セピアおじさんのランダム・ストーリー

皆様にとって、今年も佳い年となりますように!

二年生12・1月

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(画像・・雪ウサギ           <以前子供に作ってやったものです>    )

昭和二十九年一月三十一日(日)天候 晴天

 今朝は良い天気であったのでとても明るかった。
 日本晴れのような良い天気である。
 今日は正月のもちつきである。  それだから遊びに出なかった。
 十時頃からついた。  十二時までにはのびもちは全部ついた。

 それから雀をとってやろうと思って、まやの前の雪をはねて米をまいておいた。
 しかし、他に良い所があると見えて一羽も下りて来ない。

 後ろで兄さんがハイカラな雪だるまを作られた。
 帽子をかぶり、口は赤く色々と細工をされた。
 母は直径三十センチ位のうさぎを作られた。

 それから、自分は大きなカメを作った。  を乗せてもびくともしない。
 優に竹を持たせて乗せれば浦島さんそっくりと言って家の者が笑った。

 昼からは鳥橋の畑でスキーをしたがうまくやれない。
 去年はいくらさがしても、出てこなかった「スキーのロウをぬるコテ」が出てきた。
 それから、光ちゃんと隆ちゃんの三人で山村へスキーに行った。
 津田の所からスキーをはいてすべった。
 今日は良い天気で雪がとけているので良くすべらない。

 少ししたら、吹野、福井、ツトムさん達が来た。
 皆ですべったら暑くなったので帽子に雪を入れてかぶった。

 雪がとけている所に鳥がうたれ死んでいた。
 ハトに似ているが何と言う鳥か分らない。帰って父に聞いてみたらヤマバトだと言う。
 風呂に入ってたんまりともちを食べた。

 今日は何となく一日中楽しかった。
 家に一台カメラがあると、優がカメに乗ったところを一枚パチリと出来るのに。

(注) 正月のもちつき=旧正月用の餅つき、のびもち=伸ばして切り取って作る丸餅、
    まや=馬屋とは牛小屋のこと、後で=裏庭で、うさぎ=雪で作ったうさぎ、=甥、
    ロウをぬるコテ=蝋で出来たワックスを塗る焼きゴテ

<コメント>
 今日の日曜日は暖かく日本晴れであった。
 一家総出で正月(旧暦で2月4日が元旦)用の餅つきをした。

 午後はスズメのわなを仕掛けたり、兄は子供(甥)のためにハイカラな雪だるまを作り、母は姪のた
 めに雪ウサギを作った。
 母は雪が降ると何時も南天の目を着けた雪ウサギを作ってくれた。

 僕は雪を固めて亀を作り甥を乗せた。
 カメラがあれば亀に乗せた浦島太郎の甥を撮れるのにと残念がっている。
 大勢の子供達と山村の傾斜地でスキーを楽しみ、楽しい一日だったようだ。

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(画像・・わら屋根のツララ(シンザイ)            <雪国の暮らし>より  )

昭和二十九年一月二十九日(金)天候 大雪

 今日も朝は少ししか積もっていなかった。
 しかし、学校に行きがけにはポツリ・ポツリと降りだしていた。
 学校に着いたら、たちどころに大雪となった。  風もものすごい風が吹いている。

 雪は四校時になる頃、ますますすごくなった。  外は真っ白くなって視界がきかない。
 今日は久し振りの寒さで朝からシンザイの大きなのが下がっていたが、非常に寒いので昼になっても溶
 けるどころか、もっと大きくなるばかり。

 六校時の音楽の時間は理科が遅かったので、D組だけ後から行った。
 後から行って良かった。  と言うのは先に行った者がピアノをかまってふたをこわしていたからだ。
 先生が来られピアノを開けようとしたが、開かない。

 それからC組やE組の者が黒板に先生のニックネームの「キツネ」を書き、「オマンサン」やら
 「ババ」などと書いていた。
 先生がそれを消され、大変腹を立てて、「ピアノをかまった者と黒板に書いた者は手を上げて」と言
 われた。

