もりつちの徒然なるままに

<禁無断転写> ウォーゲームの話、戦史の話(かなり濃い目)、旅の話などを書いてみました。

「海空戦南太平洋1942」の部屋

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注:「海空戦、南太平洋1942」の入手方法についてはこちらを参照して下さい。また残部僅少なので、在庫切れの場合はご了承ください。

自作の空母戦ゲーム「海空戦、南太平洋1942」(以下、本作)。自分で作ったゲームだが、個人的にも気にいっている作品である。今回、本作のメインシナリオである「Op.6 南太平洋海戦」を対戦プレイすることになった。私は日本軍を担当する。今回、日本軍を担当するにあたり、「米空母撃沈」を第1目標に置いてみようと思う。

なお、選択ルールは「64.0 生存者」を除いて全部採用した。

前回までは-->こちら

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10月25日1000(つづき)

各艦隊は前回記載した決心に従って機動を実施する。索敵機は大艇18機と長距離水上偵察機18機が依然として在空しており、強力な索敵網を構築している。各空母から上空警戒の零戦が発進し(4隻の空母から計54機)、さらに第1次攻撃隊が発進準備を整えている。「敵空母ミユ」の報を受けてすぐに飛び立てる体勢だ。ジリジリとした時間が流れていく。

「敵空母ミユ」

イメージ 8待ちに待った敵発見の報が索敵機がもたらされる。その距離は日本側の機動部隊から7〜9Hex(210〜270海里)。敵の戦意は予想以上の高く、我との決戦を求めて猛進してきた。その意気や良し。しかし申し訳ないがこちらの意図通りだ。攻撃距離は我にとって理想の決戦距離となった。しかも敵索敵機は我が空母の位置を誤って報告している。この分では我が空母が敵の攻撃を受けることなく一方的な攻撃を仕掛ける可能性も高い。

各空母からは当初の予定に従って攻撃隊が発進していく。ここまでは予定通りだ。しかし問題はこれからだ。

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イメージ 9第1波攻撃隊は、「翔鶴」「瑞鶴」から発進した零戦18、99艦爆36、97艦攻18の計72機からなる攻撃隊だ。攻撃隊長は「翔鶴」艦攻隊長村田重治中佐(ということにしておこう)。攻撃隊は敵機動部隊前面でグラマン戦闘機約30機の迎撃を受けたが、零戦隊の奮戦で敵機を撃退し、攻撃隊は無傷のまま艦隊上空に到達した。
激しい対空砲火が攻撃隊を包む。攻撃目標となったのは空母「ホーネット」を中心とする機動部隊で、軽巡1隻、防空軽巡2隻、駆逐艦数隻が援護していた。対空砲火によって艦爆9機、艦攻3機が失われたが、被弾機も含めて「ホーネット」に攻撃を敢行し、爆弾4、魚雷2を命中させた。「ホーネット」は火災を起こして洋上に停止する。

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余談だが、この時の空中戦でCAPに当たっていたF4Fワイルドキャット4ユニット(32機)は全機アボートという結果になった。これにより米機動部隊上空は裸となり、続く攻撃隊の攻撃を助ける結果となった。この空戦結果は米軍にとって相当ショックだったらしく、続く戦いでCAP機の割り当てに苦慮することになった。

第2波攻撃隊は「隼鷹」を発進した零戦9、艦爆18からなる攻撃隊だ。攻撃指揮官は「隼鷹」零戦隊長志賀淑雄大尉(ということにしておこう)。「隼鷹」隊は目標地点に到達したが、遂に敵空母の姿を見ずに空しく帰路についた。

イメージ 10第3波攻撃隊は「翔鶴」「瑞鶴」「瑞鳳」を発進した零戦18、99艦爆18、97艦攻24の計60機からなり攻撃隊だ。指揮官は「翔鶴」艦爆隊長関衛少佐(ということにしておこう)。この部隊は進路前方に炎上中の「ホーネット」を発見。さらに付近に無傷の敵空母を探したものの発見するに至らなかったので「ホーネット」に攻撃を集中した。CAP機の姿は既になく攻撃隊は敵機の妨害を受けずに「ホーネット」上空に到達した。艦爆隊の全機と艦攻隊の半数が「ホーネット」を攻撃し、爆弾2〜3、魚雷1〜2が「ホーネット」に命中した。「ホーネット」は大破して洋上に停止し、1時間後に暖かい南の海にその姿を没した。
残った艦攻の半数は防空軽巡「サンファン」を攻撃した。魚雷2〜3本が「サンファン」に命中。「サンファン」もまた海の藻屑となった。

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米軍の反撃は高速戦艦2隻を中核とする前進部隊に向けられた。SBDドーントレス27機からなる攻撃隊2個が襲いかかる。攻撃目標となったのは高速戦艦「比叡」である。1000ポンド爆弾数発が「比叡」に命中して「比叡」は中破。最大速度が20ktまで低下してしまう。(3Hit)

