もりつちの徒然なるままに

<禁無断転写> ウォーゲームの話、戦史の話(かなり濃い目)、旅の話などを書いてみました。

「海空戦南太平洋1942」の部屋

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海戦ウォーゲームの紹介記事に拙作「海空戦!南太平洋1942」が紹介されています。


ライターの長浜さん、ありがとう。

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自作空母戦ゲーム「海空戦!南太平洋1942」(以下、本作)。再び追加シナリオであるミッドウェー海戦に挑戦する。以前のテストの結果は以下の通り。

ソロプレイ-->こちら
対人戦(米軍)-->こちら

なお、ミッドウェー海戦シナリオの概要は-->こちらを参照されたい

=====================================
「海空戦!南太平洋1942」の概要については-->こちらを参照して下さい。
「海空戦!南太平洋1942」の入手方法については-->こちらを参照して下さい。
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今回は下名が日本軍を担当することになった。

前号まで

イメージ 41942年6月4日に始まったミッドウェー海戦。初日は日本機動部隊によるミッドウェー攻撃と米機動部隊による日本輸送船団攻撃により始まった。両軍はそれぞれ敵空母には見向きもせず、お互いの主目標を攻撃し続けた。その結果、ミッドウェー基地は海戦初日で機能を失い、日本側は輸送船4隻を失った。
やがて夜の帳が戦場を覆い、そして決戦2日目の朝を迎えた。米機動部隊は日本側の予想に反して遙か西方に進出しており、日本機動部隊の攻撃圏内に位置していた。日本空母から戦爆連合180機からなる攻撃隊が米空母に向けて飛び立っていく。同じ頃、米空母を発進した攻撃隊が再び日本輸送船団を襲い、日本輸送船4隻が撃沈された。
日本側の第1次攻撃隊が空母「ヨークタウン」を襲う。米軍は全戦闘機を防空に回して日本攻撃隊に対抗する。さらに激しい対空砲火。日本軍第1次攻撃隊は大損害を被ったが、「ヨークタウン」に2Hitの損害を与えて、これを中破せしめた。そして日本軍の第2次攻撃隊が迫ってきた。

詳しくは-->こちら

1942年6月5日(つづき)

0600(つづき)

先にも述べた通り日本軍の第2次攻撃隊は3つにグループよりなっていた。それぞれ零戦9機、艦攻27機からなるグループである。護衛戦闘機が手薄なのが気になる所だが、それは質的な優位に期待するしかない。

イメージ 5イメージ 6第1グループは空母「蒼龍」「飛龍」を発進した攻撃隊である。彼らが狙ったのは、第1次攻撃隊と同じく「ヨークタウン」を中心とする機動部隊だ。ワイルドキャット約30機の迎撃を受けたが、それに対して僅か9機の零戦が立ちはだかる。零戦隊は3機を失ったが、それでも3倍以上のワイルドキャットを相手として一歩も引かない戦いを繰り広げている。戦闘機同士の格闘戦の合間を縫って艦攻隊が「ヨークタウン」に突進する。零戦隊の奮戦によって艦攻隊はその約2/3が無事「ヨークタウン」上空に到達した。
例によって激しい対空砲火が日本側攻撃隊を迎え撃つ。艦攻6機が撃墜され、3機が被弾損傷したが、彼らは果敢に「ヨークタウン」に肉薄した。
2本の魚雷が「ヨークタウン」に命中した。爆弾と違って魚雷の威力は絶大だ。機関部に重大な損傷を被った「ヨークタウン」は、大破して洋上に停止した。

イメージ 1


イメージ 7イメージ 8続いて空母「加賀」を発進した第2グループが迫ってきた。この攻撃隊も零戦9、艦攻27からなる戦爆連合編隊である。攻撃隊のうち18機は洋上に停止した「ヨークタウン」に止めを刺すべく接近し、残り9機は敵の対空砲火を分散させるために防空軽巡「アトランタ」を狙った。
大破した空母相手に18機もの雷撃機はやや攻撃力の過剰投入だった感はある。数発の魚雷が「ヨークタウン」に命中し、大浸水を起こした「ヨークタウン」は僅か数分で海の藻屑となった。
一方「アトランタ」を狙った9機の艦攻は、「アトランタ」からの防御砲火によって3機を失ったが、魚雷1本を「アトランタ」に命中させ、これを中破せしめた。