 多く手を上げた。  そしてその者に、「職員室の廊下で待っていなさい」と言われた。
 えらいけんまくだ。
 それに先生が「キツネ」を消される時「ワー、ワー」と言ったのでよけいだ。

 そして、今日は授業をしないと言われたので、また「ワー」と言って出た。
 D組からも二人がばつをくらった。
 一人が三百円位も返さないといけないと言う。
 えらいこった

 雪もぶっとうしで降り続いていたが、小降りになったので帰った。
 すごい西風だ。
 帰って哲ちゃんと蛇の川へスキーをしに行ったが坂がゆるいので新道へ行ってすべった。
 暗くなりかけたし、風も出たので帰った。

(注) シンザイ=ツララ、かまって=悪戯して、オマンサン=御満稲荷神社、
    三百円=ピアノ修理代金の負担金、えらいこった=大変な事だ

<コメント>
 今日は大雪で寒く、ツララも溶けないくらいであった。
 6校時は音楽の時間であったが、たまたま5校時の理科の時間が延びてしまい、D組の者は遅くなって
 しまった。
 しかし、これが幸いしたようである。

 ピアノを悪戯して蓋を壊したり、音楽の女の先生の渾名のキツネやなんかを黒板一杯に書いて、先生
 がそれを消す時、「ワーワー」と大声ではやし立てる騒ぎとなった。
 先生は授業を止めて職員室に帰ってしまった。

 この後、ピアノを壊した者から300円徴収するらしい。
 これは大変な金額である。
 先生は男の先生の応援を得て、騒いだり悪戯した者は皆罰をくらった。

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(画像・・雪に覆われた御来屋町の家々と大荒れの日本海。                 )

昭和二十九年一月二十八日(木)天候 曇り後雪

 今日は大変暖かくて水たまりも凍っていなかった 。顔を洗う時井戸水が非常に冷たい。
 もうだいぶ雪もとけている。
 名和神社の坂の踏み切りの所までは雪がないが、それより上は雪が高く積もって、降る量もちがう。

 早いが角田と木村が火をおこしていた。
 朝の掃除は音楽室だが、この頃、遠藤は音楽熱で掃除をしないでピアノばかりひいている。
 ソロバンをまた忘れたのでB組の者に借りた。

 国語の時間に長原先生が机の並び替えの事を言われた。
 おばあちゃんが自分ではようしないので、長原先生に頼まれたらしく「今から名前を呼ぶ者は放課後、
 先生と良く相談せよ」と言われた。

 自分を含め六人がよばれた。
 そして先生は国語のバカバカしい問題を出しておいて、職員室に帰られた。
 職員室に行くと中原先生は女の先生に自分達の名前を言って「これらの者は一番良くもんくを言う」
 と言って笑っておられた。

 六校時の数学の時間にはとんでもない大きな風が吹いて、雪も降るし、窓はガタガタいうし、授業に
 ならなかった。
 風呂に一時間半も入っていたが寒くて風呂が冷えていけない。 夜は五センチくらい積もっていた。

(注) 机の並び替えの事=1月20日自分達で勝手に席替えをした件、
    おばあちゃん=担任の年配の女の先生のあだ名、ようしない=指導できない、先生=担任の先生

<コメント>
 今日は20日に自分達で勝手に席替えをした件について、先生にしかられた。
 担任が当時としては珍しい女の先生で、それが不満で先生の言うことを、聞かなくなっていた。
 困った先生は指導を男の先生に頼まれていた。
 生徒はこれがまた不満だった。
 そうこうしている内に、やがて生徒が爆発することになるのです。

牛ゾリ (sepia-world-345)

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(画像・・鳥取和牛                       )