イメージ 11このTurn、前Turnまでソロモン諸島を覆っていた曇天が北に去ったので、両軍の基地航空部隊は活発な活動を開始した。
ヘンダーソン飛行場を発進したB-17重爆撃機36機がブイン飛行場に来襲し、在地の数機を炎上させていた。
さらにニュージーランド空軍(RNZAF)のハドソン双発爆撃機27機がショートランド基地攻撃に飛来したが、こちらは上空警戒中の零戦9機の迎撃を受け、6機を失って後退した。

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日本軍も負けてはいない。ラバウルを発進した一式陸攻36機が零戦18機の援護を受けてヘンダーソン飛行場を襲った。零戦隊はCAP機のワイルドキャット戦闘機を一蹴。中攻隊は対空砲火で9機を失ったが(い、痛い・・・)、地上で数機の敵機を撃破した。

ここでルールミス申告。ラバウルから6ユニット発進させたら、移動力−2になるので零戦がヘンダーソンに届きません。すいません。

10月25日1400

攻撃隊を収容した機動部隊本隊と前衛は一旦東北東に退いた。予想される敵空母の反撃を避けるためだ。しかし後から振り返ると少し消極的過ぎたかもしれない。午前中の攻撃で失われた艦爆、艦攻は被弾機も含めると約40%。逆に言えば攻撃力の60%程度はまだ使える状態で残っている。今こそ生き残ったもう1隻の敵空母「エンタープライズ」を叩くチャンスだった。このような退嬰的な作戦指導。以前に空母戦を戦った際にはこれが致命傷となってしまったが、今回はその二の舞は演じたくない。このように瞬間瞬間の判断が勝敗に微妙な影響を与え、それが後になってわかってくる。このあたりの機微が空母戦ゲームの面白さであり、魅力と言えよう。

何はともあれ、我が機動部隊は敵との距離を離隔する。敵空母も先ほどの戦意はどこへやら。いったん後退して再編成を図っているらしい。両者の距離は今や13Hex(390海里)まで開いた。

その時味方索敵機から驚きの報告が入った。

「ガダルカナル西方60海里に戦艦2隻を含む有力な水上部隊あり」

イメージ 12まだ別動隊がいたのか、と驚愕する日本軍。この部隊はブイン基地からギリギリ攻撃圏内(10ヘクス=300海里)にいたので、ブインで攻撃準備中の零戦9機、99艦爆18機が発進していった。攻撃目標に到達した攻撃隊は激しい対空砲火を冒して攻撃を敢行。6機が対空砲火の犠牲となったが、爆弾3発を重巡「ペンサコラ」に命中させて、これを中破せしめた。(2Hit)

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10月25日1800

イメージ 13ガダルカナル近海における敵水上部隊発見の報は日本側に衝撃を与えるものであった。当初の予定通り対地砲撃部隊をガダルカナルに突入させるか、あるいはここはいったん退いて様子を伺うか。
含みを持たせたまま戦艦「金剛」を中心とする砲撃任務部隊(TF1)は、ヘンダーソン基地から北方7Hex(210海里)の地点にいた。そこにヘンダーソン基地を発進したと思われるSBDドーントレス36機が襲いかかる。対空砲火によって6機の艦爆を撃墜したが、敵機の攻撃は戦艦「金剛」に集中し、「金剛」は5発以上の1000ポンド爆弾の直撃を受けてかなり大きな損害を被った。(4Hit)


10月25日2200

夜の間に機動部隊は南下し、翌日の決戦に備える。また先に爆撃を被った砲撃任務部隊(TF1)は、大破した「金剛」に随伴艦をつけて分離。残りも北東へ向けて後退し、ヘンダーソン基地の空襲圏から離脱を図った。この行動は、当初予定していたヘンダーソン飛行場への砲撃を中止するという決心の現れであった。
米水上部隊がヘンダーソン飛行場近海に進出してきたことは、ある意味好機とも言える。水上兵力は圧倒的に日本軍が有利なのだから、ガダルカナル沖に米新鋭戦艦を捕捉し、これを海底に送り込むことも十分に可能だった。外南洋部隊に所属する3隻の軽巡と15隻の駆逐艦は、夜戦で米戦艦部隊の防御スクリーンを容易に突破し、米戦艦に致命傷を与えることは十分可能と思われる。そして生き残った米水上部隊を「金剛」「榛名」以下の砲戦部隊で殲滅することもまた容易だった。
しかし仮に水上戦に勝利しても問題はその後だ。ヘンダーソン飛行場への艦砲射撃は当然中止になる(敵艦隊と戦いながら艦砲射撃はできないから)ので、夜明けと共に飛行場から多数の米軍機が飛来し、日本艦隊を襲うだろう。この空襲で被る被害はひょっとしたら水上戦での勝利を帳消しにするほど大きなものになる可能性は十分にある。そのように考えてリスクの大きい艦砲射撃は中止することにしたのだ。

同じ頃、機動部隊の前衛部隊は米潜水艦「トラウト」による攻撃を受けていた。戦艦「霧島」を狙った魚雷は辛くも外れ。護衛駆逐艦による反撃も功を奏さず、夜の対決は双方戦果なしに終わった。

(つづく)

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注:「海空戦、南太平洋1942」の入手方法についてはこちらを参照して下さい。また残部僅少なので、在庫切れの場合はご了承ください。