イメージ 3


イメージ 9イメージ 10最後に現れたのは空母「赤城」を発進した第3グループである。この攻撃隊は無傷の米機動部隊を狙った。空母「ホーネット」を主力とする第16機動部隊第2グループである。攻撃隊は幸運にも米側レーダーをかいくぐり、敵戦闘機の迎撃を受けなかった。目標まで5マイル。散開した27機の艦攻隊は、左右から「ホーネット」を挟撃する。
4本又は5本の魚雷が「ホーネット」に命中した。命中率15〜19%は決して高い数値ではない。しかし相手が高速力を誇り、かつ対空砲火の充実した正規空母であることを考慮した場合、この命中率は極めて高く評価できよう。そしてこの4本乃至5本の魚雷が「ホーネット」の致命傷となった。大量の海水が「ホーネット」の艦内に侵入した。魚雷命中によって動力の大半を失った「ホーネット」にとって、浸水を防ぐ術はない。被雷から約1時間後の午前10時頃、「ホーネット」は僚艦「ヨークタウン」の後を追うように海中にその姿を没した。

イメージ 2


終わり

イメージ 11この段階で空母2隻を失った連合軍プレイヤーは、自らの敗北を認めた。空母2隻の損失もさることながら、空母と共に多数の艦載機を失ったことが米軍にとっては痛かったようだ。事実、空母2隻と運命を供にした米艦載機は計24ステップにも及び、それは米空母航空兵力の50%近い兵力だったのである。残る「エンタープライズ」1艦だけで日本空母4隻と対抗するのは困難だと判断した米軍プレイヤーの判断は恐らく正しい。一連の航空戦で日本側も多数の航空機を失ったものの、それでも4隻の空母の使用可能機数は、零戦54機、艦爆45機、艦攻77機の計176機に及んだ。これは米空母の2倍近い航空兵力である。僅か1隻の空母「エンタープライズ」にとって、日本空母との戦いは、絶望的なものになっただろう。

戦果と損害

一連の海戦で両軍の被った損害は以下の通りだ。

日本軍

沈没:軽空母「瑞鳳」、水上機母艦「千歳」、輸送船8隻
大破:水上機母艦「神川丸」
航空機の損失:12ユニット(108機)、
 内訳:1x零戦、5.5x99艦爆、3x97艦攻3、2x零式観測機、0.5x零式三座水偵(単位:ユニット数)

連合軍

沈没:空母「ヨークタウン」「ホーネット」
中破:軽巡「アトランタ」
航空機の損失:20.5ユニット(178機)
 内訳:5.5xF4F、8.5xSBD、3xTBD、1xB17、1xSB2U、1xF2A、0.5xPBY(単位:ユニット数)

VPを計算すると、日本軍は121VP(ミッドウェーに対する10打撃分含む)、連合軍は91VP(ハンデ20VP含む)となる。仮に日本軍がミッドウェーに全く上陸できなかった場合、連合軍のVPは111VPになるが、それでも日本軍には及ばない。日本軍はこの後ミッドウェーへの爆撃を繰り返すことによって10VP程度は稼げるから、必要差20VPは十分に確保できよう。従ってVPの面から判断しても連合軍プレイヤーの投了は妥当な判断といえる。

