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TVから WBS 7.22放送
○ 特集 タクシー規制強化 市場の失敗か?
「規制があるということは労働が業種間で動きにくくなることでもあるわけですよね。」「そうなんですよね。ただ一方で利用者が増えていないのに逆に業者が増えていて規制をしようとしているのがタクシー業界なんです。こちらのフリップをご覧ください。輸送人数が横ばいなのに対して、新規参入の規制が緩和された2002年以降、車両数はどんどん大きく増えているんですね。ただそれが、ここにきて乗務員の待遇改善を目的に再び規制の動きが強まっています。」
「ワールド・ビジネス・サテライトという番組なんですけれども、今ちょっとタクシーの規制について取材しているんですけれども?」乗務員は― 「とにかく台数が多すぎます。規制は歓迎。」「(生活は)しんどい。みな大変だと思います。」「東京駅の八重洲口です。このようにタクシー並んでいるんですが、ひどい時だと1時間ぐらい客待ちしているということなんですよね。規制緩和によって1万6,000台が増えたといわれているんですが、その分競争も厳しくなって、今回全国的に再規制の動きが強まっています。」新規参入の規制が緩和されてから6年、それが今法改正して参入や増車を抑制しようという動きが強まっています。背景にあるのは乗務員の労働条件の悪化です。乗務員と取材の交渉をしました。「同乗してお話を伺ってもいいですか?」取材に応じてくれたのはAさん61歳。電気関係の仕事をしていましたが8年前運転手を始めました。「生活って言うのは?」「(生活は)成り立たない、ぎりぎりなんですよ。うちの女房はスーパー行って時間になると下がった商品を買ってくる。」歩合制のタクシー業界、Aさんが1日で稼ぐのは2万5,000円程度、そのうち自分の取り分は6割です。1日1万5,000円ではやっていけないといいます。「少しずつ借金をしている。借金をしたお金を返せるかというと返せなくなってきた。(生活費が)足りなければカードに手をつけるしかない。」タクシー業界はいつの間にかある労働力が集まる業界に。「年金受給者が5〜7割。」年金がないとやっていけない職場、なぜタクシー会社は自ら車両を減らさなかったのでしょうか。山三交通が取材に応じてくれました。「今までは台数がどんどん増えていたのに、今になって“規制をかけろ”というのは疑問に感じる部分があるんですけれども?」山三交通 秋山和裕社長:「行きすぎてしまった。減らしたい会社はない。減車するということは大変なこと。売り上げを減らすし規模も縮小する。」規制緩和でメリットもありました。一方で歪みが生じてしまったのです。これは市場の失敗なのでしょうか。
神奈川県・厚木市。ここに車両を減らしながらも効率化で業績を伸ばした会社がある。神奈中ハイヤー、およそ60年の歴史があるタクシー会社だ。案内されたのは日本で初めて導入したGPSの配車センター。神奈中ハイヤー 栗崎康平社長:「オペレーションは5秒、日本で最高速度。」客の場所を聞いてから車を探すまで5秒。一番近い車から強制的に配車される。実際に測ってみると。―5秒以内―。「右よし、左よし。」この配車システム、車の中のカーナビと連動している。車の中のカーナビ、よく見てみると普通のカーナビとは少し違う。乗務員は― 「普通のカーナビのように行き方を支持しない。」―「減車してもこのシステムがあったらある程度回っていくのですか?」「はい、効率化したから。」この会社率先してタクシーの台数を減らしている。「IT化などをしながら車を減らせば、経営効率も労働効率も良くなる。」規制が無くても自ら減車して乗務員の賃金を3万6,000円上げたのだ。乗務員の待遇は改善したが今回の台数規制には賛成の立場だ。「大手では法律を守ろうとしているが、そうでない運営者が参入してきた。労働基準法を違反してでも売り上げを上げようと。」参入障壁が低すぎたという主張だ。競争するための最低限のルールがない。業界の台数を減らすのには法改正しかないという。これに対し経済財政諮問会議のメンバー、八代氏は― 国際基督教大学 八代尚宏教授:「労働条件を厳しくすべきであって、台数制限だけでは絶対にだめ。自由競争によって産業が発展するのはどこの国でも共通の原理。」構造改革の歪みが強調され、規制を求める動きが広がるが― 「規制の緩和ではなく改革。規制は必要なんです。昔の経済環境に合った古い規制を新しい国際化・高齢化の時代に合うように変えていくことが大事。それが遅れている。」
TVから WBS 7.22放送
○ トレンドたまご
T.T.FILE 2.356 飽きずに歩行訓練
「没入型歩行リハビリテーションシステム」 筑波大学 矢野准教授
トレンドたまごは松丸(友紀)さんです。
歩くための工夫を凝らしたトレたまです。「今日はこちらです。ちょっと不思議な形をしているんですが、これ何かといいますと。」こちら歩行リハビリ装置です。どうしてもリハビリというと単調になりがちなんですが、このように映像に合わせて歩行訓練することで飽きさせない工夫がされているんです。今回は筑波大学の矢野准教授が開発した歩行リハビリシステムです。使う人の歩行に合わせてプロジェクターから球面のディスプレイに画像が流れます。実際に歩いている感じで訓練ができますので集中力とモチベーションを持続させることができるんです。これ私も挑戦してみました。「これ自分の意志では動かしてないんですよ。これ機械が勝手に自分の足を動かしてくれているという感じなんですよね。」こちら足元の歩行装置を見てみますと機械だけで動いているんですよね。通常の歩き方とスピードを記憶して再現しているんです。実際に人が歩くスピードを実現したのは世界でも初めてのことなんです。筑波大学 矢野博明准教授:「今までの訓練装置はスポーツジムで使っているようなランニング・マシーンなどで行っていたが、自分で歩ける速度でしか訓練できなかったので運動の量は少なかった。」今回は経済産業省の外郭団体(NEDO技術開発機構)の助成金が用いられ開発費はおよそ800万円。従来のウォーキング・マシーンよりは少し高めなんですが量産化することで費用は下げられるということなんです。「今は試作品を作った段階で実際に量産してくれる会社を探しているところです。」
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