自作の空母戦ゲーム「海空戦、南太平洋1942」(以下、本作)。自分で作ったゲームだが、個人的にも気にいっている作品である。まずリアリティとプレイアビリティのバランスが良い。メインの作戦シナリオの場合、1日で終わらせるのはやや苦しいが、2日あれば楽にコンプリートできる。また仮に1日でも決着の見える所までは行けることが多いので、1日プレイでも十分に満足できる。
ディテールも手頃で良い。空母艦載機の三大スターである艦戦、艦爆、艦攻がそれぞれ役割と特徴を持っているので、その使い道が悩ましい。艦隊編成についても空母戦力を集中して対空防御を強化するか、または分散配備して被害極限と敵による索敵を混乱させるか、といった選択肢でも悩める。
主役以外の基地航空隊や水上打撃部隊もそれぞれ役割を持っていて、空母航空作戦の中でこれらを有機的に機能させていく所も良い。

ルールの量は多いのだが、ゲームシステムはシンプルである。航空作戦については両競技者がダイス(D10)を振り、大きい目を出した方が航空作戦を実施できるというもの。ただし出目の差が3以下の場合、両競技者が交互に航空作戦を実施できる。航空作戦には索敵と攻撃の2種類があり、1Turnに実施できる回数は索敵2回、攻撃3回と決まっている。従って主導権のダイスが悪くても行動回数自体が減ることはない。しかし当然ながら空母戦は「先手必勝」なので、ダイス目が悪いと索敵や攻撃が後手に回ってしまい、敵の先制攻撃を許す危険が大きくなる。先に書いた「差が3以下で両方行動」ルールや「出目が同じなら直前に行動していない側が先に行動する」ルール等である程度出目の差は緩和されているが、それでも極端に出目が悪いとか、索敵をモタモタしていて攻撃が後手に回ったりすると、「ミッドウェーの再現」になる。

今回、本作のメインシナリオである「Op.6 南太平洋海戦」を対戦プレイすることになった。今まで本作をプレイする場合、私は連合軍を担当することが多かったのだが、今回日本軍を担当することになった。思えばこのゲームを過去何度か対戦プレイしたことがあるが、私の絡んだ対戦プレイでは米空母が沈没したことが1度もない。今回、日本軍を担当するにあたり、兎に角「米空母撃沈」を第1目標に置いてみようと思う。

なお具体的な戦術であるが、麾下の部隊を以下の通り編成することにした。

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このうちTF1、TF4は史実の第2艦隊(前進部隊)、TF2、TF3が第3艦隊(機動部隊)、TF5が外南洋部隊である。TF4は空母「隼鷹」とその護衛部隊だが、如何にも手薄だ。しかしこれはTF3(「翔鶴」「瑞鶴」等を含む機動部隊本隊)とほぼ同一行動をとることにしているので、もし米軍機が現れた場合でも攻撃を免れる可能性が高い。何故なら米軍は明らかに囮と思われる「隼鷹」隊を敬遠する可能性が高いからだ。勿論被攻撃の危険は皆無ではないが、その場合は囮の任務を良く果たしてくれたと考えることにしよう。
機動部隊本隊はTF3だが、この部隊は正規空母2、軽空母1の他、重巡2、駆逐艦8からなる部隊である。駆逐艦のうちの1隻は新鋭の乙型駆逐艦(史実では「照月」)で、これらの対空火力を合わせると、正規空母を襲う米軍機に対して計25火力の対空射撃を浴びせることができる。米機動部隊には及ばないが、それなりに有効な対空戦闘が期待できよう。
TF1は高速戦艦2、重巡4を含む最強の水上打撃部隊に見えるが、実は対地砲撃部隊である。この部隊は初日夕刻にガダルカナル島へ接近し、夜間から未明にかけてヘンダーソン飛行場を猛砲撃する。これによりヘンダーソン基地の機能を奪い、続く2日間は使用不能にする。平均的な打撃数は16〜17。これだけなら翌翌日の朝には完全修復してしまうが、2日目は昼間中基地機による爆撃を繰り返して飛行場の復旧を妨害する。計算通りに行けば、ゲーム中盤から後半の48時間はヘンダーソン基地は使用不能状態となろう。
ヘンダーソン飛行場砲撃でVPを稼げば、あとは米空母の北上をじっくり待てばよい。こちらからワザワザ出かける必要はない。敵空母が北上しなければヘンダーソン基地を叩くまで。対空砲火は殆ど制圧されているので、攻撃隊は損害を恐れることなく爆撃を反復できる。かくしてヘンダーソン基地は壊滅する。
米軍にとって日本軍によるヘンダーソン基地砲撃を阻止する手段は水上部隊の投入しかない。もし新鋭戦艦2隻を含む米軍の有力な水上部隊がヘンダーソン基地砲撃阻止のために出撃してきたら、むしろ物怪の幸いである。高速戦艦2隻を含む強力な日本軍水上打撃部隊(砲撃部隊の護衛用として外南洋部隊も投入する予定)は、米艦隊を一掃し、日本軍が多大なVPを獲得するだろう。しかも米空母の対空兵力が大幅に削減されるので、航空部隊による攻撃も容易になる。

