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翌日。。
全身の炎症から、熱がすごかった。
しんどそうに呼吸をしていた。
この子の里親を捜さなければ・・
私はまだぷりんの事で頭がいっぱいで、この子の面倒を見れる自信がなかった。
この子の里親になるという事は、一生の責任を持たなければならない。
ペットを飼えないハイツに住んでた上に、私には精神的にそれほどの余裕がなかった。
まず、警察と保健所に電話をしたけど、どちらも届出がなかった。
ネットの迷い犬掲示板等でも検索してみたが、みつからない。
その後、動物保護センター等にもいくつかかけてみたけど、どこもいっぱいだった。
この時代、やっぱりそんな子は溢れているんだな・・という現実を改めて見た。。
知り合いにもあたってみたけど、すでに猫ちゃんを飼っていたり、ペットを飼えないお家だったり・・で
見つからない。
友達にも相談して、飼えないならどこかに繋いでおいて、毎日ご飯を上げて様子を見に行ったら?と
言われたけど、それを考えると何故か涙が止まらなかった。
じゃあ飼ってみたら?と言われると、自信がないと言いながら涙が止まる。
これは飼いたいと心が言っているのかな?と思いながらも、ずっとグチグチと悩んでいる私に友達が言った。
「今の世の中、いろんな状態の犬や猫がいるけど、中途半端に手を差し伸べることほど酷なことはないよ。いくら突発的に助けてしまったとはいえ、その子の里親が見つからないからどうしようではないんじゃないの?」と。
それを言われて、自分がしたことの責任は自分でとらないといけないんだと気付いた。
そして「それが言いたかったんよ。。」と言ってくれて、二人でまず名前を決めてあげる事に。
きっとこの子はすごく苦労をしたから、絶対にに幸せになってほしいね☆ということで、
幸(さち)
と名づけた。。
すると、たまたま職場のおじさんが幸の話を聞き、引き取りたいと言ってきてくれた。
私と友達は、幸の里親が見つかった!と喜んだが、幸の皮膚病が治るまではこちらで世話をさせて欲しいとお願いした。
それからはとにかく幸の皮膚病を治したくて、病院に通う日々。
病院は、違うところに変えた。
そこでは、「きっと治るよ、ちゃんと気も生えるようになると思う。」と言ってもらえ、年齢は白内障もある事から、推定10歳くらいかな?と言われた。
おじさんからは毎日「幸ちゃんは元気かい?早く欲しいなぁ」と言われていた。
でもだんだん私の心境に変化が・・・
毎日幸の世話をしているうちに、手放すのがどうしても嫌になってきた。。。
でも約束をしたし、こんなにも楽しみにしてくれているから、いつか引き渡さないといけない・・と思っていた。
そんなある日。
おじさんが昔猫ちゃんを拾った事がある話をしていた。
その時に、その猫ちゃんがそこらじゅうでウンチをするからもう捨てた、、と。
その話を聞いて、絶対にこの人には幸を任せられない!と思い、お断りした。
これからはずっと私が幸のお母さんになる・・と改めて決心した日だった。
幸はほんとに賢い子で、おすわりやお手、伏せやチンチンも出来るし、待て!と言うと待った。
ずっとおなかがすいていたからか、ご飯は掃除機のように吸い込むように食べ、散歩へ行くと、半分野生本能が出ていたのか、元気に走り回り、なかなか帰らせてはくれなかった。
あの日、幸の幸せを願ってつけた名前。
結果的には私が幸に幸せをたくさんもらったよ。
幸は私のところに来て、幸せだったかな??
