|
『痛快!ローマ学』 塩野七生著 集英社インターナショナル ようやく「時代もの、大好き。」参加記事の第2弾です。 前回は架空の歴史絵巻でしたが、今回は実際の歴史を綴った本を選んでみました。 塩野七生さんの「ローマ人の物語」です。 ただし、「ローマ人の物語」はあまりにも長いことと、まだ完結していない事から、もう少し全体を俯瞰できる「痛快!ローマ学」にしました。 今回も、一般的な「時代もの」のイメージからは遠く離れているかもしれませんが、よろしくお付き合いください。 ローマの誕生、共和政、「組織のローマ」、ハンニバルの挑戦、創造的天才カエサルなどを取り上げ、図や写真を盛り込みながらローマの歴史を紹介する。またローマの歴史に日本の今を照らし合わせて論じる。
塩野さんによるローマ学の解説本といった趣の本書。 ローマの成り立ちから、共和制の時代を過ぎ、カエサルにより帝国の基礎が打ち立てられ、アウグストゥスを始めとする皇帝達が成し遂げた「パクス・ロマーナ(ローマによる平和)」の時代まで、を8章に渡って概説した後、第9章でローマの歴史から日本人が何を学ぶべきかを論じています。そして、特別付録としてローマの歴史に関わる「英雄達の通信簿」として塩野さんによる英雄達の人物論が語られます。 最後の、英雄達でサッカーチームを作ったら、はお遊びということで^^) イタリアとサッカーとは切り離せませんから。 「ローマ人の物語」は長くてとても手が出せないという人にこそ、読んで欲しい本です。 塩野さんの文章は、とにかく口語体であることが特徴的です。いや、正確には口語体とは言わないのかもしれませんが、本人がこちらに語りかけてくるような文章です。 また、よく原著に当たって研究されています。 歴史家の誰それはこう書いているが、私は実はこうだったのではないかと考える。それは、これこれの資料によればこうであって、だから当時の社会情勢はこうであったはずだからなのだ(分かりにくいですね^^;))。などという記述が随所にあります。 本書では、語りかけてくるような文章はそのままですが、幾分丁寧に書かれているようです。また、内容を簡潔にするためか、史料についてはほとんど記述がありません。しかし、塩野さんのもう一つの特徴である、人物を描くということに関しては、存分にその才能を発揮しておられます。 「歴史とは人間である」と繰り返し書かれている塩野さんらしいですね。 また、塩野さんが描かれるローマ時代の英雄達のなんと人間くさいことか。 「ローマ人の物語」のおもしろさの一部は、塩野さんの描く英雄達の人間くささにあるのですよね。 本書の最終章で日本について論じているように、塩野さんは「ローマ人の物語」でも随所に現代日本について言及していますが、我々がローマ人から学ぶこと、などと堅苦しいことを考えなくても、かつての英雄達が何を考えて国を発展させ、守り、維持してきたかを知るだけでも十分に楽しめます。
ローマについては関心はあるけど、よく知らない。 勉強するのは大変そうだから、腰が引けちゃう。 などという方には、お薦めの一冊です。 B5版で持ち歩くにはちょっと大変ですが、秋の夜長に読むには最適かと♪ |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用





記事、楽しく読ませてもらいました。ローマ人の物語、私は、シーザーの巻までで挫折しているのですが、そんなことでは、もう、最終巻が出てしまうんですよね。先に、解説書を出してくれれば良かったのに、なんていうとRPGのガイドブックから見るへぼゲーマーのような気もするけど、やっぱり、この本あたりから読むべきだったかな。
2006/10/3(火) 午後 5:56
月野さん>シーザーの巻は中間のクライマックスなので、やっぱりそこで切りがいい感じがありますよね。カエサルは塩野さんの一番のお気に入りですし。今年で完結するのを契機に、もう一度再読されてはいかがでしょうか。
2006/10/3(火) 午後 11:27
「ローマ人の物語」も面白そうと思いながらちょっと手が出せずにいましたが、これは一冊だし、楽しく読めそうな感じがします。歴史から学ぶことは洋の東西を問わずにたくさんありますよね。
2006/10/4(水) 午前 8:53
「英雄達の通信簿」って楽しそうですね。英雄達でサッカーチームというのにもぶっ飛んでしまいました。「ローマ人の物語」は手を出すのに勇気がいりますが、これはいいですね^^。
2006/10/4(水) 午後 2:32
きいちごさん>歴史はやっぱり面白いですよね。と言いつつ、あまり詳しくないのですが。。。ローマ以外でも、歴史物を読んでみたいと思いつつなかなか読めないでいます。お勧めがあったら教えてくださいね。
2006/10/4(水) 午後 10:26
しろねこさん>通信簿はともかく、サッカーチームはあくまでおまけということで^^;)「ローマ人の物語」は手を出すのが難しいのですが、一度はまってしまうとなかなか抜けられなくなります。是非一度この世界を体験してみてくださいね。
2006/10/4(水) 午後 10:28
おお〜、これも面白そう♪歴史を知りたいとは思いつつ、現代病の「パパッと知りたい」病に冒されている私にはぴったりだったりして‥。
2006/12/7(木) 午後 3:35
mepoさん>「パパっと知りたい」病、私も冒されていますねぇ。それもかなり重症かと。おっしゃるとおり、そんなあなたや私にピッタリの本ですよ♪
2006/12/7(木) 午後 10:00