感想

イメージ 12プレイ時間はセットアップも含めて7〜8時間であった。全Turn数が23Turnのうち、7Turnまで進んだだけなので、フルTurnプレイした場合はこの3倍程度の時間を覚悟する必要があるだろう。従ってシナリオに記載した標準プレイ時間=8〜25時間というのは、概ね妥当な数値と思える。
とはいっても空母戦ゲームの場合、どちらかの空母が戦闘能力を失った時点でゲームオーバーというケースが多い。事実、これまで何度か本作をプレイしたが、最終Turnまで行ったことは皆無であった。そして全てのケースにおいて1日のセッションで決着が着く所まで行っている。そういった意味においては、本作の作戦シナリオの場合、1日あれば両軍とも満足できる所まで行けそうだ。

今回のシナリオで連合軍プレイヤーは徹底した輸送船攻撃を仕掛けてきた。この作戦はかなり上手くいっており、あと一歩で日本軍輸送船団を壊滅させる所であった。連合軍プレイヤーが悔しがっていたのは2日目0600時の米空母の布陣で、日本軍輸送船の概略位置は前日の航路をトレースすることで割り出すことができたので、もう少し南に布陣しても日本軍輸送船を攻撃することは可能であっただろう。そしてもしそのような布陣を敷いていれば、日本空母の攻撃圏外に留まれるか、あるいは仮に日本空母の攻撃圏内であっても航続距離ギリギリの散発的なものであっただろう。いずれにしても結果論なのだが・・・。

今回のテストでミッドウェー海戦シナリオは概ね良い感じでまとまっていることが確認できた。本作のミッドウェーシナリオは、南雲機動部隊の戦いだけではなく、攻略部隊や主力部隊を含めた日本艦隊全体での「ミッドウェー攻略戦」を描いている。従って日本軍プレイヤーは、南雲部隊ばかりではなく近藤部隊や山本部隊の機動にも気を遣う必要がある。そしてその事が間接的に南雲機動部隊にとっては足枷としても働くようにデザインされているのだ。
史実における南雲中将は、ミッドウェー近海において2つの相反する目標を達成することが求められた。ミッドウェー攻略と米空母の撃滅である。この相反する2つの目標設定が如何に日本艦隊にとって不利に働いたかを本シナリオでは検証できるようになっている。

全く新しい側面からデザインされた「海空戦!南太平洋1942」のミッドウェー海戦シナリオ。2019年春発表予定なので、是非ご期待頂きたい。

イメージ 13

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猿遊会での対戦で見つかったエラッタを追記しました。

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自作空母戦ゲーム「海空戦!南太平洋1942」(以下、本作)。再び追加シナリオであるミッドウェー海戦に挑戦する。以前のテストの結果は以下の通り。

ソロプレイ-->こちら
対人戦(米軍)-->こちら

なお、ミッドウェー海戦シナリオの概要は-->こちらを参照されたい

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「海空戦!南太平洋1942」の概要については-->こちらを参照して下さい。
「海空戦!南太平洋1942」の入手方法については-->こちらを参照して下さい。
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今回は下名が日本軍を担当することになった。

前号まで

イメージ 8ミッドウェー攻撃を重視する作戦方針に従って南雲機動部隊はミッドウェー島に対して3度に渡る攻撃を仕掛けて同島における米航空兵力を壊滅させた。しかし米機動部隊は南雲機動部隊を相手にせず、専ら南方から近づく近藤中将の攻略部隊に攻撃を仕掛けてきた。一連の攻撃で改造空母「瑞鳳」、水上機母艦「千歳」と輸送船4隻が沈没、さらに潜水艦の攻撃によって特設水上機母艦「神川丸」が大破した。
夕刻になってようやく敵空母を攻撃圏内に捉えた南雲機動部隊は戦爆連合36機からなる攻撃隊を発進させたが、米戦闘機と対空砲火による激しい迎撃を受けて目的を達せず、大損害を受けて引き上げていた。

詳しくは-->こちら

1942年6月4日(つづき)

2200

夜の帳が戦場を包んだ。両軍の艦隊は翌朝の戦闘に備えて機動する。夜間の機動が翌朝の戦闘を大きく左右する。そういった意味で夜間の移動は重要だ。さらに各空母では戦闘で被弾した機体の修理が進められている。ミッドウェー島では航空基地の修理が進められている一方、損傷した航空機の修理も進められていることだろう。