幸と過ごした5年間で、私はいろんなことを教えてもらったし、みんなからは幸とであってから強くなったね、と言われていたんだよ。
幸・・幸せをたくさんありがとう。
いろんな事から救ってくれてありがとう。
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2010年10月18日
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ぷりんの捜索を続けて半年程経った2005年9月6日。
その日の天気は曇り時々雨。
お昼過ぎ、立て続けに3本の電話が入った。
内容は全て「ぷりんちゃんに似ている子がいる!」との事だった。
3件も連絡があるという事は本当にぷりんなのかも!!と、私は慌てて目撃された近所のスーパーまで急いだ。
するとそこにいたのは、女の子と毛がぼさぼさになったわんちゃん。。
「ぷりんじゃない…」
飼い主の私から見れば遠くからでも一目でわかるくらい大きさも色も犬種も違い、落胆してしまった。。
とりあえず女の子にお礼を言いに近づくと、そのわんちゃんは尻尾を振って迎えてくれた。
でも、よく見るとその子の伸びた髪の毛の隙間から血が見える・・
身体はべとべとに汚れ、毛も下半身はほとんど生えていなかった。
とりあえず病院に連れて行かなくてはと、女の子にわんちゃんを見てもらい、スーパーでタオルを買ってきてすぐに病院へ。
タクシーに乗り、その子をひざにのせた瞬間、私の顔をペロペロと舐めて、すぐにすーすーと大きな寝息をたてて眠った。
すごく疲れていたんだろう、長い間放浪して、ちゃんと睡眠も取れていなかったのだろうと思った。。。
病院につき、診察を頼んだのですが、先生に「あなたがこの子を飼うのですか?治療するからにはあなたが飼うということが前提になります」と言われた。
正直、ここまで何も考えずに自然に病院へと向かっていたので、飼うのかまでは考えていなかった。
でも、とにかくほうってはおけないので、「何とかします」と言い、お願いすることに。。
性別は男の子、犬種ははっきりわからないが、シーズかなという判断になった。
耳や身体の一部がグレーがかっていたので。
でものちに、顔がマルチーズっぽくなり、MIXということで納得することに☆
一周回りそうなくらい伸びた爪からは血がにじんでいた。
歩く度に食い込んで相当痛かったと思う。
爪を切ろうとすると、「ギャンギャン!!」と悲痛な声を出していた。。
その後は、カットをして治療するので後からお迎えに行くことになった。
身体は痩せていて、皮膚病がひどく下半身から尻尾の皮膚は黒く固くなり、先生はもうここからは毛は生えてこないだろうと言っていた。
家に連れて帰り、ダンボールの中に寝かせるとぐっすり眠ってくれた。
その隣で私も眠りについた。
夜中。
ごそごそと音がするので目を覚ますと、ダンボールから出てきてこちらに歩いてきて、顔をまた舐めてきた。
全身の炎症がひどく、膿のような白血球のにおいが鼻をつき、呼吸がくるしいくらい部屋に充満していたので、ダンボールに戻しても、何度も這い出てきては私の顔を舐めようとする。
なかなか寝てはくれず、その日ずっと私の傍にひっついていた。。。
幸・・・きっとずっと寂しかったよね。
誰かのぬくもりが欲しかったんよね。。
どれくらい放浪していたのかな。。
幸はほんとに寂しがり屋なのに・・
独りぼっちで真夏の暑い中、ご飯も食べずに歩き続けていたのかな。
誰かにいじめられたりしなかったかな??
幸と出逢ったスーパーは大通り沿いだったのに、車に轢かれたりしなくて良かった。
幸は捨てられたの?それともはぐれてしまったの?
白くて細いノミ取りの首輪をしていたから、誰かに飼ってもらっていたんだよね??
でも警察にも保健所にも問い合わせたけれど、届出がなかったから本当のパパとママを見つけてあげる事はできなかったよ。。
ごめんね。。
でも私は、幸とは出会うべくして出会ったと、幸と出会えてよかったと、心から思っているよ。
幸、この日、私のところへ来てくれてありがとう。
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2010年10月16日 午前6時46分 幸(さち) 永眠...
享年 15歳(推定)
運命のような出会いから、
いろんな病気と闘ってきた
愛すべき幸との
思い出を綴っていきます。
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