表記は時々見るが、"0戦二一型"という表記も見たことがない。単に"0戦"という表記なら、木俣滋郎氏の著作の中で見たことがあるのだが・・・。

余談だが、F6Fについて、F-6Fという表記は殆ど見たことがない。だが、F-6とかF6なら英書で時々見かける。F4もしかり。和書では見たことがない。

イメージ 4イメージ 5話を戻すが、A6Mという表記が全くないのか、といえば、実はあったあった。
まずはDecision Gamesの"Advanced_Pacific_Theater_of_Operations"。日中戦争から太平洋戦争全域を扱ったビックゲームだが、航空機は機種別に登場し、機種名が"A6M"になっている。
空戦ゲームClash of Arms"Fighting Wings"シリーズの"Whistling Death"(死の口笛)でも、ユニット表記は"A6M"になっている。そういえば"Fighting Wings"シリーズをプレイしたいなぁ。今年こそはプレイするぞ。
究極のビックゲームとも言うべきDecision Games"の"War in the Pacific"では、"A6M Zero"という表記で登場する。また逆に簡単なゲームとして同じDGの"Cactus Air Force"でも"A6M"です。変わったところでは、ラリーボンド氏デザインのミニチュア系海戦ゲーム"Command at Sea"でも"A6M"だ。
他にも"Avalanche Press"の"Second World War at Sea"シリーズ、Against Odds誌のカートホイール作戦等も"A6M2"又は"A6M"となっている。

こうしてみると、少なくも米国製ゲームでは、"Zero"、"Val"、"Kate"ではなく"A6M"、"D3A"、"B5N"が主流になってきたみたいだ

イメージ 6和製ゲームでも、国際通信社が2014年に発売した「零戦:海軍航空隊の戦い」では、主役の零戦が"零戦"ではなく"A6M2"と書かれている。

この記事を書き始めた時には「"A6M"では雰囲気が出ないので"零戦"にして欲しい」という要望が多かったらどうしようか、と思っていたが、どうやら杞憂に終わりそうだ。一時的にそのような要望が上がったとしても、多分時間と共に減っていくと思われる。だって、今ではティーガー戦車のことを「ティーゲル」と書く人は殆どいないのだから。

P.S. 今では「装甲師団」が一般的な呼称であるドイツ軍の戦車中心の師団について、「戦車師団」になる日が来るのだろうか・・・。

イメージ 7

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