ピカソが追い求めた幼児の創造体験

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なかがわ・きょうこ(聖和短期大学教授)という方の記事を読みました。
幼児の創造性教育を30年にわたって研究している方だそうです。
幼児のお絵描き体験を語る、お話の中の一文です。

>「まだ言葉が十分に発達していない子どもにとって、絵を描くということは、いちばん目に見える形で自分の力を発揮できる場なのです。しかも子どもは絵を描くことで、自分の中にある考えや感動を表わそうとするから、いかに自分のイメージを形や色にするか、ものすごいエネルギーを使う。どういうふうに描こうか一生懸命考え、イメージ通り筆を運ぶよう努力する。そのプロセスこそがかえがえのない創造体験となる。」

幼児が、白い紙にペンを使って色を付ける行為は、好奇心によって発動するのだと思いました。
そして好奇心によって発動した行為によって、白い紙に変化が起きることで、心はドキドキワクワクと感動するのだと想像します。
この感動こそが、創造の原点と言えないでしょうか・・・。

以前、記事にしたことがありますが、幼児が絵を描くと、自由で伸び伸びした、いい絵を描くと言われています。
大人が真似ることの出来ない境地なのですね。

ところが、長じるにしたがい、絵を上手く描こうとの思いが出てきてしまい、どんどん自由さが欠けた絵になっていくそうです。
言い換えれば、人は長じるにしたがい、脳本来のはたらきを理性によって制御してしまうと言えそうです。
そして、創造性を失うのだと思います。

ピカソは、自分が大人になる過程で失った、子どもの持つそうした純粋性をどう再現するかということに多くの時間を費やしたそうです。
ピカソは本当はデッサンがすごくうまくて、ちゃんと描けたのに、それを崩して描いていったということです。

ピカソが再現しようとしたことは、幼児の持つドキドキワクワクとした感動に生きる姿が、人間の本質的な状態との思いがあったのかもしれません。

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