1942年6月5日

0000

イメージ 9ここで状況を整理しておこう。初日の戦闘では日本側は多数の艦船を失い、艦対艦の戦闘では明らかに分の悪い結果となった。しかしミッドウェー島の航空基地と航空兵力に大損害を与えたので、その分はかなり有利だと考えて良い。トータルして見た場合、4:6で米側有利な状況と考えた方が良いだろう。

この状況を考慮した結果、我々は米機動部隊の位置をエリアKと推測した。理由は索敵兵力である。米側の索敵兵力の主力はPBY飛行艇だが、同飛行艇はミッドウェー基地の機能喪失によってジョンストン島への後退を余儀なくされている。そして戦線後方のジョンストン島を基地とする限り、大航続距離を誇るPBY飛行艇といえども索敵範囲はミッドウェー近海に限られる。具体的にはエリアC,F,Jとその東側だ。(下図参照)

イメージ 5


イメージ 10そこで米機動部隊の位置をエリアKと予想し、それと距離を離隔すべく我が艦隊は布陣した。その位置はミッドウェー西北西240海里(8ヘクス)。南雲機動部隊が扇の要の位置に布陣し、その西南西30海里に山本長官直率の主力部隊(戦艦「大和」を含む戦艦3隻基幹)、南方30海里には近藤中将の攻略部隊主力(高速戦艦2隻、重巡2、その他)、東南東30海里に栗田少将の支援部隊(重巡6、その他)が布陣している。もし我々の予想が正しければ、米機動部隊は南雲機動部隊の南東約360海里又はそれ以上の距離に出現する筈である。後は米機動部隊を動きを監視しつつ、ミッドウェーへの攻撃を継続すれば良い。チャンスを見てミッドウェーへの上陸侵攻を実施することになるだろう。

イメージ 4


0600

イメージ 11決戦2日目の朝が来た。未明から発進していた索敵機が次々と敵艦隊発見を報じた。しかしその位置は日本軍の予想とは異なっていた。索敵機の報告から予想される米機動部隊の位置は、ミッドウェーの西南西360〜390海里(12〜13ヘクス)。日本艦隊よりも西側に進出していたのである。彼らの戦意は我々の予想を超えて遙かに旺盛であった。

イメージ 1

イメージ 3


イメージ 12米艦隊の狙いは日本側輸送船団にある。速度の関係上、南雲機動部隊から離れた位置を航行していた輸送船団は、米機動部隊から150海里(5ヘクス)の距離にあった。米側から見ればまさに「鴨がネギをしょっている」状態である。
米艦載機の全力攻撃が輸送船団を襲う。SBD艦爆108機、TBD艦攻9機、計117機が4波に分かれて船団上空に飛来した。輸送船4隻が沈没する。先日の損害を合わせると輸送船計8隻が失われた。元々12隻しかなかった輸送船は、今や4隻を残すのみとなった。

イメージ 6


イメージ 14その頃南雲機動部隊では攻撃計画が練られていた。予想される米機動部隊の位置は南雲機動部隊から270海里(9ヘクス)である。艦爆隊にとっては十分に攻撃可能な距離だが、魚雷を抱えた艦攻隊にとってはやや苦しい攻撃距離だ。そこで南雲機動部隊からは、まず零戦18機、艦爆54機の計72機からなる攻撃隊が米機動部隊を求めて発進していった。
続く第2次攻撃隊は雷装した艦攻隊が主力となる。しかし先にも述べた通り艦攻隊は足が短い。そこで攻撃隊を小グループに分割。艦隊上空で合同せずに母艦別に目標に向かわせることとした。さらに護衛戦闘機の不足を補うため、上空援護に当たっていた36機の零戦から18機を選別し、攻撃隊に加えることにした。こうして南雲機動部隊は、第1次攻撃隊と合わせて以下の攻撃隊を編制できた。

