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おめでとう。本当におめでとう! 今日12月17日は、わたしの父・哲郎さんの誕生日。 朝10時、わたしは早速おめでとうコールをしてみた。 「お父さん、お誕生日おめでとう!」 「え・・・?あ、うん、そだね、ありがと。」 誕生日に電話をすると、大抵毎年こんな会話からスタートする。 父は、必ず自分の誕生日なんて忘れていたふりをする。 大袈裟に祝うな、もういい歳なんだからというポーズをとる。 そしてこう言う。 「もう誕生日はいらないよ。」 予想通り今朝も同じことを父は嘯いた。 本心からではないけれど、寡黙な九州男児の血がそうさせているんだと思う。 そんな彼に、去年まではこう言っていた。 「またそんなこと言って〜。ずっと元気でいてね。」 今年はこう言った。 「ずっと元気でいてね。孫とも遊びたいでしょ?」 少しの間があき、父が恥ずかしそうに、でも嬉しそうにぽつりと言った。 「いつだって抱っこしたり遊ばせたり出来るぞ!」 少し前までは、こういうことを父に言える日が来るなんて想像すら出来なかった。 電話を切る直前、父がまたぽつりと言った。 「あなたの婚約が、何よりも嬉しいプレゼントだよ。」 父とは、本当に偉大な存在である。 誕生日の主役である父を祝うつもりが、彼の言葉に敵わなかった。 祝われ、感動を与えてもらってしまった。 父よ・・・!わたしは貴方の娘として生まれて来れて幸せです。
本当におめでとう! 願わくばずっとずっと毎年誕生日に電話をさせてください。 |
about my family
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