航空決戦は「中距離戦闘」を基本とする。彼我の空母同士の距離は8ヘクス(240海里)がベスト。こちらは8ユニット編隊での攻撃を可能とする距離である。この距離なら米側は護衛戦闘機を随伴した攻撃を実施できない。従って護衛の伴わない米攻撃隊をCAPによって無力化できる可能性が高くなる。無論、彼我の距離はこちらの都合だけでは決められないので、期待通りに行くとは限らないが・・・。
「中距離戦闘」では、「翔鶴」「瑞鶴」隊と「隼鷹」は別行動とし、「隼鷹」隊を「翔鶴」「瑞鶴」隊の1ヘクス後方に配置したい。そのココロは、「翔鶴」「瑞鶴」隊は速度3.5を維持して敵の攻撃を回避できる可能性を少しでも高める一方、やや速度性能に難のある「隼鷹」隊は後方に配置することで敵からの攻撃を回避するともに、「隼鷹」から発進する攻撃隊は規模が小さいので長距離攻撃が可能とした(本作では編隊規模が小さい方が行動半径が大きくなる)。

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選択ルールは「64.0 生存者」を除いて全部採用した。


10月25日0600

イメージ 6天候チェックの結果、ニューギニア南岸一帯が雨天となり、ソロモン海からブーゲンビル、ガダルカナルにかけての一帯が曇天となった。雨天の場合は航空作戦が一切不可能になる。また曇天の場合は航空作戦は可能だが、索敵、対地対艦攻撃の有効性が下がる。特に対地攻撃は攻撃力が半減されるという厳しさ。そこで日本軍は当初予定していたヘンダーソン基地への航空攻撃を中止し、同基地に対する航空偵察のみを実施することになった。
米軍もブーゲンビル一帯に対する航空攻撃を予定していたが、曇天のため中止にしたと後で聞いた。

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イメージ 7ガダルカナル北方海域に展開した日本艦隊はヘンダーソン飛行場との間合いを意識しつつ南下を開始する。そして大量の索敵機を米空母の伏在海域に放った。ショートランド基地からは飛行艇18機と長距離水偵9機。それに艦載水偵18機が加わる。まもなく彼らは敵発見を報じた。空母を含む2群からなる機動部隊である。位置はサンクリストバル北東2〜3ヘクス(60〜90海里)である。我が機動部隊からの距離は12ヘクス(360海里)前後。攻撃範囲外だ。一方、敵の索敵機も我が艦隊発見を報じるが、肝心の空母機動部隊に対する索敵では我が零戦隊の活躍で位置誤認が発生していた。

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イメージ 8結局このTurn我が方の攻撃はなし。ラバウルを発進した二式陸偵(後の夜戦月光)がヘンダーソン飛行場を強行偵察し、地上に計26ステップ(約120機)の航空機を発見した。どうやら米軍はヘンダーソン飛行場を航空要塞化している様子である。当初の予定通り艦砲射撃で潰すことにする。

その艦砲射撃部隊だが、ヘンダーソン飛行場を発進したと思われる敵機の散発的な攻撃を受けていた。最初に飛来したのは米陸軍航空軍所属のB-17重爆撃機36機。続いて新鋭のP-38双発戦闘機16機が爆装して飛来してきた。いずれも命中弾はなかった。

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10月25日1000

敵との位置関係を考慮し、以下の方針を立てた。

(1) 空母は極端な近接方針とはしない。やや距離を詰めつつ最適な攻撃距離を狙う。
(2) もし敵の戦意が高ければ、敵空母は我との距離を詰めてくるだろう。その時は当初の予定通り「中距離戦闘」を企図し敵空母と航空決戦を実施する。
(3) もし敵の戦意が低い場合、敵空母は我との間合いを確保しようとするだろう。その時は我が空母に対する敵機による攻撃の可能性が小さくなるので、前衛艦隊上空に戦闘機を派遣し、前衛艦隊を攻撃するであろう敵攻撃機の減殺を図る。

このような決心に基づいて艦隊の機動を計画した。その結果は如何に?。つづきは次号にて。

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A6M?、零戦?

自作の空母戦ゲーム「海空戦、南太平洋1942」で、テストプレイヤーから最も多く寄せられた要望の1つに「ユニットの表記」があった。

曰く「A6M2では雰囲気が出ないから、零戦にしてほしい」というものである。

イメージ 1この要望については全く予想していなかった訳ではなかったが、テストプレイヤーの半数以上?が主張してきたのは驚きであった。結果的には「工程的なインパクトが大」という理由で要望自体は却下させて頂いたが、考える所があった。

三菱零式艦上戦闘機又は零戦、ゼロ戦と表記されることもある。日本では最も有名なヒコーキの1つだが、ウォーゲーム界における表記については必ずしも一様ではない。

イメージ 2まずウォーゲームの本場、米国製の古いゲームでは"Zero"又は"Zeke"が定番だった。"Zero"はゼロファイターのゼロだと分かるが、"Zeke"は戦時中のコードネームに由来していることはゲーマーの半分以上が知っていると思われる。