 第1次攻撃隊:零戦18、艦爆54
 第2次攻撃隊
  第1グループ:零戦9、艦攻27(「蒼龍」「飛龍」隊)
  第2グループ:零戦9、艦攻27(「加賀」隊)
  第3グループ:零戦9、艦攻27(「赤城」隊、一部「瑞鳳」機含む)

合計すると零戦45、艦爆54、艦攻81の計180機からなる大攻撃隊だ。

イメージ 13第1次攻撃隊が発見したのは、空母「ヨークタウン」を中心とする機動部隊であった。F4Fワイルドキャット約40機が迎撃に向かってくる。米軍は日本空母への攻撃を諦める代わりに保有全戦闘機(計72機)を防空戦闘に投入し、日本側攻撃隊の阻止を狙ってきたのだ。そんな中、護衛の零戦隊が奮戦し、2倍以上のグラマン相手に一歩も引かない戦いを演じている。その間隙を縫って艦爆隊が「ヨークタウン」に急降下爆撃を敢行する。激しい対空砲火が艦爆隊を包む。防空軽巡「アトランタ」を含む巡洋艦3、駆逐艦5からなる護衛部隊が濃密な対空弾幕を張ったのだ。次々と被弾・撃墜されていく艦爆隊。それでも生き残った機体は次々と爆弾を投下した。

イメージ 2


3発の250kg爆弾が「ヨークタウン」に命中した。「ヨークタウン」の飛行甲板が一部破壊され、発進能力が一時的に失われた(2Hit)。ここに至り、ようやく日本機動部隊は米機動部隊に対して一矢を報いたことになる。
しかし損害も決して小さくはなかった。零戦3機、艦爆12機が撃墜され、他に8機が被弾損傷しながらも辛うじて母艦に帰投したのである。

しかし日本空母機による攻撃はこれで終わったわけではなかった。


イメージ 7

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自作空母戦ゲーム「海空戦!南太平洋1942」(以下、本作)。再び追加シナリオであるミッドウェー海戦に挑戦する。以前のテストの結果は以下の通り。

ソロプレイ-->こちら
対人戦(米軍)-->こちら

なお、ミッドウェー海戦シナリオの概要は-->こちらを参照されたい

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「海空戦!南太平洋1942」の概要については-->こちらを参照して下さい。
「海空戦!南太平洋1942」の入手方法については-->こちらを参照して下さい。
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今回は下名が日本軍を担当することになった。

前号まで

日本軍の作戦方針は、ミッドウェー攻撃を基調としたものであった。すなわち機動部隊の全航空兵力を使ってミッドウェーを叩き、続いて現れるであろう米空母と対決する。つまり史実で日本軍が意図した作戦方針を基本として、それをさらに徹底した形のものである。

果たせるかな、ミッドウェー近海に布陣した南雲機動部隊は、索敵機から驚くべき報告を得ていた。
「敵空母ミユ。機動部隊の南南東300海里」
驚いた南雲中将ではあったが、敵の位置が遠いことを見越し、予定通りミッドウェー攻撃を実施した。第1次攻撃隊99機が4隻の空母から発進してミッドウェーに向かう。続いて第2次攻撃隊の準備が進められていく。

詳しくは-->こちら

1942年6月4日(つづき)

06:00(つづき)


イメージ 7


イメージ 9突如、空母「飛龍」の周辺に水柱が上がった。いつの間にか機動部隊上空に忍び込んだ米軍機が機動部隊を襲ったのだ。上空援護を担当している36機の零戦も敵機の接近に全く気づかなかった。レーダーを持たない悲劇である。
この時、襲ってきたのはミッドウェー基地を発進した米陸軍航空隊所属のB-17爆撃機18機であった。彼らは大胆にも高度3000m以下の中低高度まで接近し、先にも述べた通り空母「飛龍」を狙い撃ちした。しかもその時「飛龍」の艦上には第2次攻撃隊の所属する18機の97艦攻が爆弾を満載していて待機していたのだ。1発でも被弾すれば大惨事になるところであった。

