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以前読んだ、「死の意味と量子論」川又三智彦(著)を読み返しました。
表紙には、「思ったことと、言ったことは現実化する」という量子論の世界、二度の臨死体験で著者が感じとった「あの世からのメッセージについて語る。」・・と、この本が語ろうとしている案内文として書いてあります。
量子論ですので、オカルトではありません。
その本文の中に、とても感動させられる一文がありますので紹介します。
この一文は量子論を語ろうとする、全体の流れの中で書いてあり、表紙の案内文とは直接的に関係はありません。(下記です)
>二次大戦末期、ソ連が参戦したことで満州にいた多くの日本人が捕虜として捕らえられてシベリアに抑留されました。殆どの人は絶望感にとらわれて、どんどん気力を失くし体力を消耗して死んでいきました。ところがあるグループだけは違っていました。今この状況は「将来自分たちが日本に戻ってから日本を立て直すために与えられた試練の場である」と考えて、強制労働に自分たちからすすんで取り組んだのです。言われたこと以上の仕事をこなし、やる気を出していれば、それは監視するソ連兵士にも自然と伝わっていきます。他の連中と違ってこのグループだけは懸命にやっている。だから、少しでも待遇を良くしてやろうと、ひとかけらしか配られなかったパンの量が増えたりしました。それがまたやる気を引き出して、懸命に仕事をしました。その結果、そのグル=プでは誰一人として欠けることなく帰国できたというのです。しかも帰国の時には監視のソ連兵士と抱き合って涙で別れたというのです。(以上です)
この一文は、日本人の心の奥深くに伝え遺されている、日本人精神の何たるかを、鮮明に語りかけていると思います。
こうした日本人の精神の根底に流れているのは、武士道精神であり大和魂と思います。
その精神を体現したひとりに、吉田松陰がいます。
吉田松陰は命がけで国を愛し守ろうとして生きましたが、時の権力によって斬首されました。
わずか29歳で悲劇の生涯を閉じました。
しかし、その生きざまが多くの人を突き動かし、維新の際の原動力となったことは広く知られるところです。
松蔭が遺書(留魂録)の冒頭に書いた有名な歌があります。
”身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留置まし大和魂”
自らの命を手放し、魂に生きた人と言えるのだと思います。
ここで、過日の東日本大震災について触れます。
被災直後に窮地に立った多くの被災者の方々の取った行動が世界中から賞賛されました。
物資が配布される時には皆、整然と何時間も並びました。
あんな過酷な状況で、なぜ暴動が起きないのかと不思議がられました。
また「GAMAN]という言葉で賞賛した国もありました。
こうしたことも、武士道精神,大和魂の延長線上のことと思います。
さて、ここまで長々と書いてまいりましたが、それは集団的自衛権を考えるためです。
日本が絶対攻撃してこない国であることを百も承知の上で、様々な言いがかりや事を仕掛けてくる、近くの国々があります。
そうした国々に、その非を指摘しても基本的に自らの行動や主張を正すことはないと思います。
なぜかと言えば、そうした国柄だからとしか言いようがありません・・・。
更に言えば、ここら辺の機微を一番良く分かっているのが、日本という国の国柄と思います。
かつて日本を訪れた、アインシュタインが日本について、世界の盟主たる尊い国柄という意味合いのことを語ったとされています。(発言の真偽のほどは分からないともされているようですが)
もし本当にそういう発言があったとすれば、それはアインシュタインという天才が直感した日本なのかも知れません。
平和は、きれいごとだけではやって来ません。
たとえば、日本の原発がミサイル等で攻撃されることは、たぶんないであろうという無意識的思い込みなどは最も怖れなければならない心理です。
長い間噴火していない山を登る時、まさか今日は噴火しないであろうとの思い込みは、誰にでもあります。
無意識であるが故の怖さとは、このことです。
イスラム過激派テロの存在は更に深刻です。
知るところによれば、福島の原発労働者は電力会社が直接雇用しているのではなく、下請けの下請けに任せているのが現状だそうです。
洗脳されて問答無用のテロリストになった日本人が、原発労働者に紛れ込まないという保障はどこにもありません。
平和を守る手段は、相手に攻撃をあきらめさせる抑止力だけです。
視点を変えれば、相手にとって自発的に攻撃を抑制したように思えることが鍵です。
抑止力を孫子の兵法に言い換えると、「戦わずして勝つ」です。
戦争は人類にとって最大の悪であり、今後絶対に起こしてはなりません。
とどのつまり、戦争の火種となる、人間の争う心を浄化させなければなりません。
以上のことを踏まえて思うに、今ほど武士道精神と大和魂を胆に据えた、懐の深い政治のありようが必要な時はないと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
2015年2月2日(月)
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