イメージ 3一方和製ゲームでは、ほぼ"零戦"で統一されており、時々"零戦21"とか"零戦21型"という表記もあったような気がする。しかし"一号零戦"とか"二号零戦"といった表記は見た事がない。ガダルカナル戦の時期なら、"三二型"よりも"二号零戦"(もっと正確には「零式二号艦上戦闘機」)の方が正確なのだが・・・。ついで言うと、"零戦21型"という表記は時々見るが、"0戦二一型"という表記も見たことがない。単に"0戦"という表記なら、木俣滋郎氏の著作の中で見たことがあるのだが・・・。

余談だが、F6Fについて、F-6Fという表記は殆ど見たことがない。だが、F-6とかF6なら英書で時々見かける。F4もしかり。和書では見たことがない。

イメージ 4イメージ 5話を戻すが、A6Mという表記が全くないのか、といえば、実はあったあった。
まずはDecision Gamesの"Advanced_Pacific_Theater_of_Operations"。日中戦争から太平洋戦争全域を扱ったビックゲームだが、航空機は機種別に登場し、機種名が"A6M"になっている。
空戦ゲームClash of Arms"Fighting Wings"シリーズの"Whistling Death"(死の口笛)でも、ユニット表記は"A6M"になっている。そういえば"Fighting Wings"シリーズをプレイしたいなぁ。今年こそはプレイするぞ。
究極のビックゲームとも言うべきDecision Games"の"War in the Pacific"では、"A6M Zero"という表記で登場する。また逆に簡単なゲームとして同じDGの"Cactus Air Force"でも"A6M"です。変わったところでは、ラリーボンド氏デザインのミニチュア系海戦ゲーム"Command at Sea"でも"A6M"だ。
他にも"Avalanche Press"の"Second World War at Sea"シリーズ、Against Odds誌のカートホイール作戦等も"A6M2"又は"A6M"となっている。

こうしてみると、少なくも米国製ゲームでは、"Zero"、"Val"、"Kate"ではなく"A6M"、"D3A"、"B5N"が主流になってきたみたいだ

イメージ 6和製ゲームでも、国際通信社が2014年に発売した「零戦:海軍航空隊の戦い」では、主役の零戦が"零戦"ではなく"A6M2"と書かれている。

この記事を書き始めた時には「"A6M"では雰囲気が出ないので"零戦"にして欲しい」という要望が多かったらどうしようか、と思っていたが、どうやら杞憂に終わりそうだ。一時的にそのような要望が上がったとしても、多分時間と共に減っていくと思われる。だって、今ではティーガー戦車のことを「ティーゲル」と書く人は殆どいないのだから。

P.S. 今では「装甲師団」が一般的な呼称であるドイツ軍の戦車中心の師団について、「戦車師団」になる日が来るのだろうか・・・。

イメージ 7

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「海空戦、南太平洋1942」は私が自主販売で作成している非電脳の空母戦ゲームです。作品の入手方法については-->こちらを参照して下さい。また、第2次ソロモン海戦シナリオの概要は-->こちらを参照して下さい。
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「海空戦、南太平洋1942」をプレイしました。今回選択したシナリオは第2次ソロモン海戦です。私は連合軍を担当しました。また選択ルールは「生存者」を除いて全て採用しました。

前回までの展開-->こちら

ここまでの状況分析

イメージ 5これまでの所、連合軍は日本軍の重巡3隻、特設巡洋艦1隻、潜水艦1隻を撃沈し、重巡2隻を大破せしめている。その戦果は全て航空機による戦果で、潜水艦1隻撃沈を除けば全て空母艦載機による戦果だ。一方の損害は、ヘンダーソン基地が爆撃によって25日午後から飛行場としての能力を失い、同地を根城とする海兵隊のカクタス飛行隊及び空母「ワスプ」の艦爆隊がほぼ壊滅した。しかしヘンダーソン基地は夜間における懸命な復旧活動のおかげでその能力を回復させつつあった。またカクタス飛行隊もワイルドキャット戦闘機8機が修理を完了。「ワスプ」艦爆隊は9機が再使用可能となり、未明のうちに本来の母艦に向けて飛び去っていった。

26日02:00

いよいよ敵空母との直接対決が予想される。彼我の位置関係に気を遣いつつ空母部隊の位置を定める。各空母の甲板上では上空援護を担当するワイルドキャット戦闘機や索敵を担当するドーントレス艦爆、アベンジャー艦攻が発艦準備を整えている。格納庫内では第1波攻撃隊に割り当てられている艦爆隊や艦攻隊に1000ポンド爆弾、航空魚雷が次々と取り付けられている。決戦前の緊迫した空気が各空母の艦内を包んでいる。

26日06:00

イメージ 6決戦3日目の朝が来た。索敵を担当する「サラトガ」のアベンジャー艦攻18機が北西の海域に飛び立っていく。上空援護を担当するのは各空母から発進するワイルドキャット戦闘機だ。空母1隻あたり16機ずつ。計48機のワイルドキャットが艦隊上空に飛び立っていく。
攻撃編成は以下の通りだ。