イメージ 1


イメージ 10イメージ 11幸いB-17の投じた爆弾は、至近弾こそあったものの「飛龍」に対する直撃弾はなかった。ホッと胸をなで下ろす南雲中将。しかしその頃、遙か南の海上では、ミッドウェーを目指す田中頼三少将率いる輸送船団が、米空母機による激しい攻撃を受けていた。最初に現れたのは、米空母「ヨークタウン」を発進したSBD艦爆36機である。この攻撃によって輸送船「ぶらじる丸」が沈没、「霧島丸」が中破した。これを手始めに3隻の米空母から計108機のSBD艦爆が相次いで攻略部隊を襲った。特設水上機母艦「神川丸」を発進した零式観測機は懸命に輸送船団を守ったが、所詮は多勢に無勢であった。一連の攻撃で日本軍輸送船団に所属する輸送船12隻のうち、4隻が沈没、早くも上陸兵力の1/3を失った。

さらに輸送船団の前方を進む近藤中将直率の攻略部隊本隊にも米空母機が飛来した。24機のF4Fに護衛された45機のTBDデヴァステータ雷撃機である。3波に分かれて飛来した米空母機は、高速戦艦「金剛」に対して執拗な攻撃を仕掛けてきたが、激しい対空砲火と巧みな回避運動により辛くも「金剛」は被雷を免れた。

イメージ 2


イメージ 12南雲機動部隊を発進した第1次攻撃隊がミッドウェー上空に到達した。ミッドウェー上空には、同島を発進したF4Fワイルドキャット、F2A-3バッファロー計24機からなる戦闘機が待ち構えていた。護衛の零戦は18機。数に劣る零戦隊であったが、質に勝る零戦隊は米海兵隊機を圧倒した。3機の米戦闘機が撃墜され、6機が被弾して基地に帰還していく。零戦の損害は皆無だ。
81機の艦爆は、激しい対空砲火の中、急降下爆撃を敢行する。対空砲火によって12機もの艦爆が撃墜され、6機が被弾したが、攻撃は成功し、同島に大損害を与えていた。

イメージ 13引き続いて飛来した零戦18機、97艦攻81機からなる第2次攻撃隊がミッドウェー上空に姿を現した。先の戦闘で米戦闘機隊は撃退されて姿を見せない。再び対空砲火が火を噴く。6機の艦攻が撃墜された。被弾機は3機。爆撃は成功し、ミッドウェー基地は再び大損害を被った。先の空戦に敗れて地上に帰ってきた米海兵隊の戦闘機が爆発炎上する。かくしてミッドウェー基地は機能を失う。それは一時的なものに過ぎなかったが。少なくとも今日1日は日没まで機能回復の可能性はなかった。

「第2次攻撃ノ要アリトハ認メズ」

イメージ 3


10:00

ミッドウェー攻撃隊を収容した南雲機動部隊は、南方に針路を転じた。味方輸送船団を襲う米空母に対して攻撃を実施するためである。しかし索敵機の報じた米空母の位置は、南雲中将の期待を裏切るものであった。その位置は南雲機動部隊の南南東360〜390海里(12〜13ヘクス)である。これだけ離れてしまうと、足の長さを誇る日本空母艦載機にとっても攻撃圏外だ。南雲機動部隊はこのTurn米空母攻撃を諦め、ミッドウェーに対する第3次攻撃隊を放った。「赤城」「加賀」から発進する99艦爆18機と、「飛龍」「蒼龍」から発進する97艦攻18機である。彼らは散発的な対空砲火を無視して爆撃を敢行。同島の米軍基地にさらなるダメージを与えていた。

イメージ 4


ミッドウェーには攻撃や索敵を終えて基地に帰投してきた米軍機が炎上する基地を見て唖然としていた。基地の被害状況はとても無事に着陸できそうには見えない。しかし基地に強引に着陸を実施した米軍機は、あるものは滑走路上のクレーターに片足を取られて転覆。別の機体は着陸を諦めて海上に不時着していた。ミッドウェー基地の米軍機は事実上壊滅した。