昭和二十九年一月二十七日(水)天候 曇

 今朝も多く降っていると思ったが一つも降っていなかったのでがっかりした。
 顔を洗うのも寒かった。  カチカチに凍っていた。

 名和神社の坂で小さな子供が沢山竹スキーですべっていた。
 学校へ着いたらもう角田と木村が火をおこしていた。 火鉢にあたった。

 社会の中原先生は良い先生だ。
 今日は習った所をやられたので「そこはもうした!」と言ったら、「アッそうか! だから、復習した
 のだ!」とうまいことを言って逃げられた。

 今夜は降りそうだがどうだろう。
 光輝君は牛出しで自分がスキーに乗って牛に引っぱらせていた。

(注) 一つも=少しも、もうした=既に終わった、牛出し=牛を散歩に連れ出す

<コメント>
 昨晩は全く雪が降らずがっかりしている。
 それでも寒く道路が凍結し、名和神社参道の坂道を大勢の子供達が、竹スキーで滑っていた。

 集落の子供達は夕方、飼っている牛を散歩に連れ出し、蛇の川で水を飲ませたりした。
 光輝君はスキーを履いて、手綱を握って牛に引かせ、道路を楽しそうに滑っていた。

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(画像・・道開け                             )

昭和二十九年一月二十六日(火)天候 晴

 今朝起きて見たら、雪が真っ白く積もっていた。  三十センチ近くもある。
 六時半に起きて麦わら帽子をかぶって、マントを着て道開けをした。
 柿木やもみじの木、イシラの木に雪が積もってあたかも花が咲いているようだ。
 道開けする時も雪はサンサンと降り続いている。

 今日は家の車番なので姉さんや父は行かれた。  道開けするにも大変だった。
 それからナンテンの木やツバキの木に雪が積もって折れそうになっているので落とした。
 裏のダイダイの木にも沢山積もっているので落とそうと思ったが、雪を落とす代わりにダイダイを落
 としたようなものだ。  四ケ落としていた。

 早めに学校へ行った。  いっぱい積もっていた。
 今日の七時半の下りは八時になってもまだ来ない。  学生も沢山待っていた。
 ようやく八時過ぎに上り(本当は六時過ぎのもの)が来た。

 名和神社の坂を上がるのもすべって困った。
 道路の上の桜の木にも沢山積もっているので細谷輝光君が長谷川の頭上の枝に二辺も雪の球を投げて
 雪を落とし、長谷川を真っ白にさせていた。  面白い面白い。

 学校に着いたのは早かったが火鉢は出してあった。 すぐズックをはいて当たった。
 高田の方の者も来たが高田の方は六十センチ位も積もっていたそうな。
 学校へ行くのにもキャハンを長靴の上に巻いて腰の辺りまでうまって、泳ぐようにして来たと言う。
 自分には想像出来ない事である。  長靴の上をぎっちりいわえて、歩いて来たと言う。

 Aの者とDの者とで雪投げをした。  Aは何しろ上なのでかなわない。  面白かった。
 今日は昼までは始まるのが遅くなったので三校時だそうだ。
 一年は校庭に大きな雪だるまを作って先生に写真をとってもらっていた。 大変楽しそうであった。

 帰りは帰り帰り雪投げをした。
 倉からスキーを出して蛇の川へすべりに行ったがスキーに雪がついてすべらなかった。
 帰りには暗くなっていた。  また道開けした。  それからご飯を食べ新聞を見た。
 新聞は夕方きた。  とにかく大雪であった。

(注) イシラ=ユスラウメ、車番=蛇の川にあった水車小屋の当番、
    名和神社の坂=通学路である急な名和神社の参道、高田=庄内村で一番山間部にある集落、
    キャハン=ゲートル、Aの者=2年A組はD組の上(2階)にあった

<コメント>
 大雪なので何と6時半に起きて「雪かき」をしている。
 麦藁帽子にマント姿で楽しそうに働いている様子が分る。
 山陰本線の汽車も2時間ほど遅れたらしい。

 学校では雪合戦したり雪だるまを作ったり、総出で遊んでいる。
 山間部にある高田集落は60センチ以上の積雪で、登校は大変だったようだ。
 それでも元気に登校して来た。

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