 「サラトガ」隊:艦戦8機、艦爆27機
 「エンタープライズ」隊:艦戦8機、艦爆27機
 「ワスプ」隊:艦戦8機、艦爆18機、艦攻9機

合計すると艦戦24機、艦爆72機、艦攻9機の計105機からなる大攻撃隊だ。首尾良く行けば、日本機動部隊に対して決定的な打撃を与えられるだろう。

待望の敵発見報告が入った。編成は不明。位置はサンタクルーズ諸島北方2ヘクス(60海里)である。米機動部隊からの位置は6〜7ヘクス(180〜210海里)だ。微妙だが一応攻撃圏内である。報告内容が曖昧なのが気になる。理想を言えばもう少し索敵情報を待ってから攻撃隊を出したい所だ。しかし既に敵索敵機も我が機動部隊を発見しているらしい。先手必勝。空母戦の鉄則だ。

「直ちに攻撃隊発進せよ」

各空母に命令が飛ぶ。各空母からは当初の編成に従って攻撃隊が次々と発進していく。攻撃隊のうち「サラトガ」のワイルドキャット8機は攻撃距離の関係から攻撃隊に加わらずに上空援護に任務変更した。また「エンタープライズ」では、艦戦8、艦爆9、艦攻18からなる第2次攻撃隊が待機していたのだが、日本機の来襲必至ということで、攻撃は中止となり、爆弾・魚雷を取り外して格納庫に戻された。

イメージ 7イメージ 8日本軍の攻撃第1波が姿を現した。零戦18機、艦爆36機からなる攻撃隊だ。攻撃目標になったのは空母「サラトガ」を中心とする機動部隊である。この時米機動部隊上空にはワイルドキャット戦闘機計64機が警戒に当たっていた。実に搭載戦闘機の2/3に相当する数である。そのうち48機が日本攻撃隊を迎え撃った。激しい戦闘。艦爆の1/4が戦闘機によって阻止された。残り3個中隊27機が「サラトガ」目がけて急降下する。防空軽巡「サンファン」、重巡「ニューオーリンズ」「ソルトレークシティー」が激しい対空砲火を打ち上げる。艦爆隊の1/3が投弾前に対空砲火を浴びて四散する。残り18機が「サラトガ」に肉薄。250kg爆弾を叩き込んだ。
爆弾3発が「サラトガ」に命中した。「サラトガ」は小破し、航空機運用能力に支障が発生する。しかし日本艦爆隊の2/3近くが帰らなかった。

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イメージ 9イメージ 10日本軍の第2波攻撃隊は、零戦18機、艦攻18機からなる攻撃隊だ。狙われたのは「ワスプ」を中心とする機動部隊である。戦闘機の迎撃、対空砲火によって艦攻隊の半数は阻止したが、残り半数が「ワスプ」を雷撃する。魚雷1本が「ワスプ」に命中。「ワスプ」は中破し、航空機の運用が著しく困難になる。

米軍の攻撃隊計98機は、3つのグループに分かれて目標に向けて飛行していた。彼らは予定通り目標地点に到達したものの、そこに日本空母の姿はなかった。否、空母はおろか、その他の水上戦闘艦も姿を見せない。彼らは知らなかったが、米索敵機の報じた敵艦隊の位置が60海里ほど東に偏していたのだ。

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26日10:00

先日までの楽勝ムードが瞬時に吹き飛んだ。今や空母3隻中2隻が中小破し、こちらは敵空母に一指も触れていない。各空母では収容した攻撃隊の再編成を進めると共に、敵空母の正しい位置を確かめるために索敵機が飛び立っていく。
第2波攻撃隊の主力は先に艦内で温存していた「エンタープライズ」の第2次攻撃隊である。艦戦8、艦爆9、艦攻18の計35機だ。他に先の攻撃から帰還した「エンタープライズ」「サラトガ」の両空母からはそれぞれ18機かなる攻撃隊が再攻撃の為に準備されつつあった。空母の中で一番被害の大きかった「ワスプ」は上空援護機の発進のみを行い、攻撃隊の編制は行わなかった。

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イメージ 11このTurn、主導権ダイスが悉く裏目に出て日本軍の先制攻撃を許すことになる。零戦18、艦爆18からなる攻撃隊がよりによって飛行甲板に攻撃隊を満載している「エンタープライズ」上空に殺到してきたのだ。ヤバイ。1発当たると誘爆だ。
慌てて「エンタープライズ」から攻撃隊が発進。未だ位置の不確かな敵空母に向かう。「エンタープライズ」を襲った敵機は戦闘機の迎撃と対空砲火によって大損害を被り、「エンタープライズ」に一指も触れることはなかった。
イメージ 12別の日本機は空母「ワスプ」を中心とした機動部隊を襲う。零戦18機、艦攻10機という小規模な攻撃隊だ。こちらも戦闘機の迎撃と対空砲火によって壊滅的な打撃を被り、「ワスプ」に命中魚雷を与えることはできなかった。日本軍の攻撃力もそろそろ限界が見えてきた。

先に発進した「エンタープライズ」の攻撃隊は緊急発進であったために十分な情報が伝達されず、そのために敵の発見に失敗。空しく帰投に着くことになる。しかしその後に発進した「エンタープライズ」の艦爆18機、「サラトガ」の艦爆9、艦攻9からなる攻撃隊は、遂に日本空母の姿を捉えた。米空母から7〜8Hex(210〜240海里)。攻撃圏ギリギリである。