14:00

イメージ 14なおも米空母を追う南雲機動部隊。しかし米空母の方も日本機動部隊を避けて南下を続けている。そして彼らは自らの攻撃圏内にある日本軍攻略部隊に対して再び攻撃隊を放ってきた。
攻撃目標となったのは、改造空母「瑞鳳」、水上機母艦「千歳」と駆逐艦3隻からなる航空戦隊である。「瑞鳳」を発進した零戦、「千歳」を発進した零式観測機が米艦載機を迎え撃つ。米空母機は護衛戦闘機を伴っていなかったので、時には零戦の迎撃が功を奏することもあったが、飛来した米空母機は余りに多かった。合計81機ものSBD艦爆が3波に分かれて「瑞鳳」「千歳」を襲ったのである。
まず「瑞鳳」が多数の爆弾を受けて沈没した。「千歳」は最後の攻撃が始まるまでは無傷で生き残っていたが、最後に飛来した「エンタープライズ」艦爆隊27機のうち、18機が「千歳」を襲った。この攻撃で数発の命中弾と至近弾を受けた「千歳」も「瑞鳳」の後を追うようにミッドウェー近海にその姿を没した。

イメージ 5


イメージ 15イメージ 16そのやや西方海域では、米潜水艦「ガション」が小規模な日本艦隊を発見していた。駆逐艦1隻を伴った特設水上機母艦「神川丸」である。護衛が手薄な上、速度の遅い「神川丸」は、米潜水艦の格好の目標であった。「ガション」の放った魚雷のうち、2本が「神川丸」に命中した。「神川丸」は沈没こそ免れたものの、大破して戦場離脱を余儀なくされた。

なお「瑞鳳」「千歳」の艦載機だが、「瑞鳳」の艦載機(零戦1ユニット、艦攻1ユニット)はいずれも飛行中であったため、幸い南雲機動部隊の母艦に無事収容された。しかし「千歳」の搭載機は全て艦と運命を共にした。特に高い索敵能力を誇る零式三座水偵(E13A)を失ったのが痛かった。

18:00

イメージ 17夕闇が戦場を覆いつつあった。このままでは米空母を取り逃がすと判断した南雲機動部隊は、速度の速い第2航空戦隊に所属する中型高速空母「飛龍」「蒼龍」に重巡2隻、駆逐艦6隻をつけて本隊から分離。その高速を利して本体前面に展開せしめた。その甲斐あって索敵機が報じた米空母の位置は「飛龍」の南南東300海里(10ヘクス)。足の長い艦爆にとってギリギリの攻撃範囲であった。「飛龍」「蒼龍」から零戦9機、99艦爆27機が発進する。300海里の距離を飛び越えて彼らが見たものは、空母「ホーネット」を中心とする米機動部隊であった。そしてその上空には約40機のF4Fワイルドキャット戦闘機が満を持して待ち構えている。

イメージ 8


イメージ 18敵戦闘機の迎撃は激しかった。それを突破して攻撃隊が機動部隊上空に到達した時には、攻撃隊の40%近くが失われていた。激しい対空砲火が攻撃隊を迎え撃つ。空母「ホーネット」とそれを護衛する3隻の巡洋艦と5隻の駆逐艦だ。それらの激しい対空砲火によって突入してきた艦爆隊は次々と撃墜された。生き残った艦爆数機が「ホーネット」に向けて爆弾を投下したが、惜しくも爆弾は「ホーネット」の至近海面に着弾。同艦に軽微な損傷を与えたに過ぎなかった。

攻撃隊の犠牲は、零戦3、艦爆15の計18機にも及び、他に9機の被弾機を出していた。無傷で空母に帰投したのは、出撃機の25%にあたる9機に過ぎなかった。

イメージ 6


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