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バイオエネ応用期待
日本大学生物資源科学部(神奈川県藤沢市)の研究グループは7月9日、植物の光合成の能力を3割増強し、植物を大きく育てられる手法の開発に成功したと発表した
植物を効率よく栽培できるため、バイオマス(生物資源)エネルギーや食糧の増産、栄養分の高い作物の生産への応用が期待でき、二酸化炭素の吸収量拡大で地球温暖化の防止にもつながる
グループは、「人工光合成」である太陽電池への応用などの可能性も期待できるとみている
光合成は太陽光からエネルギー分子「ATP(アデノシン3リン酸)」を作る明反応と、ATPを使って糖などを合成する暗反応がある
暗反応の強化はこれまでも研究されているが、明反応は分子が巨大なためほとんど研究がなされず、今回、初めて明反応の強化に成功
これにより暗反応も強化された
グループは、陸上植物が進化の過程で失った電子伝達分子「シトクロム」に着目
現在の植物は太陽光からATPを作る際、植物に残っている電子伝達物質「プラストシアニン」しか利用していない
下等植物の「すしのり」が持つシトクロムの遺伝子をシロイヌナズナに導入して電子伝達分子を2種類にすると、通常のものより背丈、重量、葉の面積、根の長さなどが3割程度増えた
光合成の明反応能力を示すATPの量も約2倍になった
グループは。。
「人工的に巨大な植物を作れる可能性が見つかったが、(生態系などへの)影響研究はこれから」
。。としている
特許は出願中で、成果は英オックスフォード大学の「植物細胞生理学誌」7月号に掲載される
(フジサンケイ ビジネスアイ) 2007年7月10日
20070711
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