イメージ 13イメージ 14「エンタープライズ」の艦爆18機は首尾良く日本の上空援護機を回避して艦隊上空に到達した。空母2隻、重巡4隻、駆逐艦6隻からなる空母機動部隊だ。大型空母「翔鶴」に対して18機のドーントレスが殺到する。爆弾3〜4発が次々と「翔鶴」の飛行甲板上で炸裂した。「翔鶴」中破。航空機の運用能力を完全に失う。

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「サラトガ」の攻撃隊も零戦隊の迎撃を突破して日本空母上空に殺到した。無傷の「瑞鶴」が目標となったが、この攻撃は外れた。

この段階で日本空母は攻撃力の殆どを失った。日本軍プレイヤーは負けを認めて投了。ここでゲーム終了となった。

感想

まずプレイ時間。セットアップを除くと約9時間。全17Turn中14Turnを終わらせることができた。標準プレイ時間8〜20時間とシナリオには書かれているが、今回の数値はそれを大幅に下回る値となった。本格的なシナリオがほぼ1日で完遂できることが判明したことは大きい。

今回の勝因は序盤に空母同士の対決を避けて重巡部隊を狙い撃ちにしたことにある。米艦載機の対艦攻撃力はあまり大きくないので重巡部隊を攻撃してももどかしい思いをすることもあるが、着実に日本軍の戦力を削っていける効果は大きい。逆に日本軍の立場から言えば、水上艦隊を囮にするというアイデア自体は悪くないのだが、有効活用するためには味方空母が援護できるぐらいの距離に位置していることが望ましい。そうでなければ、今回のように各個撃破の憂き目に遭う。

ゲームとしては最後まで面白い展開であった。索敵兵力を分配、敵空母との位置関係を把握、攻撃隊の準備編制など、考えることは多い。また陸戦ゲームに見られるような所謂「ダウンタイム」が少ないので、忙しいけど興味が切れることはない。主導権のダイスが悪いと、思わず「このクソゲーがぁー」と叫びたくなるが、それはそれで面白い。空母戦という偶発性の大きい戦い。運命に左右されながらも出来る範囲で最善を尽くす。

「人事を尽くして天命を待つ」

まさにこの言葉に相応しい作品だと思う。

ルールの量が多いとか、ユニットを自作するのが面倒とか、様々な制約がある本作だが、本作はそれを克服する面白さがあると信じている。今までの空母戦では無視されてきた「空母戦の本質」を再現している「海空戦、南太平洋1942」。空母戦マニアには勿論、そうではなくてもウォーゲームに興味がある御仁にとっては陸戦ゲームとは又違った魅力を持つ空母戦の不思議な魅力を堪能できる作品に違いない。

デザイナー自身が言うのも嘘くさいが、私にとって本作は「ベストゲーム」である。

最後に「私は誰の挑戦も受ける」
(自分が作ったゲームだから、アタリマエですが・・・)

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イメージ 11

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「海空戦、南太平洋1942」は私が自主販売で作成している非電脳の空母戦ゲームです。作品の入手方法については-->こちらを参照して下さい。また、第2次ソロモン海戦シナリオの概要は-->こちらを参照して下さい。
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「海空戦、南太平洋1942」をプレイしました。今回選択したシナリオは第2次ソロモン海戦です。私は連合軍を担当しました。また選択ルールは「生存者」を除いて全て採用しました。

前回までの展開-->こちら

25日02:00

イメージ 5燃料給油中のため戦場を離れていた空母「ワスプ」を基幹とする第18機動部隊が機動部隊に合流してきた。これで「サラトガ」「エンタープライズ」「ワスプ」の3隻が合流して正規空母3隻体制になる。機動部隊は編成を一部変更。2隻の防空軽巡はそれぞれ「サラトガ」「エンタープライズ」の援護に回り、新鋭の戦艦「ノースカロライナ」は「ワスプ」の機動部隊に編入した。

編成変更の意図は、比較的速度の遅い「ワスプ」と「ノースカロライナ」を組ませることで、「ワスプ」隊を所謂「被害担当艦」にしようとするものであった。

25日06:00

決戦2日目の夜明けである。両軍とも敵空母を求めて索敵機が飛ぶ。
と、その時、ヘンダーソン基地から急報が入った。

「敵空母機多数、基地を猛爆中」

イメージ 6日本空母を飛び立ったらしい零戦27機、艦爆45機がヘンダーソン基地を襲ったのだ。戦闘機の迎撃は間に合わず、対空砲火がこれを迎え撃つ。艦爆6機が被弾、撃墜された。日本機の爆撃は出目が悪く基地に損害なし。悔しがる日本軍指揮官。

「第2次攻撃の要ありと認む」

イメージ 3


その間、米艦隊はサンタクルーズ諸島南方5Hex(150海里)まで後退し、日本軍の出方を伺う。ヘンダーソン基地を襲った日本空母部隊は、ヘンダーソン基地北北東3ヘクス(90海里)の地点に位置していることが米軍索敵機による報告で明らかになった。米機動部隊からの距離は16〜17Hex(480〜510海里)。相変わらず攻撃圏外である。他に先ほどから米空母部隊付近をウロウロしている敵巡洋艦隊はサンタクルーズ諸島西方3Hex(90海里)に位置している。こちらは米空母から7〜8Hex(210〜240海里)で攻撃圏内だ。

米軍指揮官の決心:敵重巡部隊を叩く。またタサファロングで上陸実施中の敵輸送船に対しては「ワスプ」艦爆隊で攻撃を仕掛ける。「ワスプ」艦爆隊は攻撃圏外への攻撃になるが、帰還先をヘンダーソン基地にすることで攻撃を強行する。

イメージ 7イメージ 8米空母機動部隊のうち「サラトガ」「エンタープライズ」の2隻が敵重巡部隊攻撃を担当する。第1波は各空母からSBDドーントレス艦爆27機ずつの計54機だ。最初に目標上空に到達した「サラトガ」艦爆隊は無傷の重巡「摩耶」を集中攻撃した。27機で7発以上の1000ポンド爆弾を「摩耶」に叩き込んだ。さすがにこれだけの打撃を「摩耶」は耐えることが出来ずに轟沈。日本軍は3隻目の戦没艦を出した。
「エンタープライズ」から発進した艦爆27機は損傷している重巡「妙高」を攻撃する。爆弾3発が「妙高」に命中した。「妙高」大破。
さらに第2波攻撃隊としてSBD艦爆計18機、TBF艦攻計18機(半数が爆装、半数が雷装)が日本艦隊を襲う。魚雷2本が重巡「高雄」に命中。「高雄」は沈没こそ免れたものの、最大速度は10kt以下に低下し、大破してしまう。

イメージ 2


イメージ 9一方、「ワスプ」は艦爆27機を遠くガダルカナル近海の日本上陸部隊攻撃に向かわせる。敵上陸部隊上空には、日本空母を発進したらしい零戦9機が対空警戒に任じていた。しかし事前にこの日本艦隊を攻撃していたヘンダーソン基地の海兵隊機が零戦の目を引きつけていたので、「ワスプ」隊が目標上空に到達したときには上空警戒機の姿はなかった。
SBD艦爆27機が急降下爆撃を敢行する。上陸を担当しているのは特設巡洋艦「金龍丸」。それを重巡「鳥海」「青葉」、駆逐艦2隻、哨戒艇2隻が直衛している。激しい対空砲火が艦爆隊を包む。3機が被弾して撃墜された。爆弾3〜4発が「金龍丸」に命中。「金龍丸」は炎に包まれてタサファロング付近にその姿を没した。

イメージ 4


イメージ 10「ワスプ」隊が目標に向かっている頃、ヘンダーソン基地は日本軍による第2波攻撃を受けていた。零戦18機、双発陸攻18機からなる攻撃隊である。F4Fワイルドキャット8機、P-39エアラコブラ8機がこれを迎え撃つ。しかし米戦闘機は零戦との交戦に忙殺されているので、陸攻隊に手出しできない。陸攻隊の爆撃は今回は大ヒット。滑走路付近に数発の250kg爆弾を命中させて滑走路を穴だらけにし、駐機場にも数発命中して着陸待機中のワイルドキャット戦闘機が吹き飛ぶ。この攻撃で数機のワイルドキャット戦闘機が地上で失われたほか、迎撃戦闘を終えて帰投中のワイルドキャットやエアラコブラ戦闘機数機が滑走路に足を取られて地上で転覆、大破した。

被害はこれだけに留まらなかった。「金龍丸」撃沈の大戦果を挙げた後、ヘンダーソン基地上空に戻ってきた空母「ワスプ」のSBDドーントレス艦爆24機が穴だらけのヘンダーソン飛行場に次々と強行着陸を敢行した。10機が滑走路に足を取られて転覆大破。結局ヘンダーソン基地に無事着陸できたのは14機に過ぎなかった。

イメージ 1


25日10:00

ヘンダーソン基地に再び日本空母機が飛来する。零戦27機、九九艦爆45機からなる攻撃隊だ。わずかに復旧した滑走路から5機のF4Fワイルドキャット戦闘機が迎撃の為に発進したが、数で劣るワイルドキャット戦闘機に勝機はなかった。日本艦爆隊は散発的な対空砲火を無視して基地を猛爆する。滑走路、駐機場、対空砲台に次々と命中弾が炸裂する。先に着陸していた「ワスプ」の艦爆隊も被害を免れず、14機中6機が全損した。

ヘンダーソン基地はここに完全に機能を損失。航空機の運用は不可能になる。

25日14:00

修理を急ぐヘンダーソン基地。しかし日本機は執拗な攻撃を繰り返す。結局、その日の夕方までに基地の機能が回復することはなかった。
浮上航行中の日本潜水艦1隻を我が哨戒機が発見。機銃掃射と爆撃によって同艦を撃沈した。

25日18:00

日本軍の低速輸送船2隻がガダルカナル北岸のタイボ岬付近に姿を現した。直ちに上陸を開始する。しかしそれを撃破するはずの米軍機の姿はなかった。

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